■スポンサードリンク
陽気なギャングが地球を回す
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
陽気なギャングが地球を回すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全211件 1~20 1/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4人の出自や性別・年齢のばらばらな男女が銀行強盗を働くというもの。 夫々の特徴を生かして、華麗にかつユーモラスに強盗を働き、かつ誰をも傷つけないという、ある意味善良な強盗団の話。 そしてさる機会に、この強盗団がこともあろうか、他のワルに強盗されるという結果に。背景には何が?そしてどうやってやり返すのか? ・・・ 初期の作品から読み進め、改めて本作を読んでみると、他の作品と類似点に気づきます。 別の言い方をすれば、本作に以降作のプロトタイプが見え隠れしていた、とも言えます。 例えば、本作の強盗団の紅一点雪子の息子、慎一。彼の悩みに強盗のヘッド成瀬やその幼馴染の饗野が応じる様子は、「オーファーザー」での高校生由紀夫とその四人の父親たちとの関係を彷彿とさせます(頼りにならない大人たちと子ども)。 また、銀行強盗とういモチーフですが、「チルドレン」で陣内(はちゃめちゃ)・鴨井(陣内のお世話?)・永瀬(盲目)が偶然居合わせたのが、これまた銀行で強盗に押し入られたシーンでした。ちなみにそのシーンの詳細は覚えていませんが、ひょっとしたら本作の強盗シーン(饗野の自信満々の演説シーン)などが描かれていたかもしれません(手元に本がなく確認できません。すみません)。 もう一つ。本作銀行強盗のグループとよりワルなグループの対決という、言わばアウトロー vs アウトローという構図は、空き巣の黒澤が悪を懲らしめるかのように空き巣を働く「ラッシュライフ」を想起させました。 ・・・ ということで初期の伊坂作品の再読でした。 活劇的に生き生きと人物が動く絶品エンタメ小説であったと思います。 一番初めに読めば、以降の伊坂作品のパートパートにその似姿を認めることが出来ると思います。逆に多くの伊坂作品を読んだ後に本作を読めば、それぞれの作品のプロトタイプの人物像が本作で試行されていることに気づくと思います。 いずれにせよ、一言、痛快エンタメ小説でありました。おすすめ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりの再読になりますが、おても楽しめました。特に、終盤のスピーディーな展開はめっちゃ面白くて、一気読みに走りました。 成瀬(なるせ)たち銀行強盗の四人組が、現金輸送車襲撃犯グループと鉢合わせする前半のシーン。「こんなの、ありえないだろっ!」て思いながらも、思わずブフッと噴いてしまいました。馬鹿馬鹿しいのに、なんて可笑しいんだろ。 それにしても、成瀬、響野(きょうの)、久遠(くおん)、雪子(ゆきこ)てば、実にいかしたカルテットやねぇ。 なかでも、口の減らない響野と、とぼけた口調が妙に愛嬌のある久遠のふたり。味のあるキャラで、見てて楽しかったです。 祥伝社文庫・巻末の、村上貴史(むらかみ たかし)氏の解説文。読んでてにんまりしてしまう生き生き、颯爽とした文章でしたね。 ナイスな解説文に、乾杯! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全部読み終えて爽快な気分になりました。 銀行強盗の話なのに爽快ですね。悪い事してるんですが、4人のキャラが立ちまくっているので、あまりそう感じさせません。 特に響野さんが良かったです。楽しく物語を引っ搔き回してくれました。 また読みたくなる本になりましたので、定期的に読み返したいと思います。 あ〜楽しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サクサク読めます。 小説苦手な方にもオススメできます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近はミステリ好きで読み進めているのだが伊坂氏の殺し屋シリーズが肩の力を抜いて軽快な台詞回しを楽しめたので期待してこのシリーズも購入 最初からミステリ、謎解きは期待していなかったため、主人公達の活劇を純粋に楽しめた。 途中、(あ、ここはこの伏線を回収するんだな)と考える楽しみがあったかと思ったらもう怒濤のごとく伏線を回収されて最終的にこちらはただただそれを回顧して楽しむばかり この台詞回し、純粋に楽しまなければ損 頭を空っぽにして本の世界を旅させてもらえる純粋なエンターテイメント作品 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間嘘発見器、天才スリ師、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。世間を賑わす銀行強盗四人組のお話。鮮やかな伏線回収やハリウッド映画のような粋な台詞回しに、何度読んでも夢中になってしまう。伊坂さんの本の中でもBest5に入るくらい大好きなシリーズ。 「伊坂幸太郎さんはどれがおすすめ?」と聞かれたら、一番にこの本を渡すと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
キャラクターの設定やセリフ、リアルな表現がどれも面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なるほど、 これが出世作なのですね。 たしかに面白かったです。 ミニミニ大作戦みたいな感じ。 でも強盗団という〈足枷〉は、 軽やかに外してますが。 個人的には、 〈銀行強盗〉と〈潜入捜査〉は、 退屈になりやすいというか、 退屈だと思ってまして。 映画で観る限りは、 とにかく飽きやすい。 2回目には、 酷いときには初回の途中で、 飽きてしまう。 と思っていました。 本作はそれを、 名探偵的やスーパーヒーロー的という、 他のジャンルのエキスを混ぜて、 飽きずに読ませる工夫をしています。 伊坂さんの文章には癖があり、 丁寧になると気にならなくなり、 雑になると気になるという、 三百ページくらいから先の、 エネルギー切れなのかな? と思ってしまいそうになる、 不思議な味変を、 いろんな作で感じます。 視点が定まらなかったり、 著者の都合で視点を移したり。 大勢で喋りまくるので、 「」プラス〇〇が言った。 ばかりの表現が連発したり。 なんで気になるときと、 気にならないときがあるのかな? と、不思議だったのですが、 この文庫の解説で、 謎の一端が少し覗けました。 最初の二百ページに、 めちゃめちゃ手をかけるのですね。 だからちょいちょい、 あれ? と後半が雑に感じるのか。 なるほど。 でも伊坂さん独特の会話劇は、 ニューヨークの皮肉屋小説みたいな、 鼻につく表現のときもありますが、 やはり面白いです。 続きをすぐに読もうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友達のススメで読んだ作品なのですが、最初はミステリー物だと聞いていたのでそのつもりで読んでいた のですが確かにミステリーではあるのですがただ単に読んでいただけでは後半の伏線回収合戦に乗り遅れる 印象を受けましたwこれも回収あれも回収とそこまでやるか❣と思う程の脇道の物を拾い上げてメインに 役割を与えるのでそこが純粋に凄いですし読み応えあります。 主人公達が完全な「善」では無いのでそこは人を選ぶとは思いますがそこが気にならないなら全然おすすめ出来ます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
飽きなく読めた、読みやすかったです! キャラクターが立っていて、いい味がすごい出ていて愛着が湧きました、銀行強盗だけど。 ラストは一本取られましたね! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個性派ぞろいの四人の銀行強盗団はキャラが立っているし、その会話には蘊蓄や小ネタがてんこ盛り。 この作品を食べ物に例えるなら、具だくさんのチャーシュー麺といったところでしょうか? コクのある味噌スープにもやし、ネギ、メンマ、そして分厚いチャーシューなどが所狭しと盛られている感じ。 それにしても作中に出てくるへそ曲がり男のクソ演説にはホント笑っちゃいました。 小説では楽しいけれど、職場にいたら嫌なタイプかも。 でも巧みにテンタメしてて面白かったです。 大衆食堂のチャーシュー麺、プロの職人芸的作品かな。個人的にはグッジャブ! まあ、豪華なディナーをご所望の方には合わないかもしれませんが・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても軽快でサクサク読めます。途中で何気なく出てくるエピソードが後半ピタッとハマっていくのも面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
圧巻の伏線回収に思わずにやけてしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良かった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ読み途中ですが面白いです.。゚+.(・∀・)゚+.゚ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いろいろ無理はあると思うが、キャラクターの魅力で読ませる井坂流キャラミス。主に会話でストーリーが進むのだが、余計なおしゃべりが多いので、それを楽しめるかどうかが、井坂作品との相性だと思う。この作品は特にエンタメ作と割り切って書かれているので、過剰に期待するのは禁物だ。私はとても面白かったが、誰にでも勧められる作品だとは思わない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、伊坂幸太郎作品の中でも特に、純粋に面白いものをつくろうとの姿勢が強く感じられる楽しい作品です。 随分昔に新書版で読んで以来の再読でしたので、ほとんどあらすじも忘れており、新刊を読むように楽しめました。 というより、あらすじが分かっていても、彼らの会話のやり取りを読んでいるだけでも楽しめます。 ところがただふざけているだけのようなこのギャング団たちは、「陽気な」だけでなく、日本人が大半がなくしてしまった「物事を断言するために必要なそれなりの覚悟と決断力」を持っている。 特に、その覚悟と決断力により、突発的な危機に対してもひとつずつ問題をクリアしていく陽気なギャング団のリーダー成瀬が渋い。 「自分たちのとるべき行動と起こりうる事態を想像してみる。生きていくのに大切なのはイマジネーションだ」 このような確固たる信念が芯にあるからこそ、本シリーズの存在感が侮れないものになっているのでしょうね。 引き続き続編「陽気なギャングの日常と襲撃」に取り掛かります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品の魅力を大まかに分ければ、「キャラクター」「台詞回し」「周到な伏線」の三つになる。誰もがそう言うだろう。 まずキャラクター。冷静沈着な成瀬、全セリフの半分以上のウェイトで喋りまくる響野に始まり、久遠と雪子のギャング四人組。一人一人に違った魅力と特徴があり、地の文がなかったとしても誰が喋っているか一目瞭然だろう。無理なく、しかし徹底的なキャラ分けはプロのなせる技だ。 次に台詞回しだが、「考えるな、感じろ」というほかない。というのも、ギャングたちの発する言葉のうち、ストーリーの本筋に関わるのはほんの3割程度。しかもそのうちのほとんどが成瀬のセリフ。 では残りの7割は?簡単だ、響野の講釈と他3人のツッコミで成り立っている。要するに「ムダ」な会話だ。しかしこの作品は、そのムダさがむしろ痛快で、しかもキャラ付けにも一役かっている。 「ライオンが弱いライオンをいじめるか?」 「発想が良くないんだよ」 洋画のごとくしゃれた言い回しは、無駄に洗練された無駄のない無駄な描写、を地でいくスタイルだ。 そして伏線。それまでは「考えるな、感じろ」と言わんばかりの勢いで進行していたストーリーだが、最後の伏線回収は周到に計算し尽くされている。グルーシェニカーのくだりも無駄に見えて無駄ではなかった。 あっという間に読めるのに味わい深い。二度三度と抵抗なく読み返せる作品だろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!