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暗闇の中で子供
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暗闇の中で子供の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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他の作品は良くても分厚い本にあの独特話し言葉表現は読むの面倒くさすぎる。普通の文章ならすらすら行く所が前に読む気力失わせる。目つかれれる。 | ||||
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前作はとにかく熱かったが、こちらはひたすら混沌。 頭の中が掻き乱される感覚。 | ||||
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「煙か土か食い物」の続編(?)、奈津川四兄弟のうち比較的まともな三男 ミステリ作家の三郎が主役だ。前作を読んでいなければチンプンカンプンなのだが、そもそも舞城作品を読み慣れていないと思考停止に陥るだろう。 ぶっ壊れた美少女を中心に、超グロテスクで荒唐無稽な連続殺人が絡むという、ミステリのフォーマットですがまともに受け止めると壁本もの。虚構と現実が交差するマジックリアルズム的な手法は、著者のその他の作品によく見られるが、本作品はその境目が判然としない。なので、よけい分かり難くなっているのだと思う。 色んなものをはぎ取って、ぎゅうぎゅうに絞り切ると、残ったものは無垢な愛でした、というのが僕の見方だ。 いつものコトバの奔流があまり楽しめなかったのが残念。 | ||||
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。。。。。。。。。。。。。。。什amazon.cn不用个? | ||||
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↑の影響力を持った作品です。「いまもっとも危険な小説」というキャッチコピーの中の「いま」は過去にも、現在にも、そして未来にも通じるもので、それはこの作品が、人間が自然と持っている既成概念を容赦なく破壊する性質のものだからです。舞城氏の想像力は良心や倫理の遥か向こう側の、ほとんど前人未到と呼べる地点で生み出されており、この作品を読むことで、多くの人は自分の中に新たなる視座を持つことになります。暴力的な想像力によって創作された映画やマンガやゲームに接しても、「舞城に比べればヌルいな」という思いが頭をもたげてくるのです。ただ舞城氏の想像力が完全に独創的なものかというと決してそうではありません。過去を振り返ればW・バロウズもいれば島田荘司氏という先駆者もいます。しかし実際のドラッグ体験による幻覚症状を書き殴ったバロウズや、純粋にミステリのトリックのために働かせていた島田氏の想像力には、舞城氏が持っているダダイズムとニヒリズムの土台はありません。何より読みやすい。冒頭の引きの強さは他の作家と別次元です。ドストエフスキーの「地下室の手記」と肩を並べます。けれどミステリです。予習として舞城氏の処女作「煙〜」は必読。本作はその続編だからです。舞城氏の特徴となると、句読点や改行の少ない、リズムと加速度に重きを置いた文体がよく挙げられますが、個人的に一番の特徴だと感じるのは舞城氏の自作に対する自己批評的な観点の存在です。本作では前作の「煙〜」がその対象で、「煙〜」のなかば破綻した物語の中で唯一の「希望」とも言えた二郎の現在が、その弟のミステリ作家で本作の語り部である奈津川三郎によって否定されます。「希望」は血の色、奈津川家の「現実」色に染まります。何故舞城氏はそんなことをするのか。舞城氏を丸雄、「煙〜」を二郎に置き換えると、本作での舞城氏の「煙〜」への否定は、丸雄の二郎への「おめえは山ん中で拾うてきた子や」という言葉と同じ意味のように思えます。嫌悪や恐怖だけでなく、そこには愛があるはずです。 | ||||
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印象的な作品。 一読したときは「???」と思ったが、鈍い私は2週間くらいたってからこの小説の仕掛けにやっと気がついた。 種明かしは読者には明示されないから、自分で読み取るしかないのだろう。鍵はやはり文中で語られる「フィクションの存在理由」それ自体だと思う。 だいたい、オゾンによって巨大化した人間なんて、実際にいるわけねーだろーが! というわけで、読了直後は「エヴァンゲリオン的竜頭蛇尾小説」としか思えなかったが、現在では「非常に緻密に構成された完成度の高い現代小説」であるとワタクシ的には認定したい。 | ||||
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前作、煙か土か食い物の続編。前作の事件を引きずる奈津川三郎と、 事件を踏襲するような行動を見せる、ユリオという少女。 この二人が主人公となって、新たな事件が生まれる。 この作品は、今まで読んだ本の中で一番衝撃を受けた。 三郎の職業が小説家なだけに、舞城王太郎の執筆観が書かれた冒頭の語りや、 進めるうち整合性を無くすシナリオ、それでも籠る熱、 全てがノンストップで駆け抜け、読み終わる頃は呆然とする。 三郎に自分を自己投影する場面が多々あり、 依存や執着という、認めたくない感情を三郎が吐露するシーンは、 思わず自分の過去を振り返って、打ちのめされました。 ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ。これは三郎が冒頭で強く語る話ですが、 終盤の、特に議論が良くなされる、話の整合性への回答だと思います。 私は三郎が小説の中の登場人物を越え、 舞城へ乗り移った、という演出だと受け取っています。 読んだ後は、是非誰かと議論をしたくなるでしょう。 | ||||
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あー、色々事件は起こるけど未解決のまま終わりましたね。('-,_ω-`)プッ 特にラストの一章がわけわからん。幻想世界?幽霊とか絡んできます。 今作は前作の「煙か土か食い物」みたいな疾走感はありませんが、作家が主人公ってこともあってか主人公の葛藤とか鬱屈だとかが色濃く書かれていると思います。執拗なほど内面に迫り来る描写が刻々と続くため、時には参ってしまいそうにもなりますが私的にはそれが良かった。前作はちょっと物語の進ませ方が強引で暴力的だったので辟易してしまったのですが、今作は実に静かに、しかし確かな激しさを伴って進行していきます。 まー、事件の解決は丸投げのまま終わりますがね。('-,_ω-`)プッ 著者の悩みとか葛藤だとかが垣間見れるような気がしますね。作家である主人公とリンクしている部分もあるんじゃないですかね。それを楽しめるかどうかが問題だと思います。楽しめなかった人はきっと最後まで読み通せないでしょう。('-,_ω-`)プッ | ||||
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「煙か土か…」で登場した奈津川家の三男「三郎」が主人公。 前作の四郎はパッと閃きサッと行動するタイプだったが、 対照的に三郎はじっくり考えるタイプ。 若干リズムが異なります。 しかし三郎も奈津川家の血を受け継ぐ人間だ、と感じる箇所が多々あります。 前作同様にミステリ的要素を中心にして、 三郎の心情を綴っています。 おもしろいです。 注意点は、前作以上にグロいことですかね。 グロさばかり際立つのはもったいないかと… 前作「煙か土か食い物」を先に読んだ方が数倍おもしろいでしょう。 あと、映画「ハンニバル(?)」も観ていなかったので 先に観ておくべきだと思いました。 | ||||
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『煙か土か食い物』の続編。たくさん事件が起こって、チャッチャッチャと解決されていく心地よさは同じ前作と同じなのだけども、今回の方がより思索的な下地を感じる。構成も幻想的。『煙』の方は、実務的職業の代表である医師・四郎が主人公だったのに対し、『暗闇』は思索的職業の代表(とみなされている)作家・三郎が主人公であるのも、この作品の性質を象徴的にあらわしている。 『煙』の方では、たくさん人が意味なく死んで「死んだらどうせ煙か土か食い物だ」というニヒルな認識をスタート地点としているとすれば、『暗闇』の方では「いや、でも何か意味があるはずでしょ、せっかく生まれてきたんだし」っていう方に少しばかり著者のハンドルが切られている。しかし、この作品では、その試みは必ずしも成功しているとはいえず、作品としては破綻していると言わざるを得ない。著者の葛藤を感じてしまう。もう少し、スコーンと突き抜けた舞城王太郎の方が断然面白い。 | ||||
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とにかく、たくさんの人が軽快に殺されてそれがまたアホみたいに残酷なので、なお良い。と書くと、危ない人だと思われるかもしれないけれどこの手の作品ってのは本来、猟奇的な心情を育てるためではなく読むことでスッキリするためにあるんだと考えている。キチッキチッとした正統派小説が好きな人からするとワケわからん小説かもしれないけれど好きな人は本当に好きという作家じゃないかな?非現実的で胡散臭くて鬼畜で、これ一番大切だけどすごく面白いミステリーです。軽々しいレトリックも良きなり。 | ||||
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の続編。三郎を主人公にすえて話。 だが、ぶっ壊れかたは前回の非ではない。 とにあえず、最初のほうでいきなり引っかかると思うんだけど、とにかく読み進んでほしい。 矛盾も妄想も現実もすべて内包して舞城は突き進んでいくのだから。 | ||||
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前作「煙か土か食い物」が非常に面白かったので、物語としてつながっている本作品を買った。前作では、一人称の基本のしゃべり口調のなかで非常に鋭利で残酷で利己的で、リズミカルでテンポよくまた、舞城氏のインテリジェンスが主人公の奈津川四郎を介して伝わってきて、さらに深い家族と彼女への愛情でつつみこんでいるような、アンビバレンスな心地よさとまた恐怖が同居している感覚で、一気に読んでしまった。ただ、ストーリーの構造にはやや難があった(たとえば名探偵の存在意義など)。個人的に一番好きなのは四郎の英語(カタカナだが)のセリフ。方言と交じり合ってすごい自然!で、本作だが、文体は前作の踏襲であるが、主人公が三郎に代わっていてややナイーブになってはいるものの、前作と同じ心地よさと残酷性は味わえる。ただし、決定的に違うのは、ストーリーの深さである。前作もそれなりに危ないところもあったが、今回は、かなり滅茶苦茶と言わざるを得ない。脈絡のないいくつかの殺人事件ストーリーにはつながりはなく、いくつかの事件はなくても全体の話になんの問題もない。実際、もっと短いほうがよかったと思う。あまりにも残酷で意味のない描写が多いので、前作でかなりのめりこんだ気持ちが、だんだんとひきはがされていき、最後はなんにも感じなくなってしまった。前作の大ファンである自分でも、正直言ってこの作品は、千円以上払って450ページを読む時間に値する作品とはいいがたいものになってしまっている、といわざるを得ない。 | ||||
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前作『煙か土か食い物』は、有能な外科医・四郎が主人公だったから、物語は『悪童日記』の如くにクールでスピーディだった。でも、今回は迷い多き三郎君が主人公なので前作のようにはチャッチャッチャッとクールにいかず、読み手の根性を要求してくる。前作より破綻度は増しているし。とはいえ、思わず声を出して笑ってしまったり、思わずビクッとしてしまったり、胸が苦しくなったり、と五感に訴えてくるシーン満載で読者に対するサービス精神(?)はバッチリなのだ。更に、前作と合わせて、三郎視点と四郎視点から同じ舞台設定・登場人物を描き分けることによって、奈津川ファミリーがこの作品世界の中で立体的になり三次元的になった。この作品世界に登場する魅力的に壊れた人物たちについて、もっと知りたい、という欲求を抱かせる。今作の過激な暴力描写は残虐さを帯び陰鬱ですらある。前作ですら、18禁?と思ったが、しかし、考えてみれば、年齢の問題ではない。14歳であろうが、41歳であろうが、関係ない。関係ないがこの本は人を選ぶ。読んではいけない、あるいは、読ませたくない人というのが確実に存在する。 ―この作品における暴力や破壊や残酷さというものが、"比喩"であり「真実を語る」ための"装置"なのだ、ということがきっちり分かる人以外にはお薦めできない。副作用がこわくて薬が飲めるか!ぐらいの気持ちで、どうぞ。 | ||||
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読了。前作ほどの疾走感はない。語り部を奈津川四郎から奈津川三郎に変えたせいだとおもう。前作と似ているのは、語り部が自分の努力とは無関係に何かを与えられ救われる、という点。ただ、救われ方が前作に比べ格段にえずい。これが何かを手に入れようとしてあきらめなかった四郎と、自分の問題に決着をつけきれなかった三郎との違いなのかもしれない。前作を読んだ方だけにおすすめします。 | ||||
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「煙と土と食い物」を読んでからこちらを手にすること。前作のネタばれは多いし、前作を読んで生理的にダメだった人はこちらはもっと無理。 破綻の仕方は前作の比ではない。この作品自体が、ミステリ小説の無惨なバラバラ死体のようですらある。 作中の登場人物に、違う人間に違う殺され方で二度も死んでいるやつがいる。 今回の主人公は小説家である奈津川三郎で、作中にも創作に関する考察や内省が何度も出てくるので、こういう致命的な矛盾も、どちらかが現実でどちらかが三郎の虚構なのだと私は解釈したが、これは好意的な解釈で、もちろん文中に納得のいくような説明があるわけでもなく、舞城王太郎に好意的なスタンスを持っていない人にとっては噴飯物かもしれない。 特にラストに至!る部分は読んでいて怒り出す人がいるのではないだろうか(イラストは可愛いけど)。 この作品はいびつな舞城作品の中でも特にいびつに感じる。 奈津川家の物語に続編が用意されているのかどうかは知らないが、今回のこの作品は、次作が発表されることによって初めてその本質や価値が明らかにされるものなのではないかとか勝手に予想したりする。 ま、面白いからいいんだけど。 早く続きが読みたいなあ。次は一郎の一人称かな。 | ||||
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この本を読んだときには全ての人間がゴミのように思えてくる。 ある被害者は串刺しのまま放置され、ある被害者は輪切りにされ、またある被害者はビルの四階から何度も何度も落とされ……その挙句の果てには阿呆みたいな、というより完璧なまでに阿呆な「見立て」の発覚。 ことごとく人格が破綻している登場人物たち。一行であっけなく葬り去られる人々。もう何が起こってもこの小説の中では当たり前なのだ。その小説自体に強烈な矛盾がある事だって、最早軽く受け流せるほど当たり前なのだ。 そんな中主人公は、「俺は俺の価値を稼がなくてはならない」と、猛然と事件に取り組む。その中で挿話的に語られる家族愛やヒロインとの愛。 そうして最終的に主人公がたどり着く表紙に曰く「圧倒的救済」。 この本を読み終えたときには、全ての人間が素晴らしいものに感じられてくる事請け合いだ。何と素晴らしいクサレ小説だろう。 | ||||
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句点がねぇ!読みにくい!でも面白いから読みやすい!それがこれ。かなりいけてるよ、おい。ルンババの活躍が知りたきゃ勝手読め。 | ||||
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前作『煙か土か食い物』のネタバレがいきなりあるので前作を先に読むことを推奨する。相変わらずのリズミカルで読ませる文体、スピード推理、魅力あふれる登場人物達。内容は明らかな不整合部分があったりするが、おそらくそれも意図してのこと。とにもかくにも、愛と下品と暴力に溢れた舞城ワールドが堪能できることは間違いない1冊。 | ||||
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