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望み
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望みの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 61~80 4/5ページ
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引っ張るだけ引っ張って、どうにもならないことをことさら複雑な話にしている。ミステリーとしても小説としてもレベルが低い。読後感も良くありません。 | ||||
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夫婦の間に初めて生まれた子供、慈しみ育てた長男が殺人事件の加害者か被害者、どちらかの可能性がある。真相がわからない中、親たちはどちらかを望まざるを得ない。あなたならどちらを選びますか?本書で投げかけるのは、こんな究極の問いかけです。 著者の目の付け所がいいです。夫は無実を望む。しかし、それは息子の死をあらわす。妻は犯人でも生きていて欲しいと願う。揺れ動く父母の葛藤をテーマしたサスペンスミステリーです。 細やかな家族の心情がよく表現できています。頷ける部分もあり、素直に同感できます。わかりやすくすらすら読める点も気に入っています。ただ、ラストは予想の範囲内でした。もう少し意外性が欲しかったです。 映画化予定もあり楽しみです。 | ||||
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中盤から、救われない結末を予感して哀しくなりました。 少しクドいかなと感じました。 | ||||
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高校生の長男が帰って来ない。心配する父の一登と母の貴代美。そして、この長男規士の中学時代の友人が無残なリンチを 受けた死体となって発見される。情報が入ってくるにつれ、その死体から逃げたのは2人、そして捜査が進む中で未だ 行方が分からない高校生は、長男の規士を含めて3人。つまり、規士は加害者として逃げている可能性も被害者として 殺されている可能性も残されていることになる。 苦悩する家族。この作品は、その規士の行方が最後まで分からないという推理小説的帰納法の進め方で、読者を惹きつ けるが、大きなテーマは、二つの可能性の中で揺れ動く家族の心であろう。父の一登は、息子の性格から加害者ではあり えない、いや加害者であった場合自分たちはこの場所で生活も仕事も出来なくなるという将来を憂う。母の貴代美は、 息子は加害者であっても生きていてくれればいい、どこかでやり直せるという立場をとる。お互い、究極の道しか残さ れていないことに、読んでいるものも心が痛む。父親的であり、母親的と言える二人の考え方ではあるが、自分では 選べない究極の道が切ない。案の定世間は、こういう場合殺された高校生の立場に立って、この一家を加害者側と 決めつける。容赦ないマスコミ攻撃。偽善ぶる奴らの心無い攻撃。仕事相手すら逃げていく現実。 推理小説でもアクション劇でもないが、次に何が起こるか、そして規士はどうなっているのか、ページを捲る手が止まらな い。さすが、雫井修介、こういう題材で読者をうならせてくれた。 | ||||
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タイトルを書いただけでネタバレ的ですが、自分や自分の家族に当てはめて考えさせられました。正解!は中々見つけられそうにありません。 | ||||
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本作品は、テレビのニュースで報道された殺人事件に外出中の息子が関係している事が明らかになった家族の姿を描いている。 仮に息子が加害者なら生きているが、加害者家族への世間からの風当たりは強く、父親は職を失い、妹は志望校にいけない、一方被害者側なら殺されているかもしれない、といった究極の状況。 ネット社会の中で、こうした犯罪者を取り巻く家族の姿が巧く描かれており、一気読み必至の作品であった。 マスコミ報道のあり方なども考えさせられた。 | ||||
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読んで良かったです。とても深く考えさせられました。先が気になり読み飛ばした部分もあったので、これから改めてゆっくりと読みたいと思います。 読み直して・・・ とても良かった。とても良かったけど、個人的にはこの父親と母親の感情は逆だともっと私の中にしっくりきたかも。 子供と常に接している母親だからこそ、子供の性格を理解し、子供の正義を信じるのではないかなと思いました。切なくなりました。涙も出ました。苦しくなりました。でも、読んで良かったです。 | ||||
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雫井脩介さんの作品はどれも面白かったので手に取りました。 テーマは面白い。謎もいい感じだし、少年事件の保護者から見たマスコミや警察の姿も良く描かれている。息子が犯人と疑われ出した時の、ネットや世間の感じも良く出ている。 ただ私は主人公たる少年の父母に対して、ずっと違和感を感じ続けた。家族の心の葛藤を描こうとするあまりなのか、読み手がその感情を受け入れたり共感できる余地がなくなってしまっているように感じた。父親は冷血過ぎたし、母親は頑迷すぎた。娘はちっとも可愛くない。特に序盤から中盤は読み進めるのが辛かった。 | ||||
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この様な心理描写はドラマではできないね。文章だから伝わるんでしょうね。途中の進展は緩慢な気がしたが、同じ様な息子を持つせいか、歳のせいか結果は涙した。 | ||||
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先が気になり一気に読んでしまいました。 いろいろ考えさせられる作品です。 | ||||
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雫井作品は大好きです。 今回の「望み」は、究極の選択に苦しむ家族の物語。どちらも望みのない考えであるのに、すがってしまう家族の姿になんとも言えない感情がわいてきました。 不安は結論が出たときにはそれ以上大きくならないが、先が見えないときには大きくなるといった表現がありましたが、まさにその通りだと思いました。 | ||||
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登場人物の心理描写が、素晴らしい、しかし物語の結末は、最悪の事に読み終えて、いろいろ考えさせられる傑作作品。 | ||||
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「望み」。何だろう?この本を手にするまでは何を現したいのか疑問を感じつつ頁をめくっていった。 この作家の特徴だが、人間の心の奥底までえぐりだす巧みな心理描写は他の追随を許さないと思う。難点は内面の描写へ時間を掛けすぎるあまり、時間の経過が極めて遅いこと。ややもすると間延び感を覚えることも。ラストは思いがけずやってくる。果たして望み通りなのか。。叶っていないともいえるし、叶っているとも。最後に胸に突き刺さってくる。 | ||||
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ネタバレしないように書きますが、母親と父親で、息子が被害者か加害者か分からない状態で1週間、過ぎて行く話。ただ、父親と母親の温度差がすごいあるのと、父親の仕事が建築士。箱物の自宅は、モデルルームにも使用できる自慢の自宅。だが、そこで住まう家族は、空っぽ。とても、皮肉な話。結論から言えば、途中で息子が被害者か加害者か、わかってしまいましたが、ラストが。 サスペンスではないと思いますし、ラストの終わり方、もうちょい、プラス欲しかったなぁ。 | ||||
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凶悪犯罪の低年齢化が進む今日にあっては重大なテーマであり、家族の心情描写などもよく書けていて内容的には悪くないです。ただ、時や視点を変えて何度も同じ事がくどくど語られる、その繰り返しだけでほぼ全体が構成されていて読後感はちょっと虚しい。 | ||||
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子ども二人の平凡な家庭に平凡な暮らしが急変する。 高1の息子が行方不明に。 緊張が走る。 近くで少年による事件が発生して、それに関与している。 加害者なのか被害者なのか不明。 夫婦の望みは2極に分かれる。 10数年の罪を償ってでも必ず生きていてほしいという望み。 亡くなっていることを受けとめることになるが、この子は正義を貫くはずという望み。 最近の風潮を表現するように、ハイエナのようにたかってくるマスメディアの執拗さに辟易する。 ネットへの風評が立つ書き込み。 偏向しあたかも加害者のようにアプローチしてくる恐怖。 ナイフ所持を諌めたことは果たして正しかったのだろうか、逡巡する。 | ||||
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いや〜。雫井脩介さんは、こういう作品を、書かせたら超一流だなぁ。読み終わったあとは、しばらく、動けず悲しい気分にもなり、ただ、ただ 作品が素晴らしかった、としか、言いようがない。これからも、こういった作品、ぜひ、書いてください!お願いします! | ||||
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これ、ストーリーだけなら1ページで済むんじゃないでしょうか。それくらい短くて単純なお話です。 それなのに実際には344ページもあるのは、専ら残された家族の悩みや憂鬱、メンバー間の葛藤がこれでもかというくらい描かれているからです。 あと、行間がスカスカだということもあるんですけど。この著者には珍しいです。さては、無駄にページを稼ぐ方法を覚えてしまったか? 詳しい話はネタバレで書けませんが、お母さんの気持ちはちょっとよくわかりませんでした。お父さんや娘の雅には共感できたんですけど。 | ||||
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息子が、少年殺人事件の加害者か被害者かで懊悩する家族の葛藤をえがく心理的な作品。 事件には発生から解決までタイムラグがある。このラグがこの小説のキーポイントだ。 主人公の父母は、高校生の息子が行方不明なのだが、加害者で逃げているのか被害者で亡くなっているのかで揺れ動く。 殺人事件は被害側と加害側で、事件のその後は大きく変わる。 ことに加害側であることの悲劇は、仕事を奪われる、兄弟姉妹の進学や結婚が阻まれる、巨額の賠償金などなど。 ネットでさらされる社会的なリンチも入れれば、家族が負う負債はあまりある。 そう考えると、被害者のほうが同情されるし、まずもって子どもが正義だったと信じれるからいい、と自分も思う。 しかし、それと引き換えに子供を失うという感性はなかなか追いつかない。 小説の中でも、息子はどっちなのか、で決裂する夫婦がいる。 合理的な男の性と「母」という圧倒的な愛の存在の性差が、見事に描かれていた。しかしながら、つらい結末である。 | ||||
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行方不明の高校生の息子は果たして事件の加害者なのか、被害者なのかといったサスペンスの要素があり、その相反する思いの中で揺れ動く両親や妹の心理描写が巧みで、ページを繰る手が止まらなかった。この著者の作品で初めて読んだ「火の粉」が面白くてインパクトがあり、次々と他の作品を読んだもののずっと期待外れだったが、今回は久々にいい作品に出会えた。決して楽しい内容ではないが、家族の大切さを感じさせてくれる。 | ||||
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