■スポンサードリンク
二階の王
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
二階の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本と思っていたら四六判だったのでお得感が嬉しかった。2015年の初版にしては良い状態でした、ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はじめは、引きこもりの話だと思って読んだ方が 後の展開をおもしろく感じるのではないかと思います。 情景が思い浮かぶように、丁寧に書かれた小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなりの長編ですが、話にスピード感があり、一気に読めました。 エンターテイメントとしては、とても良く出来ていると思います。 先が読めない展開にグイグイひきこまれてしまいました。映像になっても楽しめそうです。社会の人間関係の中で生きていく難しさが、恐ろしい形に具現化してしまった世界の話です。 この作品以外には、あまり書かれていないようですが、今後の作品にも期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全く期待せずに読んでみたのが幸いしてか、なかなか読ませてくれました。その後、上梓された「マガイの子」も感心させられました。既に自分の世界観を築き上げてますね。今後が楽しみな作家さんです。ちなみに私と同学年で、しかも明大卒。親近感湧きました。キャンパスですれ違ってたかも(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Cthulhu Mythosにインスパイアされた、或いはオマージュ・ホラーだが、近年はそうしたものもCthulhu Mythosに含めるので、つまり本作はCthulhu Mythと云う事に成る。 二階にの自室から出ようとせず、トイレに行くにも家族の眼を避ける引きこもりの兄の扱いに困るヒロインの日常と、ヒロインの職場に居る元引きこもりの青年が参加している「悪果」なる存在を探知し追跡している集団の話とが交互に描かれ、やがて複雑に混じり合って行き、最後は世界の存亡に関わるか・・・と云う展開に迄、成って行く。Cthulhu Mythos特有の単語や固有名詞が色々ちりばめられているが、そうと気付かずに読んで行っても問題無く楽しめる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。 が、ホラー小説としての怖さというものはあまり感じられなかったので、ホラーというよりはファンタジーとして読んだほうが良いかもしれません。 他の方も仰っていましたが、悪果に侵された人々の描写がちょっと微妙で、 彼らの姿が安い着ぐるみを着た形でイメージされてしまいちょっと入っていけないところがありました(僕の想像力不足ですが…) ですが選考員の綾辻さんの選評にあるようにクトゥルフ神話的な要素が元にあり、旧支配者やモンスターに関する知識や姿を知っておけばホラー小説としても十分に楽しめるのではないでしょうか | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔「アウターリミッツ」という海外ドラマの中に「二階にいる生物」という不気味なエピソードがあった。 脱出不可能な館に数人の人々が囚われていて、二階にいる謎の宇宙生物に支配されているという内容。 子ども心に長らくトラウマを残した映像とタイトルだった。 「二階の王」――同じくこのタイトルから喚起されるイメージも謎めいていて、ホラー好きにはすごく魅力的だ。 そしてタイトルに違わず、着想、構成、筆力はどれをとっても素晴らしい。 引きこもりの兄に戸惑う妹と、その家族。妹の職場の人間模様と巧妙に絡まる「悪因研」の面々とその”活躍”。 選考委員の誰かが「破天荒な大風呂敷」と評した物語の世界観については・・・・・・読書中はこの際、目を瞑ってしまおうと思った。 なぜなら家族にすら姿を見せなくなった引きこもりの兄の存在が、読み手の想像を否応なく掻き立ててやまないからだ。 残念だったのは、悪果に染まった人間たちの造形が、どれも漫画チックで凡庸な点。 一人ひとりの造形にバラエティを持たせたり、地球の生物の寄せ集めにしたのはかえって興醒めだった。 おそらく作者は醜悪な人間性の象徴として、それぞれの造形に腐心したのだろうが、 ここはむしろ統一感のある外見にして欲しかった。「ジェイコブズ・ラダー」のあの揺れる不気味な頭部のような・・・・・・。 大賞を獲った「ぼぎわんが、来る」と較べると、全体的にはこちらのほうが頭一つ抜けているように思ったが、 まぁ、それはどうでもいいか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に読みやすく、イメージしやすい作品だと思います。 入りやすい「朝松健さんの系譜」の作品といった感じでしょうか。 気になる方にはお勧めです。 二つの主軸の話に多少の接点はあるんだが、どうがっちり食いこんでくるのか楽しみにして読みました。 クライマックスに向けて、幻想的なシーンもありますが、もっと見せ場があってもよいような気はしましたが、作品の終わりも充分綺麗にまとまっていると思います。 、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリー、設定はぶっ飛んでますが、筆力が高いために案外面白く読めます。 ありえない設定なのに、日常シーンが書き込まれているためリアリティ十分。 序盤から大勢出てくる登場人物に対しての書き分けが巧みで、文章がうまいです。 全編通して、気の利いた描写が多かった印象です。 ただやはり、肝心のストーリーが微妙。 結局何が何やらな感じでしたし、イマイチ盛り上がりにも欠けます。 一番山場のバトルシーンも描写が多くて、テンポが悪いです。 何か残るものがある小説ではありませんし、ホラーとはいえ怖くもありませんが、暇つぶしに読むには楽しめると思います。 個人的には今回のホラー大賞の中では一番でした。これからに期待したいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人々が〈悪果〉に感染していく――それを感知できるのはひきこもりの体験を知る者、という着想がおもしろいと思いました。主要人物が人間関係上のトラウマや悩みを抱えていて、その辺が読者によっては感情移入しづらいかも知れません。 でも冒頭から、人間の姿が異形に見える恐怖、変死した考古学者の予言などおどろおどろしく提示され、〈悪果〉に感染した者の運命はどうなるのか、〈王〉の真意はどこにあるのか、物語全体の構造が釈然としないまま、どんな展開になるのか、ついついページを繰ってしまいます。 最終的にはご都合主義的にも読めますが、ミステリー的側面が冴え、大いに楽しめました。 大衆に対する作者の目が皮肉っぽいというか、それを通り越して場合によっては悪意が感じられる点、思わずニヤリとさせられます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!