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坂の途中の家
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坂の途中の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 21~40 2/5ページ
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今年60歳になる女性です。読んでいくうちに自分が子育てしていた頃にタイムスリップしてしまい、何度も泣けてきました。あの頃この小説を読んでいたらどう思ったんだろう?救われたのかもしれない…って。子育て中の親御さんにも読んでもらいたい。 そして人の心の危うさ、同じ言葉もまったく違う意味を持って心に刺さる…いろいろと考えさせられました | ||||
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ドラマを見ながら読み進めていった。面白かった~~ | ||||
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情景描写、心理描写がすごい。 こんなことまで、という作者の筆致力が見事。 ストーリーがリアルに、まるで動画を再生しているかのようだ。 主人公の友達、六実も時に鋭いことを言う。 主人公の切迫した感じがたまらず一気読みしてしまった。 | ||||
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子供がいなくても主人公の気持ちがよくわかります。言葉の暴力を意識して描かれた作品で、女性の心理がとても詳しく描かれています。私たちの日常生活においての暴力について考えさせられる作品だと思います。まるで近所の人の話のような身近な感じで読めます。この作品を書く時、角田先生は苦しかったでしょうね。 | ||||
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自分自身も子育て中です。 子供を愛おしいと思う気持ちと、常に自分の予定を自分でコントロールできないというストレスが共存してせめぎ合っている感じがすることがあり、自分のこのもやもやした気持ちが見事に文章にしてあり、引き込まれました。 が、共感しすぎて苦しいような気にもなりました。 | ||||
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著者の言葉の選び方が見事で、読みながら、さまざまな情景が浮かんでくる。 不思議なことに、自分の子育て経験と重なる部分があり、重なっているときには、最初に自分が子育てをしていた部屋の一室が小説の舞台となる。そのくらい食い込んできたということだろう。 手元に置き、もう一度、時間を置いて読み直してみたいと思う一冊でもある。 | ||||
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補充裁判員に選ばれたことをきっかけに、事件の容疑者の生き方・心情を自らに重ねて感情移入してしまう女性を通して、夫婦の有り方や親子の有り方を問いかける作品です。 私は男性ですが、個人的には主人公の女性里沙子や被告の女性水穂の気持ちに100%共感しました(罪は罪として償うのは当然ですが)。 里沙子の夫陽一郎や被告の夫寿士のことは、妻をマインドコントロールしようとしている存在のように感じたし、マザコンぶりも甚だしいですね。 あと里沙子の娘彩香の度を越したわがままな姿が繰り返し作品の中で描かれますが、私は子育ての経験はないのですが、今までどちらかというと、子供がわがままなのは親が子供を甘やかして、きちんとしつけをしないからだと思っていました。 でも、里沙子も被告の水穂もしつけはきちんとやろうとしていますよね。 むしろ悪いのは、普段ろくに子育てに参加もしないくせに、子供がわがままを言ったときだけ良い顔をして、子供のご機嫌を取ろうとする夫や姑(舅も)の存在だと思いました。 また、この二人の母親が家庭内での力関係において、弱い立場であるのも関係あるかもしれません。子供はこの二人の母親をなめていて、ワザと言うことを聞かないようなところもありますよね。 なにか人をわがままで自分勝手な人間に育ててしまう、メカニズムを見たような気がしました。 最後に、おそらくこの小説は裁判員制度というものはストーリーを構成する舞台として使っただけで、裁判員制度そのものについて云々しているわけではないと思いますが、里沙子のように何も悪いことをしたわけでもない市民に、こんなにも精神的負担を強いる現状の制度って、いかがなものなのでしょうか? 裁判終了後の後日談は描かれていないですが、里沙子夫婦だって裁判員に選ばれたことがきっかけで、下手をすれば離婚になりそうですよね。 身近に裁判員に選任される呼び出し状を受け取った人がいますが、見せてもらった裁判員に関するパンフレットによれば、裁判員に選ばれる以前に裁判員をやってみたいと思っていた人が37%もいたそうです(やりたくなかった人は47%)。だったらなにもやりたくない人に裁判員を強制しなくても、やりたい人がやれば裁判員制度自体は維持できるのではないでしょうか? | ||||
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児童虐待。そんな事件が後を絶たず、毎日のようにニュースで流れない日は無いくらい。耳にするたびにやるせない憤りを感じ。この作品では虐待死そのものよりも、そこに至る母親の心の変化をリアルに描く。普通が普通でない。誰にも分かってもらえない。何が正しいのか分からなくなる、そんな衝撃を覚えさせる作品。なんともいえない気持ちにさせられたが、無邪気な悪意は恐ろしい。 | ||||
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子どものごねる様子や、夫との齟齬など読んでいると目の前にイメージがありありと浮かんできました。創作とは思えないほど登場人物にもリアリティがあり、一気に読みました。 しかし、とても、些細な問題ですが、育休と産休の違いを理解しないで書いてあるようです。急にそこで一度気持ちが冷めてしまいました。作者は知らないとしても、編集段階でどうにかならなかったのではと思います。それとも編集業では育休も産休も関わりがないとのことなのか… | ||||
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ドラマを見ていて、面白そうだったので購入。 柴咲コウさん主演のドラマ版は、あれはあれで良くできているけど、 原作では基本、主人公山咲さんの裁判員-家庭の往復のストーリィ。 ドラマは、裁判員や裁判官まで含めた、子育てに関わる群像劇に仕上げているので、「別の物」。 ドラマは伊藤歩さんの演技が秀逸だったけど、原作とは違う人物像だった。 原作は主人公の一人称で、「虐待死させた母親の裁判」を通じて自分の親子・夫婦の関係を見つめなおすストーリィ。見つめなおすなんて生易しい言葉を使うのは妥当でないほど深刻だが、どこにでも誰にでも起こりえると思える組み立ては角田さんの腕の良さ。 「ふつうは」「常識でしょ」「あたりまえじゃないの」 恐らく誰でも使っている、無意識な自分の「こうじゃなきゃいけない」の押し付けが、相手を追い込む。 しかも言葉での意思疎通が大人ほどには十分できない乳幼児が媒介となると、大人同士のコミュニケーションも余計に深刻になってしまう事がある。 頭ではわかっていても、自分のことと感じていないかも。という視点が与えられるという点で、読むべきは女性だけじゃないと思う。 ドラマ版は伊藤歩さん、田辺誠一さん、高畑淳子さん、風吹ジュンさんあたりのキャラづくりと演技が秀逸で、多角的だが、その分主人公への踏み込みが浅くなっている。 何より、柴咲さんが「美しすぎる」ので普通の妻・母っぽくなくて。今一つ自分の価値観に確信が持てない女性のキャラが、何回かドラマを見ていないと伝わりにくい。 悪くはないが、ドラマだなという感じ。 | ||||
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ほとんどの人は共感できる内容で、読んでいるうちに自分のことと重ねた部分はかなりあって、動揺したよ! | ||||
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なんというか、ため息の出る本でした。 角田光代さんの本はだいたいそうなのですが、休み休み読まないと心が負けてしまうというか・・ 非常に筆力のある方に直球投げられるとキツイですね。たまたま読み終えた頃に、新聞で裁判員制度10年のシリーズ記事が掲載されており裁判員になった方の心情と本書がオーバーラップしてしてしまい、苦しい思いをしました。 裁判員制度についても理解を深めるきっかけになったので、読んで良かったと思います。 ドラマ化の方も重苦しいのでしょうが、観てみたいです。 | ||||
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子供がいない方もいる方で見方が変わると思った。 子供を育てた経験が出来たらまた、ぜひ読み返してほしいと思った | ||||
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いま現在は子供はいませんが、 彼氏と同棲しているので、 男性のもつチクチクしたプライドみたいなとことか 恋人とのすれ違いとか、 すっごく共感できます。 角田さんワールド全開で冷めた目線で描かれる 夫婦模様とかは、今後結婚するときに結構参考になるかも(笑) と思ってしまいました。 | ||||
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はじめての子育て中に誰しも抱く不安や、社会から取り残されているように感じるアンバランスなメンタルを取り上げている作品でした。なんとも言えない怖さを感じたり、子供を育てる母親の強さと弱さ、喜びを感じることが出来る作品でした。 | ||||
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これはものすごい本。中盤まで若干冗長かつ息苦しい内容だけど、終盤そこに答えと光が見える点にとても引き込まれた。 題材となった家族関係のみならず、全ての人間関係に通じる示唆があるように感じた。筆力に圧倒された。 | ||||
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元々は他人同士、生まれも育ちの環境も違う2人がひとつ屋根の下に、長い間、一緒に暮らす。 そもそもが難しいことを、さも普通に淡々と、世のファミリーはこなしているように、他所の人からは見える不思議さ。 わたしの奥さんも、この主人公のように、私が思ってもいないこと、ことばの裏側の方を推測して、勘ぐって、疲弊していって、わたしから離れていきました。 ひとには、性格の不一致と説明してきましたが、この主人公や被告人の描写をかんがみると、わたしも元奥さんも特殊な人種ではなく その他大勢のひとりに過ぎないって事が 初めて分かりました。 だってあまりにそっくりで、奥さんの言動を言下に否定したこともなければ、罵声、罵倒もしてない。ましてや手を挙げたことも皆無。なのに、奥さんは壊れていきましたから… 主人公が被告人に自分を投影してたように、私も、当時の我が家を投影して、他人事のようには思えず、うちではこうだった、あの時そう言ってたかも。シーンごと照らし合わせながら、読み進めていました。 だから、どうすればいいという答があるわけではありませんが。 ああ、自分達だけではないんだ、特殊ではないんだと思うことができただけで今すこし救われた気がします。 | ||||
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子どもや姑、周囲の人とのやりとりや描写がリアルで、もしかして主人公が自分なんじゃないかと錯覚してしまう感覚がありました。 おもしろかった。子持ちの女性はきっと楽しめると思うけど、男性が読んでどう感じるのか、興味があります。 | ||||
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裁判員補欠になった主人公が参加する裁判と自分の生活を重ねて観察する描写が凄い。空想と現実がオーバーラップしていく主人公の様にどんどん引き込まれる。 | ||||
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1歳の女の子の育児中、専業主婦、実家は遠方という主人公と近い境遇の身として深く考えさせられたり、その言い方ってないよな。。と主人公の夫に感じたり。(恐らく夫は無意識に発しているのではないかとも思うが) 重い気持ちを抱きつつ、主人公の里沙子、被告人の水穂共に共感する箇所も多く、あっという間に読んでしまいました。 育児中の身としては、保健師や通りすがりの人、義家族、親戚、友人らから発せられる子供に対しての言葉には過度にナーバスになったり考え過ぎたり、出産前より人の言動に敏感になったなと自分自身も感じています。 人がふと軽く放った些細な言葉でも深く考えてしまう。 自分の経験からも言えるのですが、「発達が遅いようだ」「表情が乏しい」と言われる事が、どれ程傷付き母親を追い詰めてしまうのか。乳児というのは大きな成長段階にあるので、批判じみた事を言ったり母親に寄り添えないこの本に出てくる保健師の人格を疑う。 育児については、独身の頃から、自分は子供好きだし、他人事ながら、育児もそこまで大変ではないだろう何となくのイメージで思っていた。 しかし妊娠中にトラブルがあり子供は数カ月入院もし、退院後の育児も色々な面で大変であり、言葉が通じない、自分の思い通りにどれも行かない、い小さい、か弱い人間を育てる事は並大抵な事ではないと育児をしてみて実感した。それまで出産した友人の家を訪ねたり、親戚の子供を可愛がっていたのにも関わらずだ。やはり里沙子、水穂のようにその立場に立たなければ分からないことは沢山ある。 そして、人は自分の枠組みでしか物事を考えられないのだな、人に寄り添って考える事が人間関係でいかに重要かと改めて感じた。裁判員の中の初老の男性・女性は、生きてきた時代も関係していると思うが、水穂や里沙子の気持ちを理解する事はなかなかできないと思う。30代40代の男性等、こういう人実際いそうだなと思えるような描写だった。 水穂の事を「ブランド好きな女」と罵る記事を書く週刊誌。マスコミというのは本当に好き勝手売上や話題の為にでっち上げ、得体の知れない知人という人の証言のみを載せ、個人の気持ちや事情を汲み取ったりはしない。人間は外見や話し方のイメージや印象で決め付けてしまうので、なるべく先入観を持たないようにしなければ。とこの本を読んで思った。 里沙子の終盤での自分の意見を言えた箇所は自分自身もすっきりした気持ちになれた。里沙子の新たな一歩になり、裁判員に選ばれた事で、周囲への見方が良くも悪くも多いに変わった。 今後の里沙子の生活が自らの意志を持ったものである事を願う。 それにしても、角田さんは子供はいらっしゃらないと思われるが、育児中の閉塞感、孤独、思い通りにいかない子供の描写、人間の弱さを描くのが本当に上手いと思った。 | ||||
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