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ムーンナイト・ダイバー
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ムーンナイト・ダイバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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がとてもいいです。これから潜る前の主人公の後ろに、一瞬目見えない何かの力が宿っている感じが好きです。 話の進め方として作者の意図でなんとなく落ちがわかってしまう作法なのかな? そこがつぼなのか?いや自分はもう少し落ちを混乱して瞑想?したい人には少し物足りないのかな?私はそれもいいと思う。色んな作家さんがいるので。読んでみて、とても読者を大切にする真面目な作家さんなのだろうと思った。目に見えない、不思議な力に助けられ、自分もその力によって今日いきている、この間360度目が回って、地球じゃなくて本当の宇宙は自分が回転している、これは?自転?と思ったけどあぁなると日常の意味が突然全く無くなる。じゃないけど震災の時みんなほんとに怖かっただろう。自分の力で生きてるなんて思えなくて当然だろう。たぶん、残り時間の少ない私はいつもそう思って祈って働いております。今日もみなさん一日お元気で。 | ||||
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天童荒太さんは好きな作家の一人で、『家族狩り』『永遠の仔』『悼む人』など既に読み、感銘を受けてきました。しかし、この作品に関しては何も心に残るものはありませんでした。主人公の舟作、妻の満恵、姪の麻由子、仲間の文平、依頼人の珠井、会員の透子、その他おおぜいの人々が登場しますが、いずれも表面的にさらっと描くだけで共感することも感情移入することもできませんでした。私の思慮が浅いせいもあるかもしれませんが、そもそもこの作品が何を訴えたかったのか、最後までテーマが分かりませんでした。他の方のレビューを拝見するとおおむね高い評価のようですが、東日本大震災を素材にした小説であるというだけで不要に高く評価しているような気がしてなりません。もし作者が天童さんでなかったならば最後まで読んでいなかったと思います。 | ||||
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アマゾンでの内容紹介では、「ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。」とあります。 確かに、東日本大震災の原発事故周辺海域に夜間ダイビングを行う主人公の設定は秀逸で、斬新です。沈んだ遺品を遺族に代わって引き上げてくるという点も心に迫るものです。 私は、深い鎮魂の気持ちを込めて本書を読み始めました。 ただ、読んでみると、私の場合は、この本がほとんど心に響いてきません。多くのレビュアーさんが高評価をする中で、首をかしげながら読み進めました。 大震災そのものは大変重い事実であり、偶然が生死を分けたり、生き残った人たちの心の葛藤・人生の生きづらさなどはとても理解できるのですが、肝心の主人公の心情が今一つ共感できないのです。 物語の構成も、ダイビングと性交・性欲のシーンが繰り返されて単調ですし、いかに死の世界を潜ってきた反動や生への渇望があるにせよ、「セックスに関する記述が多すぎませんか?」という気になります。 高評価の人が多い中で、こんなふうに思ってしまう私は、たぶん心の感性がニブイのだと思いますが、私個人としてはあまりこの本を他の人にお薦めする気になりません。 | ||||
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普段は、あまり視聴しない時間帯に何気なく入れたテレビのスイッチ。 2016.2.27(土)のTBSの報道特集【陸前高田・復興の記録】に釘付けになってしまった。 東日本大震災の津波で妻を亡くした男性が、心の傷も癒えぬまま、亡くなった弟夫婦に代わり、甥の兄弟2人を引き取って育て上げる。 止まっていた時間が動き出すまでの5年間を追うものだった。 3.11からもうすぐ5年。 被災当時は、復興に水を差す気がして、「家族を、友人を、大切な人を探してほしい」と言い出せなかったという人々。 この本では、命を落とすことになる危険を冒してまで、「遺品を探すため、暗澹たる海にもぐる人」と「探してほしい人」。それぞれの思いが描かれています。 天童荒太氏の作品は、たぶん2作目。 「永遠の仔」は徹夜するほど夢中になって読んだので、期待していたのですが。 冒頭から沈み、最後まで浮上することはありませんでした。 | ||||
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サバイバーズ・ギルトを抱える主人公や、震災遺族の心情を丹念に追っていくことが物語の主軸となっている。 言語化しづらい複雑な感情を安直に言葉にせず、感情そのものを丹念に追おうとする真摯な姿勢は筆者ならでは。 一方で登場人物たちが優等生的で物分かりが良く、話が綺麗にまとまり過ぎている印象を受けた。 (家族に恵まれ非常に異性にモテる主人公・良い再婚相手候補がいながら前夫への未練に縛られる女性・どこまでも誠実な姿勢を崩さない役人・父が身代わりになって生存した叔父に何のわだかまりもない姪・厳しい条件にも関わらず高額な報酬を支払う被害者遺族グループ etc) いわば、(あくまで震災被害者としては)恵まれた人々によるレクイエムであって、 救いの見えない状況下にある人々を描いてきた筆者にしては、浅い踏み込みだと感じた。 | ||||
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