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衣裳戸棚の女
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衣裳戸棚の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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ユーモアミステリーと聞いて買ったんですけどね。 おまけに、読む前に二人の作者の片割れが、映画『ナイル殺人事件』の脚本家で、もう一方が、あの『アマデウス』の原作者だと聞いてしまったので、大きく期待し過ぎたかも知れません。 確かに主役の探偵さんは、『ナイル殺人事件』でポワロ役を演じたP・ユスチノフを彷彿とさせる〈巨漢のちょっと変わったおじさん〉で、時々その行動でクスッとさせてはくれますが、クスッ、でおしまいで、次の笑いにも、物語の面白さにも繋がらないんですよね。喋り出すと妙に真面目に哲学しちゃうし。いや、哲学と言うより衒学か。 翻訳の日本語がちょっと固いせいもあるかも知れません。 とはいえ、肝腎の最後の謎解きには感心させられました。 成る程~「始めに戻らなければ…」と繰り返していたのは、そういうことだったんですね! 読み手の推理過程の盲点を突かれた感じです。 しかも八方丸く納めちゃうところも、さすがです。 でも、やっぱりこの結末は、笑えないぞ! | ||||
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密室トリックというので期待し過ぎたので、若干落胆の幕切れ。途中で余計な講釈が入りすぎ。 | ||||
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翻訳家の宮脇孝雄先生の授業の課題本として読了。ユーモアミステリなので、読んでいてたのしいですが、古典の部類でしょうか⁈挿絵があってなかなかいい感じです。 | ||||
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戦後最高の密室ミステリと言われる1951年出版の名作。新機軸の鮮やかな解決、印象的な探偵、剽軽なからかい半分の文体、との評のとおり、ユーモアをベースに仕上がっている。推理小説愛好家は、是非読みたい一冊。 | ||||
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皆さん書いていらっしゃるように、これは、トリックではなく、オチです。吉本新喜劇風に、舞台の登場人物が、みんなで、ずっこける感じです。で、真犯人が、「アクロイド殺し」以上にびっくりです。 | ||||
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最後まで読んで、ああ、なるほどと内容を把握しました。 これは一種の発想の転換ですね。 そういう意味では面白かったです。 でも、戦後密室ミステリーの最高峰って煽り文句をネットで見つけて 買って読んだもので、もっと仰々しい内容かと思った。 軽いタッチの作品でしたね。 読んで楽しめましたね。 また創元社の作品は読んでみようかな。 | ||||
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本作品は、映画の脚本や原作で著名なアンソニー・シェーファーとピーター・シェーファーの共同名義による1951年発表の作品です。 イギリスの田舎町アムネスティで事件は発生する。 ホテル《ザ・チャーター》の前で不審者を発見した探偵ヴェリティが、ホテルの二階の部屋に駈けつけると、そこには、マクスウェルの射殺死体が。 部屋は、ドアと窓が完全に施錠された密室。 しかも部屋の衣裳戸棚の中には失神したウェイトレス、アリス・バートンの姿があった…。 事件発生直前、部屋のドアから侵入し、窓から出て行った男と、逆に窓から侵入し、ドアから出て行った男の存在が明らかになり、事件は複雑な様相を呈することとなる…。 この作品の「肝」は何と言っても密室トリックでしょう。 最後の真相が解明される部分で、探偵ヴェリティは「ある盲点」を突き付けます。 そこでは読者が予想しなかった事件の真相が明らかになるのですが…。 じつは私は、当初は独創的なアイデアだと感じたのですが、しばらくすると疑問が湧いてきてしまいました。 一体、警察は何をやっていたのだろう、と。 ネタを明かす恐れがあるので、漠然としか書けないのですが、探偵が指摘した盲点は、警察がきちんと現場検証をしていれば、「何かおかしいぞ」と気づくはずのものなのです。 それがラストになるまで、誰も問題視していないということは、警察の見落としとしか言いようがなく、その点をオチに持ってくるのは、(あまり使いたくない言葉なのですが、)アンフェアな作品と感じてしまいます。 密室トリックのアイデアとして、独創性はあるので、「密室ミステリ」好きならば、一読の価値はあると思うのですが…。 | ||||
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数多くの人間を強請っていたマクスウェルが、密室 状況のホテルの部屋で、射殺体となって発見される。 死体が発見される直前、マクスウェルに強請られていた二人の男が犯行現場 となったマクスウェルの部屋に出入りしていたため、有力な容疑者と看做される。 しかし、密室の中には、身体の自由を奪われ、 衣裳戸棚に押しこまれたウェイトレスも居て……。 密室内に、被害者以外の人間、すなわち〈衣裳戸棚の 女〉が居るという、ユニークな状況設定が特長の本作。 状況から考えて、〈衣裳戸棚の女〉が、いかにも“臭い”のですが、解決場面 に至ると、そんな予想の遥か斜め上を行く、ぶっ飛んだ真相が開示されます。 また、本作のトリックは、実体的な密室トリックだけで構成されているのではなく、登場人物たち の動線を巧みに交通整理しながら、プロットに起伏をつけていくことで、関係的に構成されたもの。 全編を覆うユーモアや、味のある人物描写との相乗効果で、そのトリックが持つ 破壊力を最大限に引き出しているだけでなく、見方によってはかなりエグい本作 の真相を、口当たりのよいものにしているのが秀逸です。 物語としてのコクとか深みは望むべくもない本作ですが、ミステリ好き なら、間違いなく一読の価値はある、愛すべきバカミスだと思いますw | ||||
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嫌いじゃないけど好きでもない、好きになる前に話が終わってしまう、…しかしこれは忘れられない。探偵ヴェリティがひたすら娯楽のために犯人探しをするので、探偵モノ特有の緊迫感がなく、さらっと読める。イラストが素敵。 | ||||
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ピーター・シェイファーは「アマデウス」の作者。アントニー・シェイファーは「探偵スルース」の作者。二人が兄弟で、ピーター・アントニイという筆名(日本でいうとやすしきよしみたいな感じ?)を名乗って書いた軽妙なミステリ。遊びで書いたんだろうな。肩が凝らず楽しめる。 | ||||
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