■スポンサードリンク


ライオン・ブルー



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ライオン・ブルー
ライオン・ブルー (角川文庫)

ライオン・ブルーの評価: 3.63/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

特に

問題はない
ライオン・ブルー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ライオン・ブルー (角川文庫)より
4041086329
No.1:
(3pt)

物語でよく見る田舎と,見られない田舎

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

おおらかさとその裏側にある陰湿さや息苦しさ,町を支配する盟主やヤクザなど,
田舎を舞台にした物語によくある雰囲気や,主人公のトラウマやクセの強い同僚と,
思いのほかにわかりやすい設定と構図で,全体を掴みやすくしている印象を受けます.

その一方で,寂れた田舎町のはずが,過去も含めて近隣の町や人間が多く関わり,
話は大きく膨れ上がったところへ,とある男の一言で全てがひっくり返るそれまで,
そして,いくつかの事件を絡ませての着地点は,クソとなじる自らの町への恨みなど,
個人だけではどうしようもない,大きな壁とまかり通る理不尽が複雑な思いを残します.

ただ,『物語によくある~』と触れているように,本当の田舎を知らない自分には,
故郷という場所,その地を思い,守りたいという考えを完全に理解できたとは言えず,
彼らが重ねてきた苦悩や行動,そして最後の選択を手放しで受け容れることは難しく….

そのせいか,主人公が背負う覚悟を,前向きにまとめたことには違和感を覚えました.

なお,文庫版では『蛇の作法(『『小説 野性時代』二〇一七年六月号)』を収録.
本編にも登場する一課の刑事のスピンオフ作品で,時系列もそちらと並行をしており,
ほどほどですが双方を補完する内容で,これまたやり場のない思いを抱かせる一編です.
ライオン・ブルー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ライオン・ブルー (角川文庫)より
4041086329

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!