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楽園



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【この小説が収録されている参考書籍】
楽園〈上〉
楽園 下
楽園 上 (文春文庫)
楽園 下 (文春文庫)

楽園の評価: 3.80/5点 レビュー 232件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 1~20 1/3ページ
123>>
No.58:
(3pt)

続編は、難しい。

あの模倣犯の、女性弁護士の大畑滋子を主人公にしたスピンオフ。
超能力の少年は、模倣犯と関連付けたいので、無理やりだしたみたいで、最初からない方が良かった。
それよりも、なぜ両親が、長女を殺害しなければならなかったのかに焦点を当てるべきだったとおもう。
よくアメリカのホラー映画で、続編を変に複雑にしてつまらなくするのがあるように、あまりに複雑にしすぎて、つまらなくなった。
大畑滋子は、作者の分身かな。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.57:
(3pt)

楽園

模倣犯に出演した前畑滋子を取り上げた
本作。

スピンオフとなる本作を書かれたのは
想像でしかありませんが
やはり模倣犯が重すぎたから。

ではないでしょうか。
ページ枚数よりもその内容に。

本作自体は、悲しさが募る場面の方が
多くもあるけれど

物語の合間に前畑滋子が
過去と折り合いをつけるように

また萩谷敏子が物語の終盤
ようやく救いの手を伸べられたのを
見て
少しだけど著者も読書もまた
救いかまたは解放された気がする。

作品自体に不満がないとは
言えないけれど模倣犯で重い気持ちに
なられた方にはお薦めかもしれない。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.56:
(3pt)

何を伝えたかったのだろう?

これだけの熱量だったのに、特に心に残ったものはありません。ピンとこない感覚だけがあります。

楽園とは戻りたくても、戻れない。そんな風景なのかもしれませんね。

救われる者と救われなかった者。その違いはなんなのか?ふと、そんな事を考えてしまいました。

最初は上巻だけを購入したのですが、取り急ぎ下巻を買いに行く羽目になりました。やはり、読ませる力は圧倒的。なので四ツ星と迷いましたが、過程より結果を重視しました。辛口で、すみません。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.55:
(3pt)

他人の記憶がよめるという三つめの眼がある。

3つ目の眼。他人の記憶が読めるという設定。
フリーライター 前畑滋子 が主人公。
前作『模倣犯』の スピンアウト小説といわれる。

前畑滋子が 連続誘拐殺人事件に際して、犯人の化けの皮を剥ぐが作品としてださなかった。
そして 9年以上たって、萩谷敏子が息子 等の不思議な能力について
調べてほしい と 前畑滋子に依頼するところから物語は はじめる。
萩谷敏子は まったく普通のおばさん。
ニッポンのおばさんのイメージを定着させる。
40歳になってから 産まれた息子 等 は交通事故死をした。
のこされた スケッチブックに萩谷敏子の 知らない場面が 残されていた。
両親によって 殺された土井崎茜の事件に、前畑滋子は 深くかかわっていく。
今後の展開が 楽しみだ。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.54:
(3pt)

理不尽を受け止めながら、暗く、重く、せつなく生きていく。

やっと 動き出す 前畑滋子。ここまでの 前畑滋子の 葛藤が おもしろい。
ニンゲンは 目標が定まらないと 前に進めないものだ。
フリーライターでありながら 書くことを目標としない
謎解きだけの立場で アプローチする。

サイコメトラー(超能力) が存在するのか?
この小説が 楽園 というテーマであるだけに、一体楽園とは何かを考えさせられる。
本当に 真実とは あるのだろうか?
なぜそのようなことがあるのかと 説明 ができるのだろうか?

土井崎夫妻は 壊れながらも 守ろうとした。土井崎茜がなぜ壊れたのか?
それを バブルという時代に 踊ろうとしたひとりのかわいい少女 だったにすぎない。
産まれるのが 遅かったのだ。

土井崎誠子は どう受け止めるのか?
シゲという人物の 軌跡。もっと突っ込んでもよさそうである。
前畑滋子 萩谷敏子 土井崎誠子。女の視点は鋭角的だ。
暗く 重く 切なく 背負いながら生きていく。理不尽を 受けとめながら。

客観視 できるチカラは自我の確立から はじまる。
ヒトを 殺す には理由がいる。
その理由を明らかにするのが、推理小説である。
でも 宮部みゆき 『楽園』 の場合のように、
自分の子供を 殺す というテーマはあまりにも重すぎる。

贖罪。人を殺して どうやって あがなうのか?
そして 殺人の血統というものがあるのか?
土井崎茜の シゲ のイメージ。
ワルとして 登場するが、なぜ そうなったのか がわからない。

宮部みゆきの物語は、ジグゾーパズルが 沢山あって、
大きな部分のパズルは 組み合わせられるが、
小さな部分のパズルは 組み合わせられない。
おねぇちゃんは 不利だ という物語。実際 そうだろうか?
という疑問が 残ったまま終った。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.53:
(3pt)

上巻は「金」 下巻は盛り上げ不足?(ネタバレ含みます

サイコメトラー・不安定な少女・謎の館とむっちゃ盛り上がったところで上巻は終わります。
自分は上巻のみ先ず買ったので 続き読みたくてうずうずしましたw
(ここからネタバレありです)
その答えが出る下巻ですが、館の囚われた女性・さらわれる子供のシーンを一行の説明セリフで終わってしまいます。
そのスリルや残虐さを書かないと「答え」にしては欲求不満というか
サイコメトラーのシーンももう数回出してよかったと思いました。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.52:
(3pt)

佳作

暗くて地味だけど読みごたえがあります。でも、ややこしいエピソードがたくさん出てきて、文章も説明的なのが読みにくかったです。もう少しシンプルでも良かったかな・・・
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.51:
(3pt)

地味だけど力強い

初めから最後まで、地味で暗い作品です。 模倣犯ほどの衝撃はありませんが、力強さを感る作品です。 ただ、やはり模倣犯の続編としては物足りないし、大袈裟に言えば長めのエピローグと言う感じ。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.50:
(3pt)

設定は面白かったけれど。。。

全体としてはちょっとしつこいというか、くどいというか
スラスラ読める小説ではなかったです。
頻繁に以前の小説「模倣犯」の話が蒸し返されて
それによって主人公がいかに傷つき、心にトラウマを持っているかが
くどくど説明されるのに参りました。
彼女のカンや推察はことごとく当たり、周りの人々を半ば強引に動かしていくやり方も
なんだか好きになれませんでした。

そして最後、事件の当事者夫婦宛てに出した手紙のところ。
人々の会話も交えた長々とした告白文になっていて
こんな手紙ってないだろう。。。と更にくどさが増しました。

妙に主人公に語らせる部分も含め、説明書きの多い小説という印象です。
ここまで書かないと読者が理解できないと思っているのかな?
書き込み過ぎて主人公にちっとも魅力が感じられなかった気がします。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.49:
(3pt)

交錯するいくつかのシナリオが興味をそそられます。

まだ上巻を読んだだけですが、滋子が体験した9年前の事件がきっかけとなり、等の生い立ちを基に明らかになる萩谷家の内部事情、等の通っていた小学校が抱える問題、あおぞら会という児童福祉センター、16年前の殺人事件、そして要所要所に挟まれる不可解な物語…。

これらの物語が、等を調べる滋子の眼前にどのような関連性で現れるのか興味がそそられます。

ただ全体的に文章が冗長で、上下巻に分かれるほどの小説かなと現時点では思われますので、☆3つとしました。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.48:
(3pt)

話の展開に新鮮さがない

宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。

ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。

さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。

主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。

サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。

その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。

感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。

女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.47:
(3pt)

話の展開に新鮮さがない

宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。

ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。

さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。

主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。

サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。

その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。

感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。

女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.46:
(3pt)

面白い、が、超能力ネタの展開に少々残念

純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。

しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。

いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。
楽園 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.45:
(3pt)

面白い、が、超能力ネタの展開に少々残念

純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。

しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。

いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.44:
(3pt)

面白いことに違いはないけれど

「火車」にて宮部みゆきファンになった私にとって、今回の作品は正直もの足りないものがありました。
まず主人公、前畑滋子があまり好きでないと言うせいもあると思いますが。
私は単なるライターです、と言う割にはあまりにも的を得すぎてご都合主義に思えます。もしかして滋子も「異能者」なんじゃないの?ってくらいに。彼女が推測したとおりにコトが運んで行くのはちょっと子供だまし的でした。
初めは単なるおばちゃんであった敏子さんは、最後の最後に大活躍(?)しますが、どうもこの人もセリフの言い回し(表現)がまどろっこしくて、なんかイライラしたんですよね。
ヒロインの誠子にはなにか胡散臭いものを感じ、実は彼女が16年前の事件に重要な関わりが?!と言うミステリー的期待はあっさり外れました(笑)誠子の元ダンナ、井上氏は「なんかこの人どこかで・・・」と思っていたら「火車」に出てくるしいちゃんの幼なじみ、保っちゃんと被ってました。これは宮部ワールドではよくあることなので、気にはなりませんでしたが。
作者の人柄が出てしまうのか、それがどんなに陰惨な事件を題材にしても人の優しさや温かさを感じさせ、それはそれはラストでとても感動するのです。が、今回はもう少し人間の黒い部分があっても良かったと思うのです。明夫と茜を悪者として描いてはいるのですが、例えば息子を亡くし、過去に祖母の託宣で幸せもつかめなかった敏子が、あんなに全編「いい人」でいいのか??
姉はずっと家出をしたままと信じていた純真無垢のような誠子だって、実は何か黒い感情があって然るべきだと思うんですよ、人間ですから。これは宮部ワールドすべてに言えることなんですが、登場人物が「きれいすぎる」んです、心が。現実社会で生きていると自分にも黒い感情ってあるし、だからこそ人間だし、もっとそう言う部分を描けたら「火車」以上の作品が生まれるかも知れません。

楽園 下Amazon書評・レビュー:楽園 下より
4163263608
No.43:
(3pt)

不思議な力と、スピンオフ

楽園は上・下と2分割されている本であるが、それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで物語は進んでいくその力は本当にあるのかあるのであれば、それはなぜなのか全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.42:
(3pt)

不思議な力と、スピンオフ

楽園は上・下と2分割されている本であるが、
それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう

上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか
不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで
物語は進んでいく

その力は本当にあるのか
あるのであれば、それはなぜなのか
全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する

上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です
楽園 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.41:
(3pt)

●楽園●

この作品は模倣犯の9年後とありますが、模倣犯のような勢いや衝撃はありません。
模倣犯で登場した前畑滋子が主人公として登場しますが、
別に模倣犯の9年後としなくても、楽園という作品で独立させても
良かったような気がします。
同じく宮部みゆきさんの作品で「誰か」という本があるのですが、
雰囲気的には、模倣犯よりもそちらの雰囲気に似ているのかな。
題材としては、そちらの作品の続編として使った方が
読んでみたい気がしました。
とはいっても、やはり宮部さんらしく
登場人物の心情や細かい描写には驚かされますし、続きが気になって
寝る間も惜しんで読み通してしまったので、おもしろいことには変わりありません。
ただ、宮部みゆきさんの他作品にはもっと魅力的なものがありますので、
普通評価の☆3つとしておきたいと思います。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.40:
(3pt)

久しぶりの読書

久しく読書をしていなかったが、知人にすすめられ宮部美由紀の最新作「楽園」を購入。
読み始めると、スラスラ進むといったことでもないが、結末が気になり下巻も購入。
特に「模倣犯」を読んでいない人でも、「楽園」はこれだけで完結するストーリーなので十分理解ができる。
超能力の話が話題になっているが、特に、小説に超能力を取り入れても取り入れなくても読み応えがあるならどちらでもかまわない。
他の方が書かれているように、読み進むうちに、作者自身が「模倣犯」の執筆以降、「模倣犯」の評価によりそれ以降本を書くことに悩み、困難を感じているとくことが主人公を通じ伝わってきた。
これは作者自身に限らず何か大きなトラウマを持った人特有の症状かもしれない。
自分の中での目標などをクリアしたり、予想以上の評価を得たりしたならば、それ以降、プレッシャーとなりより良いものができなかったり、またその反対に無気力となるのも当然かも。
しかし「模倣犯」の話もところどころ出てくるのだが、読んでいなくてもその不気味さが十分伝わってくる。
いずれしっかりこちらも全部読んでみたいという気持ちにされられるから不思議だ。
久しぶりの読書をして新しい手法だと思ったことは、本編の合間、合間で”断章”といった形で現れるもうひとつの読み物。
このストーリーは、上巻ではまったく別物だと思っていたが、下巻を読み進めるうちにだんだんと最後には、1つのストーリーとしてつながるのだということが分かり、印象に残った。
また、手紙形式でかかれる数ページは、文字体も手書き調の文字に変換され見た目にも印象に残る。新しい手法なのか?
最後に読後感は、可もなく不可もなく。
主人公含め女性が主体となっているため、女性や家族の視点で読めたのが楽しかった。
バツイチ子持ちの母親の気持ちや結婚後長く子供のいない夫婦の生活感や子供に恵まれたものの非行に走る手に負えないわが子に悩むまじめな夫婦などが登場する。「もし自分だったらどうするのか?」「自分の娘が非行に走り取り返しのつかないことをしたら?」現代日本においてどの家庭にも起こるかもしれない出来事。それぞれの立場を考える良いきっかけとなった。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.39:
(3pt)

宮部みゆきはやっぱり現代もの

模倣犯の続編というより、前畑滋子スピンオフ 面白かったです。
ひとつだけ難点をあげるなら、導入部で重要な話になっている「あの事件」で
サイコメトラーは、「誰と接触したのか」について「あいまい」でも言及が
なかったことです。
楽園 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 上 (文春文庫)より
4167549077

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