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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全232件 61~80 4/12ページ
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「この世には不思議なことなど何一つ無いのだよ」。京極夏彦の「京極堂シリーズ」における中禅寺秋彦の言葉である。にもかかわらず、このシリーズには言葉とは裏腹に「不思議なこと」が常に一つだけ存在する。それは他でもない榎木津礼二郎の「他人の記憶を見る能力」である。彼等を巡る出来事は論理的に解決されるが、彼等自身に関わるこの能力だけは何故か説明が放棄されている。世界の論理的解決を支える根本的な「語られざるもの/語りえぬもの」の存在。 『楽園』は、榎木津と同様の「能力」を中心に据えた物語である。果たしてその能力は本物なのか、それとも論理的説明がなされ得るものなのか。出来事はそこから始まる。だがその「能力」の持ち主は既にして故人であり、それ故に調査は思いがけぬ方向へ引きずられ、予期せぬ人物が想像の埒外にある過去を晒す。家族を巡る秘密は、幾つもの「事件」を巻き込んで渦中の人々を揺さぶる。過去の発掘、複数の家族の「歴史」の再構築。果たしてその結末は? 「語られざるもの/語りえぬもの」は言語の中に定着されたのか? 繊細で巧みな文体によって綴られる物語の終局は、多分予定調和と言えば言えるが、それにしても美しい物語の閉じ方ではある。 | ||||
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宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。 ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。 さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。 主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。 サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。 その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。 感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。 女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。 | ||||
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宮部みゆきさんの本を読むのは今回が初めてでした。 ストーリーはなくなった少年が生前に描いたスケッチブックの絵から始まります。その中にフリーライターの主人公が遭遇した忌まわしい殺人事件の舞台になった山荘が描かれていました。 さらについ最近、火事が原因で焼けた跡地から見つかった遺体についても、そのスケッチブックに描かれていました。 主人公はその少年の母親からの依頼で少年がなぜそのような絵を描くことができたのか、ということを調べ始めます。 サイコメトラーなのか、あるいは見聞きしたものからそれらの絵を描いたのか。 その調査が進むごとに真相に迫っていくのですが・・・。 感想は、山荘の事件に関して、結局はどういう事件であったかということもあまり深く結びつきがないし、さらに実の親が娘を殺し、家の下に埋めるということも、動機からしてあまり納得のいくものではありませんでした。また考えながら書いたんだろうなと思わせるような流れで、読んでいて自然な話の展開というふうには感じませんでした。 女性の作家らしく、人の細かな心理に関する描写はなかなか楽しく読み進めることができましたが、これだけの長編にしてはなんだかなという感じです。新鮮さがないというのが率直な感想でした。 | ||||
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摸倣犯や以前の作品は、面白いんだけど、言葉の端々に格調の不足を感じ、残念に思うことがあった。 久しぶりに読んだ本書は、以前感じた残念さがかなり減っている。 宮部氏なりに歳を重ねたことが伺える一冊だと感じた。 全体を通して楽しく読めた。その点で筆者の狙いは達成されていると思う。 | ||||
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摸倣犯や以前の作品は、面白いんだけど、言葉の端々に格調の不足を感じ、残念に思うことがあった。 久しぶりに読んだ本書は、以前感じた残念さがかなり減っている。 宮部氏なりに歳を重ねたことが伺える一冊だと感じた。 全体を通して楽しく読めた。その点で筆者の狙いは達成されていると思う。 | ||||
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宮部みゆきは余りにメジャーになりすぎて、ちょっと距離を措くようにしている。時代小説もいくつか書いているようだが、山本周五郎などを読んできた私には食指が動かない。 ただ現代ミステリーの宮部となると話は別だ。初期の頃に「火車」を読んだのが強烈な印象として残り、奇しくもこれが、山本周五郎賞を受けている。 その後、「火車」を超える作品を見かけないが、それでも読まずにいられない魅力がある。 何といってもその読み易さが魅力なのだが、読み易さの中に、肌理が細かいというか、宮部ワールドならぬ、宮部ワードという言葉の魔力を駆使するのだ。 従って、知らない間に物語の世界へ入り込んでしまう。そして、その居心地のよい小舟に揺られているだけでよいのだ。 本書もまさにそうで、その上に何回となく泣かされた。本書の内容で、交通事故で無くなった親の気持ちは身につまされる。そして親の愛情の深さに納得させられる。 内容そのものには初期の圧倒的な面白さはないが、円熟さを帯びてきたというか、巧いというか、こういうのを書くから、宮部みゆきが多くの人に読まれるのだなと思えるのだ。 | ||||
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宮部みゆきは余りにメジャーになりすぎて、ちょっと距離を措くようにしている。時代小説もいくつか書いているようだが、山本周五郎などを読んできた私には食指が動かない。 ただ現代ミステリーの宮部となると話は別だ。初期の頃に「火車」を読んだのが強烈な印象として残り、奇しくもこれが、山本周五郎賞を受けている。 その後、「火車」を超える作品を見かけないが、それでも読まずにいられない魅力がある。 何といってもその読み易さが魅力なのだが、読み易さの中に、肌理が細かいというか、宮部ワールドならぬ、宮部ワードという言葉の魔力を駆使するのだ。 従って、知らない間に物語の世界へ入り込んでしまう。そして、その居心地のよい小舟に揺られているだけでよいのだ。 本書もまさにそうで、その上に何回となく泣かされた。本書の内容で、交通事故で無くなった親の気持ちは身につまされる。そして親の愛情の深さに納得させられる。 内容そのものには初期の圧倒的な面白さはないが、円熟さを帯びてきたというか、巧いというか、こういうのを書くから、宮部みゆきが多くの人に読まれるのだなと思えるのだ。 | ||||
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純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。 しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。 いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。 | ||||
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純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。 しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。 いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。 | ||||
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純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。 しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。 いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。 | ||||
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模倣犯のルポライター、前畑滋子の事件解決後の日常に突然舞い込んできた ひとつの依頼話からストーリーが始まります。 模倣犯はそれぞれ登場人物からの目線としてのストーリー展開がありましたが 今回はほぼシゲちゃん目線なので、読みやすいです。 後半は背筋がゾッとするような、偶然が・・・ 模倣犯を読まれた方には是非読んでいただきたいい作品。 | ||||
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「火車」にて宮部みゆきファンになった私にとって、今回の作品は正直もの足りないものがありました。 まず主人公、前畑滋子があまり好きでないと言うせいもあると思いますが。 私は単なるライターです、と言う割にはあまりにも的を得すぎてご都合主義に思えます。もしかして滋子も「異能者」なんじゃないの?ってくらいに。彼女が推測したとおりにコトが運んで行くのはちょっと子供だまし的でした。 初めは単なるおばちゃんであった敏子さんは、最後の最後に大活躍(?)しますが、どうもこの人もセリフの言い回し(表現)がまどろっこしくて、なんかイライラしたんですよね。 ヒロインの誠子にはなにか胡散臭いものを感じ、実は彼女が16年前の事件に重要な関わりが?!と言うミステリー的期待はあっさり外れました(笑)誠子の元ダンナ、井上氏は「なんかこの人どこかで・・・」と思っていたら「火車」に出てくるしいちゃんの幼なじみ、保っちゃんと被ってました。これは宮部ワールドではよくあることなので、気にはなりませんでしたが。 作者の人柄が出てしまうのか、それがどんなに陰惨な事件を題材にしても人の優しさや温かさを感じさせ、それはそれはラストでとても感動するのです。が、今回はもう少し人間の黒い部分があっても良かったと思うのです。明夫と茜を悪者として描いてはいるのですが、例えば息子を亡くし、過去に祖母の託宣で幸せもつかめなかった敏子が、あんなに全編「いい人」でいいのか?? 姉はずっと家出をしたままと信じていた純真無垢のような誠子だって、実は何か黒い感情があって然るべきだと思うんですよ、人間ですから。これは宮部ワールドすべてに言えることなんですが、登場人物が「きれいすぎる」んです、心が。現実社会で生きていると自分にも黒い感情ってあるし、だからこそ人間だし、もっとそう言う部分を描けたら「火車」以上の作品が生まれるかも知れません。 | ||||
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わたしは宮部さんの小説はまだ六冊ほどしか読んだことがありませんが、楽園が一番気に入っています。模倣犯はあまり読後感がよくなかったのですが、楽園はいいですね。読んでいて、本当に物語に引き込まれました。宮部さんの文章力もすごいと思います。ただ、わたしは最近、新人の作家である神崎和幸のデシートを読んだため、この楽園もデシートほど面白いとは思いませんでした。新人の作家でもデシートぐらいのものを書けるのだから、宮部さんにはもっと上を目指してほしいです。 | ||||
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2008.6涙が出てきました。面白かった・・さすが宮部みゆき!上下巻あり 読めるかな?という不安はすぐに一掃され、読み進めるにつれ【もう少ししかない】という不安に変わっていきました。オススメの本です。 | ||||
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宮部みゆきの著書は2冊読んでいましたが、今回改めて、人物が丁寧に描写されているのに驚きました。一人一人きっちり描かれているので、少しずつ感情移入してしまうのですよね。 ストーリーはよく計算されていて、下巻の中盤位には結論が見えてきます。それこそ、一つ一つのパズルのピースが嵌っていくような感覚です。 | ||||
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宮部みゆき作品はかなり読み込んでいますが、毎回構成のすごさには感動します。 「模倣犯」も読みましたが、こちらはそれを読んでなくても十分です。 (ただ、前畑さんの回想に前回の事件で・・と出てくるので、読んでいないと 気になるかもしれません。) レビューを下だけにしたのは、上を読んだら当然下も読んでしまうだろうと思ったからです。 それぐらい、先が気になって、没頭してしまいます。いろんなところで、いろんな人たちが出てきて 一見関係ないような話がそこここで展開されていくのですが、しっかり最後にはつながっていきます。 しかし、宮部作品には超能力がよくでてくるなあ。 | ||||
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久々に宮部みゆきさんの長編を読みました。好きな作家さんは割りとちゃんと押さえている方なのですが、何故かこの作品は読んでなかったんです。やっぱり、この人は上手いなぁと改めて感じました。会話がとても活き活きとしています。キャラクター毎にしっかりと口調を変えていて、そのどれもがリアリティがあります。例えば、よく「〜したのです。」なんて会話を書く作家がいますが、実際にそんな物言いをすることなど滅多にないはずで、宮部さんは「〜したんです。」とか「〜したんですよ。」と書きます。こういうちょっとしたところで読み手にストレスを感じさせないというのは、作家としての素養なんだろうなと思います。本作は、名著「模倣犯」の9年後の世界です。主人公は同じくジャーナリスト前畑滋子、9年間のブランクを置いての復活です。本作においては、「模倣犯」で闘い、燃え尽きた前畑が再度「調査」という仕事に戻る過程で、9年前の事件を消化していくという、本筋ではないストーリーが織り込まれています。ですので、できれば、未読の方は「模倣犯」を読了されてから、既読の方もざっと読み返してからお読みになることをお勧めします。私の場合は、もう何年も前に読んで忘れている部分が多かったので、この複線を上手に楽しめず、ちょっと残念でした。本作のテーマは、ずばり、家族愛です。二組の家族の切なく哀しい物語です。宮部節が炸裂して、涙をこらえる場面、うんうんとうなずく場面の連続でした。とても面白かったのですが、期待していた複数の謎解きが片隅に追いやられ、驚天動地のどんでん返しとかもなかったので、ミステリーとしての魅力は「模倣犯」のようには強くありません。が、純粋に小説としての魅力は存分にあります。私の場合は、登場する家族と自分(我が家)を重ね合わせてしまうことで、一段と惹きこまれました。模倣犯〈上〉 | ||||
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久々に宮部みゆきさんの長編を読みました。 好きな作家さんは割りとちゃんと押さえている方なのですが、何故かこの作品は読んでなかったんです。 やっぱり、この人は上手いなぁと改めて感じました。 会話がとても活き活きとしています。キャラクター毎にしっかりと口調を変えていて、そのどれもがリアリティがあります。例えば、よく「〜したのです。」なんて会話を書く作家がいますが、実際にそんな物言いをすることなど滅多にないはずで、宮部さんは「〜したんです。」とか「〜したんですよ。」と書きます。こういうちょっとしたところで読み手にストレスを感じさせないというのは、作家としての素養なんだろうなと思います。 本作は、名著「模倣犯」の9年後の世界です。主人公は同じくジャーナリスト前畑滋子、9年間のブランクを置いての復活です。本作においては、「模倣犯」で闘い、燃え尽きた前畑が再度「調査」という仕事に戻る過程で、9年前の事件を消化していくという、本筋ではないストーリーが織り込まれています。ですので、できれば、未読の方は「模倣犯」を読了されてから、既読の方もざっと読み返してからお読みになることをお勧めします。私の場合は、もう何年も前に読んで忘れている部分が多かったので、この複線を上手に楽しめず、ちょっと残念でした。 本作のテーマは、ずばり、家族愛です。 二組の家族の切なく哀しい物語です。 宮部節が炸裂して、涙をこらえる場面、うんうんとうなずく場面の連続でした。 とても面白かったのですが、期待していた複数の謎解きが片隅に追いやられ、驚天動地のどんでん返しとかもなかったので、ミステリーとしての魅力は「模倣犯」のようには強くありません。が、純粋に小説としての魅力は存分にあります。私の場合は、登場する家族と自分(我が家)を重ね合わせてしまうことで、一段と惹きこまれました。 | ||||
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この作品は模倣犯の主人公・滋子が事件の9年後に事件の後遺症をかかえつつも、新しい事件に立ち向かっていくことを描いた作品。でも、読んでいるうちに、これは作者自身の気持ちを代弁しているのではなかろうかと感じます。(後書きにも似たような書かれていたので、やはり皆感じるのかと妙に納得しました。)模倣犯はとてつもない大作で、作者自身も疲れ果ててしまったのでしょう。数年経ってようやく、模倣犯を書いたことを思い出し、書いたことを精算することがようやく出来たのかなあと勝手に考えてしまいました。作品は面白いですが、上下巻という長編の割には展開が少ないような・・・。滋子の旦那の昭二が個人的にはいい感じだなと思います。 | ||||
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この作品は模倣犯の主人公・滋子が事件の9年後に 事件の後遺症をかかえつつも、新しい事件に立ち向かっていくことを描いた作品。 でも、読んでいるうちに、 これは作者自身の気持ちを代弁しているのではなかろうかと感じます。 (後書きにも似たような書かれていたので、やはり皆感じるのかと妙に納得しました。) 模倣犯はとてつもない大作で、 作者自身も疲れ果ててしまったのでしょう。 数年経ってようやく、模倣犯を書いたことを思い出し、 書いたことを精算することがようやく出来たのかなあと勝手に考えてしまいました。 作品は面白いですが、上下巻という長編の割には展開が少ないような・・・。 滋子の旦那の昭二が個人的にはいい感じだなと思います。 | ||||
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