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暗闇の中で子供
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暗闇の中で子供の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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前作『煙か土か食い物』は、有能な外科医・四郎が主人公だったから、物語は『悪童日記』の如くにクールでスピーディだった。でも、今回は迷い多き三郎君が主人公なので前作のようにはチャッチャッチャッとクールにいかず、読み手の根性を要求してくる。前作より破綻度は増しているし。とはいえ、思わず声を出して笑ってしまったり、思わずビクッとしてしまったり、胸が苦しくなったり、と五感に訴えてくるシーン満載で読者に対するサービス精神(?)はバッチリなのだ。更に、前作と合わせて、三郎視点と四郎視点から同じ舞台設定・登場人物を描き分けることによって、奈津川ファミリーがこの作品世界の中で立体的になり三次元的になった。この作品世界に登場する魅力的に壊れた人物たちについて、もっと知りたい、という欲求を抱かせる。今作の過激な暴力描写は残虐さを帯び陰鬱ですらある。前作ですら、18禁?と思ったが、しかし、考えてみれば、年齢の問題ではない。14歳であろうが、41歳であろうが、関係ない。関係ないがこの本は人を選ぶ。読んではいけない、あるいは、読ませたくない人というのが確実に存在する。 ―この作品における暴力や破壊や残酷さというものが、"比喩"であり「真実を語る」ための"装置"なのだ、ということがきっちり分かる人以外にはお薦めできない。副作用がこわくて薬が飲めるか!ぐらいの気持ちで、どうぞ。 | ||||
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読了。前作ほどの疾走感はない。語り部を奈津川四郎から奈津川三郎に変えたせいだとおもう。前作と似ているのは、語り部が自分の努力とは無関係に何かを与えられ救われる、という点。ただ、救われ方が前作に比べ格段にえずい。これが何かを手に入れようとしてあきらめなかった四郎と、自分の問題に決着をつけきれなかった三郎との違いなのかもしれない。前作を読んだ方だけにおすすめします。 | ||||
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