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(短編集)
海の見える理髪店
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海の見える理髪店の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 41~60 3/7ページ
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昔、どこかで読んだことがあるような懐かしい雰囲気を醸し出しています。ラストになって、海の見える理髪店を訪れた意味がすーと分かり、視界がくっきりと開けました。最後のギリになって分かるところまで、まるで読者も理容店の椅子に座って店主の話を聞かされているような気分になります。登場人物の設定、無駄のないテンポよい進行、クライマックスへの持っていきかた等、短編小説のお手本のような味わい深いお話です。 | ||||
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海の見える理髪店 正直、途中でカラクリが分かってしまい、少し残念な気もしたが、それは著者の意図に含まれているようにも思えた。 ここまで饒舌で一方的に話し続ける店主に、違和感を覚えてない読者の方が少ないだろうから、やはり意図的だったのだろう。 ただ、かなりの年数会っていない息子を、一目見てそうだと分かるものなのか疑問は残る。その点詳しく書いていない所に作者のうまさがあるのかもしれない。 また、はるばる会いに来てくれた息子を前にすれば、もっと動揺が見られても良かっただろう。 殺人者という負い目、罪悪感、息子や元妻への思慕、罪悪感が深く絡み合う筈なのに、その点がまるで見えて来なかったのは失敗だったのではないか? その点を理容師としてはあり得ない一方的な饒舌さで表そうと思っていたのなら、やや的外れかもしれない。 殺人犯と言う負い目やそのせいで結果的に妻子を捨てることとなった辛さは、こういうノリにはならないと強く思う。 | ||||
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実はこの本を友達に貸して、次々に回覧しているので今手元にないのが残念です。最初の『海の見える理髪店』が 一番心に残っています。どの短編も何気ない語り口でしぜんに引き込まれますが、皆ひねりがきいていて飽きさせません。 昭和の頃を思い出させる物語でした。それぞれの家族が辿る道が時々想定外にそれてしまう。でも何となく最後には納得してしまうのが面白かったです。 | ||||
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直木賞受賞作でもこんなにつまらないのがあるのだと思いました。 | ||||
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高3長男が、テストの題材で授業中に解かされ、感動のあまり泣いてしまったと帰ってきたのでKindleで購入。直木賞受賞作なんですね。文章は上手だし、表現は的確で読みやすい。しかいしかんせん「オチ」が最初から読めるのでつまらないし、そのための伏線の数々もわざとらしく見えてしまう。結局泣かせるためだけの本か~と思って終わり。私個人としては好みではない。だったら朝井リョウさんの計算し尽くされた馬鹿馬鹿しさや、こだまさんのリアリティの不気味さ、あるいはそもそも何か「凄い人」がふっと吐き出す言葉がいいな。 | ||||
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直木賞受賞作ですが、これまで未読だったのは、評を見る限り、自分の好きな荻原作品に見えなかったから。 受賞時の宮部みゆき氏の選評である「荻原浩本来の持ち味であるアイデアがぴりっと利いた物語性豊かな作品で受賞してほしかったという想いもあるのですが」というコメントに、近いものを感じます。 いちばん響いたのは、表題作よりも「遠くから来た手紙」。「愛しの座敷わらし」を彷彿させる、ちょっとオカルティックな描写が楽しめました。 あと、「成人式」はせつない。いつ、どんな見送りが今生の別れになるかわからない。そう思うと、一日一日を大切にしよう、という気にさせてくれます。 いい作品に違いないのでしょうが、初期の荻原浩に近いぶっ飛んだ描写と、最後にホロリと落とす展開の長編が、今後も出てくることを期待してます。 | ||||
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「明日の記憶」は別にして、一定の評価を受けた「神様からの一言」を以前に読んだが、軽薄なストーリー展開、 奥行のない人物描写に、この作家が評価される事に釈然とせず、他の作品もあらすじを眺めただけで およその展開が思い浮かび、同様の若い世代を対象とした、人の心にも、文芸の歴史にも残らない 、ただマーケットだけを意識した職業作家と自分勝手に評価していたが、本作は違った。 表題作がこれまでとは趣が異なり、直木賞受賞の時から気になっていて、文庫版を待ちわびていた。 本作の表題作をはじめ、全編に流れる世界観は(最後の「成人式」は駄作だが)、 人間の悲しみと、生きていくうえで背負わざるをえない陰がテーマとなっている。 人間に陰と陽があれば、その人の多くを形作るのは陰であろう。人間とはそういうもの。 陰を描き切るには、相応の技量が必要である。人間の陽も陰も自在に描く、この作家の今後に期待したい。 | ||||
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面白かったです。最初は期待したほどではないかもと思いましたが、ラストは少しジーンとしました。スーっとした後味が残りました❗️ | ||||
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頭の中に美しく、時に悲しい情景を描きながら読み進められる素敵なお話ぞろいでした。 親子、兄弟姉妹(共に義理も含む)どれもが自分に当てはまり、演じている役割だと実感しました。もう演じ終わったものあり、これから演じるものあり。いい事ばかりじゃないけど、だからこそ、こうして本を読んで感情を揺すぶられる幸せを持てたと思わせてくれた本でした。 ただしカフェで読むのは厳禁。泣き顔見られてしまうかもしれません。 | ||||
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久々に直木賞らしい作品を読んだ。 喪失と再生の物語である。 独特の比喩や暗喩が、ともすれば暗く重い物語の芯を、軽やかにしかし心に染みこむように伝えてくれる。 「空は今日もスカイブルー」のように、森絵都あたりに任せたほうが良いと思う作品もあったが、それも作家としての手をさらに伸ばすための試みであろう。 いずれ、浅田次郎を超える存在になる。そんな印象も受けた。 | ||||
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海の見える理髪店とのタイトルであるがその内容は一部分しか書かれていない、他のものを多く書かれていて タイトルに惹かれて買ったが、内容にはがっかりである。 | ||||
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直木賞を取り期待してたがよくなかった。短編だと思わなかった。以前明日の記憶を読みとてもよかったので、この作者の本また読みたいと思ったのだが。 | ||||
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著者のs区品は、明日の記憶から2作品目、それぞれの作品、面白くなくはないが、」成人式」が、面白い。 | ||||
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直木賞受賞作ということできたいしてよんだのですが、まったくの期待外れ。 作り話を「作り話」と感じさせてしまう、都合の良い展開とくどい説明・・。 いろいろな家族の在り方を描いているが、当事者の心を描き切っていないので、さもありなんという様々な在り方を並べただけの薄っぺらい物語にしか見えない。 | ||||
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「海の見える理髪店」は、理髪店にやってきた客と店主の謎が明かされはじめた時は驚いた。しかし、明らかにされた真実の重さに比べ、2人を描くタッチは風に飛んでいくタンポポの綿毛のように軽い。他の作品もすべて、あえて感情の起伏を抑えたタッチで描かれているように思う。それを、あえて抑えたタッチで描いたと感じるか、物足りないと感じるかで評価が分かれるようにも思う。私は後者で、もう少し何かが詰まっていた方が軽い読後感にならなかったのではないかと思った。 ただ、「空は今日もスカイ」は好き。八歳の女の子と十二歳の男の子のプチロードストーリーなのだが、やはりそのテーマは重い。しかし、先ほど述べた軽さゆえ、女の子の心の中の言葉と二人の会話が大部分を占める本作は、他の作品ほど違和感を感じることなくテンポよく読むことができる。 | ||||
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家族には 色々な問題や事情がある。父親と息子、母と娘、夫と妻…喪失感を抱えながらも 懸命に生きていく様子が細かく描写されています。読みやすくて一気に読みました。「海の見える理髪店」では、最初読んだときに 父親と息子だと気づかず、「あれ?なんで客のブランコの傷のことを店主が話しているんだ?」と思った箇所があったのですが レビューを見て 「あぁ、なるほど」と思いました。 | ||||
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「海の見える理髪店」が直木賞受賞作ということだけど、最後に掲載されている「成人式」がすばらしくて表題作は霞んでしまった。 「海の見える理髪店」は作者にしては比較的ありきたりな題材、予定調和のオチまでもを加味して細部にギミックが仕込まれた大変手の込んだ作品。でも、「成人式」は作者のらしさ全開!といった感じで、作者の初期の作品が特に好きだった人は絶対に読んで損はない。 交通事故で無くなった娘宛てに成人式の振袖のカタログが届き、時間とともに少しずつ癒えかけていた心の生傷がまた開き…、ここまではよくある話。絶望や癒しの旅にでも話が進んでいくのかと思いきや、まさかの「娘のフリをして成人式に出よう」という大喜劇に転じるのが作者本来の持ち味であり、最大の魅力。 最愛の子供を亡くした親が傷の癒しを求めてさまよう姿をここまでバカバカしく、痛々しく、だけど楽しげに、そして悲しく書ける人は他にいない。 | ||||
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当然ですが、人はそれぞれ、喪失感を抱きながら生きています。 今の私の環境は、激務により精神を病んだ私自身の、妻への申し訳なさでいっぱいです・ 妻は私に見切りをつけて娘を連れ、海外に赴任してしまいました。 心を病んでからの妻、それから娘達への言動、悔恨と反省の日々を送り、仕事もろくに手につきません。 そんなときに手に取ったのがこの本です。 少し前に直木賞を獲り、話題にはなっていましたが、天邪鬼なので受賞当時には手に取りませんでした。 今回、近著「それでも空は青い」と併せて購入しました。 全六篇の短編集それぞれが、胸に迫ります。 登場人物それぞれが、喪失感を抱きながらも、懸命に生きている姿。 それに比べたら、私なんぞは生きづらさや喪失感を主張する立場ですらありません。 日々は大切なものを失うことの連続。 絶望しつつも、それでも生きていかなければならない。 私にはできるでしょうか。 | ||||
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様々な家族のつながりをショートエッセイでまとめた小説。最後の話で泣けた | ||||
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文庫本になるのが待ちきれずに、単行本を購入。荻原作品は期待を裏切らないだけでなく、読後感がとても爽やかです。 | ||||
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