■スポンサードリンク
楽園
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 1~20 1/8ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下一気に読み進めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あっという間に最後まで読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる『模倣犯』の後続作品となります。 ・・・ 私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。 結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。 ・・・ とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。 ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。 萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。 読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。 ・・・ 上巻では、土井崎家(特に誠子)へのアプローチ、そして萩谷等の能力の検証にページが割かれます。まだまだ方向性が分かりませんよね? いや、それが楽しいんですよ!! その勢いで下巻まで楽しんでください! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる『模倣犯』の後続作品となります。 ・・・ 私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。 結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。 ・・・ とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。 ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。 萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。 読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。 ・・・ 下巻では、土井崎家の事情、何を彼らは防ごうとしていたのか、土井崎父・土井崎母との対話、また親戚たる木村夫妻との会話から、土井崎家を巡る問題が立体的になってきます。同時に萩谷等がかかわっていた団体「あおぞら会」と土井崎家との関連が徐々に明らかになってきます。 こうしてジグソーパズルが出来上がっているかのような感覚、是非楽しんでいただきたいと思います。 ・・・ 最後に。 12歳で亡くなった萩谷等君。結局かれは超能力を持っていたのか。名言はしませんが、ストーリの書きぶりでは「Yes」ですよね。 また事故死であった彼は実は自殺したという噂。これも一部には「Yes」やもしれませんよね。見え過ぎる、分かり過ぎるというのは時としてつらい物であります。そうしたもの悲しさもドラマとしての深みを与えてくれる作品であったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一般的な謎解きミステリーではない。ライター前畑滋子が、「模倣犯」のトラウマを克服し、新たな一歩を踏み出す物語。滋子が、宮部みゆきさん自身を投影したキャラに思われて、この長編の執筆が、トラウマを克服するためだったように感じた。 下巻は、いよいよ本当に事件が起きて、やはり滋子の視点で語られる。興味深いキャラも沢山出て来るが、丁寧に描写され、混乱する事なく物語に没頭する事が出来た。作者の筆力は、さすがベストセラー作家、と称賛したい。 中でも印象的だったキャラは、事故で愛児を亡くし、滋子に調査を依頼した母親。彼女も事件に深く関わり、マスコミの取材を避けるため、滋子と同居するのだが、最終的には、息子の遺骨と共に去っていく。彼女の虐げられた半生と、息子との死別を思うとき、息子の兄の登場は、何とも感慨深いエピソードであった。 他にも、多くのキャラの過去にまで遡る作者の描写が冴えていた。この話はストーリーを追うだけでは、真価がわからないと思う。丁寧に読み込んでこそ、納得のいく傑作だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大作「模倣犯」の後日譚として、前畑滋子の再登場が懐かしく、彼女に感情移入しながら読んだ。少なくとも上巻の段階で、新しい事件は何一つ出て来ない地味な展開。が、前畑滋子がトラウマを乗り越え、ライターとして再出発するのが感慨深く、グイグイ引き込まれた。さすがの筆力である。 ただ、「模倣犯」を抜きにしても、面白いかどうか、私には不明。又、小学校を取材して、結果的に暗部をえぐり出す事になるのだが、やり方が強引で首肯し兼ねた。私自身が元学校教育関係者だから、そう感じたのかも知れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良い状態で届けて頂きありがとうございます。 今読んでいますが、面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔は宮部みゆきを読み漁っていたが、歴史小説、SFに移行してから久し振りに読んでみると、文章力を実感した。 最近教場シリーズを3冊読んだ。個人的な感想だか、全く引き込まれず無理をして読んだ感じ。無理をしてまでも読んだ理由は、ベストセラーと言われる教場シリーズの面白さを知りたかったから。 でも、私の読書脳には教場の描写は平面で二次元の世界しか描く事が出来なかった。 宮部みゆきの本書は、ストーリー以外の状況描写も実に豊かでまるで映像を見ているかのように、登場人物が生きている。 きっと20代や30代の世代には、教場のような描写で十分その世界が描かれるから多くの人に好まれ読まれるのだろうが、私には情報が乏しく描ききれなかった。 これは完全に好みの問題なので、良い悪いではなく、人の心、心理を描く作家の文章に惹かれる、その世界に引き込まれる感覚が堪らなく好きな私にとって、宮部みゆきはやはり素晴らしい作家だと再実感した。 ストーリーも、淡々としたのもであったが、胸に響く物で、最後文字が読めないほど涙が出た。 宮部みゆきさん、私はあなたが書く小説が大好きです。背負う物も大きいかもしれませんが、貴方が書いた小説を読む事ができる私は幸せです。 日本語が母国語であった事を本当にラッキーだと思います。 そろそろ宮部さんの歴史小説に手を出そっかな。 小説家になって下さってありがとうございます!私の生活の中で読書は私の人生を支える大きな喜びです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中古の品でしたが、良品で満足しました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
超能力の話??と思いつつ読み進めるとどんどん奥へ奥へ深く深くストーリーは展開していきます。家族、親子というものの繋がりの不可思議さ、ある意味理不尽さというテーマは誰にでも共感できる普遍的なテーマであると思います。模倣犯はずーっと以前に読んだので、あまり覚えていなかったけれど、関係なく楽しめました。模倣犯まだ読んでない方も楽しめると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物のデティールがよく書けているのでどんどんはまり込んで読み進められます。特に萩谷敏子がいいなぁと思います。悪意を浴び続ける生い立ちであったのに、その人柄にはひとかけらの悪意も感じられずまさに善意の人です。 親子、家族という普遍的なテーマが超能力、子殺しという自分の身に起きえない事柄を自分の身に引き寄せて感じさせてくれます。親は子を殺すことによって子を自分の元に取り戻し、また、子を殺しても生き続けることによって子を守りぬく。原罪によって楽園を追われた人間の裔の、なお背負い続ける罪と罰。 救いは最終章で萩谷敏子を訪ねてくる青年です。萩谷敏子に穏やかな日々がありますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
静の上から動へ。最後にあっと驚きの展開を用意しているところはさすが宮部みゆきさん。思う存分にミステリーを楽しませてくれる。ある程度展開を推測したのだけれど、良い意味で見事に裏切ってくれる。哀しいはずの物語がラストにはどこか前向きな希望に満ちた気持ちにさせてくれるから不思議。「模倣犯」また読みたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前畑滋子・・摸倣犯・・あっという驚きと懐かしさ。そして摸倣犯を読んだときの衝撃から9年。再び。上下巻の上巻。これから下巻だけれど、物語は次第に盛り上がっていくのが内なる心にひしひしと伝わってくる。これからどう展開していくのか!宮部みゆき作品にまたどっぷりと浸かりそう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画にもなった傑作「模倣犯」の主人公が帰ってきた! どんどん頁が進んでいく。いやー、楽しい。上巻はちょっと伏線張りまくりの気がするが、最後に大きな仕掛けが待っているんだと思うと我慢できる。 普通の作家なら3つの違う話にするところが、これでもかと内容を盛り込んでいる。そのため、話が重層的。最後までワクワクできそう。下巻が楽しみ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の50頁くらいは上巻と同じような流れが繰り返される。どうでもいいような牧歌的エピソードばっかりだな、と多少中だるみしていると、物語は急展開を見せる。胸くそが悪くなるようなワルが現れ、物語はドス黒い犯罪小説へと加速して行く。 最後の150頁くらいは文字通り一気読み。陰惨な話なのに、ラストが救われる。いやー、参った。みゆきさん、やってくれますなあ。で、おもしろいのはあとがき。連載している内容とそっくりな現実の事件が起こってしまう。そりゃあ、作者としちゃ驚愕ものでしょうねえ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々に宮部みゆきの小説を読んだ。模倣犯に連なる主人公の物語だ。 上下巻の本書はかなりのボリュームだったが、ひとことでいえば、とても面白かった。 小説自体も10年以上前のものなので、時代の流れの速い昨今いかがなものか?と思ったが全く杞憂だった。 全てのキャラクターや伏線に無駄がなく深い。 少し特殊な能力を持った少年、家族に手をかけられた不良少女、その妹。模倣犯の事件を9年前と位置づけて、 当時を知る人々と主人公も絶妙に絡み合う。 ごく幼い人間たちがもつ、コントロール不能な不器用さと純粋さが悲しい結末を導く。 どんな人間にも人生のどこかで楽園がある。踏み外して地獄へおちようとも、その楽園はたしかにあったと思いたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大人が読んでもちろんの読み応えですが、 自分が子どもの時にこの本と出会っていたら かなり心打たれたような気がします。 子どもたちに自己投影しながら読んでそう思いました。 逸脱したら殺されちゃうよ、ということではなくて 子どもの自分に語りかけてくる大人たちの覚悟。 直接おすすめするのは何か違う気がしますが、 中高生がこの本といい形で出会っていたらいいなあと思いました。 また、最後まで読んで 萩谷敏子さんが クロスファイアの社長夫人に重なりました。 目立たない母親が、我が子を思って最後の最後で火事場の馬鹿力ならぬ超能力を発揮するくだりはたまらなく魅力的だったので 宮部さんにとっても大事な登場人物だったんだと大変うれしくなりました。 クロスファイアでは脇役も脇役でしたが (だからこそのカタルシスもありましたが) 準主役に格上げ、というのもうれしかったです。 社長夫人と二人で一人だった苦労人の家政婦さんも 敏子さんの中に少し反映されてるのかな、だったらいいな と妄想した分、余計に楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき「楽園」読み終わる。超能力系ということで最初は違和感あったが、ラストは良かった。以下かなり私特有の感想かもだけどメモとしてレビューに書いておこう。ラストまで読み終わり、子供を大切にして育てることの大事さを感じた。ちょっとした心のスキマや代々の家族に流れる問題事項が、子供の運命を狂わせてしまうことがあると思う。それは子供が純粋で環境の影響を受けやすい運命に抗いにくいからだろう。それを守ってあげられるのは家族、とくに母親しかいないと思う。最後で誘拐されて助かった少女が、ギリギリの所で不運から逃れた瞬間を、少女が抱っこされてお母さんにしがみつく指で表現していたところが、心に残る。子供が生まれて大人になるまではそういう瞬間の積み重ねだと思う。ストーリーの本筋とはややそれる所もあるかもしれないが、自分の経験とあわせ、心に残った一番はそんな所。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
wowowのドラマを見て徹夜覚悟で模倣犯と楽園を購入 宮部みゆきさんは大好きな作家さんですが 途中でやめられなくなるので暇になったら読もうと 思ってました リアルタイムではなかったので模倣犯より楽園のほうが面白かった ドラマと違って萩谷敏子が小説では際立っていて 宮部さんらしい親しみ易さと意外な展開が 心に残った 名もなき毒の杉村三郎みたいにお人好しで いつも読者に犯罪に巻き込まれないように警告してくれてるんだと思う 火車を読んだ時は小娘だったのでお金の怖さを知って 心を引き締めたし 模倣犯はどんな背景があっても人殺しはただの馬鹿 関わったら家族まで破滅させられる 色んな教訓を読者に寝る間も惜しむほどの文才で 教えてもらえる贅沢 年を取れば頭で分かったつもりでもうっかり忘れている事をハッと気づかせてくれる 小説は贅沢品なのかな書かれてる内容の濃さを 思えば庶民価格なんだけど | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これエンターテイメントだと思ったり、ミステリーだと思って読むと肩透かし食らいます。 エンターテイメントとは言えない重さがあります。扱っているテーマは重いだけでなく、深くて暗い。 最後に向かってずーんと思い内容になって行って文芸作品として読み応えがありますが、宮部さんの江戸時代ものとかこの関連作品の『模倣犯』みたいなノリを期待して読んでいくとストーリーにそれほど起伏がないので肩透かしをくらいます。 人間の業の深さみたいなものが主題にあるのはいつも通りですが、なんかいつもの宮部さんと違うなあと感じる。それは最後に登場する母親の強さと冷たさがいつも宮部作品で登場する人とはちょっと違うからではないかと思います。この母親の存在が作品自体をぐっと引き締めています。母親がこういう性格でなければ案外この作品は駄作になっていたのではないかと思います。 等の超能力を前畑滋子が確信する場面はそこまでの疑いの態度から比べると根拠に乏しくなんで納得したの?と疑問が残ったのが玉に瑕かと感じた。しかし全体としてリアリティを出すための人物の描きこみなどはさすが宮部みゆきという感じがした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!