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赤毛のアンナ
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赤毛のアンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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8歳で孤児となり児童養護施設で育った志場崎安那。 人にやさしく明るい性格でみんなに慕われている。 正義感が強く時として相手を懲らしめてしまうことも。 そんな彼女が17年後に恋人をナイフで刺してしまう。この事件の背景には母親とその周辺の男たちにまつわる出来事が原因だった。 悲しくも、孤児として生きていかなければ現実と、彼女を支える多くの友人の支援に心を打たれた。 一般文学通算2412作品目の感想。2020/07/05 16:25 | ||||
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「赤毛のアン」は大まかなストーリーしか知らずに読み始めました。 昔アニメで観たのですが、断片的な記憶しか…でも大丈夫でした。 必要な部分は文中で説明されているようです。 「赤毛のアン」をよく知っていたら、もっと気づくところもあるかもしれませんが。 児童福祉施設で育った安奈は高校を卒業し、スーパーに就職。そして転職。 25歳になり傷害事件を起こす。 かつての友人たちが安奈の助けになれないか奔走する。 生い立ちと外見より「赤毛のアン」に憧れ懸命に生きてきた安奈。 どこか後ろめたさを抱える友人たち。 その不器用さとラストに涙しました。 物語は友人たちの語る「安奈」でほぼほぼ構成されています。 後半早急な感も否めませんが。 またもう少しラストの続きを読みたかったです。 卒業、就職、結婚などで疎遠になった友人は誰しもいると思います。 環境が変われば、それも自然なのかもしれません。 でももう一度連絡を取ってみたくなりました。 | ||||
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名作『赤毛のアン』をモチーフにしたエンタメ小説。真保さんの作品は『ホワイトアウト』みたいなダイナミックなACTIONものも魅力的なのですが、こういう作品も良いですね。 主人公アンナのような人はきっとどこかにいるんでしょう。居ないのはそれを支える友達でしょうね。残念なことですが、実社会はそこまで優しくない気がします。 だから本作は現代のお伽話、ファンタジーです。それでも、人生というものを深く考えさせられました。自分自身は、主人公のような境遇にある人を応援できるような人でありたいです。 | ||||
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最初に並行して展開する下りが、どう関わってくるのかと思っていたら、 後半でようやく理解できた。 最初に少しだれるかもしれないが、中盤から後半にかけて、あっという間に 読み進むこととなった。 救われない感情と人の思いやりに少し浸って読み終えた。 因みに、赤毛のアンを読んだことのある人のほうが楽しめるだろうが、 そうでない人も十分楽しめる記述となっている。 | ||||
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孤児を対象にしている点に新鮮味を感じるし、孤児ゆえの心の不安定さの描写にもひき込まれる。 物語に引き込まれる一方で、引き込まれている自分が「やっぱり人は他人の心の闇に興味を持っちゃんだよなぁ」とこの本に出てくる「心無い人々」に近い存在かもしれないと自戒したりもするが、小説として読んでいる分には面白い。 最後の暴露が、他人をかばったものでないところに、小説としての捻りの足りなさを感じるか、それとも、自身の心に従ったところにリアリティを感じるかは意見が分かれるところかもしれない。 | ||||
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児童養護施設出身のアンナ、25歳女性が人を刺して逮捕された。 そこから彼女にかかわる人々が彼女を助けるために動き出し、過去の事実確認の乗り出す。 新しいパターンに引き込まれていく自分。 読み終わってから思う。 さてさて、これは詳説として是か非か? 私はその判断はそれぞれの読者にゆだねることにして… それより、著者の読ませるストーリー展開の素晴らしさに☆4つと評価しました。 うまいですね! | ||||
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母親を自動車自損事故で亡くし、児童養護施設へ送られた安那。 「赤毛のアン」に陶酔し、自分もアンの様に生きたいと願い、中学、高校と 過ごし、中堅スーパーに勤め始める。 安那が起こした傷害事件、それまで疎遠であった友人達は今更ながら安那 の生き様についてなにも知らないことに思い至る。 ここから安那の幼少期から現在に至るまで、また事件の動機などが綴られて 生きます。 周りを明るくし、いつも自分より友人を慮る安那に感動を覚えました。 | ||||
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電車内で読んではいけません。 理由は、 1 没頭して二駅乗り越す 2 泣く (この時期は花粉症のふりでごまかせる) 主人公は8歳の時から全部一人で抱えて人を助けてきた、歩く自己犠牲みたいな養護施設出身の女性。彼女が人を刺した、というニュースで、かつての友人達が真相究明に乗り出す・・・ この本を読んで思い出した映画のシーン1つ。 『さびしんぼう』の、父と息子の湯船での会話。 「父さん、お母さんはどうしてそんなに「別れの曲」が好きなの?」 「きっと昔の・・・素敵な思い出があるんだろう。父さんは母さんの全部が気に入ってもらったんだからな・・・その思い出も大切にしてあげたいと思う。」 ふと息子を見て、 「ヒロキ、おまえ、人を好きになったことがあるか?」 「ん?」 「好きになれ! 思いっきり好きになれ! その人の喜びも悲しみも、全部ひっくるめて好きになれ!」 まるごと好きになる。 それが出来ていたら、本書に出てくるアンナの元彼達のように、アンナに彼女の過去を問い詰めたりしなかったはずだ。 アンナ、頑張り過ぎ。もっと自分を大切にしてもいいはず。だが母親の死に責任を感じている彼女は、贖罪ともいえる自己犠牲の旅を続けて、最後は罪を犯してしまう。 『きみの友達』(重松清 著)の主人公恵美には全く共感出来なかった私だが、このアンナには泣かされた。 | ||||
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