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わたしたちが孤児だったころ
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わたしたちが孤児だったころの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 21~40 2/4ページ
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| カズオ・イシグロがイギリスのいわゆる正統系の作家だというのは、納得できる気がする。 この「私たちが孤児だったころ」や、「私を離さないで」などのイシグロ氏の長編小説を読んでいて一番感じるのは、 なんというべきか、「主人公が基本的に、世界に対するもっともな信頼感を抱いている」のである。 この「私たちが孤児だった頃」にしても、主人公のバンクスは両親の人生にただただ翻弄される形で 唐突に孤児になってしまうが、全てが明らかになって母親と再開を果たした後もその両親の過去の選択を受け入れ、 (それは自分ではどうしようもできない大きな政治や社会の流れを受け入れるということでもある) 探偵としての自分がどう生きるべきかという選択を考慮した末に孤児の新しい女の子を引き受けることにする。 彼は、自分自身の悲劇は置いておいて、新しく受け入れる養子に彼なりに手を差し伸べる。それはほぼ無償の愛に近い。 物語の最後には、探偵として生きてきたバンクスの最後の心の揺らぎが示される。 ロンドンで今までのように事件を調査しつつ、ここで残りの人生の時間を過ごすのか、それとも、 養子にしたジェニファーと田舎で暮らすかどうか.... という老年期に差し掛かった探偵の穏やかな迷いの独白での幕引きはなかなか味わい深いものがある。 私がカズオ・イシグロの小説を定期的に手にとり、その世界に触れたいと思うのは、 イシグロの小説の人々(主に主人公)が感じる、 「自分を取り巻く世界に対する信頼感」を彼らの目線を通じて同じように感じたいからなのかもしれないと時に思う。 過去の様々な物事を語る時に、それが曖昧になる(いわゆる信頼できない語り手になる)というのは、 自分の都合の良いように過去を改変して再構築しているのだと言える。けれどもそれは言い方を変えれば、 複雑で、捉えどころのなく、バラバラになってしまっている現実を、もう一度信頼のできる形に捉え直そうとする ある意味で誰しもがする普遍的で重要な試みだとも言えるのではないか。 そのような重要な試みを、カズオ・イシグロは描いているのではないかと時に感じる。 | ||||
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| この小説の結末にはとても興味があった。しかし終盤での、駆け落ちを決定したことの唐突さや、両親の拉致されているであろう家に推測だけで命がけで向かおうとする不自然さや、親友アキラとの再会の非現実性など、前作「充たされざる者」の世界であれば許容できた展開も、今回は許容できなかった。しかし、大どんでん返しの結末は楽しめ、サラの死も、もの悲しさの余韻が残り、しみじみ感じられた点は良かった。総合評価は3.5としたいが、3とした。 | ||||
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| とにかく物語として非常に拙く、特に前半はダラダラとしてエピソードをつないでいるだけなのでかなり退屈でした。 ほぼ半分にあたる257頁あたりからそれまでの記述スタイルとは明らかに異なる語りにテンポの良さのようなものが出てきますが、作者であるイシグロ氏にもこの木に竹を接いだような不自然な変化についてちゃんとした説明が出来ていないことからも、おそらく作者のミスなのだろうということが感じだれて、この点も本作の出来の悪さに一役買っています。 いちばん不味いのは、本作の物語の中心である「両親誘拐事件(?)」を主人公のクリストファーが私立探偵になってまで解決しようとしているのに、明らかにこの事件に深く関わっている「フィリップおじさん」なる人物を最後まで全く捜そうとしない点です。 幸いにも本書のラストで別の件でむしろフィリップおじさんの方から再会してくれるわけですが、高名な名探偵という立場になっているクリストファーがそんな当たり前にことすら出来ないということにはただただ呆れてしまいます。 そもそも探偵というわりに探偵らしい活躍が一切書かれていないというのも奇妙ですが、これはイシグロ氏の作家として力量と才能に大きな問題があるからだと私は思います。 本作でも残りわずかになってからバタバタと事件の真相が書かれていきますが、その記述がいかにも取ってつけたように不自然でそれまでの文章から乖離しているという問題点は、本作の後に書かれた『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』でも共通する欠点です。 さらに欠点を指摘すると、ダラダラとした意味のないエピソードを細かくつないでイシグロ作品は出来ていて、それらからなる全体の物語には「メタ」が全く存在しない単一の意味しかないということでしょう。 本作においても表層的で単純なストーリーしか存在せず、批評家が無理筋に強引な評価をしてような「孤児」というワードへの複雑な含蓄などじつは本作には全く存在してはいません。 評価については個人的には最低評価が妥当ですが、こうして意図的に作られたノーベル文学賞作家という意味を提議するためにもあえて普通という評価にさせていただきます。 | ||||
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| 久しぶりに“身が入る”読書を楽しんだ。カズオ・イシグロはもう一冊、世界的なベストセラーになった『わたしを離さないで』を読んだだけだが、あれも面白かった。そのほかの作品のあらすじに目を通してみると、多彩な作風を持つ作家らしいので、一概には言えないかもしれないが、わたしが読んだ2作は間違いなく圧倒的な物語が展開する小説だった。 本書には、意外な作家の影響も見受けられる。本当に本当に意外なのだが、それはアガサ・クリスティーである。このことをわたしが知ったのは、しばらく前に読んだ平井杏子という人が書いた紀行エッセイ『アガサ・クリスティを訪ねる旅』(大修館書店)のあとがきでだった。以下、それを少し引用してみよう。 “じつは打ち明けると、この旅に私を誘ってくれたのは、カズオ・イシグロというひとりの作家でした。(中略)人間心理の奥底に深く分け入るイシグロ文学に魅せられ、著書やさまざまな資料に目を通していた私は、長編第五作目の『私たちが孤児だったころ』(原文ママ)のことを、イシグロ自身が「アガサ・クリスティのパスティーシュ」と語ったインタビュー記事に行き当たりました。……” パスティーシュとは模倣のことである。あらためて思い巡らすまでもなく本書の主人公は探偵だし、過去と向き合い、ケリをつけようとする物語は確かにクリスティー的だ。もちろんクリスティーとイシグロの作風はまったく異なるが、イギリスにはディケンズの『エドウィン・ドルードの謎』のように文豪がミステリを手がける伝統があり、本書もその系譜に連ねてよいのではないか。もっと言えば、イシグロのストーリーテラーぶりはディケンズ的でもあると思う。 | ||||
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| 英国の著名な探偵、クリストファー・バンクス。 彼の回想という形で、本書は構成されている。 どこまでが真実で、どこからが虚構と感じるかは読み手に委ねられるだろう。 独特の世界観を楽しみたい一冊。 | ||||
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| 物語の舞台は主に、1930年代のイギリスと上海である。 上海生まれのイギリス人である本書の主人公は、ある日突然孤児となる。イギリスで成人して探偵となった後は、やらなければならないことがあるという使命感から、上海に行く。 自分の使命が常に優先されており、他人の苦悩や痛みには思いを及ぼさない。ところどころ、読んでいて驚かされるほど、あまりに自己中心的な発言もする。そして、自分の恵まれた地位や特権が、多くの人の犠牲の上に成り立ってきたことにも気づかず、また、気づいた後も、自分を正当化し続ける。 作者はさらに物語の中に隠喩として、先進国で裕福に暮らす人々への批判も含めているように思う。 主人公と相似の関係にあるものとして、列強各国の富裕層がある。その中でも特に、中心的存在である大英帝国に対して、作者の厳しい目が向けられているように感じる。使命感を持って帝国主義の行動を起こし、自分たちの恵まれた社会や国が他国民の犠牲の上に成り立っていることに気づかずに(あるいは故意に無視して)人生を謳歌している。この国民みんなが、タイトルの「わたしたち」に含まれるのではないだろうか。 そしてこの「わたしたち」は、昔だけの話ではなく、現代の先進国に生きる私たちの問題でもある。 | ||||
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| 前半のミス・ヘミングスとの出会い、幼少時代の回想あたりまでは、可笑しいやら美しいやらでとても楽しめました。 上海に戻ったあたりから暗雲がたちこめ、パンドラの箱を開けたように、世界の負の部分が噴出してきます。物語の冒頭、20代前半だった主人公は、最終章では還暦近いおじさんに。老人になった彼の生活は、冒頭の青年が思い描いていた未来と、遠くかけ離れたものではないけれど、なんだか「ま、こんなものなのかな?」みたいな諦念が漂う。老人になるってあんな「やっと全ての傷口がふさがった」みたいな心地なんでしょうか…。 真ん中くらいから「充たされざる者」を二番煎じした世界が広がり、不安や心配でグラグラと話は進みます。再会したアキラは本当に本人だったのかは謎…。アキラ、ミス・ヘミングス、そして父親・母親の結末…。豊かでキラキラと潤いに満ちた幼少時代が、灰色で乾燥した地に変化した感じ。 それにしてもイシグロさんって奇妙な人。分厚い仮面をかぶっていて、何が起こっても耐えしのんで、絶対に本性を表に出さない。生粋のイギリス人とはまたちょっと違う頑固さ・謙虚さがある。見ていて時に息苦しくなるほど。でもこの本の終盤では、その仮面を一枚とって素直な表情を見せているような気が少しした。そしてそこにいるのは意外と普通の人だったりする。 | ||||
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| 相変わらず一筋縄でない展開、最後の方に突きつけられる真実の衝撃、主人公が味わわされる挫折や悲哀、といったイシグロ氏おなじみのフルコースといった様相なのだが、今回はあまりうまくいっていないように思われた。展開が強引すぎたのと、主人公があまりに自信家で楽天家すぎたように思う。いくら探偵としてイギリスで大成功をおさめているとはいえ、子供の頃に失踪した両親を何十年も経った後でもすぐに見つけ出せる、そしてまだある家に幽閉されていると確信できるだろうか。 主人公のクリストファーの甘い期待や思惑は最後に木っ端みじんにされてしまい、イシグロ氏が得意とする語り手である主人公の挫折や悲哀が最後に痛烈に炸裂するわけだが、自分の属する世界、自分の信じている信念、自分の大切にしている記憶が、実はそれほどたいしたものではなく、むしろもろくて曖昧なものであるという、イシグロ氏のテーマが最後にいかんなく発揮されてやはり素晴らしい。 後半の戦闘シーンも、息をのむほどの迫力と恐怖が伝わってきて、この作家の描写力の確かさがよくわかった・ しかし、「日の名残」や「私を離さないで」と比べると、特に後半はあまりに事がとんとんと小気味よく進みすぎて、それが作者の都合に思えてしまい、小説に入り込めなかった。残念。 | ||||
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| 送って頂いた本、一見確かに綺麗は綺麗でしたが?ページを開くとこれが本なのかと思うような 製本の仕方に驚きました。 とてもこの本で読む気になれず(手で引き裂いて捨て)、新たに文庫を購入しました。悪しからずーー | ||||
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| まず将来の移植用として人を育てるということ、それを利用して移植手術を行い、生命を奪うこと。多くの倫理的問題を具組んでいすぎる作品です。 | ||||
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| 今でこそ有名なカズオ・イシグロですが、なかなか良い本を書いていました。 | ||||
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| 不思議な、内容だった。イギリスで実際にあったことなのか作者の完全なフィクションなのか? 内容に付いていくのに時間がかかった。 結末が、不思議! | ||||
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| 突然の両親の失踪にも動じなかった主人公は、心はずっと孤児のまま、大人になってもずっと、両親に会えると信じ、探し続けていた。 その間、世界は激変し、幼友達や恋人が過酷な運命に巻き込まれていく。 そして、彼が夢から覚めた時に見たものは…, 後半の、戦火に踏みにじられた人々の生活の凄惨さ、愛犬を守ろうとする少女の運命に思いをはせ、涙が出そうになった。 | ||||
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| フィクションなのだけど何だかリアリティがあって入り込みやすかったです。 終わり方が良かった。 | ||||
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| 1930年代の上海が舞台と言うことに惹かれて読み出した。 主人公の少年は英国人だが英国に住んだことがない。 上海の租界地で生まれ育った。日本人の少年とも対等な友達として楽しくくらしていたが、戦争の暗雲は、彼らを包み込んで行く。 自国が列強の国々に租界地にされて行く中国の悲惨さ。東洋のパリと称された華やかさは、裏にとんでもない暮らしが横たわっていた。 両親が、突然行方不明になった英国人の少年には帰るべき故郷は無かった。 日本軍が刻々と迫ってくる恐怖の中必死に生きる少年。 叔母に引き取られ英国で大人になり、仕事も順調だが、両親の失踪の理由と結末がわからない。 両親を何とかして探し出そうとする。 背景の社会はアヘンを利用した国は英国だけでは無かった。 中国国内の国民党と共産党の争い、実に混沌とした時代は、個人の生活を翻弄してしまう。 最後までドキドキワクワクしながら読んだ。 | ||||
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| カズオ・イシグロの作品を読むと、いつも迷宮に入ったような気持ちになる。 一人称で語られる日常、些細で詳細な、ごく身近な人物や風景の描写、それに伴う主人公の感情。 そこが、どこかの段階で少しづつ歯車を狂わせ、「何故?」と思わせるような言動へと移行していく。 思い出は、思い出すたびに少しづつ色を変え、思い出の人物に再会するたびに更にその色は変化する。 タイトルの通り、カズオ・イシグロの小説は全て仕掛け尽くしで作品数も少ないので、本当はあらすじすら読まず、全読みして欲しい。が、一応、自分なりの感想を言いたい欲望が抑えきれないので、簡単に書く。 今作は、私が初期の2作が未読の為、彼の書いた「東洋」に初めて触れた作品であったが、この作品は、人物の内面のみならず、『日の名残り』と同様の第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に起きた出来事が話の中心であり、英国内の知識層が第一次世界大戦後、第二次世界大戦を食い止めるべく義侠心を持って議論・行動していた半面、別の英国人は植民地搾取も行っていたというアンビバレントな状態や、それが、中国・日本内でもあったという世界状況も充分伝えてくれる。 後半の激しい展開に驚いたが、まさに、カズオ・イシグロの真骨頂と言える作品であると思う。 | ||||
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| 美しい「ただそこにいる」母。アキラいわく「ノスタルジックになる時思い出すんだ、子供の頃に住んでいた今よりも良い世界を。思い出して、良い世界がまた戻ってきてくれればと願う。だからとても大切なんだ。」彼が描くこの世界はとってもきれいで、ふわふわとした優しさがあって絶妙だとおもった。 また、生きることの使命感、「イギリス人らしく」「日本人らしく」というアイデンティティへのこだわりは共鳴できた。 一つ好きでなかったのは、クリストファーの母親のいく末のストーリーと描写は、息子を守るための犠牲という対比のために作られた感が強く、少々不快だった。 | ||||
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| 緻密な描写で主人公の心象を描き、ダイナミックな展開でハラハラさせて、やがて浮かびあがる戦争時の国家に振り回される個人という大きなテーマを突きつけてくる。 | ||||
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| イギリス人男性の一人称で語られる話には、とくに、読者を引っ張っていこうとするような派手なストーリーはない。 語り手であり主人公である男は、イギリス名門貴族の屋敷で、父親の代から執事として仕えていたという「稀有な職業人」である。 一見、この物語の主人公のウリは、いま人気の「プロフェッショナル」であることかなと思わせる。 プロフェッショナルと言われるほどの人は、彼(彼女)でなければ知り得ない「世界」をもっている。 それは、たんなる知識や情報とも異なる、生きざまとしか言いようのない世界でしょう。 一流の体操選手の映像をどれほどだくさんみても、その演技が作られる過程をテキストで学んでも、 決して、彼の真似ができないように、それに生涯をささげてきた画家や役者から、どれほど 絵を習ったり、演技をつけてもらっても、同じものは作れないように、「時間」に、いのちを練り込んで得た成果が、「プロフェッショナル」かなと思うのです。 名門の御屋敷で、国でも有力な大貴族に仕え、完全な執事を目指してきたスチーブンス。 彼が、休暇をもらって、昔同じ屋敷で女中頭だった女性に会いに行くというだけのストーリーです。 彼女への淡い恋心や、むかし彼が仕えたダーリントン卿や 客であった貴族や政治家の思い出が織り込まれていますが、それらは、ある意味、第二次大戦をはさんだ時代の、「特ダネ」だと言えますが、 この小説の世界は、歴史を再現することでもなければ、この執事が生きた特殊な世界を語ることでもないようです。 ゆったりとたゆたう大海原の波立ちの奥にある、熟成され、きらめくふしぎな空間とでも呼ぶような、超一流の執事の「品格」が描かれているのです。 このような執事は、この時代の、この家からしか生まれなかったでしょうという意味で、彼は、貴重な歴史の一場面として、現れています。 ノーベル賞に選ばれたのは、やはり、それが非常に稀有な香りを放っていたからかもしれないと、思わず、うなってしまいました。 | ||||
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| 入りやすい文体で、彼の世界に引き込まれます。 日の名残りと同じように、主人公が現在を生きながら過去に思いを巡らせる物語です。 最終的に、過去と現在が上手に収束し、何とも言えない気持ちを味わえます。 日の名残りよりもボリュームがありますが、薄っぺらさは全くなく、ページ数の分だけ複雑さや奥行きがある作品です。 読後の充足感は日の名残りの圧勝ですが、これはこれで気持を持って行かれます。 食事よりも本を読みたくなる作品です。 | ||||
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