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ガーディアン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ガーディアン

ガーディアンの評価: 3.53/5点 レビュー 19件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(2pt)

フィクションとしての面白さがまるでなかった

学校という閉鎖された環境で起こるいじめとその解決をめぐるストーリー。
着眼点は良いのかもしれないが、あまりにもガーディアンと呼ばれるものの存在ややることが弱すぎて、インパクトが超薄い。
それでいて、色々な生徒や教師が出てくるのだが、キャラクターも弱いため誰が誰かわからない。
小説において、この誰が誰かわからなくなるのは致命的である。
テーマの重さに対しての、問題の起こり方や解決の仕方などがいまいちであった。
もっと、フィクションとしての思い切りがあってもよかったなぁ。
ガーディアンAmazon書評・レビュー:ガーディアンより
4062204789
No.3:
(1pt)

期待はずれでした

薬丸岳さんの作品が好きになり5冊ほど読みましたが、アノニマスコールがとても面白かったので、その後のこの作品はがっかりでした。生徒や先生など道場人物が多く、少し間を空けて読むと誰だったっけ?って感じで、いちいち遡るのも面倒くさいので、後半はそのまま適当に読んで終わりました。
ガーディアンAmazon書評・レビュー:ガーディアンより
4062204789
No.2:
(2pt)

善意は悪意に勝てない

はいどうもこんにちは。
文章力と構成の巧さは相変わらずですね。
しかし、作品としてのテーマ性や精神性のなさも相変わらずで、
読了した後「もう一度読みたい」と想わされる要素は皆無でした。
この作者は、現実の「悪意」や「絶望」などの描写は本当に巧いのに、
どうしてソレに使い古されたキレイゴトや善意で対抗しようとするのか理解に苦しみます。
その接合性や説得力のなさ、無意味どころか逆効果というコトに気づいてないのでしょうか?
他の作品でも悪党から自分の身内を守るため「殺しはいけない」と言いながらも
結局は「殺す事」でしかその悪行を阻止出来なかったという処から
いい加減その「自己矛盾」に気づいて欲しいものです。
故に主人公、教師秋葉の考えや行動には一切共感出来なかった、
というより現実と自分が見えていない「偽善」と「欺瞞」に辟易とさせられました。
だって彼のやっている主なコトは、
『ただキレイゴトを言うだけで、結局は何もしていない』という一文に尽きるからです。
自分の教師としての「信念」とやらと相反するからガーディアンを無くす(潰す)と
息巻いていますが、ソレすらもガーディアンという存在に甘えての戯言に過ぎません。
彼個人ではいじめも恐喝も虐待も止められないのに、
「やり方が間違っている」と代替案も示さず
結局「オレが気に入らないからお前ら間違ってるんだよ」という
半ば逆ギレにも似た余りにも幼稚な行動理念が彼という人間の全てだからです。
「やり方が正しくても誰も救えない人間」と「やり方が間違っていても誰かを救える人間」
幼稚園児じゃないんですからどちらが本当に「正しい」かは明白です。
大雅がいじめから救われたのも、真凛が不良仲間から逃れられたのも、
葵が売春を免れたのも全部ガーディアンが動いたからに他なりません。
(秋葉はガーディアン本人から教えられるまでその「問題」の存在すら知らなかった。
葵を警察に連れていけたのも『ガーディアンのおかげ』なのです)
それを「本当の解決」等と嘯いて二の足を踏んでいたら(何もしなかったら)
いじめは際限なくエスカレートしますし、虐待はいつ強姦に変わるか解らず
売春はその様子も動画に撮られ奴隷にされるのは誰の眼にも明らかでしょう。
なのに何で「本当の解決」等という教師の「自己満足」のために
生徒が犠牲にならなければならないのか?
結果が間違ってても過程が正しければそれでいいのか?
そんな何もかもが全てキレイにまとまる「楽園」のような状況が出来上がるまで、
一体いつまで罪も無い子供が苦しみ続けなければならないのか?
全く本当に意味が解りません。
『やらない善よりやる偽善』
苦しんでいる者は「いつか」じゃなく『今』救いが欲しいんです。
そういう重大な事に眼を背けて、どうしても「善が悪に勝つ」という幼稚な理論を
ゴリ押ししようとするから折角の文章もあちこちで破綻が呻きをあげています。
一例を挙げますと大雅が優奈に
「ガーディアンには感謝しない、でもおまえには感謝してる」
というシーンがありますが、コレも「ガーディアンの助け在りき」の
言葉だという事に本人は気づいていません。
いじめがなくなったから心に余裕が出来た、色々考える時間も生まれた。
もしガーディアンの助けがなくいじめが「現在進行形」で続いていたら、
果たして彼は同じ言葉を優奈に告げられたのでしょうか?
エスカレートしたいじめの末期なんてそれこそ悪魔でもやらないような
残虐な所業のオンパレードで最悪「今、おれ、ここに、いなかった」かもしれません。
優奈だっていつまで彼を庇い続けられるか疑わしいもの、
自分も標的になって強姦でもされたら「アンタなんか庇うんじゃなかった!」
と後悔したかもしれません。
まるで飢えている時にご飯を食べさせたら心底感謝されたにも関わらず、
それが当たり前になったら「おまえの飯はまずい、もっと美味いものを持ってこい」
という厚顔無恥な人間と同種の気持ち悪さを感じさせられ
八巻も最低ですが被害者である彼にも同情出来なくなりました。
要するに、この作者が一番勘違いをしているのは「善意」とは、
「善意」VS「悪意」のような『対立概念』ではないというコトで、
「善意」とは、「悪人にではなく」
『そうでない人々と穏やかに生きるため』 に存在するモノだというコトです。
核ミサイルという悪意の塊が飛んできている時、祈ったらソレは止まるんですか?
どっかの莫迦が刃物振り回して襲い掛かってきた時、
慈愛に充ちた顔をしていたら刺されずに済むんですか?
だったらなんで刑務所は、人間の「善性」を説かず
毎日強制労働をさせているのでしょう。
「悪意」は「悪意」でしか止められない(コレは往々にして『正義』という言葉に置き換えられますが)
「善意」は使い物にならない、というより使う「人と場所」が違うのです。
この「善意万能説」もまた、秋葉のような偽善と欺瞞だらけの人間を生みだしてしまうのですが、
そういう意味で彼は教師に向いてなく、厨二病の英雄願望を拗らせた哀れな男だなというのが
最後に残った感想です。
文章力を踏まえ特別に星は2つ、しかし作品としては星1つです。
ソレでは。ノシ
ガーディアンAmazon書評・レビュー:ガーディアンより
4062204789
No.1:
(2pt)

終盤がつくづく残念な作品

中堅教師の主人公が赴任したのは、生徒による秘密裏の自警団「ガーディアン」が治安を守る中学校だった。

ガーディアンのおかげで不良生徒は一掃され、一見異常な程に平和な学校だったが、
ガーディアンの「制裁」システムには綻びもあり、異変を感じた主人公は様々調べた果てにガーディアンと対峙する。

ガーディアンの設立理由『熾烈ないじめに先生たちは何も気付けず、こちらから訴える他はないが、訴えた所で先生が加害者を指導しても逆に加害者は被害者を更にいじめるだけであり、先生が頼りにならない以上、自分たちで何とかするしかない』を打ち破る信頼を、主人公は生徒と築けるのか?

以上、そんな内容です。
まず、今作品は好きな作家さんの初の教師物&作家さん本人が学校に良い思い出がないのでそんな過去を打ち破る作品に仕上げたという事で、
めちゃくちゃ期待してた分、落差からの超辛口評価となっており、今作品が知らない作家の作品なら評価はもう少し良かったしレビューも書かなかった事でしょう。

まず主人公は、ガーディアンの設立理由を打ち破るほどの信頼行動は取っておらず、
作中の生徒と同じく、僕自身も長期いじめ被害に遭いながらも『先生に相談しても悪くなるだけ』と絶望して何も打ち明けなかったままの過去があり、
過去の自分が今作品の教師を信頼出来るか?と言えば、まだ信頼出来ないので、評価が低くなりました。

ガーディアンをやめさせながら、不意にあのラストも矛盾を感じるし、

八巻は日下部を脅したり、松山への虐めも全く反省しておらず、三宅宅への焼香も内心は分からず、全く改心してない悪なのにそのまま学校復帰して卒業なのが、物語として不十分に思うし、1番下田を嫌う理由も不明なままだし、

八巻を見捨て、学校に来れなくさせた制裁も手伝った下田が、八巻の卒業に泣くシーンも虫が良すぎるなと感じ、

終盤までは良かったのに、終盤がつくづく残念な作品となりました。

次回作では、この評価を覆す良作を切に願うばかりです。
ガーディアンAmazon書評・レビュー:ガーディアンより
4062204789

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