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悲しみのイレーヌ
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悲しみのイレーヌの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 61~80 4/6ページ
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正直、『その女 アレックス』もですが、どこがどう評価されてるかがわからない作家。 残酷な描写もただ、それがあるだけで、面白いとこはなんにもなし夫さん。 ラストもああ、そうなの?ってだけでしたがね!? ゴンクール賞とったやつあるみたいだからそっちに期待してみる?もうやめた方がいい? | ||||
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ミステリらしいミステリだ。 最初から最後まで読んでみると、20世紀初頭の推理小説を想起させる主人公の思考の描写であるとか、えらくバランスの悪い二部構成であるとか、この小説の特徴は、だからか!と納得することができる。 読み終えてから、果たして、どこまでがしかけでどこまでが真実だったのだろうと、境界線があやふやになるような感じがした。 読み応えのある、面白い、王道なミステリだったと思う。 殺人の情景は過剰に残酷であるが、人によっては、だからこそ、これを作り物の世界として読むことができるんだろうな。 そうは思うが、こういう殺人があったあった、こういうことをする奴がいるんだよなぁと、思い出す事件に暇がない。 その凄惨さが奇抜に思えなかった。非現実的なものに思えなかった。現実として、世界に悲惨が多すぎる。 | ||||
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もともとネタバレな上、救いのない結末まで付き合うのは忍耐が必要だった。 | ||||
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その女、アレックスが面白すぎたせいか、がっかりしてしまいました。 もっと残虐にイレーヌが殺される場面を描写して欲しかったのと、イレーヌに対する感情移入があまりできなかったのも 不満の原因です。 アレックス以上の作品は、もう期待できないのでしょうか。残念です。 | ||||
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自分はアレックスの方が面白かった。 ミステリーを読み込んでいる人なら、早い段階で犯人も判ると思う。 それでも最後まで一気に読めたのは、カミーユや周りの人々が魅力的に 描かれていたから。邦題はひどい。 | ||||
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警察小説としても一級。いままで、ありそうであまりなかった、犯人の殺害理由も興味深かった。 が、ルメートルの真骨頂は別にあった。 自分は第二部にかかったところで、かるいめまいのような感覚を覚えた。 まさに、サスペンス(宙ぶらりん)な感覚。 似たようなトリックの小説は他にもあるが、こんな読書体験は初めてだ。 余韻を残す結末も、さらりとしてよかった。 | ||||
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ルメートルの第4作『その女アレックス』が2015年度版「このミステリーがすごい!」で海外部門第1位に輝いたのを受けて、遡って翻訳されたルメートルのデビュー作である(ちなみに本作は2016年度版「このミス」で海外部門第2位となっている)。つまり日本で発売されたのはアレックスよりも後だが、書かれたのはアレックスよりも前である。そのためカミーユ警部の妻が登場するものの、アレックスの読者にはその末路が分かってしまうというデメリットがある。しかしそんなデメリットなど問題にならないくらい、そして翻訳されていなかったのが不思議に思えるくらい、アレックスに勝るとも劣らない傑作だと思う。 アレックスもそうだったが、本作も残酷な殺害方法にヒントが隠されている。所轄で発生したバラバラ殺人事件現場に残された指紋スタンプから、その事件の犯人が2年前の未解決事件の犯人と同一人物であるとカミーユは断定するが、いずれも殺害方法が残虐かつ不条理ということ以外に共通点が見つからない。愛妻イレーヌが身ごもり、しつこいジャーナリストに追いかけ回され、部下であるルイとマレヴァルの関係が不穏な動きを見せる中で、カミーユは冷酷無比な殺害方法の中に或る信じられない法則性を見出す。そして……。 長い第一部と不釣合いなまでに短い第二部のあいだに、大きなどんでん返しが用意されている。叙述トリックとも言えるこの仕掛けに対しては賛否両論があるかも知れない。個人的には同じフランスの文豪マルセル・プルーストを彷彿とさせて面白かったし、この犯人の動機を考えれば充分納得のいくトリックだと思う。叙述トリックは一つ間違えると作品を台無しにするリスクがあるが、本作に関しては少なくとも失敗はしていないのではないか。それ以降の展開が少々駆け足で、あっけない幕切れという印象もなくはないが、余計なことを長々と書くよりははるかにいいと思う。 最後にタイトルだが、原題『丁寧な仕事Travail Soigné 』に対して『悲しみのイレーヌ』という邦題はいかがなものか。おそらくはアレックスの読者を視野に入れてのネーミングだろうが、どうせならプルーストの『失われた時を求めて』をもじって『失われた妻を求めて』などどうだろうか――。そんなことを考えてしまうくらい、アレックス既読者はもちろん未読者も、読んで損は無い一冊だと思う。 | ||||
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この作品の大きな仕掛けにはびっくりした。作品の足場がガラガラと崩れていく屋台崩しの興奮を 味わいたいのならぜひとも読んでもらいたい。ダークな読後感も含めて賛否両論分かれそうだけど、 わたしは好きです! あとカミーユ・ヴェルーヴェン警部のチームの粒揃いのキャラ立ちは最高! ざあっとキャラ紹介するときの、特徴の描写や、エピソードの立て方がうまいんだよなあ。 | ||||
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第一部で自分が読んでいたものが何だったのかが分かった時には、確かに驚いた。この部分は、たとえ不自然な点があったとしても、それはトリックのうちであり、著者から与えられたヒントでさえあるかもしれない。しかし、最後の事件の現場や対象が、だいぶ昔に設定された筋書に合わせられるのは、あまりに都合良すぎないか。現場は犯人が対抗しようとした人間の過去に何とかこじつけられたとしても、その人間と密接に関わる対象者の生物学的な状態は、演出できることではない。筋書に合わなければ小説の面白みが成立しないわけであり、描写や結末がどうこう以前に、このようなトリックありきの都合の良いストーリー展開は興ざめである。幸い「その女アレックス」は未読なので、そちらに期待したい。 | ||||
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「その女アレックス」の名刑事が登場する第1作、何が特異かというと、身長が145センチと、とにかく低い。が。得意な推理力は、200センチを超える大男が及ぶところではないのだ。新しい名探偵登場編。 | ||||
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「その女アレックス」を先に読んでいたがため結末については分かった上で読み始めた本書ですが、それでも自身がすっかりだまされていたと分かった瞬間には純粋に驚かされました。 たしかにこのような小説的技法を取り込んだミステリーというのは本書が初めてではありませんが、忘れた頃にこのような作品に出会うので、そのたびに驚かされています。 ただ、その技法だけが本作の魅力ではありません。 私自身そのいくつか読んだことがある実在の小説を物語の中にうまく取り込んだり(なお引用された作品のいくつかは、出版当時その衝撃的な描写で物議を起こしましたが、今では文学的評価も受けています。)、カミーユ、ルイ、アルマンといった個性的なキャラクター設定とその描写、嫌みのない読みやすい文体と読み出したら止まらなくなるストーリーテーリングなど、ルメートルの作家としての能力の高さがうかがえます。 本書目次前の「作家とは、引用文から引用符を取り除き、加工する者のことである。 ロラン・バルト」との引用も、読後に見るとうまいなあと思わせます。 このようにとても良くできた作品なのに、なぜ後発の「その女アレックス」が日本では先に紹介されることになったのでしょうか。 「その女アレックス」を知らずに本書を読んでいれば、本書におけるその衝撃はもっと大きかったかもしれず、本書を読んだ後に「その女アレックス」を読むと、カミーユの心情がより深く理解できて、また違った感情を持ったかもしれません。 たしかにエンディングの描写に嫌悪感をもたれることは十分予想され、それがため「その女アレックス」の成功がなければ本書の翻訳出版はなかったかもしれません。その試金石として「その女アレックス」が先に翻訳出版されたのかもしれません。 いずれにしてもこの作家の今後の作品は楽しみになりました。 | ||||
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昔見たブラッド・ピッドの主演映画「セブン」に似てるよな気がしました。 ネタバレになって済みませんが。 | ||||
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私も含めたくさんの方がアレックスから読んでいるんだなと思いました。 アレックスに括弧書きされている部分が本当に本当のラストだったんですねー。 救いようがなすぎて、なんかなー。 いまいち、そこまでカミーユに執着するだけの動機がわからないし 第一部→第二部のトリック以外には驚かされるような展開もなく うーん。って感じでした。 残虐なだけです。でもそれを求める人が多いのかな? 私はミステリ=残虐さは求めていないので 日本ミステリの十角館の殺人のほうがずっとずっと読んで面白いと思います。 | ||||
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「アレックス」はそれなりに面白かったけど、これはダメ。途中で、最期が予測できて読み続けるのが辛かったです。「死のドレス」も同時購入しましたが、まだ読めません。 | ||||
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こんなのがおフランスではうれるのでしょうかね? 表紙も本の実力のうちとは思いますが、 表紙の印象からなぜか猥らがましい期待をして、 それは全く満たされず、我慢をして最後まで読んだ結果 馬鹿にすんじゃねぇ!という下らない読者トリックをしかけられて 全然納得いきません。 | ||||
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イレーヌというのは、本書の主人公・カミーユ警部の妻である。だから「悲しみのイレーヌ」というタイトルはつらい話になりそうだ。「ブラック・ダリア」等の有名なミステリー小説を模倣した連続殺人事件が発生する。若い女性ばかりの凄惨極まりない死体なので、読むのが重い。 ただ展開はやはり面白いので、残酷な面に目をつぶると、出色のミステリーになっている。伏線もさり気なく挿入されており、犯人もそう遅くない登場で、ミステリーのルールはきっちりと守られている。そして後半の100頁を残す頃に、「悲しみのイレーヌ」のタイトルが全面展開する。 ここから眠気が吹っ飛ぶ。いや、それまでが眠かったわけではないが、弓がピーンと張った状態が続くので、緊張の糸が切れない。ただ難を云うなら、本書がデビュー作なので、刊行はこちらが先であって欲しかった。 | ||||
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構成が全くもって予想外。 そこに確かにある種の感動を持っていかれたので、星は一つ増やしました。 が、この結末はおかしい。 カタルシスも教訓も後味悪さも何もない。 自宅の住所とひきかえに捜査を進めた馬鹿刑事がその代償に失うもの。 それをここまで徹底的にする意味があるのか。 ただ、無茶苦茶にして読者を惹き付け、衝撃的な書評を得て儲ける目的以外に、小説家としてどのような矜持があるのか。 「その女アレックス」は好きだった。 憎むべき悪は淘汰されたから。 しかし、本作はおかしい。 悪が、それもひどく卑小な悪が最終的には車椅子生活というだけのペナルティで勝ちを噛み締めるとは。 このような目に遭った間抜け刑事が「その女アレックス」ではえらく鮮やかに捜査を進めるのが、もうおかしくて。 可笑しいのとおかしいのと頭がおかしい作家が儲けることに目を瞑れば、本作は素晴らしいのかもしれない。 | ||||
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結末があまりにも衝撃的です。 主人公やストーリーは魅力的ですが、あまりの結末に、星を一つ減らしました。 | ||||
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第1部の最後に予想外の大技。 第2部からのたたみかけるような展開に、そしてラスト、あまりにもあっけなく救いのない、読者の一縷の望みを鉈でぶった切るような最後の2段落の、無慈悲な切れ味にあ然ボーゼン。 『その女、アレックス』を読んでからまた読みたいような、こんな非道い話もう二度と読みたくないような……。 | ||||
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うーん(+o+) まず大前提として、これからルメートル作品を読む人は話題になっている『その女アレックス』から読まず、この『悲しみのイレーヌ』から読んで下さい。 これ最重要事項です! アレックスから読むと、イレーヌを読み始める前から私のように面白さ半減という目に合います。 かなり後半で『えっ?そういうこと?!』と思わせられる場面に出くわしますが、それ以外は淡々と進み、少しダレた感があります。 というか、邦題のつけかた…もうチョット何とかして欲しいですね。 私はアレックスからの流れとこの邦題のおかげで、もう読み進めるのがアホらしいという気持ちさえ抱きました。 | ||||
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