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蜜蜂と遠雷
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蜜蜂と遠雷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
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発売されて結構すぐにkindleで買って、スラスラ読める面白いエンターテインメント小説だったけれど、日が経つにつれて読んでて引っかかった所がずっと残って、逆に腹が立ってきてしまったというのはこの本が初めての経験だろうか。 なまじ本に出てくる曲を知っていたせいか。 プロコフィエフの協奏曲第2番を、最後どういう風に描写してくれるかと楽しみにしていたら肩透かしを食う、というよりもそれ以外の描写。 例えば同じプロコフィエフの協奏曲についての登場人物の会話。 「僕、三番聴いてると『スター・ウォーズ』みたいなスペース・オペラ想像するんだよね」 「分かる、宇宙ものだよね、あれは。二番はノワール系」 「そうそう、暗黒街の抗争みたいな」 ・・・本当に、こんなに音楽のイメージが共有し合える人はめったにいない。」 ごめん、全然共有できない。 そのまま続けてラフマニノフの協奏曲について- 「うーん。一、二番はともかく、三番て僕、あんまり趣味じゃないなあ。後半のほうなんか、ピアニストの自意識ダダ漏れって感じで」 作者の感想を登場人物に語らせているんだろうけど、全然共感できない、というかこの曲あってのラフマニノフと思っていた当方としてはムッという感じで。 後半に、リストのピアノソナタの演奏について、面白くもない「十九世紀グランドロマン」風のドラマを長々と描写がある。 それを聴いた他のコンテスタントは「大長編ドラマを語りきったということが分かっていた。・・・何か波乱万丈の人間ドラマを曲で描いていたというのは伝わっていたのだ」と。で、その演奏者の人間の核を理解できて通じ合ってしまうと。 はぁ。 読んでいる方は、フィギュアスケートでかかるラフマニノフの協奏曲第二番に合わせて観客席から起こる手拍子みたいに、変な節、イメージをつけないでくれよという感じ。 どうも描写力の不足を、登場人物たちの安易な共感で補っている所が目について、イラついてしまったのかなと思う。そんなに単純にイメージを共感できたり通じ合ったり出来るもんじゃないし、人と違うイメージを持ってそれを大切にするのも音楽の楽しみですよ。 「春と修羅」という架空の曲の描写が一番よかったんじゃないかな。 | ||||
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書くコンテスタントが多くて一人一人の内容が浅い。 どういう視点で読むべき本なのか?私自身納得のいく視点に辿り着いたのは本戦でした。 もう一度最初から読むべきでしょうが、 長い…… | ||||
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音楽を知らないと楽しめないし、音楽を知ってても楽しめない。 作者は美形な天才が好きみたいですね。 音楽を知らなければ、奏者でこれだけ違うんだと感心しますが、音楽を知り過ぎてる方からの評判が悪いことを知ると落胆します。 現代は他者の評価も合わせて作品を理解している点があるので、玄人に通用してないと知ると減点ですね。 サッカー経験者がキャプテン翼を面白いと思えるか。 逆に言えば知らないからこそ、壮大に書けたのかもしれません。 風間はブラジルの天才。あやは翼。マサルはシュナイダー。みたいなものかと。 小説にありがちな特別な主人公、凡人の視点も少しあるのだが、いささか凡人に対する救済が石崎君やスラダンの小暮的な扱いである。 読ませる力やワクワク感はあるのだが、またこういう展開ねと、マンネリなRPGやドラゴンボール、ワンピースのような印象がある。 さすがに音楽からストーリーが見えちゃうのは、テニスの王子様で視界が奪われるみたいなもので現実感はなく、終盤になると、演奏の褒め称えを読むのが辛い。 都合よくアジアや日本の血、幼なじみ、恩師が共通、恩師とキーパーソンは親戚と漫画的ご都合主義のオンパレード。 都合の良い展開を無名の小説家が書いても漫画じゃねえんだと選考に残らなそうだが、ネームバリューと読ませる力で受賞したのでは? 登場曲のCDまでAmazonに勧められ商業的な持ち上げを感じた。 総合的には面白いが、るろうに剣心やドラゴンボールやバガボンドをみてるようだった。 風間は小次郎かな。 | ||||
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世評の高さの割には長いだけの凡作という印象が否めなかった。「音楽の神に愛された」天衣無縫の天才少年の塵、少女時代に音楽世界から隠棲し、忘れられた天才少女と呼ばれれいる亜衣、亜衣の幼馴染みで2人とは異なった才能を有するマサルという主に3名が出場する登竜門用のピアノ・コンクール大会の模様を描いた(だけ)の作品。作中に、「小説と音楽は似ている」、との言辞がある通り、作者は本作で「言語で音楽を表現する」事に挑戦したのだと思うが、クラシックの素人の私には、読んでいて、頭の中に音楽は流れて来なかった。 ピアノ・コンクールを題材にしている点を中心として、如何にも少女マンガ風な幼い雰囲気が全編を漂っている。塵を中心として人物造形も浅く(塵は養蜂家の息子で家にはピアノも無いのに、何故ピアノの技巧を身に付けられたのか何の説明もない。天才や絶対音感では説明出来ないだろう。亜衣とマサルとの関係も偶然過ぎる上に甘い)、その反動か、(宮沢賢治を引用した)宇宙観、人生論、人間模様の妙、「一瞬は永遠だ」、「音楽を(ホールやCDの)外に連れ出す」、という風な一見深遠そうだが、実は作者の"自己満足"だけの言葉・思惟を羅列している点にはウンザリした。また、本作の構成から、"忘れられた天才少女"という周囲の揶揄に出場を躊躇っていた亜衣が塵の天才に触れて、音楽家としても人間としても成長して行く姿がメイン・テーマだと思うが、亜衣の豹変振りが唐突過ぎて、この点も上手く行っていない。また、ピアノ・コンクールが進むに連れ、次第に楽曲に関する書込みが薄くなっていく展開も不可思議である。誰が優勝するかは初めから問題ではないと思うが、肝心の"本選"の描写がこうもアッサリしているのは不可解という他はない。塵の"活かし方"も、「何だかなぁ~」という期待感を裏切るものである。 登場人物の中では、(これも現実味には欠けるが)サラリーマン・ピアニストとして大会に出場した明石の造形が印象に残った。"天才ではない"普通人から見た天才達という視座の工夫であり、こうした工夫がもっと欲しかった所。執筆に当って、作者は自身の発想・構想に酔っている印象が強く、全体構成や人物造形をもっと冷静に練ってから作品を発表すべきだったろう。 | ||||
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恩田陸の作品は過去に3冊読んだことがあるが、自分にはどうも合わないと思って以来、手に取っていなかった。 今回は直木賞と本屋大賞(アテにならないと感じる受賞作も多いが)のW受賞、さらにピアノコンクールに臨むピアニストの戦いに興味があったことや、「文章化するのが難しい音楽を見事に文章化している」との書評を読んだので、期待して買ってみた。 だが、読み始めからどうにもすんなり文章が体に入って来ない。 「過半数を超える」といった誤用や仰々しい形容詞の数々、擬音や「~っぽい」といった曖昧表現に逃げる姿勢、同じような表現の使いまわし、ト書きのような地の文に、いちいち引っかかってしまう。 風間塵の人物造形も陳腐で漫画のようだ。チリあくたなどという通常は子供に付けない名前を付けたのは父親だろうか。 せめて命名の理由くらい作中で語らせないと、天才性を強調したいがために作者がわざと奇怪な名前を付けたというあざとい印象しか受けない(事実そうなのだろうけど)。 読み始めてしばらくは、これから超大作を書きますよという作者の力みが、審査員の三枝子のスカしたリアクションを通じてストレートに伝わってきてしんどかった。 塵の演奏に感動するかと思いきや、憎悪に燃えて怒り狂う三枝子を描くことで塵の天才ぶりを際立たせかったのかもしれないが、ホフマンの音楽性とは正反対ということがなぜそこまでの怒りにつながるのかが伝わって来ず、三枝子の独り相撲に鼻白んでしまう。 やたら日系の人物ばかり出てくるし、審査委員長のロシア人は漢語の入った難しい言い回しを使いこなして講評を述べられるほどの日本語ペラペラだし、そのあたりも随分とご都合主義な気がする。 ただ、2人の天才の連弾シーンやコンテスタントたちの友情、2次、3次と審査が進むにつれての白熱した演奏シーンは面白く読めた。 マサルがリストを弾く際に想像した19世紀風ストーリーは、あまりに陳腐でかえって安っぽくなってしまったとは思うが。 登場人物はいろいろつまみ食いした結果、どれも薄い感じで、亜夜の再生の物語に焦点を合わせて描いた方がストーリーにもっと求心力を持たせることができたのではないかという気がする。 タイプの違う天才が出てくるコンテストということで、最後の方はダレるところがあったものの楽しんで読むことができたが、文章力がいまいちなので、何度も読み返してかみしめたくなるような箇所もなく、文学的な喜びは得られなかった。 まずまず楽しめる作品だとは思う。しかしやはり恩田陸の文章はもういいやと思った。 | ||||
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ピアノコンクールを舞台に、 核となる人物達を描く。 非常にボリュームのある作品。 ピアノ音楽を言葉で表現することは困難だと思うが、 作者は丁寧に言葉を紡いでいた。 読んでいて、本当にピアノ音楽の世界が、 目の前に広がるようだった。 タイトルからして主人公であると考えられる、 風間塵が最初から最後まで色物扱いだったことが不満。 もっと、彼を中心に物語を展開させて欲しかった。 また、他のコンテスタント(栄伝亜夜や高島明石)にも、 もっとスポットを当てて掘り下げて描いても 良かったのではないかと思う。 | ||||
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題名の蜜蜂と遠雷 とても、引き寄せられる題名だと思います。さらに前半部分の場面転換、登場人物のそれぞれの登場の仕方、どんどん物語に引き込まれました。これからどうなるのか、いったい誰がコンクールを勝ち進むのか。 後半になり、ある程度登場人物のイメージが整った後の展開には、ちょっと、クラッシックの曲や偉人の説明、登場人物の演奏とともに美辞麗句が続き、個人的にはついて行くのが大変でした。結果、すべて丸く収まるといった感じも、前半部分の引き込み感とは全く違う印象でした。 | ||||
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マンガのピンポンと、ほとんど同じストーリー構成、キャラクター設定。場面の描写まで同じ。あまりに同じなのでオマージュなんだと思うが、がっかりした。途中から描写の展開まで予想できてしまい、ラストシーンが海で終わるまで同じで、ほんとにがっかりした。しかし、ピンポンがそもそも死ぬほどよい構成だから、これも展開がみえててもおもしろかった。 | ||||
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音楽をする者、ピアノを弾くものとして、一瞬一瞬の気持ちの想い、見える世界などに共感する。物語に出てくるピアノ曲の数々も聞こえてきて楽しめる。 が、ずっとコンテスタントの超ハイで熱い感情で突っ走っていて、少々しんどい。 | ||||
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恩田陸先生の本を初めて手に取りました。 音楽に対する知識や表現力は圧巻です。 が、人物が薄い! とくに母の死と共に音楽の舞台から去った亜夜と妻子のある身で音楽家への道を捨てきれなかった明石はもっとドラマがあっていいはずでは? そして、物語のキーとなる風間塵は空気のように薄っぺらい書かれ方をしています。 父と旅をしながら音楽家としての感性が磨かれていったのかと思いきや、その過去のことなどまったくでてきません。 飄々としていてつかみどころのない内容のない漫画のようなキャラになっていました。 人物に深みがなかったので、最後まで感情移入できませんでした。 作者は苦労をしたことがないのでしょうか? まるで天才は生まれたときから天才だったとでも言いたげな小説でした。 | ||||
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とはいうものの、実は全部読んでいません。 途中で投げ出してしまったままです。 1つ言いたいのは、序盤の各登場人物像を描いたところが入り乱れ(視点がコロコロ変わり)、「さてこの人には、どんなバックボーンがあったっけ?」と前の登場シーンを確認しないと憶えられない感じです。 個人的問題なのかもしれませんが、ここがネックでした。 本の冒頭に人物紹介リストでもあったら楽だったのですが、曲のリストしかないので、自分のような物覚えの悪い人間には少し難解に感じた。 文芸ってそういうもんなんでしょうか。 氏の他作品には好きなものがあるので、ここは読んでおこうかと思ったのですが、無理するもんじゃないですね。 | ||||
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うーむ クラッシック音楽の解釈をした事のない私には、少し難解で退屈な部分があった。 内容から想像されるコンクールの重さとコンテタント達の発言の軽さのギャップが気になる部分が多かった。 似た様な雰囲気の作品ならば「チョコレート コスモス」の方が面白かった。 | ||||
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ピアノ聞いて宇宙が見えたとか草原が見えたとかそんなのばっか。 幻覚見すぎ。ピアノがわかる人には本当にそう見える、感じるものなのか? ピアノわからない自分には表現が大げさに感じた。 | ||||
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半分の量で十分です。後半にたどり着くのに時間がかかりました。 | ||||
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音楽の経験のある人なら共感を持って引き込まれる内容ですが、プロットは四月は君の嘘に、心象風景の描写は神の雫に似ているなと思いました。 | ||||
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登場人物は独特な背景、個性を持っていて好感が持てたが、どこか表面的というか物語内で印象が変わるような流動性がなかったことが残念。 コンクールの緊張感も最初の予選時は伝わってきてのめりこんだが、以降大きな変化もなくただ淡々と曲の紹介と、「クラシックとなにか」という持論を説明されただけという印象が否めなかった。最初がおもしろかっただけに残念。 | ||||
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自分は改めて底辺なんだなと自覚できました。 途中で苦しくなって読むのをやめました。 | ||||
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面白かったし、読後感は爽快で、ユーチューブでこの本に出てきた曲を聞いてみたりして、本当にここ久しぶりの「いい本」だったと思うんですが。ちょっとストーリーができすぎてないか?という感は否めない。一人一人のストーリーがまとまりすぎて、そんなはっきりわかりすぎる人間もいないだろう、と。あと、天才少年がピアノを持ってないっていうのが、ちょっとそれは、あり得ない設定と。苦悩の中で少しでもいい音を出そうと練習する人々の、その苦悩というのは、この小説からはあんまり感じられない。そこが残念なところかな。 | ||||
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前半は読むリズムに乗れたけど、後半は冗長な繰り返しばかりで、もったいないと思った。 | ||||
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