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(短編集)
R62号の発明・鉛の卵
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R62号の発明・鉛の卵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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世界初の音ゲー誕生秘話を感動的に描いた「R62号の発明」、陽気な幽体離脱ストーリー「変形の記録」、フリーク好きが高じてグロテスクなスラップスティックを目指した「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」、何百年経っても全人口に占めるバカの比率は変わらないことを直感的に示した「鉛の卵」など、楽しい作品がいっぱい。安部ビギナーにもオススメ。 ただ、迷いが感じられるのも確か。「オレもなあ、一応共産党員だしなあ、ほんとはもっとムチャやりたいんだけどソレっぽいことも書いといたほうがいいよな、うん」てな雰囲気の。 安部の小説が今も新たな読者を獲得しつづけるのは、それが単なる教条的「プロレタリアート文学」ではなかったことの証左でもある(『蟹工船』もヘイト&妄想のムチャクチャさで受けたワケで)。 政治の鎖を逃れたあとの猥雑で活力にあふれた「娯楽作家」安部を読んだ後では、この頃の安部はやや退屈に感じるかもしれない。でもそこには、悪戯好きでホラ吹きの安部の顔が見え隠れしている。 星新一のショートショートみたいに気楽に読めばいい。星新一も実際はブラックでビターな性格を隠そうともしなかった人なんだけど、そういう点でも共通するしネ! | ||||
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