月の森の蛇ガミをひたすら愛し、一生を森で送ったホウズキノヒメ。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

環境破壊で地球に住めなくなった人類は、さまざまな星へ移住した。

『のぼうの城』から六年。

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

北から南へ、そして南から北へ。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

鍛治の里に暮らす少年キリヒトは、師の命により、大陸最古の図書館を統べるマツリカに仕えることになる。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

「涼宮ハルヒ?誰のこと?」珍しく俺の真後ろの席が空席だった12月18日の昼休み。

「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。

霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。

オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。

さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

僕は運命を変える。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

圧倒的筆致で天才の青春を描いた野性時代フロンティア文学賞受賞作、文庫化 圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。

結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか 共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説! 東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。

火の時代、絶望の時代が近づいている。戦が始まる。

もう一度だけ亡くなったあの人に会えるとしたら、あなたは何を伝えますか? 死者との再会を叶える使者「ツナグ」。

長崎屋の主が死んだって!? おとっつぁんの身に何が? 病弱若だんな、跡を継ぐの? 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!

“本の町”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

【第166回直木賞受賞作】 どんな攻めをも、はね返す石垣。 どんな守りをも、打ち破る鉄砲。

清次の息子の十夜に弟が現れる――!?出雲屋のつくもがみたちは大江戸屏風に閉じ込められて大ピンチ!??江戸の騒動をほっこり賑やかに描き出す、大人気のお江戸あやかしファンタジー第三弾!

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

ほかの星から流れ着いた〈妖精〉は従順で謙虚、ペットとしてたちまち普及した。

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。

西荻窪のシェアハウスで暮らす、葵、美緒、礼菜。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」―送信した相手は、かつての恋人。

地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。

小学六年生のユウたちは、先生から厳守するよう言われたルールを体育館裏でこっそり破る――。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。