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ビッグ・ノーウェア
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ビッグ・ノーウェアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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文庫本で二十年ぶりに再読終了、 時間の経過でだいぶ毒気になれてしまい初読時ほど消耗しなかったが、そのぶん娯楽性は上がったように感じた、 とにかく面白い、 あくまでぜんぶ読み通せる読者なら、と但し書きがつくが、とにかく面白い、 腹に堪える重量感ある長編スリラー・ミステリ・サスペンス・ハードボイルドの類を望むならなにをさておいても本書がお奨め、 で、文春文庫を手に取るたびに思うのが、なにか持ちにくくめくりにくく、本を持ち読書する楽しみが減らされる印象が強いこと、 半年前に読んだホワイト・ジャズ単行本は手によく馴染み、読書の喜悦のような時間を楽しめたのだが、本作は物語の圧倒的な面白さに反して書籍そのものにまったく愛着を感じないのが残念ではある、 以下蛇足、 妄想としての”削除された赤狩り戦士のブルース最終節” バズ・ミークスのその後、 どうにか逃げ延び海外逃亡を図る、 東海岸から南米へ、もしくはロスからの追っ手をまくためにロッキー越えの後、テキサス方面に南下、 メキシコ湾を船で中米へ、その後、鉄路でブラジルへ、 どうやらジョニー・ストンパナードは約束を守ったようだ、 あいつもおれとの仁義を無視するほど腐り切った男ではなかったということだ、 やつにはやつの美学がある、 ハリウッド女優と付き合えるのも、あいつがただの二枚目ではなく男気があるからなのだ、 ミッキーもおれとの約束はぜったいに守るだろう、 だからこそおれは必ず殺される、 すでに発進しただろうアサシンはおれを見つけ次第、ひとおもいに打ち殺すに違いない、 いや一発でやはり済まないか、 膝を撃ち抜き、続いて額に穴をあけられるならそれもよしとするしかない、 バス・ザ・コップキラー・ミークス、 おれの墓にはそんなセンチメンタルは文句はいらない、 ただBM、そしてfor Audreyだけでいい、 などと妄想しながらバズは東へ向かっている、 同じ車を乗り続けるのはミッキーの情報網を考えれば不都合である、 三度目の給油が底をつきそうになる前、とある町はずれの離農した農家の納屋に車を捨てた、 間違いなくダスト・ボウルの犠牲となった農家が捨てていった廃屋だった、 町まで目立たぬように歩き、夕やみに紛れて汚れた高価なスーツを軽装を買い替えた、 そして最初にバス停に来たグレイハウンドに乗った、 行先は、、、だった、 さておれの判断は正しかったのだろうか、 あの場でミッキーもダドリーも遠慮せずに鉛を撃ち込んでおくべきだったか、 もしおれがミッキーをやった時、生き残りの組織幹部たちはおれとオードリーを許さないだろう、 ダドリーがミッキーと一緒に死ぬ時、悪徳警官の裏の素行がばれるだろうがロサンゼルス市警はおそらくダドリーは捜査の一環で巻き添えになったと取り繕い、あろうことかダドリーを二階級特進させるかもしれない、 いずれにしてもおれの命はもう長くはない、 おれの美学はオードリーを生かすことを要求しているのだ、 逃げ切るバージョンとは別なアサシンにキャッチアップされるバージョン、 バズ・ミークスの死体が川を流れてゆく、 川の名はリオ・グランデと呼ばれており、サンファン山地に発しマタモロスでメキシコ湾に注ぐ、 バズはマタモロスで死刑執行人三人組に追いつかれたのだった、 三人は難なくバズを捕らえリンカーンのトランクに詰め込み、リオ・グランデ川最下流にある大きな三角州で降ろした、 三人はバズに目隠しも口輪もせず、死体を海に落としやすいよう岸まで歩かせた、 そして正面から両ひざを撃ち抜き、額に一発打ち込んだ、 バズの身体はそのまま後方に倒れ、三角州の流れにのまれたのだった、 どうやら三人組は事前に調査済だったらしく、バズの身体は引き潮に運ばれ徐々にメキシコ湾に向かってゆく、 その時、かつてバズ・ミークスと呼ばれていた死体は夢を見ている、 どうやらジョニー・ストンパナードは約束を守ったようだ、 あいつもおれとの仁義をやぶるほど腐り切った男ではなかったということだ、 やつにはやつの、おれにはおれの美学がある、 ミッキー・コーエンもおれとの約束はぜったいに守るだろう、 だからこそおれは必ず殺される、 すでに発進しただろうアサシンはきっとおれをひとおもいに殺すに違いない、 いや、膝を撃ち抜き、その後に額に一発だろうか、 おれの名は、バズ・ザ・コップキラー・ミークス、、、、、、、、 ボディがメキシコ湾にたどり着くころ、かつてバズと呼ばれたボディはすでにさまざな魚の餌食となり、あちらこちらの骨が露出している、 隠さなければならない性癖を抱えたまま死を選んだアップショー、 もう一歩踏ん張りきれれば手に入れられた成功をつかみ損ね死んだ不運なコンシディーン、 二人のアンラッキーを背中にバズと呼ばれたボディはすべてを飲み込んでメキシコ湾に沈んでいった、 未了 | ||||
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迅速かつ丁寧な発送で、説明のとおりの商品を受け取りました。 | ||||
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迅速かつ丁寧な発送で、説明のとおりの商品を受け取りました。 | ||||
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美品でした | ||||
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混沌とし過ぎていて情報過多になる L.A.やブラックダリアほどの読後感がない | ||||
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針穴を通すようなプロットと迫力のある筆致。 1950年代。第二次大戦おける事実上ただひとりの勝者であったアメリカの最も強く輝ける時代。 猥雑を極めたロサンゼルスの裏側を舞台に起こった<ハリウッドでの大規模赤狩り作戦>と<ホモがらみの猟奇殺人事件>。 一見つながりのなさそうな二つの事件を主軸に展開される天使の街の暗黒。 それぞれが全く個人的理由で事件に携わる主人公格3人のキャラクターが実に魅力的である。 全員が破滅的で、誰一人ハッピーエンドとは縁が無さそうなところが特に。 なにより錯綜する二つのできごとをを平行に描きながら見事に収束していくストーリーは流石の一言! 「ホワイト・ジャズ」に比べれば表現手法は確かにオーセンティックなものだが、作品そのものと一文一文の完成度ではLA四部作で随一だと思える。 『あの若者は機械から人間に変貌しかけていたのだが、ちょうどまずい時期にぶつかってしまったんだな、とバズは思った。 糞の川で「なぜ?」という魚を釣ろうとして、ふたつの事件がもたらした最悪の答えを釣りあげ、死を選ぶ結果になった……自分を偽ることができなくて。 ダニエル・トマス・アップショー、1922-1950。 ホモ。』 おそらくエルロイにしか書けないであろう、まさしく名文! | ||||
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LA4部作をすべて読破しましたが。。。自分的には評価の高いホワイトジャズよりもこちらを最高傑作に押させてもらいます。とにかく精巧なプロット、ホワイトジャズよりもさらに話の緩急が凄まじく一瞬たりとも目が離せない緊張感がここにはあります。表現方法としてはホワイトジャズの方が斬新さを評価するきらいがありますが、純粋にストーリーとしてはこちらの方がはるかに上だと言っておきます。一作目のブラックダリアは話的に少し独立していますのでエルロイ初心者には間違いなくこちらの作品をお勧め致します。これまでミステリーを読みまくりましたがこちらの作品はまさに金字塔ですね。 | ||||
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赤狩りと連続猟奇殺人という、同時代ロサンゼルスを揺り動かした二つの狂気を見事に統一している。それを頭脳明晰で冷静な「探偵」である主人公と対称化させ、後者の倫理的・肉体的自滅によって物語は完成へと向かっていく。本作でもエルロイは、ハリウッドの最も煌びやかなもの(女優・ディズニー)の「裏・コンフィデンシャル」に触れてしまうことを死の成就の道標に据えている。また、本作の完成度の高さは、「社会史」としてのリアリティの秀逸さにもかかっている。「赤狩り」が「人権」や「大義」という側面からのみならず、より私的な「コンフィデンシャル」を暴いていくこと、暴かれていくこと、すなわち赤狩りの加害・被害者両方の側の倫理的崩壊のプロセスを見事に描ききっているからだ。「堕落・腐敗」した大衆消費社会ロサンゼルスのなかでの共産主義者と権力との攻防という特異性の描写は、オフィシャル・ヒストリーでは不可視な暗黒の世界を浮き立たせる。そして、崩壊していく全ての人びとの悲哀と絶望のうえに、結局利益を享受するのは権力者たちであることを、本書はある意味淡々と描いているのだ。 | ||||
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LA四部作その2。 アメリカの50年代というのは、多分そんなに明るい時代ではなくて、まだ共産主義が脅威とみなされていて窮屈で保守的な時代だった。物語は、その50年代の初日から始まる。1950年1月1日未明に、LA凄惨な殺人事件が起きる。<白人男性の死体、全裸。推定年齢、三十歳から三十五歳。死体は仰向けに横たわり、手足を広げている。首に絞痕があり、両眼は取り出され、眼窩からゼラチン状の物質を流出している、、、>(p.17) とこのあとほんとはもう少しすごい描写が続くのだけど、割愛。 この手のネタはエルロイのお手のもので、他にも、Necrophilia、Homophile、Pervert、Incest、Nymphomania、Alcoholic、Drug Addiction 等々、あまり漢字で書きたくないような、PTAの皆様がお怒りになるような描写がたくさん出てくる。しかし、何せ、太陽までが<二日酔いに悩んでいるように見える>街なので、街全体が不思議な高揚感の中にあり、何が起こってもおかしくない。そんな空気を書くのが、エルロイはうまい。 しかし、こんなに気分悪い事件がいっぱいなのに、読み終わってみると大きな感動を覚える。その感動は、謎解きの鮮やかさから来るものではなくて、謎解きのあとのエピローグにあって、ぼくは本当に驚いた。こうやってエルロイ読むのをやめられなくなるのだろうか。 | ||||
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映画「LAコンフィデンシャル」を見てこの暗黒のLA4部作を読もうと思ったのですが…。とてもおもしろかったです。というか映画を先に見てしまったのを少し後悔です…。全部読み終わりましたがまたブラックダリアから読もうと思います。 | ||||
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映画「LAコンフィデンシャル」を見てこの暗黒のLA4部作を読もうと思ったのですが…。 とてもおもしろかったです。 というか映画を先に見てしまったのを少し後悔です…。 全部読み終わりましたがまたブラックダリアから読もうと思います。 | ||||
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思えば、私は、劇場公開で見逃した映画「LAコンフィデンシャル」が好評なようだったので、ビデオで見ようと考えたのだった。そして、ビデオを堪能するために、まず原作を読もうと思ったのだった。そしたら、原作が「LA四部作」の一部だと知ったので、その原作を堪能するために、四部作を最初から読もう、と思うに至った。そういうわけで、「ブラック・ダリア」が私のエルロイ初体験だった。そして、これに思わず唸らされた。で、次がこの「ビッグ・ノーウェア」で、完全にノックアウトされた。これを読み終わってすぐに、いよいよ「LAコンフィデンシャル」を読み始めたときには、せめて1週間くらいは間を置いて、もっと「ビッグ・ノーウェア」の余韻を味わうべきだったな、と後悔したくらいだ。ちなみに、まだ映画は見ていない。 | ||||
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L.A.四部作の中で最も好きな作品です。なんといっても、主人公の三人を含む登場人物が魅力的。狂気の50年代ロサンゼルス暗黒史を皆さんも味わってください。 | ||||
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