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火星年代記
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火星年代記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 21~40 2/4ページ
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USA‼︎USA‼︎古きアメリカ感満点の古典SFです。 かの大戦時においても、アメリカ軍は世界中どこでも現地にアメリカを作ったといいますが、まさにそれを思わせる描写から物語は始まります。 やがて、それに疑問を投げかける風刺的な視点からストーリーはオムニバス形式で進んでいき、当時まったく未知の火星という1つの惑星とその文明の興亡の歴史をたどりながら、様々な喜劇悲劇を経て、やがて最後はなんとも寂寥感の漂う終章にたどり着きます。 オポチュニティやキュリオシティなど想像もつかない時代に、人類は宇宙に、そして火星にどんな未知の叡智を想像していたのか。 ちょうど直前に「ソラリス」を読み終えていたので、対比をしながら大変に興味深く読めました。 SFの歴史を知る上でも、良質なファンタジーという意味でも、読んでおきたい一冊だと思います。 翻訳も読みやすいです。 | ||||
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未来なのだけれど昭和の雰囲気が漂っていて、どこか懐かしい不思議な感覚になれる物語。 私達は、すでに火星に探査機を送り、火星の地表の風景を写真で知っている。火星人がいないであろう(かなり高い確率で)ことも知っている。火星に人が住んで、地球で暮らすのと同じような生活を営むことがほぼ不可能であろうことも知っている。 それでもこの物語には、そのような現代の当たり前のことを忘れさせてくれるような、子供の頃に想像した火星を味わわせてくれるような、想像力をかきたててくれる力がある。 | ||||
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丁寧にメンテナンスされ状態がとても綺麗でした。昔持っていた物が何度も読み傷みが激しくなって、大変気にいっていた本なので本屋で探しても改訂後の版しかなく、またどうしても改訂前の版が欲しくて注文しました。これからも大事に何度も読み返します。 | ||||
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昔、テレビ映画でみたので思い出して買ってみた。感想としては、映画の影響が強いせいか、あまり面白くはなかった。文章の表現がわかりにくいと感じた。 | ||||
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1980年代『世界SF全集・第13巻 ブラッドベリ』を読む。著者により、すべての年号が31年ずつ更新され、2つの短編が別の短編集のものと差し替えられるなど改編が行われたので再読。印象に残ったのは監督派(日本では聖公会)の神父たちが、謎の火の玉と出会う。火星に教会を建て、驚き、戸惑いながらも火の玉とのコイノーニアを目論む。ブラッドベリの宗教観が垣間見える短編だと思う。他にも焚書や書類を焼くなど、次作『華氏451度』を予感させるエピソードが書かれているのも面白い。 | ||||
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特定の感情を意図的に刺激する様な、「人工的な安い感動」ではなく。泣いたら良いのか笑ったら良いのかよく分からない、形容し難い感情が渦巻く。そんな余韻に浸れる。しかもこれは短編。一話読み上げる毎に、違った味わいがあります。 小難しい話も無く、誰にでもおすすめできる。そういう意味でも、短編集という意味でも、隙間時間に少しずつ読み進めるにも丁度良いです。 | ||||
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レイ・ブラッドベリの名作SF『火星年代記』の“新版”である。 何が新版かというと、目次を見れば分かるが、1999年スタートだった年代記が2030年スタートに変わっている。それだけでなく、いくつかの短編が追加になった。もちろん新訳は読みやすくなり、活字は大きくなり、少年時代にレイ・ブラッドベリに魅せられた我々も老眼で再び名作を楽しむことができるという仕組みだ。 21世紀に入り、レイ・ブラッドベリ自らが改訂した、最新で最後の『火星年代記』である。 最初に『火星年代記』を呼んだのは35年前のこと。その直後、アイザック・アシモフ『銀河帝国の興亡』シリーズを読む。『銀河帝国の興亡』が『ローマ帝国衰亡史』をオマージュしているように、火星年代記はアメリカ開拓史を彷彿とさせる。 では、本書は歴史書か。いや、違う。とはいえ、純粋なSFではない。ファンタジーでもないし、風刺小説でもない。 もう、レイ・ブラッドベリの世界としか言いようがない。 『火星年代記』が名作であるとする私なりの理由は、本書は、読んだ人の年齢や経験に応じて、その感想が千変万化することである。 私が最初に読んだときは、これはスペースオペラだと感じた。ちょうどスター・ウォーズ(エピソード4)が上映され、スペースオペラが息を吹き返した時期だった。本書には派手な戦闘シーンがあるわけではないが、火星人と地球人の戦いは、幼い頃に読んだE・E・スミス『レンズマン』シリーズを想起させた。 大学生の時に読み返したとき、本書は風刺小説だと感じた。エドガー・アラン・ポーやラヴクラフトを読み、体制に胡散臭さを感じていた私は、『第二のアッシャー邸』に涙したものである。 そして、わが子が大学生になろうとしている今、再び読み返してみると、これは家族の愛を描いた小説であり、生命の普遍性を謳う人間ドラマであると感じる。『長の年月』で、製造者の家族の生き写しとしてつくられたロボットたちが、にっこり笑って破壊者に対応する。破壊者は思わず、「ああ、あの連中を破壊したら殺人です!」(374ページ)と逃げ出す。だが本編には、ロボットという言葉も、アンドロイドという言葉も登場しない。これが「レイ・ブラッドベリの世界」なのである。 何度読み返しても面白みが尽きない――これこそ小説の真骨頂ではないか。 というわけで、本書は定本として、本棚のいつでも取り出せる位置に置かれることを、強くお勧めする。ページが手垢で黒くなるまで、何度でも読み返そう。 | ||||
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SFの名著として「これだけは読んでおけ!」的な本です。 火星での人の営みの描写が基本でSF的な要素はかなり少ないです。 SFも多少読むので有名な本署を購入しましたが、「星を継ぐもの」を読んだ後で似たものを期待していたので肩すかしを食らいました。 もちろんそれが悪いという意味ではなく、SFとは思えない詩な描写(?)だったという意味です。 ストーリーもそんなにSFっぽくないですが、人の営みは基本的に変わらないんだなと感じさせてくれました。 もし先にも書いた「星を継ぐもの」のような謎解き&スリルのあるSFを求める方よりも、純文学や詩で新しいものを読みたい方に強くお勧めします。 | ||||
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40年ぶりに読みました。 初めて読んだ感動が甦りました。 大大大好きです。 | ||||
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地球から火星に移住した人類の顛末を大体100年くらいにまとめた話。 「20XX年Y月地球ではこんなことが起こった」、「20XX年Y月火星ではこんな状況だった」 というように表題にあるように年代記が綴られている。 冒頭ブラッドベリ本人も言っているのだけど、あまりSFSFした話が綴られているわけではなく、 どちらかと言えば寓話的な話がほとんどだ。火星に人類が生活するような時代にあっても 電話は電話交換技師が中継を行っているようなローテクの世界で、個人的に近未来SF小説を 想像していた僕は肩透かしを食らった。 ただまぁ、技術的に進歩しようがしまいが人間の本質的な部分に変わりはないわけで、 今の時代にあわせて(置き換えて?)、読み進めるのも一興かなと思います。 | ||||
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天才レイブラッドベリが淡々と描く火星の年代記。 今やありがちになった現代文明と人間の業の風刺ものながらも、全編に渡る美しくもユーモラスなイメージと静かな諦念が作品の品格を落とさない。 年代別に並べられた短編集としても読めるけれど、互いに密接に連関しているのでやはり長編として読み通すのが正しいかもしれない。 火星の火球に信仰を説く章、アッシャー邸、スペンダーの離脱、斬新で美しく、しかしどこか寂しく悲しいエピソードの数々は新規読者である僕にも充分に心に食い込むものだった。 | ||||
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私が生まれるより、何十年も前に書かれた作品だからこそ、描かれている未来の姿、その創造力の豊かさに驚かされます。 | ||||
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昔読んだ火星年代記、もう一度読みたいと思えど文庫本は文字が小さくて読むのがつらいと諦めていたところ、amazonで電子版を見つけて早速購入。 文字を拡大して読めるので有り難い。 早速懐かしい世界に浸りました。 『十月はたそがれの月』も電子版にならないかな。 | ||||
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「やわらかく雨が降るだろう。 」が特に好きです。 日常は続いていく・・・時は流れていく。 東日本大震災のあとの生活を彷彿させられ、共感しました。 | ||||
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というとクサイなあと思うのですが、やっぱりそうだからしょうがない。 高校生〜大学生ぐらいは、ほんと、ブラッドベリばかり読んでました。 そのあと社会に出て、転勤につぐ転勤、年をとり、手放していった本は数知れず、、、 それでも手放せなかった数少ない本のひとつがこの火星年代記、です。 これをSFではない、どこがオールタイムベストだ、という方もネットで見かけました。 センスオブワンダーがSFの醍醐味だ、という方には物足りないかもしれない。時代感も受け付けないというひともいるかもしれない。 ただブラッドベリの本質はファンタジー、おとぎ話だと思うのです。 短詩型をこよなく愛する日本人ごのみな?連作短編という形、詩情、たぶんもともとの原作もいいのでしょうが、おそらく訳も日本語として美しいというのも大きな要因なのかも(大森望の翻訳講座だったか、にそんな話が出てきますが、全く同感。再版かけても訳は小笠原さんから変えてほしくない・・・) ブラッドベリのある短編集を少し原語で読んだときがありますが、どうも日本語で読んだときほど感動できなくて、それ以後ブラッドベリの作品を英語で読むのはやめました。自分の英語能力が足りなかったからかもしれませんが、翻訳ものはもしかして、訳がよくて原作を凌駕する、というのもありえるのかもしれない。 だからこの作品は英語で読んでみたいけど、読みたくない作品集でもあります、、、でも死ぬまでに一度は読みたいかなあ、、、。 | ||||
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まず、これが書かれたのが50年代だということ。 短編の連作は年代順に並べられていきます。 子どものころに読んだブラッドベリ作品を今読み返すと、当時の未来が、すでに過去になっているのです。 そこがかえって魅力にもなっています。 彼がどの作品にも提起している人間社会の醜悪さ、危機感は、時代を超えて今ますます浮上してきています。 ブラッドベリが書くものは、いわゆるサイエンスフィクションではなく、 あくまでも「人間」をテーマにしている普遍的なものです。 ブラッドベリが面白いのは、とくに彼の描写力。 見事なディティール描写と比喩で、読者を「おかしな日常」へ引きずり込みます。 気がつけば、ありえない設定、仮定を、ごく「あり得る」ことのように感じてしまいます。 たまたま舞台が宇宙や未来だからSFのジャンルに入っていますが、ブラッドベリ作品は純粋に文学だと思います。 (そもそも、そういうジャンル分けがおかしいと思いますが!) | ||||
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西暦2030年に最初のロケットが地球の季節を変えてから2050年まで、20年間にわたる地球人による火星侵略を描いた物語。 アメリカ人による、か。 途中ちらっとアメリカ先住民が登場するが、火星人に共感するようなこともなくすぐに殺されてしまう。火星人と共感するのは何か特別な才能が必要なようだ。 火星人に共感することのない人々がいろいろな物や想いを持ち込んで火星はどんどん変わって、ちょっと歪んだ「地球の鏡」みたいになってゆく。 が。 侵略者はその特性にふさわしい末路を辿る。 30年以上前に、高校の図書館で1冊だけ借りたのが「火星年代記」と「華氏451度」が1冊になっている本だった。夢中で読んだ。 「火星年代記」が20年間の物語なので、最初に読んだその時からさらに十数年余計に生きてるわけだ。 地球人が初めて火星に行ってから、最後の一遍「百万年ピクニック」に出てくる子どもたちが成人するくらいの年数。 今回は電子書籍版で読んだが、そんな環境の変化も含めて個人的にとても感慨深かった。作中の「問題提起」や「懸念」のようなもののほとんどは現代に通ずる。驚くくらい。 そんな意味も含んで、次は「華氏451度」だな。 | ||||
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「火星年代記」[Kindle版](レイ・ブラッドベリ:小笠原豊樹 訳)を読んだ。 初めてこれを読んでからもうかれこれ40年も経つんだな。 やれやれ。 だけど何度読んでもやっぱり最後には(少しほろ苦いけれど)何か温かいものがこみあげてくるよね。 | ||||
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火星探査から移民、火星人との接触、地球の果てが ブラックユーモアで描かれている。 星新一氏が影響を受けた作品ということもり、 ブラックユーモアがたっぷり使われている。 星新一作品が好きな人は一読の価値あり。 | ||||
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SFとしては、科学の要素はまったくありませんが、 それだからこそ、時を超えた名作です。 | ||||
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