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(短編集)

ダック・コール



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【この小説が収録されている参考書籍】
ダック・コール
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

ダック・コールの評価: 4.38/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1~20 1/2ページ
12>>
No.26:
(5pt)

懐かしく読ませていただきました。

稲見一良さんのファンです。
この本だけなかったので買って満足です。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.25:
(4pt)

大人のメルヘンを探す人へ

"画が上手というのではなかった。むしろ稚拙といえた。そして正確でもなかった。図鑑的な見方をすれば、形や色に写実が徹底しないところがあった。だがそんなことは問題ではなかった。これを描いた者の、鳥たちへの深くあたたかな愛情があった。"1991年発刊の本書はハードボイルドから幻想まで美しい6つの連作集。

個人的には本書が優れた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞【山本周五郎賞受賞作】という前情報だけで手にとってみました。(本との出会いは偶然さもたまに楽しい)

さて、そんな本書はブラッドペリの『刺青の男』にヒントを得て、冒頭で川辺や浜辺で拾った石に鳥のイメージを描く男に出会った若者が【石の鳥に魅了されて次々と見る6つの夢ー6つの物語】として読者の前に展開していくのですが。

映画撮影から密猟、脱獄囚のマンハント、漁師の漂流から観覧車からの脱走まで。それぞれの物語同士が直接的に関係しあう事はなくも、大人の男性になっても【どこかで持ち続けている自然と共にある原風景】少年心を想起させてくれて懐かしかった。

また余談的だが、いつか。いや近い目標としてキャンピングカーもとい【ブックバスの様な移動本屋で旅に出たい】そんな事も考えていることから、密猟をテーマに中年男とパチンコ名人の少年、そして施設の老婦人との交流を描く『密猟志願』は(中年男に)ドンピシャに感情移入させられて特に気に入りました。

男性的な大人のメルヘンを探す人へ。また自然や鳥をテーマにした作品好きな誰かにもオススメ。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.24:
(5pt)

発想が面白い

ラジコンボートでカモの追い出しをするところがあるが、今はラジコンボートで撃ち落したカモの回収が出来るようになった。発想が面白い。2読目
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.23:
(4pt)

面白い!

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。絶滅する鳥たち、少年のパチンコ名人と中年男の密猟の冒険、脱獄囚を追っての山中のマンハント、人と鳥と亀との漂流譚、デコイと少年の友情などを。ブラッドベリの『刺青の男』にヒントをえた、ハードボイルドと幻想が交差する異色作品集。“まれに見る美しさを持った小説”と絶賛された第四回山本周五郎賞受賞作。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.22:
(3pt)

情景描写はリリカルだが・・・

鳥にまつわる短編集.
いずれも若干アウトローな主人公と鳥とのエピソードが描かれる.

自然と鳥との風景を描いた情景描写は詳細で詩的であり美しい.
主人公たちは孤独感や疎外感と,
鳥にまつわるエピソードから他者や社会との関わりを描くストーリーも悪くない.

ただ,思わせぶりな割に,ストーリーに大きな山場があるわけでもひねりがあるわけでもないし,
おすすめミステリーとして挙げているサイトを見て読んでみたが,少なくともミステリーではない.
といって,純文学としては,地の文章から登場人物の心理が伝わってこない.
なんだか中途半端な印象.
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.21:
(2pt)

あとがきから読んだ感想です

本書では、最初に後書きを読んだのですが、 そこには、作者自ら「この本では鳥が躍動感を持って描かれている」という様な自画自賛があり、 作者にいい印象を持ちませんでした。 その影響もあると思いますが、本書を楽しめませんでした。 早く続きを読ませたいと思わせる牽引力も無く、それ程驚かせるような展開も無く… 売りと思われる情景描写も、特に魅力には感じませんでした。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.20:
(5pt)

短編集

短編集なので、
全作品が☆5つではないけれども、
最初の短編が秀逸。
一編だけでこの作家が作家である存在意義がある
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.19:
(5pt)

自分の精神形成に最も影響を与えた一冊。

今まで小説・漫画・音楽・映画など偉大なる様々な人々の作品を味わってきましたが、その中で現在暫定ベスト1に輝くのがこの作品です。

自分は今も

1話『望遠』
2話『パッセンジャー』

は佳作と思いますが傑作とは言いません。初読時は何だか冷めた視線だなあ、と思いました。
それを差し引いても、なおこれがベスト1と言い切るのは

3話『密漁志願』
4話『ホイッパー・ウィル』
5話『波の枕』
6話『デコイとブンタ』

この四短編作品が兎にも角にも大傑作揃いだからです。
短編でここまでわくわくさせて、短編でここまでどきどきさせて、短編でここまで笑顔にさせて、短編でここまで勇気を貰えた作品は今までありませんでした。
初読時は冗談抜きで興奮して寝られませんでした。
自分はこの作品から自然の厳しさ・人の優しさ・勇気など大事な事、そう、人間と自然の賛歌を教えて頂いたと思っています。

また、作者の暖かだけでなく厳しい視線から1・2話目も必要であったことが年を取ってくるとわかるのです。
下手な哲学やら何とかの教えとか粗製濫造されている本を読むくらいならこの本を読む方が100倍良いと思います。

自分の精神形成に最も影響を与えた一冊としてお勧め致します。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.18:
(2pt)

This product is great!

this review has roughly 20 words which is an excellent number and should satisfy all the review moderators at least one hopes.
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4150304025
No.17:
(4pt)

どことなく寓話的

どちらかといえばアウトローぎみな少年や男性と美しき野鳥の物語で、
ただその優雅さに見ほれるだけではなく、食用として容赦なく狩ることもあるというのが、
人間と野生動物との関係を端的に表していて面白い
ただ囚人狩りの話は本筋の野鳥の話があまり絡んでこないので、話としては面白いが
この短編集の中に混ざっているのはややバランスが悪い感じもする
その点を除けば完成度の高い作品なので、作者のファンなら安心して買える作品だろう
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.16:
(3pt)

まあまあかな・・・

ある方に紹介されての購入。
飛行機搭乗中の読書タイムには、良かったですね。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.15:
(5pt)

幻のように儚く、凛として誇り高く。孤独の彼方にあるものとは・・・

本書は新刊ではありませんが、是非読んでほしい一冊です。きっと、本書は、あなたの心の中で静謐なものとして存在し続けると思います。1991年、第四回山本周五郎賞の受賞作品で、選考委員(藤沢周平)から“稀に見る美しさを持った小説”と称された作品です。著者・稲見一良(いなみ いつら、1931年- 1994年)は、10年に渡る闘病生活の末、癌で逝去された。私は約20年前に読み、今年に入ってから、本書を購入して読み直してみました。確かに圧倒的に美しい言葉で読者を孤独な旅へ誘うこの作品への私の記憶・思いは、昔に一度読んだ時と殆ど変わりませんでした。
物語は、何もかも打ち捨てて旅に出た青年が、その旅にすら虚しさを覚え、帰途につこうかと思っている場面から始まる。ところが、彼は川辺で、石に鳥の絵を描く不思議なる男と出会う。男と雨宿りをするうちに微睡んだ青年は・・・さまざまな鳥たちにちなんだ夢を見るのだ。本書は、その6つの夢、すなわち、6つの短篇集である。例えば一篇は、病で社会からスピン・アウトした中年男と、野鳥獲りの名手である少年との冒険譚である。各篇は是非直接味わって頂きたいが・・・この6つの設定がまるで異なる短篇ではあるが、共通した作者の想いがあるように感じられよう。これが、本書の静謐で、孤独で誇り高く、幻のように儚い、この著作の世界である。それを象徴するのは、鳥の飛翔と登場人物たち(多くは、社会から外れ、ひとりで生きるものである)の旅立ち。そして、成長を伴いながら帰っていく(渡り鳥のように舞い戻る)帰還であろう。筆致は素晴らしく、読む者にしなやかな強さ・勇気を与えようとするかのようだ。
お薦め!!
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.14:
(4pt)

素敵な異世界

私はハードボイルドにも猟にも銃にもカメラにもアウトドアにも全く興味はありません。
なのにこの本の作品達には本当に面白かった。
出だしの小さなプロローグから
「コーヒー美味しそう」と思い
一作目のカメラマンの話からぐいぐい引き込まれ、
「ホィッパーウィル」は読み終えるのが惜しくなるくらいワクワクして読みました…
とにかく男達がかっこよすぎるよう。

小説世界に充分浸れました。満足。
小説の中では私も一流キャンパーだし
射撃の名人になれました。楽しかったー。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.13:
(5pt)

ただただ美しい

なんて美しいのだろう。
これまで小説を読んで感動したことはあっても、美しさを感じたことはありませんでした。
ほっとしたり、切なくなったり・・・・・
私の人生に豊かさをくれた大切な本です。
誰にでも自信を持って進められる本です。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.12:
(4pt)

作者の自然に対する愛と人間に対する愛があふれている

うーん、ハードボイルドですな。短編集なんですが、最初の2つくらいはあまり面白くないかなぁと思いました。後半、どんどんおもしろくなっていきました。作者の自然に対する愛と人間に対する愛があふれている作品です。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.11:
(4pt)

鴨笛

おかしな名の小説に魅かれてしまった。鴨を呼ぶ笛は6つの物語を呼ぶ。どれも
現代人が忘れてしまった自然に近い人物が登場する。現在のアウトドア人間を超えている。
真に自然に分け入った人をモチーフに、話が進む。自然をこよなく愛する人は、ぞくぞく
するのではないか。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.10:
(5pt)

充実の読書体験ができました

第4回山本周五郎賞に輝く本書は、
惜しまれつつ1994年に逝去した著者の
数少ない作品の中でも、特に名品の誉れ高い作品です。
【プロローグ】
会社を辞め、気ままな一人旅をする「ぼく」は、
拾った石に鳥を描くことを趣味としている
不思議な男と出会います。
その夜、「ぼく」は6つの夢を見ることに…。
その6つの夢が、6つの短編として、
本書に収められているのですが、
すべてに「鳥」が関わってきます。
そして、鳥をテーマに描かれるのは、誇り高き男の生き様。
探偵も殺人事件も出てきませんが、
これは紛れもなきハードボイルド小説です。
静かだけれど、緻密で美しい文章に思わず引き込まれてしまう、
貴重な読書体験保証付きの名品がここにあります。
以下、6つの短編の短文での紹介です。
【第1話 望遠】
映画のラスト・シーンである夜明けの風景の撮影を任された若者。
1年に一度しか撮れないその瞬間を迎えた時、
目の前に幻の鳥が飛翔する…。
【第2話 パッセンジャー】
アパラチア山脈を挟んだ隣村に近づいたサム。
猟銃を手にした彼の上空に、
空を覆い尽くさんばかりのハトの大群が現れ…。
【第3話 密猟志願】
癌で早期退職した男は、狩りの上手な少年と出会うが…。
中年男と少年の交流と冒険。
【第4話 ホイッパーウィル】
脱獄犯を保安官とともに追いかけることとなったケン。
脱獄犯の一人が追い詰められる中、
思いがけない行動を起こす。
【第5話 波の枕】
漁船の事故で海に投げ出された源三青年は、
ある偶然で命を長らえることに…。
【第6話 デコイとブンタ】
密漁者に捨てられたデコイを拾った、
少年ブンタの小さな冒険物語。
本書に対して既に掲載されているレビューは、すべて★5つ。
こんな作品も珍しいです。
素晴らしい作品を残してくれた作者に敬意を表して、
私も★5つを付けることとします。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.9:
(5pt)

僕の感想です。

もう15年以上も前でしょうか、内藤陳氏の稲見一良さんの訃報を悲嘆するコラムを
偶然目にし、この書を読みました。
震えるような感動を覚えました。
これを書いた人が、もはやこの世に存在しないとは・・・
世界中のハードボイルド作家が束になってもかなわないと思います。
まるでジミヘンのようです。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.8:
(5pt)

珍しいモチーフ、素晴らしい文章

いずれの短編も野鳥がモチーフ。読み始めはバードウォッチング的でなんとなくオタクっぽい感があったが、超ハード派作品であった。特に「密猟志願」。冒険、狩猟、死、厭世、温もり。読み終えた後、ジーンときた。切なくなった。稀有なストリーを素晴らしい文章で伝えてくれている。目から入る映像ではなく、脳のイメージでなければ感じ取れないだろう。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025
No.7:
(5pt)

どうすれば・・・

いったいどうすれば、こんな文章が書けるのだろう。
どの文章ひとつとっても、気高さと美しさにあふれている。
この作品は山本周五郎賞受賞作だが、稲見一良の名を冠した賞の創設を望みたい。
頁をめくるたびに、ひとつの短編が終わるたびに、私は深いため息をつく。
この人の作品があまりにも少ないことに。
ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)より
4150304025

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