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理由
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理由の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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ストーリーはとてもよくて楽しめた。 ルポ形式も悪くはないが登場人物の丁寧すぎる解説が 逆に主要人物の存在感をぼかしていたように思う。 著者の作品はいつもストーリーがよくて読ませるのだが 作品全体を通しての深みがなく物足りなさを感じてしまう。 | ||||
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荒川区の超高層マンションで起こった殺人事件をめぐり、 事件に関わった人たちのインタビューという形で物語りは進む。 淡々とした展開が延々と続くので、途中で何度も読むのを やめようかと思った。 謎解きのスリルや興奮、スピード感といったものは一切無い。 ミステリーと言うより、ドキュメンタリーと言った方が良いだろう。 当然クライマックスも無く、読み終わった後の感動も無い。 ただ単に事件の真相が明らかになっただけである。 ただ、インタビューで語られる人間関係の機微みたいなものは 良く書けている。この辺は人間を書くのが上手い宮部さんの 長所が良く出ている。特に嫁、姑、小姑など女性特有の間柄や 親子の微妙な関係などは秀逸。しかし、子供、特に男の子が 皆良い子すぎるような気もする。 よく言えば、意欲作、実験作と言えない事も無いが、悪く言えば 失敗作、駄作とも言える。 | ||||
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おもしろいんですが…途中から、ちょっとダレてきます。 徐々に物語の真相が明らかになっていくのですが、 「衝撃的!」ってほどでもないですし、 「納得!」ってことでもないです。 淡々と進んでいく感じですね。 気になったのは、物語の内容に対して文章が長すぎるかなぁ…と。 良く言えば、「描写が細かい!」ってことになるのかも知れませんが、 個人的には「無駄が多い!」って感想です。 もう少しコンパクトに収まっていると、更に楽しめるんですが…。 その場合、評価は星4つ位になると思います。 文章力はあると思うし、内容も悪くないので、「あと少し!」って感じでした。 ってことで星3つです。 | ||||
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個人的には「火車」があまりにも素晴らしかったため、その後に読んだこの作品は多少魅力が低くなってしまったようです。賞は逆だったのですから皮肉なものです。 | ||||
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宮部みゆきの直木賞受賞作。一家4人の惨殺事件の真相を、ルポ形式で外堀からじっくりじっくり攻めていき、核心へと導いていく。事件にかかわるすべての人間にドラマを持たせ、家を持つことの意味、親子のあり方、介護の問題、など社会の抱える問題をさまざまな形で繰り出してくる。この手法は、ミステリー小説としては斬新で、まるで砂山の中央の棒を倒さないようにゆっくり砂を削っていく昔懐かしいゲームをしているかの感があった。 緻密に計算しつくされた秀作であることに間違いはないが、なぜか一気に読める!という書ではなかった。腰を落ち着けて時間のあるときに読む本。 | ||||
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高級マンションの競合物件での殺人事件のミステリーを探ります。 分不相応な住宅ローンが発端で、占有屋として存在した4人が殺され、 容疑が買受人の石田氏にかけられ、石田氏が捕まるまで、関係者の人生や 事件との経緯が、インタビュー等を通して、次々に暴かれていきます。 まさに、いわくつきのマンションにいわくつきの人々が集まって、殺人事件が 起こったという最悪の結末になったように思います。 人間の欲望が陥りやすい愚かさが描かれており、もう少し賢明だったら、 防げたのにと思うような反省点がいっぱい出てきます。 不幸な家庭環境で育つと、家庭から逃避したい願望とか異常行動を起こす若者が多い という現代社会は明らかに問題なんだろうなと思いました。 膨大な内容に圧倒されますが、様様な落とし穴について考えてみるのも必要かも しれませんよ。 | ||||
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だんだん読み進めていくに従ってなんとなく展開がわかってきて、雑な読み方になって、予想通りの終わり方。「理由」、登場人物にみな理由を語らせるとこの分厚さになったということか。しかし殺人の理由を語るのが難しいように、家族であり続ける理由を語るのも難しい。だからこれだけのボリュームを擁して家族のあり方を問うているのに、浅薄な感じを抱いてしまう。 家族をこれでもかと描いているわりに殺人そのものはあっさりしたもので、感情の暴発と偶発的なものだったと。確かにこの作品は殺人自体に重きはおいてないが、こんないい人ばかりなら、何も人を殺さなくてもっと穏便にことは運んだだろうと突っ込みたくなる。もっともらしいようで、展開に無理があるように思えた。 それとこの「ルポルタージュ」形式は小説としては斬新かもしれないが、ノンフィクションを好んで読む者にとっては読みやすいが新鮮さは感じず、必ずしも成功しているとは思わない。逆にウソっぽく見えてしまってマイナスではないか。 | ||||
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巨大なマンションで起こった殺人事件を関係者のインタビューを交えてノンフィクション風に描いた小説。面白い手法で書かれているが、タイトルに納得できない。理由とあるから加害者が殺人を犯した理由かなと思っていたので、それが違ってガッカリ。ちなみにミステリーではない。 | ||||
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惨殺された家族4人は実は、その家庭の本当の家族ではなく、住居乗っ取りのための居座り用の血の繋がらない"ダミー家族"だったという設定。この事件を通して、現代における家族のあり方、日常生活に潜んでいる身近な非日常性を描いた作品。 作者のいつもの表現力ある文章と発端の意外性から読ませる。しかし、「火車」から始まってこの当時の作者の作品が「社会の問題を取り上げて作者なりに料理する」というパターンの繰り返しなので正直"またかよ"という気になる。取り上げられる問題が斬新で他の作者には書けないのならともかく、本作の問題は平凡ではないか。登場人物達も皆良い人ばかりである。報道される現実の家族関係の中で起こる事件の方が先に行っている。それと作品の長さである。証言の部分をインタビュー形式にするなど工夫があるが、自分の思いついた事を筆の勢いのままにそのまま書いたという感じで冗漫さは免れない。削る所は削って作品の構成を緊密にする工夫が欲しかった。 | ||||
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絶賛する人が多いのではないかとアマゾンを見てみると、そうでもない。 登場人物について掘り下げて語りすぎ、長い、重たい、という不満がそこそこ見受けられる。 じつは私が不満と考える点は全く逆なのだが、だとするとこの作品は中途半端という事になるのか? 私がまず感じたのは、掘り下げなさすぎ、という事だった。生身の人間がいないのである。 登場人物は多いが、それぞれの生い立ち、ストーリーはどれも平板で分かりやすい。 そして見事に最終的には、みんないい人、なのである(絶対的悪者であるべき、ある人物ですら)。 この小説の題名は「理由」であるが、たいした理由もなく人を傷つけたくなってしまったり、悪意を抱えたりするのが、人間なんじゃないのか。 何不自由のない、普通よりむしろ少し良いくらいの生活水準のサラリーマン家庭から、狂気としか思えない犯罪が生まれるのを我々は、ずっと目にしてきたはずである。 そして、たいていの大人たちは、座りの良い「理由」でそれらの狂気を押さえ込んでいたりするわけだが、子供たちはそう簡単にはいかない。 しかし、この宮部作品での子供たちは、概して皆たいそう立派なのである。ときに、大人たちより立派なのである。 これはもう本当に、この作品の最大の欠点である。 大人たちがみないい人であるというだけで、現実からほど遠いファンタジーなのに、より理由の無い悪意を発露しておかしくない子供たちが皆道徳的なのだから、二重にファンタジーになっちゃっているのだ。 犯罪も貧困も不運も全てエンターテイメントなのさ、娯楽小説なんだから、と言われれば、確かに。 ドラマのつくりとしては、最高水準だと思う。 間違いなく最後まで読めるし、ミステリーファン向けの噴飯物のありえないトリックが描かれているわけでもない。 だから点数は辛くない。しかし、子供=純真、大人=穢れ、この構図だけは、もう辟易だ。 | ||||
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以前宮部作品にはまり、現在再びはまって読みふけっているところだが、この作品は少々疲れた。「クロスファイア」や他の作品にも通じるのだが、登場人物をあまりに掘り下げて語りすぎている。この人物をそこまで掘り下げる必要はあるのか?と思う人数は1人や2人ではない。もっとシンプルにストーリーに集中すれば500ページ以内に収まったのではないだろうか。 | ||||
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たまたま最近起こったような高層マンションでの殺人話。 宮部さんの本は今までほとんどワクワクを楽しんでいたけど 今回は人間の憂いが強かったが、興味深読み進められる。 | ||||
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宮部みゆきの入門書として、直木賞でもあることだし、これを選びました。 登場人物の事件に関するインタビュー方式の語り口で、物語がすすんでいく。こちらに語りかけてくる感じがあって、新しいなぁ、とは思ったのですが。「あ、そう」と返したくなるような、どうでもいいことも延々と語られるので、物語の流れに早く乗りたい私としては、散漫とした読書感でした。 あと、人物の社会観や、設定がありきたりすぎじゃないかな?「そりゃあ、そうでしょうけれども」と思ってしまうような台詞が多数でした。 素人くささを感じてため息がでてしまった。 | ||||
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長いけど、あきさせない、うまい書き方なのは他の作品でも共通した長所であるが、結末が尻すぼみになってしまうのも、他の作品と共通してしまう欠点かな。 タワーで遺体となった人々は誰に殺されたのかが結末前にわかってしまった。 | ||||
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長編に違いないが大作かと言われると… とにかく複雑に絡まった何十本の糸を少しずつほどいてゆく感じで 謎ときでは無いが「サスペンス」として申し分ない出来です。 文章の読みやすさはさすが宮部みゆきさんですね。 とにかく登場人物が多い、とゆうか出てくる世帯が半端じゃない 何家族も出てくる、そして一つ一つの世帯になにかしら問題がある。 これだけ書き分けることができるのは正直脱帽です。すごい。 ただ、あまりにも登場人物や不動産のシステムについての説明が多く 「それはもういいから!事件の真相は!」と言いたくなります。 書き込みが多く専門的なので、我慢できなくなって途中で読むのをやめた人も けっこういるなと思いました。事件も、これはこんなに長くする必要があるのか 少々疑問でした。300pでも語れそうだと。それでも思ったのは作者が書きたかったのは 恐らく事件よりもその「理由」であり、そう言った意味でタイトルに偽り無し 読み応えのある「理由」です。 読後はため息をつきましたが 感動して、とゆうよりお腹いっぱいで、でした | ||||
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自分にとって宮部作品第1弾。以降に読む彼女の作品にも見られるように、全く関係のない人が見えない糸でつながっているのを徐々に明らかにしていく、という彼女のスタイルが見える作品ではあったが、物語の中心が他者のように描かれている(聞き手のような描き方)点がマイナスポイント。やはりこの手法ではイマイチ話にのめりこむことができない。言ってみれば、ニュースを見ているような感じになるだけで、物語中の人物に感情移入がしにくくなっている。良い作品を多数出しているだけに、星は厳しく評価させてもらった。 | ||||
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宮部さんの最高傑作は「火車」だと思っているのですが、「摸倣犯」も頁を繰る手を止められずつい朝に・・・。この「理由」は評判を耳にしてから期待が大きかったためか、それともワイドショウを見ているかのようなインタビュー形式を取り入れていたせいか、迫る感じが薄められ、画面の向こうのような冷めた感覚が最後までついてまわり、なかなか読み進みませんでした。 | ||||
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率直に言って入り込みにくい。時間がかかる。そこで、ちょっと違う読み方をしてみた。最初から順番に読める人はそうした方が良い。でも私はさっと開いたところから毎回読んでみた。すると、前後がもっともっと理解したくなって、入り込む事が出来た。これは他人の生活、家族環境ってどんなものがあるんだろう、というのを見てみるという上では面白い小説。その中で一家、一家の繋がりが見えてきて、なるほど、言われるだけの構成はあるかもと、感じる。第一印象はちょっと無駄な文章が多いな~とは感じる。違うかもしれないが、シドニー シェルダンの構成に似てる気もした?! | ||||
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宮部作品を初めて読んだ。他の宮部作品と比べて異色であるのは、いろいろなところに書かれていたので、一般的な「宮部作品評価」は出来ない。ルポ形式、インタビュー形式で書かれているのは面白いと思った。だが、大体の人は、同じ口調で回想している。「~しましてね」「~なわけですよ」これには違和感を抱いた。もっと、ひたすら怒っている人とか、泣いている人とか、感情が希薄な人とかいるんちゃうんかなー。そんなに、穏やかにみんな語れるのかな。凄惨な殺人事件やったのに。○○家以外の登場人物がほとんど事件を「過去のもの」と捕らえている?ような気がした。それが気持ち悪い。事件に携わった人たちの「これから」が見たかった。俺がガキ(20代)だからか?そういう書き方なのかなー。後は、読者の皆さん、想像してね、みたいな。内容は、面白かった。それぞれの家族、人物像、確執といったものが事件の「理由」になっていった。ってそのままか。現代社会の危うさ、法の弱さ、人間の弱さを浮き彫りにした?という点ではすばらしい。 | ||||
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前半の200ページ目くらいまで、グイグイと読ませる力はさすが。 中盤の登場人物各々の細部に切り込んでいく箇所をルポタージュ形式で描いている箇所をどう評価するかで、本作品の評価は決まると思います。個人的には前半の緊迫感が素晴らしかっただけに「ダレた」という印象を持ってしまいました。勿論、これを緩急の「緩」と評価する向きにはプラスの印象になるのでしょう。 後半は事件の真相、各登場人物の係わり、種明かしでグイッと盛り返すが、どうしても犯行動機も含めて「火車」「模倣犯」と比べると驚きが弱いような気がする。 ルポタージュという形式をとっているため、全体的に淡々とした記述が目に付き、そこは作者が意図したものなのだろうけど、そこが好きか嫌いかで評価が分かれると思う。 直木賞は受賞はこの作者であれば当然だとは思うが、この作品で取らせなくても良かっただろう、という気はするなぁ。 | ||||
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