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狐笛のかなた
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狐笛のかなたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 61~80 4/7ページ
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上橋菜穂子さんの作品が大好きで読んできました。どれも素晴らしいですが、今まで読んだ中でこの本が一番感動しました。 狐と少女の悲しく切ない物語。 最初の場面だけ読んでもいい話で、じーんときてしまいます。 純粋に人を思うということや、好きになるということはこういうことなんだ、と気づかされました。 日本風な舞台もまた素敵です。 あまりによかったので、周りの人に買ってプレゼントしたりしています。 この本は大人から子供まで安心して勧められます。 魔法がバシバシ飛び交うわけではありませんが、ファンタジックな世界なので、現実的な話が好きな人には向かないかな。 舞台も見に行ったほど、ハマりました!! 切ないながらも優しい愛が全体を通して感じられる、あたたかいお話。 心に癒しを求めている人におすすめです。 | ||||
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この作品は、『守人』シリーズの作者が手掛けた、古き良き日本の物語である。 人間の少女に助けられた狐の少年野火と、人間の少女小夜との淡い恋物語を主軸とした物語が、筆者の得意とする優しげで、美しい文章によって展開していく。 守人シリーズを読んだことがある人なら、筆者の文章力は周知の事であると思うが、守人が完全な異世界の話であったのに対し、本作は鉄砲伝来の前の日本を舞台としている。そのため、ところどころで懐かしさを感じる部分があるのだ。この部分に関して、筆者は「日本人が失ってしまった心の景色」であるとあとがきにて述べている。 どこか懐かしさを感じられる風景の中つづられる、淡い恋物語と淡い命の話。個性的な登場人物により語られる、この物語は圧巻の一言だ。小夜と共に、物語を一気に駆け抜けた果てにあなたはきっと、感動の大団円を目にすることになるだろう。 | ||||
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上橋菜穂子の作品は、守り人シリーズが最初でした。 なんとなく上橋菜穂子の作品を探していたら、この本の評価が高いのであまり期待せずに読んでみたのが最初です。 実はもう何度も読んでいますが、泣けます。 純粋な気持ちに、読んでいて大人の心もとけます。 後半は本当にどんどん吸い込まれます。 彼女の作品では断トツこれが好きですね。 彼女以外の本でもこの鼓笛のかなたは、かなり上位で好きです。 ファンタジー系ですが、しっかり世界観もでていて、素晴らしい作品だと思います。 お薦めです。 | ||||
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小五の娘、中一の息子、中二の娘、妻、私、全員で読め、全員の評価が高かった希有な作品。内容の寸評は他の人に任せます。 | ||||
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人権・同和教育の視点からみると,上橋菜穂子さんの最高傑作といえるでしょう。 産婆という「ケガレ」に関わる職業について,児童にも自然に理解できる形で描写されています。 そして動物と人間の枠を越えて,相手を大切に思う気持ち。 どんな違いや障壁があっても必ず受け入れることができるという気持ちにさせてくれます。 守り人シリーズも獣の奏者も好きですが,どれをお勧めするかと聞かれれば,上橋ワールドが1冊に凝縮されたこの物語が文句なしの一押しです。 小学校高学年から大人まで,繰り返し読んでほしい物語です。 | ||||
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ハラハラドキドキと王道をゆく展開ですが、普通に面白いお話でした。 結末はご自身の目で確かめてくださいね。 | ||||
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ストーリーとしてはありきたりなものかもしれません。 ですが、素晴らしい情景描写で読み手を引きつけます。 | ||||
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野火と小夜も結ばれてよかった。 でも・・・ できれば物語のオチは、 野火・小夜が“人間同士として”結ばれて、 小春丸やその他の人達と 「みんなで一緒に幸せに暮らしました」 ・・・というエンディングにしてほしかった。 やっぱり、 「みんなで“一緒”に幸せに暮らしました」ってオチの方が一番シックリくるじゃないですか。 なのに小夜が最後に…○×△…まあネタバレはやめましょう。 もちろん小夜と野火は最後に幸せになれたんですけどね。 あと、 全てが終わった後に、 かつて子供の頃の小春丸と小夜が2人きりで遊んでたように、 今度はそこに野火も加わって「野火と小夜と小春丸の3人が和気あいあいとしてるシーン」とか期待してたんだけど、 結局はそういうシーンは最後までなかった。 感動しましたけどね。 けど、 最後はどこか“やりきれない感覚”が個人的にはあったので…。 まあハッピーエンドではあるんだけど。 | ||||
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狐と人間の交流というと,「手袋を買いに」を思い出す。 登場人物は 小夜 野火 玉緒 小春丸 鈴 大朗 誰の視点で読むかで,気分も違うかもしれない。 野火視点で読んだ。 幸せ終わりだって安心した。 あなたは誰視点で読みますか。 | ||||
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弧笛のかなたをはじめて読んだのは数年前に図書館で借りたものでした。 めっちゃおもしろくて、続きが気になって、小夜と野火がどうなるんやろう?とか気になって、どんどん読めました。 それ以来ずっとこの本が心に残ってたので、やっぱり欲しい!と思ってこの度買いました。 娘がまだ2歳ですけど、あと10年くらいしたら薦めてあげたい本です。 それくらいおすすめの本です。 | ||||
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何度も読み返してしまうほどに愛しい物語です。 こんなにもただ純粋に、人を愛せるのかと心を打たれました。 読んだあとは心がほっこりとしていました。 買おうかやめようか迷っている人に、是非とも買って読んでほしい作品です。 もっと早くこの作品に出会いたかった!! | ||||
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上橋さんの作品はこの『狐笛のかなた』しか読んだことはありませんが、とても楽しめました。 野火たち霊狐の過酷な運命に途中辛くなりましたが、最後はほっとさせてくれる終わり方でした。 子供も大人も楽しめるお話じゃあないかと思います。 なんだか心が洗われました。 | ||||
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文章だけで、古い日本の映像と幻想的でファンタジックな世界が すんなりと頭のなかに浮かんでしまう。 物語のちからってすごい。 日本語っていいなと改めて認識しました。 わたし自身「見た目がタイプ」だとか「○○できてカッコイイ」「○○が理想」とか そんな視点で恋愛してしまい勝ちな気がしますが… 純粋に相手を想う包み込むような優しさで お互いのこころが結ばれていく。 そんな静かなあたたかい恋も素敵だなあと想いました。 そして二人には、切ないラストが待っています。 個人的には、中高生の女の子にぜひ読んでみて欲しいです。 もちろん大人の方にも。 | ||||
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<小夜は12歳。人の心が聞こえる“聞き耳”の力を亡き母から受け継いだ。> このフレーズに魅かれて読んでみました。 美しく疾走感のある描写に惹き込まれ、目も手も止めるのもったいなく、一気に読み進め、ラストには、胸がドキリと音がしたのが聴こえたようでした、涙とともに。 この無償の愛のストーリーによる胸を打つ感覚は、個人的には、他作家さんですが「雷桜」と通ずるものを感じています。 私は上橋さんの作品の中で、日本が舞台のこの作品が一番好きです! | ||||
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「獣の奏者」で作者を知りました。 別の作品はと、この本を読んだのですが、相変わらず素晴らしいです。 読み終えるのが勿体ないとか、惜しいとか感じてしまいました。 いつまでも物語の中に留まっていたいと思わせるのは私だけでは無いはずです。 ラストにホッと胸を撫で下ろしたのも私だけでは無いはず。 決して児童文学の枠には収まらない、幅広い年齢層に感動を与える事の出来る、様々なエッセンスが盛り込まれて、後読感も良い素敵な作品でした。 | ||||
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悲しいのと、怒りと、最後にはほうっとした幸せの、それぞれ種類の違う涙を流した。 あっという間に読み終えた。数ページ読んだだけで、あ、この話は正解だったな、と確信した。 野火の純粋さが、涙が出るほど美しかった。 上橋さんの良さがぎゅぎゅっとつまってる本だった。人、動物、虫すらも本来は人間と同等であるという考え方や、本人たちの意思に関係なく、人の欲や憎しみのうねりに巻き込まれてしまうこと、そして、それに悩みながらも自分で考え、自分の心に従うこと。そうして、最後にはほっと、良かったねぇ、と息を吐けること。もう、本当にいい話だった。 この話も、獣の奏者のように、続きを書こうとすれば書けてしまうような気もするが、ここで終わってるのがいいなぁと思った。小夜が利用されるところも、野火がそれを必死に守るところも、もう見たくないから。 あのままの幸せのカタチで終わってくれて、ああ、良かった。ずっと見守ってきて、死を覚悟して出て行って、その純真さが報われたんだよ。野火、ほんとに良かったね! 小春丸も切られ、ようやく愚かな大人は目を開けることが出来だし、野火は天使だなーと思った。 うん、いい話だった! | ||||
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日本の戦国時代あたりを思わせる世界。 権力者の欲や恨みに否応なく巻き込まれる呪者や使い魔。 小夜や小春丸はわけもわからない幼い頃からそういう運命に翻弄される。使い魔である霊狐、野火は小夜や小春丸に助けられることにより、小夜に心ひかれていく。 どうなるのかずっと悲しい気分で読んでいったが、たくさんの犠牲が出たとはいえ、最後は落ち着いて良かった。 一気読みした。 | ||||
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心を読むという話は 「七瀬ふたたび」で男の心にざっくりと傷を残し 宮部みゆきさん作品で生々しい表現にたどり着き この作品では「聞き耳」というソフトな感じになりました。 時代は殿様や武士が出てきますが、神代の古い時代の名残を感じます。 不思議な力をもつ気丈な娘が主人公。 この著者の話の作り方は丁寧で読み手が「おろおろ」することはないです。 著者が選んだ時代、登場人物を座ってゆっくり映画を見るように読めばと。 「守り人シリーズ」は主人公が男子冒険物でしたがこちらは女子冒険もの。 「守り人シリーズ」では世界が2構造になっていました。現実「サグ」別世界「ナユグ」。 この作品では「ナユグ」が「あわい」と呼ばれる世界になるかも。 著者の描く見える世界と見えない世界。 心美しい娘が己の生き方に迷うことなく選んで生きていきます。 最後には何を選ぶんでしょうか? 貴方は選べますか? 私?選ばないかもしれないです。 | ||||
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和風な世界(室町時代な雰囲気?)を舞台にした、少女とお狐さまが主人公の和風ファンタジー。 陰謀に巻き込まれていくストーリーなのに優しい雰囲気の漂う世界観は、この作者の特徴のようで。気持ちよく読んでいられます。 クライマックスでは、主人公二人の切ない気持ちに泣けて泣けて仕方ありませんでした。 | ||||
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NHKアニメで「精霊の守り人」「獣の奏者」を知り、その壮大な世界観や構成力の確かさに驚きました。が、実は上橋さんの作品を読むのは初めてです。 冒頭の、傷つき猟犬に追われた子狐(野火)が不思議な力を持つ少女(小夜)の懐に逃げ込むシーンから、もういきなり気持ちを持ってかれました。この二人の種族を越えた淡くて一途な恋と、隣接する国同士の争いに翻弄される人々の物語です。 二人が出会う某漠たるすすき野原のシーンから、ラストの桜が舞散る美しい春のシーンまで、ほぼノンストップで読み切りました。 呪いや人の生死を扱った話なのに、陰鬱にならずさわやかな読後感は、ひとえに小夜と野火の健気で清冽なキャラクターのおかげでしょう。やや強引に見えるラストも、憎しみの連鎖を断ち切った主人公たちにはうなずける幕引きだったと思います。 児童文学だ、ファンタジーだというカテゴリーに迷わず、大人にこそおすすめです……って、皆さんもうよくご存じみたい(笑) | ||||
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