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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全232件 81~100 5/12ページ
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久しぶりに宮部さんを読みました。やっぱりうまいですねー。全体の構成がいい。この本は、模倣犯からの続編になりますが、模倣犯を読んでいなくても、問題ないと思います。宮部さんの独特の世界に引き込まれる作品です。 | ||||
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久しぶりに宮部さんを読みました。やっぱりうまいですねー。 全体の構成がいい。この本は、模倣犯からの続編になりますが、 模倣犯を読んでいなくても、問題ないと思います。 宮部さんの独特の世界に引き込まれる作品です。 | ||||
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楽園は上・下と2分割されている本であるが、それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで物語は進んでいくその力は本当にあるのかあるのであれば、それはなぜなのか全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です | ||||
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・模倣犯を関連付ける必要性が感じられなかった。 書店でキャッチコピーが目に留まり「お?続編??」と思い、すぐに購入。 しかし、読み終わってみると、模倣犯との関連性はあまり無い様に見受けられた。そうでもしないと売れないんですかね?騙された。 ・前畑滋子が兎に角鬱陶しい 仕事でもないのに会社に迷惑をかけ、調査と言いつつ他人のプライバシーには土足で踏み込みまくり。 あれじゃあ、単なる詮索好きなおばちゃんでしょ・・・。 ・山荘の絵が投げっぱなしジャーマン。 模倣犯と関連付けるのなら、ここは放置しちゃ駄目だと思いますよ。 上巻の最初の方では熱心に書かれていましたが、それ以降は何処へ行ったのやら。 何回も読み直して、必死に等君と山荘の絵の関連性を見出そうとしましたが、徒労に終わりました。 ・サイドストーリーが上手く活きていない 上巻では非常に気味悪く、これから何が起こるのかと期待しましたが、最後はあっさり片付けられていました。 のっけからグイグイのめり込まされる辺りは流石だと思いますが、今回はちゃんと練って作品全体を吟味してからしっかり作ったのかな?という疑問が残りました。 そして、模倣犯同様、無駄に長いです。 模倣犯ネタ(前畑滋子)抜きで作っていたら、もっと面白かったかなぁ・・・というのが、正直な感想でした。 | ||||
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楽園は上・下と2分割されている本であるが、 それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう 上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか 不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで 物語は進んでいく その力は本当にあるのか あるのであれば、それはなぜなのか 全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する 上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です | ||||
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上巻では★3つにしておきましたが、 下巻は1つ上げて4になりました というのも、上巻の内容をきちんとおさえ、 それが理解できれば下巻の物語は 早く、重く、そして濃厚な感動を 含んでいるといえるからです なぜ? どうして? その理由が少しずつ明らかにされていく そして普通はつながることの無い物語が 1つずつ細い糸でつながっていく その快感にはまってしまいそうになります 模倣犯・理由はとても重厚な物語でしたが、 これはどこか救いがあるような、 そして最後はほっとできる内容です | ||||
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この作品は模倣犯の9年後とありますが、模倣犯のような勢いや衝撃はありません。 模倣犯で登場した前畑滋子が主人公として登場しますが、 別に模倣犯の9年後としなくても、楽園という作品で独立させても 良かったような気がします。 同じく宮部みゆきさんの作品で「誰か」という本があるのですが、 雰囲気的には、模倣犯よりもそちらの雰囲気に似ているのかな。 題材としては、そちらの作品の続編として使った方が 読んでみたい気がしました。 とはいっても、やはり宮部さんらしく 登場人物の心情や細かい描写には驚かされますし、続きが気になって 寝る間も惜しんで読み通してしまったので、おもしろいことには変わりありません。 ただ、宮部みゆきさんの他作品にはもっと魅力的なものがありますので、 普通評価の☆3つとしておきたいと思います。 | ||||
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久しく読書をしていなかったが、知人にすすめられ宮部美由紀の最新作「楽園」を購入。 読み始めると、スラスラ進むといったことでもないが、結末が気になり下巻も購入。 特に「模倣犯」を読んでいない人でも、「楽園」はこれだけで完結するストーリーなので十分理解ができる。 超能力の話が話題になっているが、特に、小説に超能力を取り入れても取り入れなくても読み応えがあるならどちらでもかまわない。 他の方が書かれているように、読み進むうちに、作者自身が「模倣犯」の執筆以降、「模倣犯」の評価によりそれ以降本を書くことに悩み、困難を感じているとくことが主人公を通じ伝わってきた。 これは作者自身に限らず何か大きなトラウマを持った人特有の症状かもしれない。 自分の中での目標などをクリアしたり、予想以上の評価を得たりしたならば、それ以降、プレッシャーとなりより良いものができなかったり、またその反対に無気力となるのも当然かも。 しかし「模倣犯」の話もところどころ出てくるのだが、読んでいなくてもその不気味さが十分伝わってくる。 いずれしっかりこちらも全部読んでみたいという気持ちにされられるから不思議だ。 久しぶりの読書をして新しい手法だと思ったことは、本編の合間、合間で”断章”といった形で現れるもうひとつの読み物。 このストーリーは、上巻ではまったく別物だと思っていたが、下巻を読み進めるうちにだんだんと最後には、1つのストーリーとしてつながるのだということが分かり、印象に残った。 また、手紙形式でかかれる数ページは、文字体も手書き調の文字に変換され見た目にも印象に残る。新しい手法なのか? 最後に読後感は、可もなく不可もなく。 主人公含め女性が主体となっているため、女性や家族の視点で読めたのが楽しかった。 バツイチ子持ちの母親の気持ちや結婚後長く子供のいない夫婦の生活感や子供に恵まれたものの非行に走る手に負えないわが子に悩むまじめな夫婦などが登場する。「もし自分だったらどうするのか?」「自分の娘が非行に走り取り返しのつかないことをしたら?」現代日本においてどの家庭にも起こるかもしれない出来事。それぞれの立場を考える良いきっかけとなった。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品は、好きで色々読んでます。 模倣犯は、映画でしかみてないので知りません。ピリオド前あたりまでは、先が気になってドキドキして楽しく読んでました。…が…結末あたり昔、現実に残酷な事件があり、それを思い出して気持ち悪くなりました。 なので、2にしました。でも、すごく考えさせられる作品で明日は我が身と感じます。 | ||||
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模倣犯の続編というより、前畑滋子スピンオフ 面白かったです。 ひとつだけ難点をあげるなら、導入部で重要な話になっている「あの事件」で サイコメトラーは、「誰と接触したのか」について「あいまい」でも言及が なかったことです。 | ||||
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上下巻の作品なので、これは2冊通しての感想。 『模倣犯』で探偵役だった(そう簡単に言えるような単純な小説ではないが)、前畑滋子が別の事件に挑んだのが、この『楽園』である。 普通、ミステリーだと、探偵役が同一人物なら、「〇〇シリーズ」と呼ばれたりするけれど、『模倣犯』と『楽園』については、「前畑滋子シリーズ」とは言えないだろう。 『楽園』を読んでいると、しつこいくらい、前畑滋子が『模倣犯』の事件の記憶に振り回される描写が出てくる。それは率直に言って鬱陶しい。 前畑滋子の存在と、『模倣犯』事件の記憶を持ち出さなければ、この『楽園』という小説が書けなかったようにさえ見受けられるのだが、それは作者側の事情であって、読者には何の関係もない。ミステリーの作者が、この種類の荷物を読者に負わせてはいけないと思う。 『楽園』は、構成としては、ライターである前畑滋子が事件の謎を追う、「ノンフィクションの舞台裏」と言うべき体裁を採っている(彼女は調べるだけで何も書かないけれど)。だとすれば、この小説の中で起こることは、現実の中に置いても不自然でない、というのが前提ではないか。 殺人事件の絵を描いた少年に、本当に超能力があったと、前畑滋子が信じてしまう展開は、この小説の手法とは基本的に矛盾しているような気がして、私は戸惑っている。 フィクションだから何でもあり、と安易に言ってはいけない。作品にはそれぞれのルールというか前提がある。この小説は文体と手法から言って、「超能力は存在しない世界」の話のはずでは?、という疑問が拭えない。 また、他の方のレビューにもあったが、少年の「山荘の絵」の謎が解かれていないのも不思議。 | ||||
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本作は映画化された「模倣犯」の続編となります。 流石の宮部みゆきで、当然のように面白かったですが、 何より嬉しかったのは、「模倣犯」の後味の悪さが解消されたこと。 「模倣犯」はエポックな作品であったものの、私個人としは好きな作品ではありませんでした。 私と同じように、「模倣犯」に後味の悪さを覚えた人には強くお勧めします。 過去に苦しむ主人公に共感しつつ、あの苦い読後感を解消して下さい。 | ||||
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「模倣犯」の「スピンオフ」と解説ではなっている本書であるが、 私には、宮部みゆきが「模倣犯」越えに挑んだのが本書であり、 「模倣犯2」とも言うべきものに思える。 それだけ「模倣犯」とのつながりが強く、 「模倣犯」を呼んでいないとわけがわからんという事態に陥るだろう。 この上巻は、「模倣犯」とのつながりを書き連ねるだけに終わってしまう。 断章で事件の予感を感じさせるものの、この上巻は、宮部みゆきの「迷い」以外の 何者でもないように思える。 彼女の筆力で読ませはするし、そこそこ面白い。 だが、「迷い」というか「あがき」しか感じ取れない。 ☆4つつけてこのレビューもどうかと思うが、正直な感想である。 ただ、模倣犯を読んだ方にはおすすめするが、未読の方はまず模倣犯からどうぞ。 | ||||
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厳しい言い方になるが、宮部みゆきが「ひとりごちただけ」という気がする。 おそらく宮部みゆき本人もこの本の出来には不満足だろう。 それがとってつけたような題名「楽園」というものに現れているような気がする。 もうちょっとほかの題名があったと思うのだが。 上巻で感じた「迷い」がさらに混迷を深めたような気がしてならない。 おそらくこの前畑滋子シリーズは今後も続くのだろう。 「模倣犯」を超えるまで。 私自身は、宮部みゆきが超能力に傾倒していくのは別にかまわない。 面白い本が書けるのならば。 「龍は眠る」にしても「クロスファイア」にしても面白さは抜群である。 だから「模倣犯」にそこまでこだわる必要はないと思うし、 そもそも「模倣犯」自体が、そこまでこだわらねばならない傑作かと思う。 ただ作家としての性なんだろうなというのはわかる。 「模倣犯」以後の彼女の作品は正直言ってつまらないものが多い。 つまらないというか「暗い」のだ。 デビューしてしばらくの彼女は、 子どもを書かせたら右に出るものはいないのではないかというくらい、 子どもを「活写」出来ていたのだが、 それが出来なくなっていると感じているのは私だけだろうか。 一日も早く彼女が「模倣犯」の呪縛から抜け出せることを期待している。 | ||||
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この小説は、『模倣犯』のスピンオフのような小説ですが、『模倣犯』を読んでなくても、全然楽しめます。どんどんページをめくる速度が早くなる感じです。いろいろな人の人生が交差し、何が正義で何が悪か考えさせられます。是非おすすめします。 | ||||
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「模倣犯」の前畑滋子が再び関わることになった 超能力を持つ少年の絵を調べてほしいという母親からの依頼と、 彼が描いた両親に殺された少女をめぐる物語。 「クロスファイア」のようなサイコが前面にあるようで、 「レベル7」や「模倣犯」で見せた社会派の部分を併せ持つ、 ありそうでなかった宮部みゆき作品だと思う。 前畑滋子が宮部みゆき作品の主人公として再登場したことに ちょっと驚いたが、最後まで読んで納得がいった。 滋子は自分の中で「模倣犯」の事件をしめくくれずに いたがこれで大団円、とはならないのが現実だ。 むしろ、これからもあの事件に向き合い、悩み続けていく。 滋子に関わらず、事件に関わった人間は過去を悩み、 未来をどうするか考え続けている。 物語には描かれなかった(時間的な)前後の余白こそ、 この小説のもっとも読ませる(想像力をかきたてられる)部分。 すっきり締めくくったようで、どこかひっかかる読後感は 宮部みゆきの新境地を見るような気がする。 | ||||
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模倣犯、超能力、娘殺しこれを結びつけて物語にする。 たいしたもんです。 で?ていう。 | ||||
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最近評価の高い若手作家のサスペンスフルなミステリーを読んで“宮部みゆき”という作家の偉大さを思い知らされました。 宮部さんの「火車」や「理由」を読んでも痛感することですが、何より登場人物の描写の巧みさ、上手さに舌を巻き、感嘆を漏らさずにはいられません。 小説の骨格となる構成の確かさは言うまでもありませんが、それを引き立てる細部の描写力の見事さが、紙の中に封じ込められた小説という二次元の産物を立体的な芸術作品にまで高めているのではないでしょうか。 どんなに小さな役どころの登場人物も、短いセンテンスでひとりの人間として、きちんと紡ぎあげられ、紙面を動き出す。殊に毒を効かせた人物評の手法が絶品で、思わずニヤリと時には吹き出してさえしまうのです。嫌味のない毒(ブラックユーモア)のスパイスが、紙上の人物に生身の質感と重みをあたえ、作品自体の重厚感と広がりを増幅して読者を紙の中へと誘い、のみ込んでゆくのでしょう。 本作も私は、作者の筆力に身を任せつつ心地よく二次元の紙の中へと沈んでゆきました。 読み進むうち、次々に出会う登場人物を自らの頭の中でイメージしつつ、その人物像を実在の俳優さんに当てはめてみたりしながら堪能させて戴きました。ちなみに、個人的には滋子さんは、江角マキ子さんをイメージしています…。 | ||||
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★★★☆☆ この楽園は、私が絶賛した「模倣犯」の続編というか主人公が同じなのだが、どうして今まで読まなかったのかというと、「超能力」とかが出てくるという事で、一気に興ざめしそうな感じだったから。 実際に読むと、やはりぐいぐい引き付けられるし話の展開も最後まで気が抜けず、目が離せなくなり…という事で一気に読んでしまうのか?と思いきや、やはり発端が「予知能力」「Psychic Investigator」みたいなのがあってこそこの話が始まっているというのがどうも…。 そうは言っても宮部さんの筆力はたいしたもので、逆にどうして超能力を持ってきて大衆小説からSFにしてしまったのだろう? あらすじは、息子を交通事故で亡くした母親がもっと息子の事を知りたいという事で色々整理をしていたら、変な絵が出てきて、それを模倣犯のときのライターに鑑定?調査依頼。その絵に書かれていたものは、誰も知るはずがない事件現場の遺留物。しかもその事件が前に自分が関わった模倣犯の殺人現場…。結局自分はあの事件から逃げる事はできないのか〜と調査に乗り出し、結果的に別の殺人事件の真相を暴いていく…という流れ。その別の事件というのも不良の娘を殺して15年?以上自分の家の地下に埋めていた両親とそれを知らずに生活していた妹の生き様。単に娘殺人だけではなく、その両親を脅すさらなる悪人、それをかばう地域の有力者…。 とにかくスタートが超能力でなく、何か別のきっかけで始まっていればもう少しはまったかも…。 | ||||
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この小説は、物静かな夫妻が非行少女であった長女を自らの手で殺めた痛ましい事件と、最近、交通事故で亡くなった少年との繋がりを探るミステリーである。 殺人事件は16年前に起こっており、長女は床下に埋められていた。火事で家が半焼し観念した夫婦が警察に出頭するまでは、誰も知りえなかった事件だ。その死体が埋まった風景を萩谷等少年は発覚前に描いていた。 なぜ等は知り得たのか?等が亡くなった今、母である敏子にはその理由を知るすべはない。敏子が等のことなら何でも知りたいと調査を依頼したのが、本作品の主人公でライターの前畑滋子である。 夫婦の次女、土井崎誠子も両親が姉を殺めた理由を知りたく、滋子に調査を依頼する。この小説の主な登場人物はこの3人である。 最初の数十ページは、いささか状景描写が過剰な気がするが、そのぶんページをめくる速度が遅くなり、結果的にはストーリーが回り始める頃には、評者は小説の世界に引きずりこまれていた。 都会の住宅街で秘密裏に行われ、誰も気づかなかった殺人事件と、等の超能力もどきの能力は、どちらもそこだけ、ほの暗い異空間が生じたような薄気味悪さを感じる。 また、断章という章題で明示された伏線は、読者の足を掴み、ずるずると沼地に引きずり込むような不気味さをかもす。 上巻は等と事件の繋がりを探る話が中心である。主人公の滋子は思いこみと想像力が強すぎる性格で、その暴走しがちな性格も影響し、繋がりの可能性はどんどん増加しストーリーは混迷していく。 逆に下巻は土井崎夫婦が抱え続けた心の闇に向けて話が収束していく。 このミステリーを軸に、家族に都合良く扱われた萩谷敏子の人生や、あるボランティア団体の実体など、人間の陰の部分を折り込み物語は深みを帯びている。人物描写も重層的で良い。 上下巻合わせて900ページを越える力作だが、それにふさわしい深さと広がりを持つ作品である。 | ||||
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