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陽気なギャングが地球を回す
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陽気なギャングが地球を回すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全270件 181~200 10/14ページ
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著者が文庫版の後書きに「九十分くらいの映画が好きです。」と書いてあって、その点についてはウチも同感。人間の集中力は90分くらいが限度だと言うし、1時間のドラマはちょっと物足りない、2時間の映画はトイレに行きたくなって困ってしまう。 伊坂幸太郎さんの作品はこれが映画化されると聞いたときに面白そうだなぁと思いながらなかなか手に取るところまでいかず、かなり前に図書館で予約してようやく順番が回ってきました。 「嘘を見抜く」「スリ」「演説が巧い」「1秒単位で正確に時間を計ることができる」というそれぞれの特異な能力をもった四人が「ロマンはどこだ」とスマートな銀行強盗を実行しますが、逃走中に現金輸送襲撃強盗に遭遇に現金を横取りされてしまいます。ロマンも何もないそのやり口に憤慨した四人は奪回を試みるのですが…… 非常にテンポの良い語り口調で、すっと物語の世界に馴染んでしまいます。銀行強盗が日常の出来事のように思えてしまうほど自然な……違う、自然に見せてしまう展開で楽しいなぁと感じました。伏線の張り方も巧く、物語の終盤でそれが登場してくるとちょっと顔がほころんでしまいます。 ウチは結構好きですねぇ。映画の方もちょっと見てみましょうか。 あ、ちなみに90分では読み終えませんでした。 | ||||
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他の伊坂作品と比べると、上滑りしていると思う。単純に楽しむならいいのかもしれないし、それこそが作者の意図なのだろうけど、『オーデュボン』や『ラッシュライフ』より現実的でありすぎ、『重力ピエロ』より非日常的すぎる中途半端感がある。 たとえば、主人公4人組の「特殊能力」がそうだ。人間嘘発見器や人間時計の能力は、まったく非現実的で、浮遊している。しかし、スリがうまいのといつでもどこでも饒舌なのは、ほとんどぼくたちにとって馴染みの世界だ。このアンビヴァレントがいいのだ、という方もいるだろうが、ぼくはちょっとなじめなかった。 | ||||
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読んだあと、理屈抜きに「あー、おもしろかった!」と思える小説が好きです。この作品は、まさにそんな小説。テンポのよい展開、それぞれの個性がよくわかる洒脱な会話。映画にしたらおもしろそう・・・って、映画になってたのね、既に。 それぞれのキャラクターがとても魅力的で、よく人物像が描けていると思います。私が好きなのは成瀬さん。強盗4人組のリーダー格に当たる人ですが、嘘を見抜く天才で、冷静沈着、驚くことがあまりない。かといって、いやみな性格でもない。その成瀬と20年来のつきあいという響野さん。この人はいうなれば演説の天才か。強盗してる最中に演説する人も珍しい。 実は、途中で何となく筋がわかってしまうというか、何となくこうなるんだろうなあと見当はついてしまうのですが、それでも読んだあとにすごくおもしろかった!と思えます。横取りされたお金を取り戻せるのか、逆に罠にはめられてしまうのか、それを考えるのも楽しいですが、この4人のかみ合ってないようでしっくりかみ合っている会話を楽しんでほしいと思います。 DVDのレビューを見たら、思いのほか評判がよくなかったのですが、原作はとことんおもしろいです。買って損はしないと思います。これが伊坂作品初体験だったのですが、ぜひ他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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ハイテンポな都会派サスペンスなのかな、これが。デビュー作や ラッシュライフをはじめ、伊坂氏の作品はこれまでにも何作か読 んだけれど、毎回思うに、手が込んでいるというか、懲りすぎて いるというか、創意工夫のようなものが窺えて、それはそれで評 価するべき点なのだろうけれど、作者の試行錯誤まで伝わってく るようで何となくうっとうしい。 細部まで計算されつくした頭のよすぎる書き方が鼻につく。文系 の感性じゃないって気がする。私が読者として不向きなのかもし れないが。 映画は観ていないが、キャスティングを調べて、それを思い浮か べながら読んだので、それなりに楽しめたけれど。特に終盤はテ ンポ感があり懸命にページを捲ったが、途中で手品の種というか、 仕掛けがすっかり見えてしまい、それを確認したいがために気が 急いたようなもの。読み終えてすっきりはしたものの、毒にもク スリにもならなかった。 | ||||
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相変わらずユニークなことを考えますね。 成瀬(リーダー)は人間嘘発見器、さらに天才スリ&演説の達人、精確無比な体内時計の持ち主――彼らは百発百中の銀行強盗(その他ゲスト?あり)だった……はずが、その日の仕事(ヤマ)に思わぬ誤算が。 ほかの作品でもそうですが、設定が突飛あ場合、その設定に負けてしまう作品があるのですが、伊坂さんには、それがまったく無いところがすごいですね。 | ||||
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TVで紹介されたとき、伊坂氏の作品を最初に読むのならと言ううことで紹介されていた。 実際は3冊目なのですが、やはりどれも面白く、最近のエンタメ小説にしては文体が思いのですが、内容はテンポ良く誰でも楽しめる作品だと思います 作者のギャング映画の愛着が感じられ、ネタフリからどんでん返しの展開がハリウッド映画を感じさせられ、痛快な展開が好感を感じます。 いつもながら、キャラクタ−の表現も魅力的で最後まで楽しめました。 | ||||
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読み終えた後、「あー面白かった」とだけ思った小説。 まるでマジック。 本編で魅せるだけ魅せておいて、最後にドロン。 何も考えずにストーリーだけ追って読むのが好きな私にはうってつけの本。 仲間の中での裏切り者は誰か、どんな理由で裏切ったか・・・なんて勘繰りながら読んでしまうような人にはオススメできない。 マジックでいうなら、ハンカチを見せられただけで中からハトが出てくるのだろうと予想してしまうようなものだ。 何が出てくるかわからないから楽しめる。 内容は、それぞれちょっと特殊な才能を持つ大人たちが愉快な銀行強盗と化する話。 登場人物全員が明るい性格なわけじゃない。 ユーモラスな展開が、話を明るく魅せているのだ。 読んだ後、何も残らない。 それでも読んでいる間楽しめればいいじゃないか。 そう思える人にだけ、オススメする。 | ||||
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この作品は一人の天才(笑いの)の物語、そういってもいいほどに響野氏の言動は面白いです。 響野に始まり響野に終わる、そういっても言い過ぎではない、といえます。 映画化もされましたが、響野氏を活かしきってはいませんでした。演説もよく聞こえなかったですし。なので、本のほうがいいかと思います。 とにかく、響野氏を知らない人すべてにこの本を薦めます。 | ||||
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僕はバカですから、そんなにネタばれには悩みませんでした…というか気付かなかったんですけどね。まあ、仲間の中で誰が裏切っているかくらいは、想像つきましたけど。 確かに、何かを考えさせられたり、あとに残るものはなにもありませんが…。 気楽に読めるエンターテイメント小説としては、リズム感もあり、テンポも良く、ストーリーだって何度もどんでん返しあり、謎解きに成功したりした部分もあって良かったです。 ただ、ひとつだけ文句を言えば、警察官を隠すには警察官というのは、甘すぎるのでは?って気がします。全く面識のない警察官って、自治体警察制度である以上無理がありますね。作戦遂行中に、見覚えのない連中がうろうろしてたら目立ちますもの。立ち位置まで綿密に決められてるはずですから…。 | ||||
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いい。 まるでルパン三世を思わせる痛快クライム・コメディの傑作。 タイトルについて・・・・。 数人の人が「先が読めてしまう」と言及しているが、そんなことにならないように何も考えないで一気読みをおすすめする。まあそうすれば意外とすごいスピードで読むことが出来ると思う・・・・。 敵と味方の騙しあい、裏切り者は誰なのか?映画化された傑作小説。良くも悪くも映画のようだが、あえて☆×5。 | ||||
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文章の軽妙さは最初の1ページを読めば充分理解可能。でもストーリーそのものは?文章が上手いのできちんと最後まで読んだが、これが読後感がここまで一切皆無な本ってのもそうそうない。そりゃ爽快ですよ、なぁんにも残ってないんだから。虚無感さえなかった。 物語は伝えたい「もの」がなければ意味がない。私はそれを読み解きたいが故に本を読む。その意味で、この本は最下級レベルでした。くだらない、と言って捨てる気にならなかっただけまだマシ。 どこで読んだか忘れたが、キャラ小説という評価があるわりに、あんまりどのキャラにも肩入れできなかったし…だいたい「キャラ」って言ってる時点でアウト、だって読んでる間くらいは登場人物の存在感が必要なのにそれが一切なかったんだから。映画版の俳優陣の役作りこそあっぱれ。しかしいくらウケたからって続編書いたの…日本の出版事情ってよくわからない。 最近他の氏の作品を読んで、ようやく私はこの本が嫌いなのだと気が付きました(苦笑) | ||||
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ギャング4人が銀行強盗するというわかりやすいストーリー。 既に映画化されているが、映画によくありそうなストーリー。 しかし、伊坂氏独特の世界観が銀行強盗を面白くしている。 というのは、ギャング4人の個性である。 特に4人が会話しているところが非常にユニークでシュール。 しかも会話に豆知識を織り交ぜているため、ちょっとした勉強になる。 ただ、裏の裏の裏を掻くストーリーが先に読めてしまうため、ちょっと残念だ。 | ||||
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おもしろかったぁ。 一気に読んじゃいました。いけます! 「ロマンはどこだ」 って、キョロキョロ。私の仲間って? 銀行強盗=ギャングのお話。行員をね。犬にたとえているの・・・。 シェパード。スピッツ・・・。ってね。 成瀬さんからの始まり。最初の(ニセ)警官のお話から、いけます。ラストもね。 うそを見抜ける!!!役所勤務の成瀬さん。の息子のタダシくん。 うんちく王の郷野さん。祥子さん。二人で喫茶店やってるんだよね。 私も秒を意識するようになりましたぁ。雪子さん。その息子の中学生の慎一くん。 スリの天才久遠さん。モノづくりのオタク系田中さん。 ギャングの仲間は四人?え?五人って言う展開どす。 出会いから。登場人物・不思議なモノ・エピソードすべてに無駄がない。 無理なくストーリーに収まっております。繋がっております。よ! 雪子さんが地道(元オット)に「魂のランクが下がってる」って。ふふっ。 成瀬に雪子さんが「君を驚かせたかった、というのもある」って。救われる。 いけます。いけます!!! | ||||
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伊坂幸太郎は新世代の作家といった位置づけで、舞城王太郎らと並んで、これから古い作家たちを駆逐するような異色の活躍が出来る作家だと思っている。 にしては、この作品はキャラを立てること、物語を二転三転させることという<この手の作品のお約束>が見えすぎていて「なんか、思ったより意外性がないなあ」と思ってしまった。 たとえばエルモア・レナードでもカール・ハイアセンでも、こういったタイプの本を書く作家は、これまでにもたくさんいた。 異色の作品を期待して読むと、ちょっと拍子抜けだ。 きっと肩肘張らずに気楽に書いたんだろう。 そういう意味では、肩肘張らずに気楽に読めばいいと思う。 伊坂氏にしては・・・というのを抜きにすれば、それなりに面白く読める本であるのは間違いないから。 | ||||
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つうかい ― 【痛快】 (名・形動)[文]ナリ 胸がすっとして、非常に愉快に感じる・こと(さま)。 「―な事件」「―な男」「―無比の冒険談」 まさにこの言葉がぴったりの本ではないでしょうか。 本書購入後、映画化(キャスト)を知ってしまったため どうしても読みながらキャストを頭に描いてしまうのですが なかなかマッチしていましたよ。 DVDが楽しみです。 | ||||
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こんなに軽快でお洒落で面白い小説を久しぶりに見た。 冒頭からテンポの良い登場人物たちの会話にぐいぐいと引き込まれて、ラストまで一気に読み進めてしまった。特に大人4人がみんなで顔をつき合わせて、わいわいと銀行強盗の計画を練っているシーンはとても微笑ましくて、なんだか可愛らしい。 人間嘘発見器の成瀬と口からでまかせばかりの嘘つき響野が20年来の大親友など、登場人物の人間関係も魅力的。 | ||||
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「大体、なんで私が喫茶店の店主なんかなってなきゃいけないんだ。」 「それは、お前が就職活動の面接でヘリクツばっかりこねてたからだろう」 というような、コミカルな会話のキャッチボールが続く。 「ウソ発見器人間」「体内時計人間」など、 非現実なキャラクターには目をつぶるとして、 内容は、 「クライム・コメディー・サスペンス」 とでも言うべきか。 映画で例えるなら、 『スナッチ』 『ユージュアル・サスペクツ』 『スティング』 なんかに似た雰囲気。 「とりあえず、楽しい読書時間を過ごしたい」 というヒトにオススメ。 | ||||
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こんな銀行強盗が主役のフィクションはあってもいいかなと思った、今まで読んできた伊坂幸太郎の小説とまた違う一面を見た作品。銀行強盗なのに筋が通っていて、正論。4人の強盗に備わる特殊な能力。嘘を見抜く男、天才的なスリ、虚言癖のある演説の達人、体内時計を備えた女。能力は個々に発揮はするが、小説の中のキーポイントは、目立たないところにしっかりと据えてある。気がついたら、あっ、やられたぁという感じ。「何故強盗をするに至ったか」という部分と、何となくこういう終わり方だろうなと思いつつも、やっぱり最後に作者に裏を書かれたところ具合がよかったと思う。 | ||||
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疲れてるとき、人生がつまらないときなどなど・・・ この本を読めば元気がもらえる!! 人間嘘発見器(男)、正確な体内時計をもつ女、スリの達人(男)、演説の達人(男)。 そんな素敵な個性を持つ4人組が、銀行強盗を行う。 時間はなんと5分間!! 描写がめちゃめちゃ格好良い!! | ||||
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いいです!!最高に陽気です。「木更津キャッツアイ」や「池袋ウェストゲートパーク」に代表されるくどかんワールドを少し彷彿させるテンポのいい展開で、話がみるみる加速していく。 気がつけば頭の中で登場人物の像がしっかりと出来上がっていて、そいつ達が次に何をやってくれるのか、気になって気になって仕方がない。 また、そのキャラ設定も現実に居そうな極めて信憑性の高い性格の持ち主だが、一風変わった特技を持っており、よりリアリティーを増す設定になっている。 一日で一気に読みきってしまったほど、続きが気になって気になって。青春ポップチューンというジャンルが好きな方は是非どうぞ。ハマル事請け合いです。 | ||||
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