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坂の途中の家
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坂の途中の家の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 21~40 2/5ページ
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| 幼児虐待と紙一重のワンオペ育児の闇にぞっとしました。いわゆる「毒親」育ちといわれるような、おそらく親や大人に大事にされたという経験の自覚がないまま親になってしまった人が次の世代にその傷をー巧妙に愛という名の元にー伝えてしまう実によくある現象など、興味深い内容で、読み手それぞれに我が身・親や子やパートナーとの関係を顧みて何かひっかかるところがあるのではと思う、とても怖い本でした。 最後の振り仮りが答えで、主人公の夫との関係は主人公と母親の関係のある種の再現なのでは(夫にそのようなふるまいを許してしまうのは主人公が十分に自分のために闘ってこなかったことに由来するのではないか?)と感じました。 「本来いるべき場所におらず、考えることも、決めることも放棄して、気楽さと不安を覚えながら動こうとしない、このなじみぶかい感覚。(中略)何が窮屈なのか考えることもせずに(後略)」というところ、これは必ずしも親子や夫婦関係だけにとどまらず、例えばリーダーシップを取ること(多勢と異なる意見をあえて表明することなども含む)への恐れや回避にもつながっているように感じました。主人公が協議の場での空気を読んで自分の意見を人前で言うことを避ける自信のなさが、最初は理解できなくて少々イライラしながら見守っていましたが、次第に痛々しく、またその根底にあるものが解きほぐされていく過程を応援したくなってきました。 少し気がかりなのは、保健師らの訪問が脅威になって最も求めている心理的助けが十分に得られなかったことで、 子どもの育ち(娘はもしかしたら軽度の発達障害があるかもしれない。さらにもしかしたらこれは疲れ果てた母親が時々無視したり放置したりすることへの反応かもしれない)に対する支援を主人公は自ら求めることなく奮闘していくのかなということ、これは親が子どものとてつもない癇癪に惑い向き合っていくなかで双方育っていくような別の話を読めたらと思いました。 | ||||
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| 今年60歳になる女性です。読んでいくうちに自分が子育てしていた頃にタイムスリップしてしまい、何度も泣けてきました。あの頃この小説を読んでいたらどう思ったんだろう?救われたのかもしれない…って。子育て中の親御さんにも読んでもらいたい。 そして人の心の危うさ、同じ言葉もまったく違う意味を持って心に刺さる…いろいろと考えさせられました | ||||
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| ドラマを見ながら読み進めていった。面白かった~~ | ||||
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| 情景描写、心理描写がすごい。 こんなことまで、という作者の筆致力が見事。 ストーリーがリアルに、まるで動画を再生しているかのようだ。 主人公の友達、六実も時に鋭いことを言う。 主人公の切迫した感じがたまらず一気読みしてしまった。 | ||||
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| 子供がいなくても主人公の気持ちがよくわかります。言葉の暴力を意識して描かれた作品で、女性の心理がとても詳しく描かれています。私たちの日常生活においての暴力について考えさせられる作品だと思います。まるで近所の人の話のような身近な感じで読めます。この作品を書く時、角田先生は苦しかったでしょうね。 | ||||
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| 自分自身も子育て中です。 子供を愛おしいと思う気持ちと、常に自分の予定を自分でコントロールできないというストレスが共存してせめぎ合っている感じがすることがあり、自分のこのもやもやした気持ちが見事に文章にしてあり、引き込まれました。 が、共感しすぎて苦しいような気にもなりました。 | ||||
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| 著者の言葉の選び方が見事で、読みながら、さまざまな情景が浮かんでくる。 不思議なことに、自分の子育て経験と重なる部分があり、重なっているときには、最初に自分が子育てをしていた部屋の一室が小説の舞台となる。そのくらい食い込んできたということだろう。 手元に置き、もう一度、時間を置いて読み直してみたいと思う一冊でもある。 | ||||
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| 補充裁判員に選ばれたことをきっかけに、事件の容疑者の生き方・心情を自らに重ねて感情移入してしまう女性を通して、夫婦の有り方や親子の有り方を問いかける作品です。 私は男性ですが、個人的には主人公の女性里沙子や被告の女性水穂の気持ちに100%共感しました(罪は罪として償うのは当然ですが)。 里沙子の夫陽一郎や被告の夫寿士のことは、妻をマインドコントロールしようとしている存在のように感じたし、マザコンぶりも甚だしいですね。 あと里沙子の娘彩香の度を越したわがままな姿が繰り返し作品の中で描かれますが、私は子育ての経験はないのですが、今までどちらかというと、子供がわがままなのは親が子供を甘やかして、きちんとしつけをしないからだと思っていました。 でも、里沙子も被告の水穂もしつけはきちんとやろうとしていますよね。 むしろ悪いのは、普段ろくに子育てに参加もしないくせに、子供がわがままを言ったときだけ良い顔をして、子供のご機嫌を取ろうとする夫や姑(舅も)の存在だと思いました。 また、この二人の母親が家庭内での力関係において、弱い立場であるのも関係あるかもしれません。子供はこの二人の母親をなめていて、ワザと言うことを聞かないようなところもありますよね。 なにか人をわがままで自分勝手な人間に育ててしまう、メカニズムを見たような気がしました。 最後に、おそらくこの小説は裁判員制度というものはストーリーを構成する舞台として使っただけで、裁判員制度そのものについて云々しているわけではないと思いますが、里沙子のように何も悪いことをしたわけでもない市民に、こんなにも精神的負担を強いる現状の制度って、いかがなものなのでしょうか? 裁判終了後の後日談は描かれていないですが、里沙子夫婦だって裁判員に選ばれたことがきっかけで、下手をすれば離婚になりそうですよね。 身近に裁判員に選任される呼び出し状を受け取った人がいますが、見せてもらった裁判員に関するパンフレットによれば、裁判員に選ばれる以前に裁判員をやってみたいと思っていた人が37%もいたそうです(やりたくなかった人は47%)。だったらなにもやりたくない人に裁判員を強制しなくても、やりたい人がやれば裁判員制度自体は維持できるのではないでしょうか? | ||||
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| 児童虐待。そんな事件が後を絶たず、毎日のようにニュースで流れない日は無いくらい。耳にするたびにやるせない憤りを感じ。この作品では虐待死そのものよりも、そこに至る母親の心の変化をリアルに描く。普通が普通でない。誰にも分かってもらえない。何が正しいのか分からなくなる、そんな衝撃を覚えさせる作品。なんともいえない気持ちにさせられたが、無邪気な悪意は恐ろしい。 | ||||
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| 子どものごねる様子や、夫との齟齬など読んでいると目の前にイメージがありありと浮かんできました。創作とは思えないほど登場人物にもリアリティがあり、一気に読みました。 しかし、とても、些細な問題ですが、育休と産休の違いを理解しないで書いてあるようです。急にそこで一度気持ちが冷めてしまいました。作者は知らないとしても、編集段階でどうにかならなかったのではと思います。それとも編集業では育休も産休も関わりがないとのことなのか… | ||||
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| ドラマを見ていて、面白そうだったので購入。 柴咲コウさん主演のドラマ版は、あれはあれで良くできているけど、 原作では基本、主人公山咲さんの裁判員-家庭の往復のストーリィ。 ドラマは、裁判員や裁判官まで含めた、子育てに関わる群像劇に仕上げているので、「別の物」。 ドラマは伊藤歩さんの演技が秀逸だったけど、原作とは違う人物像だった。 原作は主人公の一人称で、「虐待死させた母親の裁判」を通じて自分の親子・夫婦の関係を見つめなおすストーリィ。見つめなおすなんて生易しい言葉を使うのは妥当でないほど深刻だが、どこにでも誰にでも起こりえると思える組み立ては角田さんの腕の良さ。 「ふつうは」「常識でしょ」「あたりまえじゃないの」 恐らく誰でも使っている、無意識な自分の「こうじゃなきゃいけない」の押し付けが、相手を追い込む。 しかも言葉での意思疎通が大人ほどには十分できない乳幼児が媒介となると、大人同士のコミュニケーションも余計に深刻になってしまう事がある。 頭ではわかっていても、自分のことと感じていないかも。という視点が与えられるという点で、読むべきは女性だけじゃないと思う。 ドラマ版は伊藤歩さん、田辺誠一さん、高畑淳子さん、風吹ジュンさんあたりのキャラづくりと演技が秀逸で、多角的だが、その分主人公への踏み込みが浅くなっている。 何より、柴咲さんが「美しすぎる」ので普通の妻・母っぽくなくて。今一つ自分の価値観に確信が持てない女性のキャラが、何回かドラマを見ていないと伝わりにくい。 悪くはないが、ドラマだなという感じ。 | ||||
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| ほとんどの人は共感できる内容で、読んでいるうちに自分のことと重ねた部分はかなりあって、動揺したよ! | ||||
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| なんというか、ため息の出る本でした。 角田光代さんの本はだいたいそうなのですが、休み休み読まないと心が負けてしまうというか・・ 非常に筆力のある方に直球投げられるとキツイですね。たまたま読み終えた頃に、新聞で裁判員制度10年のシリーズ記事が掲載されており裁判員になった方の心情と本書がオーバーラップしてしてしまい、苦しい思いをしました。 裁判員制度についても理解を深めるきっかけになったので、読んで良かったと思います。 ドラマ化の方も重苦しいのでしょうが、観てみたいです。 | ||||
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| 子供がいない方もいる方で見方が変わると思った。 子供を育てた経験が出来たらまた、ぜひ読み返してほしいと思った | ||||
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| いま現在は子供はいませんが、 彼氏と同棲しているので、 男性のもつチクチクしたプライドみたいなとことか 恋人とのすれ違いとか、 すっごく共感できます。 角田さんワールド全開で冷めた目線で描かれる 夫婦模様とかは、今後結婚するときに結構参考になるかも(笑) と思ってしまいました。 | ||||
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| はじめての子育て中に誰しも抱く不安や、社会から取り残されているように感じるアンバランスなメンタルを取り上げている作品でした。なんとも言えない怖さを感じたり、子供を育てる母親の強さと弱さ、喜びを感じることが出来る作品でした。 | ||||
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| これはものすごい本。中盤まで若干冗長かつ息苦しい内容だけど、終盤そこに答えと光が見える点にとても引き込まれた。 題材となった家族関係のみならず、全ての人間関係に通じる示唆があるように感じた。筆力に圧倒された。 | ||||
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| 元々は他人同士、生まれも育ちの環境も違う2人がひとつ屋根の下に、長い間、一緒に暮らす。 そもそもが難しいことを、さも普通に淡々と、世のファミリーはこなしているように、他所の人からは見える不思議さ。 わたしの奥さんも、この主人公のように、私が思ってもいないこと、ことばの裏側の方を推測して、勘ぐって、疲弊していって、わたしから離れていきました。 ひとには、性格の不一致と説明してきましたが、この主人公や被告人の描写をかんがみると、わたしも元奥さんも特殊な人種ではなく その他大勢のひとりに過ぎないって事が 初めて分かりました。 だってあまりにそっくりで、奥さんの言動を言下に否定したこともなければ、罵声、罵倒もしてない。ましてや手を挙げたことも皆無。なのに、奥さんは壊れていきましたから… 主人公が被告人に自分を投影してたように、私も、当時の我が家を投影して、他人事のようには思えず、うちではこうだった、あの時そう言ってたかも。シーンごと照らし合わせながら、読み進めていました。 だから、どうすればいいという答があるわけではありませんが。 ああ、自分達だけではないんだ、特殊ではないんだと思うことができただけで今すこし救われた気がします。 | ||||
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| 子どもや姑、周囲の人とのやりとりや描写がリアルで、もしかして主人公が自分なんじゃないかと錯覚してしまう感覚がありました。 おもしろかった。子持ちの女性はきっと楽しめると思うけど、男性が読んでどう感じるのか、興味があります。 | ||||
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| 裁判員補欠になった主人公が参加する裁判と自分の生活を重ねて観察する描写が凄い。空想と現実がオーバーラップしていく主人公の様にどんどん引き込まれる。 | ||||
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