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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 81~89 5/5ページ
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序盤から世界観にすっと入り込めて、展開もテンポもよかったですが、 中盤あたりのコンクールの場面が延々と、曲についての描写になっており、読み進めるのにだれてしまいました。 終盤は、またグッと引き込まれてよかったのですが、、、 私自身ピアノは長年やってきましたが、クラシックに疎いかたなどは、 曲の描写についてどう感じられたのか気になりました。 | ||||
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ダブル受賞の期待が大きかったでしょうか? 物語のウェイトが片寄っているような気がします。私としては後半部分を膨らませて欲しかったです。なんだか消化不良気味です。 途中から風間塵が名探偵コナンにしか見えなくなりました。 | ||||
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漫画、ラノベのようだ、というレビューを見て納得。私もそう感じました。 表現、描写も最後はじっくり読めませんでした。お腹いっぱいというかめんどくさくなってしまって。 いっぺん読んだら、もう良いかな、そんな感じ。 | ||||
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「あっという間に読んでしまいました」というレビューがありましたが、下手に音楽を知っているせいか一曲一曲が思い出されて、しばしそれにひたらないと先に読み進まない(ながら族ではないので)、という疲れた読書になりました。唯一このコンクールのためのオリジナル曲(架空の作曲家による)があって、ありがたかったです。 さてこの小説、本当にこのような結末を最初から構想されていたのでしょうか。 「音楽を外に連れ出す」という魅惑的な主題を持ちながら、結局コンサート会場で自然を感じられるくらいのことで終わっていることはちょっとがっかりです。 クラシック音楽の在り方、行く末など、端々に興味深い考察がありながら、結局すべて中途半端なままの単なる恋愛小説に終わっていました。 オムニバス形式の恋愛小説としては、楽しめましたが。 それにしても、どのような権威ある国際コンクールであれ、一つのコンクールにこれほど天才が集中するってありえません。 | ||||
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普段、直木賞受賞作には見向きもしないのですが、佳作を挙げることもある本屋大賞も受賞したとのことで、読んでみました。 感想としては、一気に読ませるしそれなりに面白いけど、わざわざ人に勧めるほどかな?という感じ。 題材となる音楽コンクールやクラシック音楽について相当勉強されたことは十分伝わりますし、良くも悪くも軽い文章なので、ぐいぐい読ませます。現代の資本主義社会で音楽業界が直面している問題やアーティストのジレンマについてもよく描かれていると思います。 しかしながら、プロットと人物造形には現実味がなく、如何にも娯楽作品向けという印象。語弊があるかもしれませんが、ライトノベル的とさえ言えます。いやまあ、エンターテインメントなんだから、多少はね? しかし、あまりに非現実的すぎる…お前のような天才がいるか。ロクにピアノに触れる環境にすらいないのに超絶技巧、独創的な演奏ですか…。天才を舐めないでいただきたい。 また、楽曲を文章で表現するのは非常に困難な作業であると承知してはいますが、もともとの表現力に突出したところがないので、コンテスタントの弾く楽曲の描写には今ひとつ乗れませんでした。全体的に冗長で陳腐、CDの解説書を見れば書けそう、あまりに安直すぎる表現で苦笑してしまった箇所もあります。まあ楽曲のイメージって人それぞれですけどね。途中でお腹いっぱいになったので、物語の最後、コンクール本選の描写があっさりしていたのは逆に有り難かったです。私自身は、まだ多数のコンテスタントがひしめき競い合う予選の段階にフォーカスして描くのは、コンクールをテーマにする作品という観点からはあながち間違いではないと思うので、コンクールの各段階に対する文量配分が不適切だとは特に感じませんでした。 クラシック音楽のコンクールを仮想体験できるという点ではお薦めできます。 けれども純文学では勿論ないし、重厚な人物ドラマも期待できません。そもそも主要人物たちが揃いも揃ってコンクールの結果にそこまで拘ってないって、音楽コンクールを題材にした作品としてどうなの…。知ってる人には常識ですけど、クラシック音楽の世界って綺麗事ばかりではないですよね。むしろその対極です。これ、実際にコンクールで汗と涙を流した人が読むとどんな感想を抱くのでしょうか…。 感覚としては、娯楽小説というより漫画を読んでいるのに近いです。 クラシック音楽に興味があって、読書が好きで、類似する作品を読んだことがない人にはお薦めできるかな?といったところです。 | ||||
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面白かったし、感動もしたし、読後感も爽やかでした。 ただ、他のレビューにもありますが…惜しい。勿体ないですね。 私もこの作者のファンで、ほぼ全作品読んできた者です。 長編大作も文章力で読ませる作者なのに、今回は途中冗長に感じ、最後まで引っ張られずに何度か読むのを中断してしまいました。 まず主要人物のうち、ほぼ主役にあたるアヤとジンが…魅力はあるけど、好感が持てなかった。なんか二人とも、痛いんですよね。 ジンは突拍子もない天才で、非現実的すぎて血が通っていないように感じました。 あと言動が年齢の割に非常識すぎ…不法侵入はれっきとした犯罪ですよね。コンテスタントがこんな事したら大問題では? アヤの身勝手で高飛車で、そのくせあまりにも不安定なところは読んでいてイライラします。 よく周囲の人は嫌気がささず、根気よく善意をもって彼女を助けられるなぁ。 才能に惚れ込んでのことでしょうけど、才能さえあれば人間性は二の次でしょうか? というか、人間性が音に現れるのではなかったの? このあたりに矛盾を感じます。 あと、アヤとジンの脳内会話にはさすがについて行けませんでした(笑) あれって妄想ですよね?いくら音楽の天才といえどサイキックではないのですから。 この部分は読んでいてかなり白けてしまいました。 マサルや明石は好感が持てたし、いい味出してたのになぁ。 ぜひ改訂版を出して欲しいです。 | ||||
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デビュー初期から恩田陸の作品を読んでいましたが、ここ数年間は著者の作品から離れていました。 今回の直木賞受賞をきっかけに、久しぶりに恩田陸の作品を手にしました。 そして、なぜこの著者の作品を読む事をやめたのかを思い出しました。 私には、彼女の『カタカナ』の使い方が、読んでいてとても辛い。 例えば、『何一人タソガレてるわけ、三枝子はァ』といった台詞。 このような台詞が出てくるだけで、物語の世界から、一瞬で現実に引き戻されてしまう。 『ああ、これは誰かが書いた、フィクションなんだな』という思いと共に、物語の世界から突然弾き出されてしまう。 それでも物語の続きが気になるから、もう一度集中してその世界に入って行こうとするのだけれど、またもや著者が育った時代を感じさせる『カタカナ』が現れ、物語の世界から弾き出されてしまう… この繰り返しに疲れてしまって、恩田陸の作品を読む事をやめてしまったのだったなと、改めて思い出しました。 編集者は、ダサいものはダサい、と作者に正直に忠告して欲しい。 ださいカタカナ言葉を無くすだけで、恩田陸の著作は今よりずっと年月に耐え得る作品へと変わっていくと思う。 | ||||
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この小説でいちばんいいのは題名。かっこいい。 内容は、よくある天然の天才少年ものです。 まあまあ楽しめましたが、権威ある文学賞をとったということで期待が大きかったからか、こんなもんかと肩すかしでした。 ピアノコンクールと違って、国内の文学賞は日本語の小説だけを対象にしているのでしょうか。 いい悪いは別として、この小説を外国語に翻訳しても外国では評価されないような気がします。 音楽の世界以上に、日本の文学?の世界はガラパゴスなのかもしれないなあなどと思いました。 | ||||
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個人的事情を言えば、最近小難しい本ばかり読んでいて、今作品の文章の軽さに驚いたというのもあるが、 いまいち最後まで乗り切れず、没入できなかった。 また、亜夜の、現代の若者に似つかわしくないおばさん口調や、 日系四世とはいえ、「無国籍」なバックグラウンドを強調しているマサルの内面の描写があまりに日本人的思考に依っているのではないかという違和感が何箇所か目につく。 三次予選のマサルの演奏中の長ったらしい例え話は、とにかくつまらなかったので流し読み。 そのシーンに限らず、なんとなくツギハギに感じる場面がいくつかあり、勢いを削がれて読書への没入を阻まれてしまう。 十年前までは恩田陸の本を何作も読んでいたのだが、こんなのだったっけ? 自分の記憶力のなさが恨めしい…。 ともかく、「音楽を文章で表現すること」に力みすぎて空回りしてしまったように感じる。 ショパンコンクールを描いた漫画『ピアノの森』とつい較べてしまうのも許してほしい。 漫画なら受け入れられるぶっ飛んだ表現も、小説だとなかなかバランスが難しい。 なんだか酷評してしまったけど、全体を通して面白いのは確か。 さすが長年コンスタントに作品を発表し続けている売れっ子作家なだけある。 しかし、何年も受賞させずにきた審査員連中がやっとこさ選んだ作品がこれとはなあ、という気分である。 氏の作品にはもっと面白いのがあるだろう。 | ||||
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