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絶対正義
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絶対正義の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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| ものすごく面白かった。何よりも正義を優先する範子。そんな彼女に追い詰められた高校時代の同級生4人は、それぞれの事情を抱えて彼女を共同で殺してしまう。その罪の発覚を恐れる事も無くなった5年が過ぎ、突然、死んだはずの彼女から招待状が届く。 | ||||
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| 嫌ミスとしてのイヤ度はかなり高いものの、主人公の性格があまりに非現実的すぎて、どうものめりこめない。 この手の嫌ミスではあるある感とまではいかなくてもある程度の「あってもおかしくない感」は必要だと思うが、その辺が本作は不足している。 このような決定的に協調性・社会性を欠いた主人公が何ら社会的制裁を受けることもなく普通に生活ができ、挙句の果ては(何の説明もなく)普通に結婚して子を設けられる、といった設定からして「ハテ?」と思ってしまうのである。 さらに、どうも作者の常識・感性にも疑問符がついてしまうような箇所も少なくなく、例えば冒頭近くの、老教師の悲劇を描いたエピソードなども、あの状況で辞職まではわかるが、退職金を辞退するなどまったくあり得ない(辞退する道理がない)話である(そもそも話があそこまでデカくなるというのも普通は考えられないのだが。) また、学年トップの子の進学先が地方の旧二期校レベルの高校から、いきなりハーバード大学に入学してしまう登場人物に至っては、もはやギャグマンガの世界ではないか。(しかもその登場人物は、別にハーバード大卒でなくともそれほどストーリー上の支障はない点がさらにイタい) 主人公の性格にかかる部分はある程度仕方がないが、こういう常識的な部分こそ、疎かにすべきではないと思うが、いかがであろうか。 | ||||
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| 関わったのが運のツキ。蟻ジゴクか底なし沼か、の感じを楽しんだ。 冷静になっちゃえば「人の名前を勝手に出して聞き込み」とか「逃げてる妻の居場所を夫に告げ口」とか「弱みを握ってこうしろと強要する」とか全部「不法行為」だとは思うけれど。「営業妨害」「個人情報保護違反および教唆」「脅迫」という立派な罪だwと。 他の面々が皆善良過ぎ。そんなに善良だから追い込まれちゃうんだよ、この手の人間は「便利つかい」しなきゃ。みたいな感じでした。 殺されても「全部撮ってるわよ」で満足してたんだろうなあ、とか、律子は「子」だからともかく、「夫」はどうやってこの「妻」に順応したんだろうとか、そっち側が気になった。 ラスト、「和樹さん、怯えなくても、この顛末を本にしちまえばなんてことないよ」と、律子、君も随分と孤高の道に行く事にしたんだなあ。草葉の陰で君の母はほくそ笑んでる事だろう、と思った。 楽しみました。 | ||||
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| この作品の“怖さ”って、じわじわ来る。 実際には、範子のような人はいないけど、どこか似た人がいる気はする。正論を言っても、どこかに緩さがある人ならいいけど、それが全くない人は、付き合えない。 それと、法=正義って危険だ。だって、法が間違っていることだってある。 ミステリーというより、寓意小説みたいだ。 | ||||
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| 正義のモンスターってどういう意味、と思ったらガチで怖かった((゚Д゚ll)) 現代の問題をスタイリッシュに捉えてる だってこういう自分が正しい!っていう人いるもん | ||||
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| 秋吉 理香子さんの最新長編です。 初読みの作家さんでしたが、冒頭から引きこまれ一気読みでした。 和樹、由美子、理穂、麗香の四人は高校の同級生 親の転勤で引っ越して来て、いつも1人でいた高規範子に 一緒にお弁当を食べようと声を掛けた事がきっかけとなり、5人の物語が展開して行きます。 「絶対正義」を貫く高規範子(たかき のりこ)が怖すぎです。 名前の中2文字を読むと規範(きはん) ルールを重んじ、世の中のありとあらゆる事象を正しい事と正しくない事の2種類に捉える人物です。 今まで「正義」とか「正義感」は好きな言葉であったけれど 範子の正義の為にする行動には、感情が一切介入せず、例えそれが家族であろうが友達であろうが容赦はしません。 相手を思っての正義ではなくあくまで自己満足の為だけの正義 いつもカメラを持ち歩き、正しくない事の証拠写真を撮影 頭の中には法律がインプットされていて、それのみが正しい事の判断基準です。 和樹、由美子、理穂、麗香ら4人の範子に対する気持ちの変化が丁寧に微細に描かれ それが感謝から違和感、恐怖、殺意に変化して行く様は共感も出来、絶えず息苦しさが伴いました。 4人が犯行を決意したそれぞれの理由の決定打も納得しやすく 殺したはずの範子から届いた招待状の謎解きのミステリーも堪能出来ます。 そしてそれだけでは終わらないゾワリと来るエピローグも見事です。 決して気持ちが良い読後感ではないけれどイヤミス好きには堪らない、魅力ある1冊です。 | ||||
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