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日の名残り



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【この小説が収録されている参考書籍】
日の名残り
日の名残り (中公文庫)
日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残りの評価: 4.46/5点 レビュー 402件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全354件 61~80 4/18ページ
No.294:
(5pt)

日の名残り

映画がとても好きだったので、敬意を表して読んでみた。映画の方が好きかも。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.293:
(5pt)

日の名残り

格調高い文章でした
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.292:
(5pt)

一気に読了

訳が良いためか「プロローグ」からどんどん物語を読み進められる。「6日目ー夜」では、主人公が懸命に真摯に務めた半生の思いが独白と会話の中で滲み出て、私は、一言では言い表せない素晴らしいものを聞いた心地になり、読後しばし茫然とした。若いころにこの本を読んでも、ここまでの共感と感動は出来なかったと思う。イシグロ氏が30代でこの本を著したことに驚く。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.291:
(5pt)

読むと聞くとは大違い

以前この本を読もうとして、あまりの冗長さに読み続けられなかったのですが、聴いてみると…面白い!
もともと「執事の独白」の形式で書かれた本だけに、聴くと、リズムも間も退屈さから一気に、独特の味わいに変わりました。一種のユーモアに昇華された本書は、通勤の交通渋滞の善き友です。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.290:
(5pt)

読後感の温かさはずっと忘れない。

カズオ・イシグロさんは2017年にノーベル文学賞を受賞された時に初めて知り、ノーベル文学賞に選ばれるぐらいの作家はどんな小説を書くのだろうかと思い、1989年にブッカー賞を受賞したこの作品『日の名残り』を購入して読みました。感想は、一言で「心地が良い」です。内容で特段この場面が面白いというのはなく、淡々と旅行中の出来事が描かれているのですが、それが読んでいて心地が良い。もともと自分がヨーロッパの田舎に行ってみたいという気持ちがあるというのも関係するかもしれませんが、読んでいる間は広い草原で日向ぼっこをしているような気分にさせてくれます。初めて、何度でも読みたい本だなと感じました。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.289:
(5pt)

本を聞く

本を読む(視覚を使う)のではなくて、本を聞く(聴覚を使う)ことで内容を理解できる点。さらに、語り手の  素敵なキャラクターと、いい声が、聞けるのが素晴らしい。

寝る前の時間帯、ベッドで、聞きます。リラックス、リラックス。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.288:
(5pt)

状態良好

友人から勧められて購入しました。
日系の方ですが、イギリスで執筆されてるんですね。
中古で購入しましたが、商品にまったく問題はないです。じっくり楽しみたいと思います。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.287:
(5pt)

音質など

とても聞きやすくわかりやすい。
原作の雰囲気がリアルに感じられる。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.286:
(5pt)

黄昏時こそが

切なくほろ苦く、チョいとお茶目な老成期の恋と旅の物語。
黄昏時こそが美しい。
アンソニー・ホプキンスが演じた映画も良かったが、原作はその3倍増し。
久しぶりに活字で涙が流れた。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.285:
(5pt)

それでも前を向く

ダーリントン卿への忠誠を捧げ、偉大で品格のある執事たらんとするスティーブンスの語り。30年以上携わってきた仕事を振り返るその語りは、執事業に対する情熱や、栄光ある思い出の矜持に溢れているが、それでいて何か寂しそうな印象も漂わせる。だが、もし物足りないものがあるとすれば、それはそれまでの執事業を否定することになる。スティーブンスはどこまでも抜かりのない執事だ。だから、自らその物足りなさを表面上明かすことはないが、その語りの奥に、ぽっかりと空いた穴が垣間見える。

完璧に執事業をこなすというのは、それだけ一層、自分の意思を捨てて主人へ追従するといった深みに嵌る。それは盲目的とも言えるし、他のことを犠牲にさえする。それでも極めた者にしか辿り着けない境地がある。失った分だけ、手に入るものは大きい。プロフェッショナルとはそういった振り子のような宿命を負うのだろう。スティーブンスが語り終えるとき、果たして彼は何を思うのか。栄光か哀愁か、それとも、、、?
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.284:
(4pt)

執事の健気さ

この本から、執事というものの世界を垣間見る。
妻子も持たず一生を主人に捧げて尽くす人生。
目的が、ただ「御主人の満足」、という一点に向かっているので、現代の部外者である私にはそんな彼の姿からそこはかとない悲哀を感じとってしまう。
美しいメイド頭の想いに気付かないまま、彼女を失い、老いて佇む執事の姿。悲しい。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.283:
(5pt)

縦横無尽に時間を移動しながら語られる真実

この面白さはなんだろう?翻訳がすぐれているのは間違いない。でも、もとの文章がだめならいくら翻訳がよくてもだめだから、やはりカズオ・イシグロの、語りでひとを引きこむ技術がすごいのだろうと思う。 
 
 英国の執事といういまの自分の生活とはまったく関係のない、この小説でも読まなければさして想像もしなかったような世界の話だけれど、読めば読むほどに、主人公スティーブンスの語る戦前の思い出に自分自身もどんどん深く入っていった。 
 
 「わたしを離さないで」を読んだときにも思ったこと。過去を懐かしんだり、ノスタルジーにひたることにこの作家はなにかおおきな意味を見いだしているのだろう。 
 自分の人生はこれでよかったのか?間違いなかっただろうか?いや、かりに後悔することがあるとしても、それを肯定していかなければいけない。過去をふりかえるということは、同時に、そうした自分の人生を肯定する作業も含んでいるのだと思う。だから、カズオ・イシグロの小説を読んでいるときは自分のこころもそういう姿勢になっている。 
 
 スティーブンスは執事としての品格を持ち続けているために、感情的になることはない。しかし、最後の最後に、生涯を捧げたダーリントン卿のことを思い涙する場面がある。ここで読者のおおくはこころを打たれるだろうと思う。 
 イギリス、ドイツ、フランスの当時の関係。非公式の外交の現場で起こっていたこと。それを垣間見たスティーブンスの誇り。どこをとっても面白いです。映画もこれから見てみようと思います。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.282:
(5pt)

心地よい読後感

人生の中で誰もが思い悩むであろうことを、執事スティーブンスと自身を重ね合わせてしまう。自分の悩みは自分だけが感じているわけではないのだと、前向きに生きていこうと考えさせられる。
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4120019470
No.281:
(5pt)

愛すべき凡人ではありますまいか。

「信頼できない語り手」に感情移入してしまう稀有な小説。
欺瞞と自己防衛。わずかな希望と圧倒的な諦め。
誰が彼を否定できる?
人はみな、「信頼できない語り手」ではありますまいか。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.280:
(5pt)

こんな翻訳文学読んだことない!

「翻訳文学は少し読みにくい」という概念を全て吹き飛ばす作品。古き良きイギリスを描き、信頼出来ない語り手を中心としてとても引き込まれる文学作品です。読書好きなら絶対読むべき一冊。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.279:
(5pt)

青春小説として

英国のかつては伝統あるお屋敷に長年勤め上げた執事の独白形式で物語は進む。

第一次大戦から第二次大戦を経て英国の栄光は没落し米国にとって代わられ屋敷も新興勢力の米国人のものとなり、執事としての人生も終わろうとしている。そんなある日に当時同僚として心を通じ合わせていた女性に会いにいく機会を得てその道中、英国の田舎、伝統ある美しき英国の風土に触れて、自らの人生や英国の歩んだ道を回顧し、自らの人生の価値を再発見する。

ナタバレを避けたあらすじとしてはこんな感じなのでしょうが、テレビドラマ「ダウントンアビー」をイメージしながら読み進めてしまいました。まさにカーソンの生き様がそこにありました。ドラマの中のセリフが出てきたりして、思わず吹き出したり、ニンマリしたり。

主人公たちは熟年、老年です。そんな彼らが過去を振り返るのですが、決して年寄り向けのお話ではなく、若い頃から何度でも読み直すことのできる小説と感じました。
例えば、藤沢周平の「蝉しぐれ」、ケングリムウッドの「リプレイ」などを私は30年近く何度も読み返して年齢を増すごとに新しい発見と感動を得ています。そんな小説がまた一つ私の本棚に増えました。

淡く切ない青春が好きな方、人生を小さな幸せで満たしたいと考えいる方、お勧めです。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.278:
(5pt)

久しぶりに本で感動

本から感動したり、心がゆすぶられたりという体験は久しぶり。ネタバレになったらいけないので書けませんが、ラストで主人公にかけられる言葉が大好き。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.277:
(4pt)

第二次世界大戦後の英国の描写

カズオ・イシグロは1954年に長崎で生まれている。父親の仕事の関係で、1960年に英国に渡っている。本作は1989年に発表されている。

本作の時代設定は1956年である。主人公は英国の執事。元々は英国の貴族に仕えていたが、その後は屋敷が米国人に売却されたのと同時に、その米国人に仕えている。

いくつか英国について参考になる描写がある。(1)執事は英国にしかいない。他の国にいるのは単なる召使い。(2)銀器の磨き具合の重要性。(3)品格について。

本書はフィクションだが、実在の人物が登場している。例えばハリファックス卿(1938年から1940年にかけての外務大臣)やリッペントロップ(駐英ドイツ大使)の話がある。

深読みし過ぎるべきではないとは思うが、登場する村人の考えは「自分たちの静かな生活を乱さないでもらいたい」(P.300)である。時代は大きく違うが、2016年の英国のEU離脱国民投票の離脱派の多くは地方の人々で、移民反対だったが、分かる気がする。
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4120019470
No.276:
(5pt)

ノーベル文学賞にふさわしい作品

村上春樹でなく、この人をノーベル文学賞に選んだ選考委員の判断は正しいと思った。村上春樹の作品を全部読んだわけではないが、読んだ本の中に、こんな感動的ですばらしい作品はなかった。
ベテランの執事であるスティーブンスが主人の勧めで骨休めのためにイギリス国内を旅行し、かっての同僚であった女中頭のミス・ケントンに職場復帰を依頼するために会いに行く話。旅行の過程で起こった出来事と、その道中で振り返った過去の回想が記されている。主人公スティーブンスの視点で、彼の人生や生き方がその誠実な人柄そのままに、しみじみとした語り口で描かれている。書かれている内容は、主人公の「執事」という自分の職業に対する考え方や、それを裏付けるエピソード、ミス・ケントンとの間での出来事など。とにかく、一つひとつの場面描写が巧みで、映像作品のように鮮烈にイメージすることができる。とりわけ、父親が亡くなった日の出来事が印象的。
読んでいて感じたのは、主人公はどんな場面でも、「執事」という自分の役割を演じきっていたこと。
自動車のアクシデントで、テイラー夫妻の家に泊めてもらうことになり、その食堂での出来事。村の人たちが大勢やってきて、スティーブンスがひとかどの人物であると誤解するが、スティーブンスは自分が「執事」であることを明かさずに、「主人」であるかのように振る舞う。さてはスティーブンス、見栄を張ったなと思ったが、その後の手記を読むとそうではないことがわかった。スティーブンスは村の人が自分が執事であることを知ったらがっかりするだろうと、そのことを懸念したのだ。この場面でも、スティーブンスは執事として取るべき行動を取った。
ミス・ケントンとの再会で知らされた重大なことに関しては、スティーブンスはもっと早く気づくべきだろうと思った。多分、読者のほとんどがミス・ケントンの秘めた思いに気づいていただろう。いや、スティーブンスはとっくの昔に気づいていたのかもしれない。だが、執事として取るべき行動をずっと取り続けていただけなのかもしれない。
執事にとって「品格」が一番大事としながらも、執事の格を決めるのは主人次第だともスティーブンスは言う。
最後に桟橋で見知らぬ老人が主人公に語りかけた言葉が、この作品を締めくくるにふさわしい。
「夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ」
しみじみとした余韻を味わいながら、読み終えることができた。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470
No.275:
(5pt)

イギリスにおける真の紳士、品格を備えた執事 に ついて。

品のある丁寧な翻訳で、カズオイシグロ氏の原文は分かりませんが 内容に沿ったものではないかと思いました。
かつてのイギリス貴族社会における 「ノーブレス・オブリッジ」 を、垣間見たような その偉大な紳士に仕える 品格を備えた執事の在り様は ある種 少年のような純なもので滑稽でもありました。
ダーリントンホールの主である ダーリントン卿は「ノーブレス・オブリッジ」を地で行くような紳士ではあるのですが、如何せん世間知らずというか、とっちゃん坊やのようなのですね、
世間知らずとも言える執事スティーブンスと、とっちゃん坊やのダーリントン卿が 第二次世界大戦末期ダーリントンホールで繰り広げられる物語、イギリスらしい皮肉も交えながら 古き良き時代のイギリス貴族社会を描いて興味深く、又 女中頭ミス・ケントンの登場も 物語の結末も含め興味深く読み進めました。

映画「日の名残り」では、執事スティーブンス役をアンソニー・ホプキンス、ミスケントン役をエマ・トンプソンが演じて秀逸! ほぼ原作に忠実に描かれており 映画と本と両方体験すると 堪能できます。
日の名残りAmazon書評・レビュー:日の名残りより
4120019470

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