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つまをめとらば



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つまをめとらば

つまをめとらばの評価: 4.27/5点 レビュー 49件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 1~20 1/3ページ
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No.49:
(5pt)

いいね

こんな作家と出会えるなんて最高のしあわせ。
かってよく読んだ伊藤佳一を彷彿とさせる人情派の作家である。
しかもデテールに破綻がないから安心して読める。
例えば、加舎白雄という天明期の俳人が登場するが、その俳諧史上の役割、彼の弟子などが過不足なくすっきりと紹介されている。同じことが遊俳で有名な夏目成美についても言える。
じっくりなんども読み返したい作品集である。
つまをめとらばAmazon書評・レビュー:つまをめとらばより
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No.48:
(5pt)

自分の勘違いに気付いた

妻をめとらばというのが、たぶん子供の時に読んで勝手に自分が結婚する時にどういう状態でいると良いかを与謝野晶子さんが、書いてくれた文章ってイメージを残してた。
本書読んでて何か気になって調べたら、晶子さんの旦那さんがこういう人を妻にしたいと思ってて、晶子さんがその通りだったという話らしいですね。
だいぶ長いこと勘違いして生きてましたが、まあ実際なかなかそのようにはなれてなかったとしても、それはそれとして、妻に求めることを自分が求めるのも結果的にはいい事と思うので、今回は長年の勘違いが分かって良かったです。ありがとうございます。
つまをめとらばAmazon書評・レビュー:つまをめとらばより
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No.47:
(5pt)

迅速に対応していただけました。

本の状態も良く、迅速に対応していただきました。
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No.46:
(4pt)

男に快刀あらば、女は怪刀。

青山文平氏の作品を初めて読んだ。内容以上に文章にハマった。キレ、呼吸、調子、メリハリ。なにか武道のお稽古を積まれているのだろうか。
つまをめとらばAmazon書評・レビュー:つまをめとらばより
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No.45:
(5pt)

いいです。なにがいいのかわからいけど、いいです。

どういうところがいいのか、うまく言えません。
たとえば6篇の短編のうちの「乳付」ですが、子を生みすぐに乳を与えようとしますが義母によって乳母が用意されていて乳を与えることができません。しかもその乳母は4人の子を生んだというのに娘のように初々しく美しいのです。ようよう起きられるようになって乳房を赤子に含ませますが乳がでません。赤子はその後もその乳母の乳を飲むのです。その乳母に悋気します。ところがその乳母が自分の初めての子のときは乳が出ず、代わりの乳母に悋気したと言うのです。そんなとき実父が魚を届けにやってきて、城勤めは気苦労が多いがお前のおかげで助かっていると夫が言っていたと言います。家では何も言わず明るくしている夫でもそんなことがあるのかと思いながら何気なく赤子に乳房を含ませると勢いよく乳を吸うのです。こんなような話しです。いいと思いませんか。いいと思ったら読んでみてください。
このところ藤沢周平作品をよく読んでいました。藤沢作品に通じるところがある・・・・いいえ、もしかするとぜんぜん違うかもしれません。藤沢作品はとても好きです。すばらしい作品ばかりだと思います。でも、根本的に違うのかもしれません。どお違うのかうまく言えませんが。
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No.44:
(2pt)

「女はいらねーってことだよ」

『鬼はもとより』から入って青山作品2作目。
買ってしまったから読んだのだけど、結局『鬼は~』で藩札の詳しいツメをないがしろにした上で「女・女」やり出したとこで見限ればよかったのかもしれないな。

女性が誰も出てこなければそりゃ小説としては無味乾燥としたもんになると思う。
しかし、[この話に女が必要なのかな???]というのがこの人の作品だとある。

自分は本作品集だと『逢対』が一番好きだ。(『ひと夏』もまあまあか。)
『逢対』は2人の男どちらもキャラ立てがいい。お話もよくできてる。
『ひと夏』もしかり、筋立てはいいんだよ。この小説を「女」絡みで収束させようとする作風がどうもよく分からないんだよね。
『つゆかせぎ』『乳付』にいたっては気味悪い以上の感想なんてないな。
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No.43:
(5pt)

歴史的事物の把握と人間心理の理解の確かさ

著者による「遠縁の女」を文庫で読んでとても感心した、とくに性的に露骨な表現はほとんど乃至まったく無いのにもかかわらず、微妙な色気を際立たせる描写に感心し、文庫本の巻末の紹介文でそのような文言が目に止まった本書をkindle版で購入した。本屋に行くのももどかしかった。それで一気に読了。本作品集も同様に社会の下部構造が変動しつつある時代・その内部矛盾が表面化する場面で呻吟する人々が描かれている。主要な登場人物はそれぞれに努力や才能を持ちながらも、大きく見れば名も無い常民の一人である。その苦労は報われたり報われなかったりするが、それでも現実に互したり現実をやり過ごしたりしながら生きて行こうとする心情が、深い人間理解に基づいて描かれている。この2冊で垣間見た著者の作品の傾向を言葉にしてしまうとこんな感じでありどちらかといえば「純文学」的と感じられる。物語が比較的穏当な筋立てで、あまり偏らずに一定のカタルシスを感じさせる結末に至っていることで、大衆文学・娯楽小説としての水準を達成している。このバランスが極めて気持ち良い。
 さらに「社会の下部構造の変動」は著者の深い歴史理解なしには達成されない。「遠縁の…」で披露された18世紀後半以降の綿花・木綿の開発・生産・流通に関する詳細な知識は、本書ではその一端がさらりと言及される。剣術にに関して木刀を使う流派と竹刀・防具を使う流派の関係や、和算と西欧の数学の本質的な差異などの記述に「なるほど」と納得してしまう。さらに俳諧や漢詩、戯作などの文化面や風俗面の描写などもしっかりと作品世界のリアリティを支えている。その上で男女の機微を扱いつつ全く下品にならないところなどは、本作品集が端正な娯楽小説としてその質を高く保つのに資している。一気にはまってしまった。
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No.42:
(5pt)

満足しています。

満足しています
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No.41:
(3pt)

平穏な時代の男性の様々な気の迷いを描写

あとがきに同じ。見栄や女性への感情など、中流階級に属する男性の様々な感情を、環境の違う短編にまとめて、一つのメッセージとして伝える作品
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No.40:
(5pt)

これをよまねば

ひともうらやむ、つゆかせぎ、乳付、ひと夏、逢対、つまをめとらば
の6編。
どの作品もなんとなくさわやかな読後感が残る、柔らかい春風のような読み終わりだった。
いい作品集だった。
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No.39:
(5pt)

めちゃくちゃ面白い

藤沢周平後、この人こそがって作家についに出会ったって感じ。なによりその圧倒的な表現力、知識。読んでよかったと心底思いました。不思議な慣習も出てきます。
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No.38:
(4pt)

二ユータイプの時代小説

著者の浅く品は、初めて読んだが。わかりやすい文章で、読み易い、いつの間にか、物語のなかえ、入りこんで、しまっていっる。
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No.37:
(5pt)

滋味のある本ですよ。

旅の途中で空港で買いました。短編集ですが、どれも味わいがありますね。月並みな書評ですが、言わぬが花の世界がつい最近まで日本にはあった。今は何でも言わなきゃわからないといい、コミニュケーション、コミニュケーションだ。実は市井の人たちほどそうだったと思うのです。味わいがありますね。そういった関係こそ。
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No.36:
(5pt)

つまをめとらば(2015刊)  青山文平

大変感銘しました。落ち着いた上品な時代小説です。秀作と思います。「伊賀の残光」「かけおちる」「春山入り」「白樺の木の下で」どれも素敵でした。忘れたころに何回か読み返そうと思っております。
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No.35:
(4pt)

時代ものが好き、短編集で楽しく読めた!

楽しくは読めたがすべての作品が同じ出来ではなかった。短編集はもっと読みたい
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No.34:
(4pt)

「めとる」とは

試みに広辞苑を引けば、妻(め)取る、妻として迎えること、とあり極めて穏当な解説である。しかしこれが本書のお江戸の話となれば女性を「家」存続の為の手段として見た上から目線のものであったであろう。武家社会、男中心の社会を維持するための手段として「めとった」はずの女性次第で男が翻弄される姿は古今東西不変の真理であって面白い。げに女性は見かけによらずしぶとく強い。地に足つけた「重い」生き方をしているのはむしろ女性の方だからであろう。「インスタ映え」する女性を拝むようにめとった「ひともうらやむ」ケースが1年で破綻するのは男の共通の弱点を突くものだ。それとも美女とは縁遠い作者の恨みであろうか?
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No.33:
(4pt)

女の不可解さ

平易な文章で読みやすかったです。

役目、義理や慣習に沿わずには、自分を保つことができない”男”を目線に、
何の根拠もしがらみもなく、思うままに振舞える”女”というものの不可解さが描かれています。

舞台は安定的な(やや退屈な)江戸中期ですが、時代に依らない普遍性があります。

おすすめは「ひともうらやむ」です。時代小説らしい武士のしがらみと、登場する女とが好対照になっています。
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No.32:
(4pt)

女性の強さ、怖さを描いた秀作

女性の強さを、男性目線から描いた短編6作品。
男性からみた女性の逞しさを的確に語り得ているように思われる。
大仰を避け、淡々とした展開となっている。その淡々が、少し意図的に感じることもあるが、おおむね受け入れられる。
女性を熟知している50歳以上の読者ないしはそうした心情が理解出来る人向け。
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No.31:
(4pt)

勉強になりました

この20年ほどの直木賞受賞の時代小説の中では一番質が高い。「オール読物」に発表された短編六編で、武士を主人公にしている。直参の話が目立つが架空の藩の藩士もある。元純文学作家だったことをうかがわせる司馬遼太郎風の比喩、主人公が俳諧や漢詩をやったり戯作を書いたりと妙に文学的な指向性などもある。それもあって、現代ものを時代ものに書き換えたような趣も感じる。直参の職分について詳しく、「逢対」などという風習は勉強になった。ただし表題作がピントがずれていて一番出来が悪いので、表題作だからとこれから読む人がいると損をするだろう。
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No.30:
(4pt)

妖しく逞しく美しい女達

6編の短編集です。どの短編も女性の存在が主人公の生き方に大きな影響を及ぼします。女の描き方が男でなければ描けないと思いました。1話目「男という生き物の柔らかい部分を抉り出してざらりと触ってくるほどに美しい」2話目「女は根拠なしに自信を持つことができる」3話目「躰で、身の丈でものを考えるから、頭が走ってない」4・5・6話目の女も・・・どの話の女性も男に依存していない。様々な事柄にからめとられて抜け出せない男達を後目に、強くてしなやか。

表紙も好きです。この短編集に描かれた女の妖しく逞しく美しい姿が目の前に具体化されています。星5個のおもしろさでしたが、もっと読みたい、長編として仕立ててほしい、長編としてこれらの女ともう少し長くつきあってみたい。だから星4個です。
つまをめとらばAmazon書評・レビュー:つまをめとらばより
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