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ライオン・ブルー
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ライオン・ブルーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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遅まきながら「ライオン・ブルー」(呉勝浩 角川文庫)を読みました。2017年の作品ですね。 現時点での最新作「スワン」については既に投稿済みですが、整然としたロジックによってアノニマスとしての「悪意」を醸し出す筆致は秀逸だと感じましたが、スリラーとしてはパラパラとした印象でした。 この舞台は関西の(架空の)田舎町。「獅子追」の交番に異動した耀司が主人公です。耀司の同期の巡査、長原が姿を消し、県警本部が捜査に乗り出しますが見つからず、失踪したまま。何故、長原はいなくなったのか?そして、(アクチュアルですが)ゴミ屋敷が放火され、遺体が見つかり、長原の失踪前の行動に疑問を抱く耀司が「獅子追」の町に潜む闇の中、真相を探るべく狂熱的に埋没していくことになります。 スリラーですから、詳細を記すことはできません。過疎化が進み、生き残ろうとする町の蠢き、手帳も拳銃も持って消えた現職警官、田舎町に根強く残る「既得権益」(笑)、ヤクザたちとそれぞれが<闇>を抱える警官たち。 ミスディレクションも効果的に置かれ、しっかりと<反転>があり、「スワン」同様、違和感のないロジックは整然としています。 また、物語全体からほとばしるのは、人が人を守ろうとする覚悟、居場所を求めて彷徨う警官たちの苦悩、何より血潮を流れる「故郷」への思い。たとえその町が嫌いでも居ついてしまうと、そう簡単には抜け出すことができないその「閉塞感」を描いて絶品だと思いました。 文庫版をKindleで読みましたが、もう一つの「獅子追」を描いた短編「蛇の作法」も収録されています。この物語もまた、「ライオン・ブルー」をしっかりと補完しています。 少し飛躍しますが、田舎町「獅子追」を“ポイズンヴィル”として考えるならば、この小説は呉勝浩版「血の収穫」なのかもしれません。コンチネンタル・オプはいったい誰? | ||||
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好きな女の子が使ってる香水だと聞いてポチりました。 届くのが楽しみです | ||||
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乱歩賞の作品が良かったので、購入しました。 かなりダークですが、面白い作品です。 映像化して欲しいですが、難しいかなあ。 | ||||
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しがらみの多い地方都市での殺人事件2件。 交番勤務の警官たちと土地の男たちをめぐって失踪事件や殺人が起こり、 地元出身の警官の視点で、遠回りしながらも少しづつ事件が解明されていく。 警官や男たちの、それぞれの生い立ちが事件の背景を形作り、 どろどろした「地域の事情」が解明を難しくする。 逢坂剛さんが「事件の解明はルール違反すれすれ」と評していた通りでしょうが、 僕はさほど気にならず、「解明」を楽しめました。 もちろんリアルな背景ですから苦さもありますけどね。 どうぞ、読んでみてください。 | ||||
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