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七月に流れる花
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七月に流れる花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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夏休みに夏流城(かなしろ)と呼ばれる古城で林間学校をすることになった女性グループと男性グループの話です。七月に流れる花が夏流城に行った女性グループの話で八月は冷たい城は同時期に上記の城の隣にある別の夏流城に行った男性グループの話です。2つの作品は繋がっており2つで1つの作品といった感じです。 私は恩田陸のファンでいくつかの著作を読んでいますが今作は期待外れでした。ミステリーとしてもファンタジーとしても中途半端ですし夏の人とかいう人物とこやつの行動が気持ち悪かった。それに登場人物の言動も物語をミステリー仕立てにするためにやっているように見えて不自然でした。恩田陸作品全般に言えることですがリアリティがない。病気が流行してから何十年もたっているのに何でワクチン一つできないの? 良かった所は改行が多いのでスイスイ読めてしまうところと終盤が爽やかだったので読後感は不思議と悪くなかったところです。 | ||||
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久々に恩田さんの作品を読みました。 特に好きな作品は夜のピクニックとネバーランド。 あらすじを読み、ネバーランドに似てるのかな?と思い これぞ恩田陸。恩田さんの作品のすごいところは、物語が鮮明にイメージされるところ。今回は緑の情景が色鮮やかに脳裏に映し出されました。 サクサクと進みます。夜悩んだので若干ビビりましたがだんだん理由がわかっていき、すっきりしました。 ミステリーなのかな? 恩田ワールド前回なのでぜひ読んでいただきたいです(^^) | ||||
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どちらかというとSFに近い感覚。コロナ禍になって、家族でさえ亡くなった人と会えず・・というのに感覚は似ているのかも。みどりおとこの正体は・・・。 | ||||
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みどり男が、恩田さんの中ではっきりと固まったようです。悲しい、切ない、でも美しい感じ満載です。 | ||||
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初めて恩田陸さんの本を読みました。 不気味で怪しい別次元の世界で静かに紡がれていく懐しい寓話のようでした。 読み終えた後は哀しみと怖気とほんの少し名残惜しさを覚えつつも、私もまた彼らと同じく一歩歩いていくんだなと思いました。 いつかまた夏流城の面影を思い返す日が来るのかも知れません。 | ||||
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この本の良いところは挿絵の良さにあると思います。 ストーリーは恩田ワールドですね。ミステリアスでちょっと怖い。 | ||||
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まず、このレビューは「七月に流れる花」と「八月は冷たい城」の合本である講談社文庫のものです。「七月」と「八月」は最初別々の本で出版されたのですが、ひょっとしてレビューが混じってしまっているでしょうか。 大きな賞を取ったり映画化された「蜜蜂と遠雷」や「夜のピクニック」などとはかなり雰囲気が違うので、恩田さんの作風はあんなふうにあたたかみがあってごく真っ当な感じだと似たような作品を期待された方は、はずれになるかもしれません。今までたくさんの小説が発表されていますが、こういう雰囲気が恩田さん本来のものだと思います。 まず、序詞として最初に登場する詩に心を持っていかれます。特に「なつかしいという気持ちは恐ろしいという気持ちに似ている」「足を止め振り向いたあなたは遠い雲とそこから射し込む光におびえる」「あなたは黄昏の中でただ一人立ち尽くすだけ」という言葉に。 まだ自分が幼なかった時、世界がとてつもなく巨大で不安がいっぱいだった頃、まさにこんなシーンに出会っていたような記憶がむくむくと頭をもたげてきました。 本編に入って、舞台は夏流(かなし)という名の坂道と石段の多い静かな城下町。ヒロインは転校してきたばかりでまだ学校にとけ込めず、とても心細い思いをしています。ある日、誰もいない道で出会った皮膚も服も全身みどりの男、いくら逃げてもあとを追いかけてくる・・・なんだなんだこれは・・?ホラーか、それとも童話か、ファンタジーか? この恩田さん独特の不穏で謎めいた導入部、そしてその雰囲気と緊張感は最後まで持続します。季節は夏ですが、この快晴で汗ばむいかにも夏らしい日々が怖い。城の夏季林間学校に招かれた少女たちはみんな何か隠している様子です。 その中でも特に個性的できりっとした少女、佐藤蘇芳がとても魅力的です。デビュー作「六番目の小夜子」の小夜子を思い出しました。若い時の栗山千明さんが演じておられましたが、そのイメージがいかにもぴったりです。 前半は少女たちの林間学校、そして後半は少年たちが体験した林間学校になり、最後にはその秘密が明かされます。発表当時の2018年に読んでいたらどうだったろうと考えてしまいまいした。もしかして印象はいまひとつだったかもしれません。ネタばれになるのであまり書けませんが、コロナが蔓延している2021年現在では、この作品の背景の怖さがひしひしと迫ってきます。 突っ込みどころもありますし、最後の説明には少し無理があるような気もしますが、恩田ファンとしては点数が甘くなってしまいます。待望のいかにも恩田さんらしい作品でした。 | ||||
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病院の売店で購入。薄い本で、すぐ読めると思った。 特に言うことがない。 改行が多く、読みやすくしているのだろうか? | ||||
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ミステリーと呼ぶには設定と進行が甘い。ファンタジーと呼ぶにはあまりにもグロ。中途半端な感じで面白くなかった。 | ||||
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とても読み易く、朝の通勤小1時間でほぼ読了。帰りは読む本がなかった。 それはともかく、いかにも恩田陸らしい低体温人間が静かに展開する物語。「ダークファンタジー」とあったが、確かに多少恐怖も覚えるものの、それよりむしろノスタルジックな情景描写が心に残った。が、ファンタジー要素の伏線を強引に回収するミステリ風のラストはやや興覚め。仮に本格ミステリなら唖然とするような強引さで、ファンタジーとミステリの融合がうまく機能していないと思う。やや残念な出来。 | ||||
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謎だらけの林間学校をめぐるミステリー。 夏の城の秘密にやや唐突感はあるものの、恩田陸さんのやわらかでやさしい文章で一気に読ませてくれます。 帯にはダークファンタジーとありましたが、ダークというより静謐なとか、そういうイメージを受けました。 | ||||
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恩田陸の作品で最初に読んだのが『六番目の小夜子』。それもNHKの連ドラを見てからだったような。そもそも学園ミステリが大好きな私は、すぐ恩田さんのファンになった。『蛇行する川の川のほとり』なんて、特に好きな作品だ。その流れでこの『7月月に流れる花』と『8月は冷たい城』を楽しみにしていた。結果的にはそこそこ面白かったのではあるが、あの『小夜子』には到底かなわない。そもそもこのミステリーランドで企画したシリーズのコンセプトから違うといわれればそれまでだけど。少女偏と少年編の連鎖kになっており、ミステリーのような、ファンタジーのような。自分の中にある少年性、少女性は充分くすぐるけれど、あまりに淡い、あまりにソフト。少年編の最後で少々ブラックな謎解きは示されるが、物足りない。2冊よんでの感想だから、一冊だけの人はつまらなかったと思う。 | ||||
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・手の込んだ美しい装丁 ・すべての漢字にふりがな などと取っつきやすそうな気配はあるけれど、館モノ ミステリ的な世界観。 『蜜蜂と遠雷』や『夜のピクニック』でしか恩田陸を知らないならば、このシリーズに手を出す際は注意が必要。 1ページの文字数が少なく、展開のテンポも良いので、1時間程度で読めてしまう。 尻切れトンボになることもなく、最後まで楽しめる。 | ||||
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夏の人と呼ばれる、全身緑色の「みどりおとこ」。数人の女の子たちが「夏の城」に集められて、外部とは一切連絡を断ち、いつ終わるか分からない共同生活が始まる。鐘が3回鳴ったらお地蔵様の所に集まること、水路に流れる花を観察して記録することという不思議なルールが課せられる…。 ほとんど大人が登場せず、中学生という揺れる世代の女の子たちが、隔離されたお伽話じみた世界で夏のひと時を過ごすという、恩田さんらしいストーリー。 何かを知っているそぶりの子たちのなか、つい最近転校してきたばかりのミチルの不安と焦燥がこちらにも伝わってきて、ドキドキしながらページをめくりました。 恩田作品には、どんどん風呂敷をひろげていって読み手をワクワクさせた挙句、消化不良ぎみのラスト…、という残念な作品も多いのですが、こちらは納得・満足なラスト。 装丁も素敵で、中表紙のカラーイラストに薄紙が掛かっていたり、本のページの角が丸くなっていたりと丁寧な作りで飾って置きたくなるような本です。酒井駒子さんの繊細なイラストも素晴らしい。 ただ、書き出しやイラストはミチルたちの印象が幼く、説明があるまで小学生かな?と思ってしまいました。謎が解けたあとも、呼ばれるのは中学生だけ?とか夏以外は呼ばれないの?などの疑問は残りましたが、子どもにも、かつて子どもだった大人にも読んでほしい本です。 男の子バージョンの「8月は〜」より先にこちらを読むのがオススメ。 | ||||
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恩田陸のSFミステリが好きなので個人的にはこれが恩田陸だと感じた。 物語が始まるとき、今回はどんな設定だろうと思いながら読むのは久しぶりだ。 今回の作品も謎の「みどりおとこ」に連れられて人里離れたお城から出られない少女たち…というだけで、どうして?、なんで?が止まらず、最後の結末にはやはり恩田ワールドと思ってしまう。 児童向けの作品だが大人でも十分楽しめる。 お城の隔たれた向こう側で何が起こっているのかはもう1冊読めば明らかになるのだろう。 | ||||
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いかにも思わせぶりの秘密と不穏が、大変に恩田氏らしい感じ。 ここまで「らしい」のは久々な気がした。 素直に世界観に入ってしまえば楽しく読めると思う | ||||
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