■スポンサードリンク
わたしたちが孤児だったころ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
わたしたちが孤児だったころの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アキラとの子供時代のダラダラ長い思い出は何なのか。 なぜアキラとあんなにタイミング良くあんな場所で再会するのか。さすがに無理があるでしょう。 ジェニファーの盗られたトランクの中身にまつわる話、何かあるのかと思いきや結局無かった。 主人公が突然やたらと傲慢、自分勝手になるのになぜ周りの人間は彼に従うのか。 優秀なはずの探偵なのに、両親がずっと何十年も同じ場所で幽閉されていると信じて疑わない、というのも変。 他の方も書いておられましたが、何故まずフィリップおじさんを探そうとしなかったのか。第一に探すべきだろう。 不思議に思うところや不自然な箇所が多々ありすっきり読めませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雰囲気は非常にいい。 第二次大戦前の、とりわけ日中戦争前の上海とイギリスを舞台に、夢とも現実ともつかぬ幻想的とすらいえる物語が進んでゆく。 いかに人間の記憶はいい加減か、世界を自分に都合をよく見ているかについて書かれた小説としては良いものだと思う。 しかし主人公が少年時代を過ごしたであろう時期は、計算すると19世紀末ということになり、まだ中国には軍閥といえる存在はいなかったはずで、完全に物語が破綻する。 また軍閥なんて存在は自分の支配地域を離れれば、意外と無力な存在であり、ましてイギリス人に犯罪を働くなどということはリスクがありすぎてしなかったであろう。 いささか現実感に欠けるという点においてあまり高くは評価できない本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2冊読みましたが途中でリタイアしました、たぶんこの作者が日本人の思いなどを拒否する本だと思う。 イギリス国籍だけど元日本人だからと思い手に取りましたが 甘かった、最初から撥ねつけられるような本でした。 別に本が悪いのではなく私にはまったく受け入れられない。私は海外の本が好きで小さい時から シニアになるまで殆ど翻訳物ばかりでした。インドのおとぎ話もありました。聖書も。 その私でも全く理解できませんでした。 でも好きな海外の作者さんが皆さん亡くなるのでイギリス国籍の方ならと思いましたが 当てが外れました。大人しく時代小説でも読みましょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一体何なんでしょうね。内容に時代性がなく、増して時代を超えた普遍性もない小説とは。表題の「わたしたち」「孤児」「だったころ」も、様々な意味で勘違いを起こさせる表現になっています。先ずは「わたしたち」、物語は凡そ主人公の一人称で描かれ進みながら、最後近くなって唐突に二人称に、それも主人公の単なる推測により拡張されているに過ぎません。また「孤児」、主人公は男親には捨てられたのかも知れないが、女親は愛する主人公への経済支援の見返りに自らを押し殺して囚われの身となり続けたのでしたし、そして「だったころ」、主人公と彼に係わる枢要な人物は全て、最後まで過去に引き摺られ続けて、結局は新たなステージに立てないで終わっています。要の主人公の心理・心象さえはっきりしていません。これを文学といえるのでしょうか。何を読み取ればよいのか、掴めないまゝの「冒険譚」です。いっそ表題を『20世紀初頭中国上海で起こった決して特異でもないある英国人夫婦の失踪と両親を探し求める息子の顛末』とでも題してくれれば、読まずに済んだものを、なまじの表題であるがために、人を惑わし誘い込む、罪な小説とでも、評したくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
描写が実に大雑把。主人公は有名な名探偵なのだが、解決した事件の内容や解決方法については、ほとんど語られない。 しかし多くの人から尊敬を集めている。主人公の両親の失踪理由も子どもが考えそうなもので、筋に全く深みがない。子どもの頃の友人のアキラは一体どうなったんだ? ただ、訳の文体がよいのか、読みやすかったことが唯一の良いところ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母のこの人生の行く末は何? えぐいドロドロ歴史物漫画お書きのおつもりじゃないんでしょう?彼女がきっぱりと命を絶って、無一文の主人公がイギリスで普通に人生を極められたらどんなに良かったか。それじゃお書きになりたいと思っているお話にはならないけれど、でもそのお書きになりたかったものを、このはなはだ気分の悪くなる展開に託す必要がおありでした?人間の色々な面を各登場人物に代表させようとしているのはわかるし、数多くの個所に実に鋭い人間の描写があるにはあるのですが。言おうとしているテーマはバラバラだし一つの長編にぶち込むには相性が合わないものばかり。ミステリーでなければ読み進めるのに難がある。主幹のテーマも最後のページに出てきますが、申し訳ございませんが、しっくりこないし、百歩譲っても舌足らず。それと、冷徹な主人公が突然人が違った様にイライラと前線地帯に突進しまるでそれまでと別の小説が始まるみたい。そこにはもう両親がいそうにないという客観的合理的判断をまさに下せるはずの主人公が、浮足立ったようになり猛進し、ここでアキラが出てくるだろうなと予測できても、その出会いの嘘みたいな偶然の様は流石に期待外れもは甚だしい。戦場の悲惨さを見せたかったお気持ちだけはわかりますが。稀に見る素晴らしい筆致で深淵とした世界を描かれるのに追随を許さないイシグロさんが一体どうなされたのか。 主人公のよって立つ英雄正義本望と、それを冷笑せざるを得ないような結果になってしまう全くのどんでん返しも、少々稚拙で、何よりとても残酷な物語です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
送って頂いた本、一見確かに綺麗は綺麗でしたが?ページを開くとこれが本なのかと思うような 製本の仕方に驚きました。 とてもこの本で読む気になれず(手で引き裂いて捨て)、新たに文庫を購入しました。悪しからずーー | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず将来の移植用として人を育てるということ、それを利用して移植手術を行い、生命を奪うこと。多くの倫理的問題を具組んでいすぎる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は他のカズオ・イシグロの作品に比べると、この作品はそれほど楽しめませんでした。 読み進めるにつれて、だんだん世界が分かってくる、しかも、その世界は話者が捉えているものであり、 間違っているかもしれないという彼の作品の進め方はやはり惹きつけられるものがあります。 ただ、この作品の最後の方のいわば種明かしにあたるところが、どうもいま一歩私は好きになれなかったです。 もちろん、好きな作家ではあるのですが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!