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狐笛のかなた
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狐笛のかなたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 101~120 6/7ページ
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小夜と野火両方の境遇は決して恵まれていないけど、愛し合っていることがよく分かります。一生懸命生きることは素晴らしいことなんだなと、改めて気付かせてくれる作品ですね。 | ||||
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先日獣の奏者も読みましたが、私は狐笛のかなたの方が断然好きです。 小夜と小春丸との関係。 小夜をひたすらに慕い、守る野火。 小夜は野火と幸せになれるのか???と最後までドキドキはらはらして読んじゃいました。 守り人シリーズもアニメから入って、全作読んでとっても好きなんですが あっちは原書が児童書ということで(今は文庫も出てるけど)漢字が少ないのが読んでて結構苦痛でした。 読みにくいのと ひらがなばかりだとイメージ沸きにくいから。 (漢字から伝わるイメージってありますよね) なので狐笛のかなたは 情景とか心情が文字からとても多く伝わってきた気がします。 表紙のイラストも本当に美しい。 獣の奏者を読んだ時も思ったのですが、エピローグがとってもあっさりしてて3ページ程度しかないのがとても物足りないです。 幸せな姿がもっと見たい! どうやって二人は思いを告げたのかなとか、どうやって大朗や小春丸と分かれたのかなとか、それだけで1章分位追加で読みたいと思ってしまいます。 それでも獣の奏者のエピローグの物足りなさに比べれば書いてあるほうだと思いますけど、欲張りでしょうか^_^;。 | ||||
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上橋菜穂子先生の、守り人シリーズ、旅人シリーズにはまり、バルサとチャグムの冒険物語に引き込まれ、とうとうこの本にたどりつきました。感動しました。そして、最後には泣いてしまいました。 呪者に「使い魔」にされた霊弧は、支配され、汚い仕事に使われ、支配されたことで穢れ、2度と再び「かの世」にふれることはできない。哀れな霊弧は、この世とかの世の狭間たる「あわい」で暮らし、「あわい」で死んでゆく。主である呪者の命令に背けば、ただちに死が待っている。だから、霊弧の野火がいくら 人間の少女に恋焦がれても、遠くから見つめているしかなかった。哀れな霊弧と、人の思いを「聞く」霊力を生まれながらに持った少女、小夜の美しく、悲しい物語。 ファンタジーを読んで、今まで、泣いたことはなかったのに、最後に、ずたずたに切られていき絶えた霊弧の命を救うべく、自ら、「あわい」に身を投げる少女のけなげさと一途さに、目頭が熱くなりました。守り人シリーズで、ファンになりましたけど、この一冊を読んで、上橋菜穂子先生の小説がますます好きになりました。お勧めです。手にした方は、きっと、上橋先生の描く、不思議な世界に魅せられることでしょう。そう、私のように。 | ||||
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いつの時代のどこの国の話というのがないのに、とても映像がイメージできる小説でした。 情景の描写がうまいんでしょうね。 最後の承認の儀のシーンは、頭の中で映像が浮かんで浮かんでまるで映画を見てるみたいでした。 すっかり、物語に引き込まれていたんだと思います。 小夜の気持ちだけは最後まで読めませんでした。 そうですかぁ、そっちですかぁ。ちょっと不意打ちを食らったような感じでした。 | ||||
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文庫版が出てから、買おう買おうと思って、書店で平積みされているのを眺めていたのだが、ある日思い出して書店に行ってみるとどこにも売っていない。伝奇・妖怪物は大好きなので、諦めきれず本屋を数件回ってみたがやはりなかった。あんなに沢山これ見よがしに積まれていたのに……とエラい人気なんだと感心してしまったのを覚えている。 あらすじは他人の心の声を聞き取る能力『聞き耳』の能力を持つ少女、小夜と、隣国の呪者の使い魔、野火との恋物語。人間と魔物という従来は考えられないハードルと、野火の使い魔としての宿命、国同士の領地を巡る争いなど、幾重にも重なりあった構成はさすがは人気作家だと思う。情景の描写も鮮やかで細やかで、本の中の世界に無理無く入り込むことができる。交錯した人間関係の中で展開される簡単には予想の出来ない展開もまた大きな魅力だと思う。 昔話などでよく語られる、妖怪と人間との婚姻譚をベースに、戦国チックな群雄割拠な世界観と、上橋氏の作り上げた術者の定めをからませた物語は傑作だと思った。 こういった作品にあまり触れた事のない方にもお勧めしたい。 | ||||
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「狐笛のかなた」は一話完結もの。 超能力を持つ人間の娘と、同じく超能力を持つ狐の恋心をベースにした、国争いの物語。 ファンタジー小説には、超能力や想像上の生き物が当たり前のように登場する。 そこで引っかかってしまうと先に進めない。 気にせずにどんどん読んでいくうちにファンタジー小説の魔力に取り憑かれて、あっちの世界とこっちの世界を自由に行き来できる能力を身につける。 この能力は持っていたほうが、読書枠が広がって楽しいです。 ただし、ファンタジーへ嵌りこみ過ぎて、こっちの世界にいても目が虚ろになってしまうようでは、オトナの楽しみの範疇ではないでしょう。 ほどほどに、ね。 「狐笛のかなた」はジュブナイル小説となっていますが、恋愛小説の要素がかなり大きいので、小さな子供向きではない。 物語の流れはゆったりとして、緩急がやや甘い。 小夜(娘)と野火(狐)の恋心の演出にはこれくらいのほうがいいのだろうが、スリリングさには少し欠ける。 でも、わたしは好きでしたよ。 | ||||
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本当に読んでよかった、と思える作品です。 主人公・小夜と霊狐・野火のお互いを思いやる気持ち。相手に見返りを求めないただひたすらに一途な愛。 現代のドロドロした暮らし辛い世の中で、忘れていたものを思い起こさせてくれるような素敵な物語です。 上橋さんの本は本当に文体が美しいんですね。 たとえば「満月の光がこうこうとすすきの原を照らしている。風がわたるたびに、すすきの穂が銀色の水のように波うっていく。」 美しくてどこか哀しい雰囲気を漂わせた表現。 まるで自分がその場にいたかのような懐かしさを感じるから不思議です。 終章「若桜野を」を読んで一気にこの本のファンになってしまいました。 たった4ページの短い章にたくさんの思いが詰め込まれています。 一生の宝物になりそうな本です。 | ||||
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トールキンも、CSルイスも、プルマンも名作と言われているファンタジーの作者は哲学などの学者さんが多い。ファンタジーのなかでの世界観に、それぞれの学問のなかで培ってきたものが反映されるのだろう。この作者も、浮き世はなれた、文化人類学者(アボリジニ研究をしている)。 内容は、日本の民話調な感じ。人の心が聞こえてしまう不思議な能力をもつ女の子が、二つの国の争いのなかに巻き込まれていく、、という話。文章も面倒くさくなく、読みやすく、ぐいぐい引き込まれてよんでしまいました。結末は、すこし切なく、すこしほっとして。。おすすめですねー。 | ||||
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いや、ファンタジー文学とはいえないんじゃないだろうか、本書は。主人公の小夜と野火のハッピーエンドはいいとして、問題の「狐笛」はどうしちゃったの?そいつのために、妖かしも人も、傷ついちゃったんでしょう?読んでる途中の予測としては、小夜と野火とで、主さまの手元にある狐笛を盗むか、焼くかして本当の自由を手にするんじゃ、なんでしたがねぇ。小春丸君も、なんか中途半端に孤独な人生送りそうだし。今後は「無二の友人同士」ってことで、小夜、野火、小春丸が、「国づくり」でもしてくんないかな。時再設定が曖昧なのはかえって良かったですけどね。 | ||||
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本書のラストが不思議であった。まさに化かされた感がある。しかしながら上橋氏のストーリーテラーぶりは健在である。 主人公に感情移入しすぎていただけにラストは何ともいえない雰囲気になった。 | ||||
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指輪物語に挫折し、ハリー・ポッターやゲド戦記にもいまいちなじめなかった私としては、和風な「狐笛のかなた」は、とても読みやすかったです。日本特有の表現も入りやすかったですし、登場人物も魅力的で、主人公の恋に切なくなったり。「読みやすかった」という表現をしましたが、児童書のように文章が稚拙というわけではなく、大人だからこそ面白い内容だと思います。 個人的に小春丸の話をもっと読みたかったので、星一つ減らしました。 読み終わったあとも登場人物のその後を空想してしまうのは、その本に夢中になれた証拠ではと思いますので、和なファンタジーをお求めの方は読んでみてはいかがでしょうか。 | ||||
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この本、上橋さんのお馴染み「守り人」シリーズとは違い、「恋」がテーマの一つとなった物語です。そのためか一つ一つの場面が非常に美しく感じられます。読み終わったときの感動は、言葉にできないものがあります。 | ||||
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優しい、哀しい、ナイーヴというのが感想です。文章は平易で上品ですが死の影も感じさせます。大人が読んでも面白い。 人間の欲から生じた争いと怨恨。権力者は争いに勝つために呪力を持つ者を味方につけ利用する。この世とあの世の間の世界で生まれた霊狐たちも呪力者の持つ狐笛に生殺与奪され、人を殺めることを強いられる。 傷ついた霊狐の野火は少女の小夜に助けられる。そして年月が経つて小夜は何度か危機を若い男に化けた野火に助けられる。そのうち、二人は互いに想いを寄せる。でも野火は邪悪な呪力者に従わないと死が・・。 | ||||
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全編をとおして丹念に書き込まれている。登場人物たちにいじらしさがありせつない話だ。 映像というより絵画的なイメージが立ち上っていて品がいい。 ただ… 最初から最後まで色調が同じ絵を見続けているような感じがした。 緩急が付いていないわけではないし、陰謀や物の怪のような設定も入っているのに綺麗にまとまりすぎている。予定調和というかバランスが取れすぎているところが緩慢さを呼ぶような気がした。 きつねの野火も小夜もかわいらしいのにちょっと物足りない。 | ||||
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霊狐の野火が、命をかけて愛する人を守ろうとする姿から、生きる意味について、考えさせられました。 読後感は、とても爽やかです。 | ||||
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設定としては、領土を巡るドロドロとした関係に、主人公が巻き込まれていく感じなのですが、それを飾る文章や背景がとても綺麗。そして何より、主様に仕えなければいけない使い魔の、少女を想う気持ちがとても切ないんです。 傑作といってもいい、私のお薦め本です。 | ||||
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美しい日本語で描かれた、美しい日本の話。 政治的なドロドロした描写もあるけれど、それを上回るほどの小夜や野火の清らかさ。 このお話には、強くて正しい人間は出てきません。誰もが弱さ、はかなさを持ちながら、それでも一生懸命生きている。自分の大切な人のために、命を投げ出すことをもいとわない純真さに心を打たれました。 ラストも、あぁ、よかったなぁ、とほっとして読み終われた。余韻にひたれる物語。 | ||||
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これはすごい。 登場人物達はそれぞれの個性をもっていて、それを100%出し切っている。 そして、文章を読めば自分の頭の中にその風景が鮮明に描き出され、そこで野火や小夜が敵国の呪術者と戦ったり、梅が枝屋敷でくつろいでいたり。とにかく風景描写が今まで読んだ本の中で一番と言えるほどうまい。 またすごいのが、これがファンタジーだけではなく、国と国の間の政治的な問題から一人一人の人生の物語ということなのだ。この物語の中で、皆何かを背負っている。それを、読者をおいていったり、ぐだぐだと長い文章を並べて読者を退屈させることなく、簡潔に、しかし美しい言葉や表現で表せていることだ。 そして、これら全てが引き立てていて、また全てを引き立てているのが、この独特なストーリーだ。ファンタジーに恋愛、人々の間の問題や秘密。 これは文句なしの星五つだ。 | ||||
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守り人シリーズが好きで手に取った本でした。 日本の美しさ・登場人物を綺麗に表現されていて印象的でした。 読み終わりは本当に幸せでこちらが切なくなるような本です。固定的な地名、時代がないためファンタジーなのにすんなりと物語に入っていけます。 | ||||
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妻が新聞か何かの書評欄を見て買ってきた本。「凄く面白いから読んでみて。ハリーポッターの第一巻よりも面白いかも」ということで期待して読んだ。 とても美しいファンタジー小説。情景描写も手にとるように分かるし、映像が自然と目に浮かんでくるような感じ。時代設定がかなり古く、言葉遣いも最初はとっつきにくいかなと思ったんだけど、読み進むにつれてそれも全く気にならなくなった。 呪いとか、精霊、不思議な能力を持つ人、、、、不思議な世界なんだけど「あり得る、いや昔はこんな世界もあり得たかも」と思ってしまった。 主人公の小夜と野火との愛がこの物語を貫くテーマ。ラストは100%のハッピーエンドではないかもしれないけど、愛が成就したという意味では完璧かな。 ぜひ宮崎アニメにして欲しいなって思った作品でした。 一日で読んでしまった。ああ勿体無かった。 | ||||
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