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比ぶ者なき
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比ぶ者なきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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馳星周の観察力を特に感じた。 | ||||
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あの馳星周が.... | ||||
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藤原家の栄華の基礎を築いた藤原不比等、比べる者がいない、等しい者がいない存在である不比等を描いた小説。 歴史学者大山誠一の説、天孫降臨の神話と聖徳大使は、不比等と長屋王の「捏造」であるという説をベースにした小説であるが、ストーリーが不比等と天皇家周辺の話に終始しており、当時の政治状況、国際関係などはほとんど描かれていない。朝鮮半島、中国との関係、国内の他の豪族との関係などが描かれていないので、背景のない舞台で、不比等、長屋王、持統天皇などが登場して延々と会話をする、という感じの小説。不比等が天孫降臨神話を捏造した、ということは伝わるけど、当時の時代背景のなかで不比等がどう考えたか、ということがよくわからない。 歴史小説ならば、もう少し重層的に描いて欲しい、と思います。 | ||||
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馳星周、古代歴史シリーズ続編!人間関係で歴史を描く力作! ノワールな馳星周もいいが、こっちもいい。 | ||||
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相変わらず馳星周節が炸裂します。初めての時代劇で、しかも古代史です。あくまで小説ですが、ここまで書くとネトウヨに叩かれてしまいませんかね?藤原氏の実質上の祖・不比等が権謀術数を用いて権力を握るさまが生き生きと描かれています。薦めます。 | ||||
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初の歴史もの。 よりにもよって、飛鳥・万葉期の大物政治家である藤原不比等の活躍を描く意欲作。 このセレクトからして異色。 皇位継承でガタガタ揺れる天皇家の参謀をしながら、自分の思い描く世の中を作っていく。 自分が極力表に出ないことで、もめ事を防ぎ、周囲の人間に利益を分け、あの手この手で協力させ、時間をかけて事を成す。 馳星周作品にしては暴力も裏切りも策謀も闇組織も少なめ。 丁寧に周りを動かしていく働き者の腰の低い黒幕。 のちに揉める娘婿・長屋王も色々言いながらも不比等を好きになっていく。 実際、こんな感じだったんだろうなと思う。 | ||||
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結局、歴史は勝者が作るものなのか。フィクションとはいえ、読んでいると、ええ? これって全部そうだったの?と思ってしまいそう。 昔読んでいた少女漫画の絵が頭のなかでちらつきもしました。 小説としては面白いのですが、結局、口では忠誠を訴えながら、天皇家や皇族をもてあそんだ主人公に共感できません。権力の頂点に立つ天皇も、結局は弱いものなのですね。 | ||||
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藤原不比等がこの世をば我が世とぞ思ふための話。蘇我馬子を歴史から廃して代わりに聖徳太子をおいたりといろいろ頑張る。がんばりやさんが報われて大往生するいい話。とても馳星周とは思えない。途中でいつ暗黒面に落ちるかドキドキしてたのに。 | ||||
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馳星周の小説が好きで大体読んでいます。 歴史ものですがいつもの馳星周らしさも健在です。 いつもながら主人公がかっこいいです。今回は特にかっこいい。 歴史にあまり興味がなく、知識もない私ですが、この本を読み興味がわきました。 ぜひ読んでもらいたい本です。 | ||||
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影のフィクサーとして、皇族家を翻弄し、巧みに操って自らの一族を繫栄させた男の話です。 しかしながら、権力闘争の駆け引きも、単に言葉のやり取りだけのようで、彼の野心の奥底を 掘り下げるような迫力が感じられません。他の誰かも言ってましたが、淡々とただ皇族もやられっぱなし、 不比等一族のルール違反の傲慢な厚かましい要求も結局は通ってしまったの?としか感想がない。 もう少し胸躍るワクワクするような展開を期待したのですが、物足りなさを感じます。 | ||||
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歴史なんて 全然わからなかったのですが どんどん物語の中に吸い込まれていきました。 新宿が舞台でもなければ 中国人もマフィアも出てこず、殺人も起こらないのに 馳テイスト満載のスリリングさ。 この歴史路線 これからもいろんな時代のいろんな野望 書き描いてください。 おもしろい小説をありがとう!! | ||||
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面白い小説でした! 藤原不比等が主人公の物語。日本書紀の編纂や平城京への遷都など、古代日本の社会状況が映像化されているかのようにリアルに感じられた。主人公の不比等は「聡明なだけでは政はできぬ。燃えるような野心が政に長けるには必要だ」と考えている。いつの世でも野心、情熱、ハングリー精神等々は事を成す原動力ですね。 | ||||
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多くの読者の方がお書きのように、これまでの馳星周氏の作品とは一線を画した歴史小説です。しかも、時代が飛鳥・奈良時代で主人公が公卿の藤原不比等というのは、勝手なイメージながら題材として意外な感じを受けました。 時代背景の記載があまり無く、会話主体の構成乍らも、不比等が陰で権勢を振るい、利用すべきものはすべて利用し大きな野望へと突き進んでいく姿が克明に浮かびあがります。時代や場所、そして政治に舞台が変わろうとも、馳ノワールの世界は健在です。 教科書でサラリと勉強しただけでは分からない、天皇制や藤原家の繁栄の礎などを学ぶきっかけにもなると思います。 | ||||
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歴史小説です。 架空の物語である時代小説と違い、歴史小説は難しい。何せ、大半の事象の結末を読者は知っているのだから。持統天皇、元明天皇、不比等がどうなるのかを知っている。不比等の息子達や長屋王の運命も知っている。 それだけに物語る筆力が評価の分かれ目となります。 当該作品は淡々と進んでいく印象を持ちました。 ノワール系作家といっていい筆者がなぜ古代史を選んだのかは判りませんが、正直、小説としての面白さは感じませんでした。 日本書紀・天皇制成立についての説は納得のいくものです。 どうやら続編がありそうなので、期待しつつもう少し様子を見たいと思っています。 | ||||
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本作はノワールと歴史ものを組み合わせた異種格闘技小説だ。 現代の政治家の黒幕の元祖ともいわれる藤原不比等を主人公に据えたのもノワールの旗手、馳星周 としての歴史小説デビューの幕開けにこれほどふさわしいものはない。 元正天皇は女系天皇でもあるのではないかという疑問も誰か読者に納得がいくような説を立てて くれないのだろうかと満を持していたが全くジャンルの違うあの馳星周が”万世一系”や“天孫降臨” という日本神話の核心を突き堂々たる古代史ピカレスク小説に創り上げるとは思いもよらなかった。 同作の白眉は昨年一大テーマになった生前退位問題の後に書き始めたのではなくその前に書き 終えていたことだ。 そして着眼点の慧眼さは昨年の今上天皇生前退位議論をまるで予測したかのように参考文献に 「聖徳太子は実在しない」との論説を張った大山誠一著作『天孫降臨の夢―藤原不比等のプロ ジェクト』(仮説が大きな反響を呼んだ)を選択したことだ。 逆説的に言えば天皇制度の矛盾が同作を生み出したということにもなる。 誰にも気づかれない藤原家からの皇室の乗っ取りという不順な動機とはいえ表向きには古の しきたりを変え新しき世を創りそして結果的には皇族以外の皇后(藤原家の女性限定)の輩出 という一見民主的な改革を成功させているし光明皇后と比較されることもある明治以降初めての 民間出身である美智子皇后の輩出にもつながっただろうことも意味づけている。 だがそれが現在、当時の天皇が皇位継承を兄弟継承からを父子直系の継承に切り替えるために 祖母から孫への譲位と共同統治を正当化する合わせ技を使ったことで逆に”万世一系”という概念が あそこまで鎮座して現在の天皇の基本的人権や女系天皇を阻む結果になっていることを馳星周が 匂わせている。 「三代の女帝に仕えて身体に染み込んだのは男の方が御しやすいということだった」と同作の不比等 に言わせているがそれも”万世一系”が続く一因だという二重のねじれをも馳星周は物語っている。 まさか12~13世紀後に民主主義制度が生まれるとは不比等でも予測できまいということも。 同作は不比等の死で幕を下ろすが、歴史的暗示を示す末尾を見ても “乞うご期待”と言っている ようなもので続編を期待しないわけにはいかない。藤原四兄弟や長屋王、三千代や安宿媛 (光明皇后)のその後を馳星周が今後どのように色付けるかが楽しみだ。 これから同作を読まれる方には里中満智子作『天上の虹』、『長屋王残照記』だけでなく三代の 女帝が持つ蘇我側の視点で描かれた永井路子作『美貌の女帝』を併せて読むことをもお勧めする。 | ||||
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久しく読んでも買ってもいなかった馳氏の新作が、私の大好きな歴史小説デビューということもあり、とは言え数字三桁の時代には全く興味が無かったので不安でしたが、まあまあ楽しめました。 七世紀末に藤原史がいたというのでさえ、言われなきゃわからないレベルでこの書を手にして思ったことは、きっと馳氏が書こうが別な方が書こうが、登場人物の把握が大変だったということ。個人的に馴れ親しみのない時代なので仕方ないと頑張りましたが、それ以外の対人関係の描写にも、ややソフトな描き方と感じました。その点が唯一の不満でしたね。 ただ、1300年にも渡って日本の歴史が藤原不比等に操られていく経緯と過程が、聖徳太子に落ち着くっつうのには驚かされました。 | ||||
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「不夜城」を始めとする初期のノワールの印象が強すぎるせいか、近年の馳氏の作品はずいぶんマイルドになってしまったと思っていました。作品としては悪くないのですが、「あの馳星周」と思うとどうしても物足りなさを感じてしまうのです。その馳氏が初の時代小説を上梓ということで、正直「大丈夫か?」と危惧して買い控えていたのですが、レビュアーの方々の評価が高かったため、思い切って購入しました。 己の野心のために全てを賭け、不測の事態にも動じず対処し、じっと機が熟するのを待つ。蜘蛛が巣を張り巡らせるように、人を配し、策を講じ、ここぞという時に鎌首をもたげる。藤原不比等は、かつてのノワール作品の主人公(例えば劉健一)そのものです。その一方で、登場人物が天皇や皇族、貴族ばかりですので、行動や会話が穏やかなのが当然で、以前の作品と比較してしまう気が起こりません。 著者名を隠されて読んだら、絶対に馳氏の作品とはわからなかったでしょう。 この時代の話は、里中満智子氏のマンガ「天上の虹」を読んでいましたので、複雑な人間関係についていくことができましたが、それがなければかなり大変だったと思います(腹違いの兄妹や叔父姪の結婚が多いですから)。「天上の虹」でも不比等が登場しますが(主人公は持統天皇)、知れば知るほど末恐ろしい人物であったのだな、と痛感しました。 本書は720年の不比等の死で幕を閉じますが、不比等の4人の息子と長屋王の対立などの火種を残したまま話が終わります。最後の一文が、「(不比等の死後の出来事は)また別の物語に委ねられることになる」と締め括られていましたが、単なる文章にすぎないのか、それともその後の物語が馳氏の念頭にあるのか。もしも後者ならとても楽しみです。 | ||||
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止まらない。読み出したらもう止められない。 古代史モノは一見ハードルが高いように感じるが、知識ゼロでもまったく問題ない。 遠い遠い古代史を現代の我々にも容易に理解できるように引き寄せる著者の手腕は、見事の一語に尽きる。 日本最大のフィクサーの野望、陰謀、策略を、乾いた文体でスピード感を持たせて最終ページまで描き切った。 歴史物でありながら、そこここに作家“馳星周”らしさが散りばめられている。 これまでになかった歴史ノワールと呼べる、新たな会心作の誕生だ。 | ||||
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藤原不比等は教科書で習った覚えがあったが、日本書紀をつくったぐらいしか覚えていなかった。 実際は天皇制を作り上げ、天皇すらも利用し、日本のフィクサーとなった男だという 野望と陰謀にあふれたストーリーは非常に馳星周らしさを感じた。 歴史小説なのには驚いたが、ここ数年の馳作品の中では個人的にベスト。 | ||||
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馳星周が歴史小説を書いたというので驚いて購入。題材は戦国でもなく奈良時代、藤原不比等。日本史の教科書で習ったくらいの知識でしたが、読んで正直、奈良時代の日本というのは、自分が考えていたより、スケールが大きい世界で引き込まれた。巨人・不比等も凄いが、持統天皇をはじめとする天皇たちも凄いなと思わず唸りました。もっと日本の古代を知りたくなったくらい面白かった! 今後も現代物だけでなく、この作品のような歴史物も続けてほしいです! | ||||
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