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悲しみのイレーヌ
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悲しみのイレーヌの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 21~40 2/6ページ
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第一部の終盤まではよくできたサイコサスペンスだと思いました。虚構から現実へ働きかける立体的なサイコサスペンスなのだと思います。ところが、第一部の終盤で「あれ? なんだこれは?」となります。東浩紀が一時期熱狂していた「ポストモダン」な要素が詰まった小説なのだ、と思えます。しかし、この小説、そこでは終わりません。第二部で、一層深い構造が明らかになり、エピローグで「これはサイコではなく、とても現実的な話であり、至って正気であり、SNS承認欲求時代の私達への批評なのだ」ということがわかります。いやあ、これはなんとも恐ろしい小説です。ミステリと言えるかどうかは微妙です。途中までは確実におもしろいミステリでした。でも第二部とエピローグで、それを超えたものになりました。傑作です。 この本を読む方の多くは、「その女 アレックス」を読んでからこの本を読んでいると思います。また、タイトルからも、イレーヌに何が起きるかは想像できるようになっています。それでも読ませてしまう文章力と構成はさすがです。もちろん中だるみはありました。しかしこの中だるみは、第二部で第一部での”著者”が・・・コレ以上は言えませんね。とにかく納得できるようになっています。 ああ、なんてすごい小説だろう。 そして、僕は再び、”その女アレックス”を読むことになると思います。ここから立ち上がったカミーユに、感動をおぼえてしまうでしょう。また、この本とあの本の虚構と現実の扱いやベクトルの違いを楽しめる気がします。 | ||||
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こちらがシリーズ一作目だが、先に「アレックス」を読んでいるのでオチが分かってしまうのは辛い。 ただ、それを差し引いても練られたプロットは見事で、1章から(異常に短い)2章に移ったところで景色がガラッと変わる辺りは本当にうまい。 オチが分かっていても最後まで読ませる、この文章力は見事で、比喩・暗喩・例えがうまく文章が洗練されている。 もう一度「アレックス」を読み直そうかなぁ。 | ||||
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登場人物のキャラが、それぞれに魅力的。 フランスの刑事や探偵っていったら、まずカッコイイのが 定番だけど、母親の喫煙習慣で低身長になってしまった 主人公なんて、どこから発想したのか。 中だるみ的な書き込みが退屈というレビューもありましたが、 この散文的な語りが、後から繋がっていく過程が凄いと思いました。 ただ表紙のデザインと、タイトルを見ただけで、もうほとんど 結末が予想されてしまうのがザンネンで、★-1です。 | ||||
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そもそも猟奇殺人を扱ったスリラー物に「妊婦(しかも主人公の妻)」が登場した時点で、馬鹿デカイ不吉なフラグが立ってしまっているわけで、そこへ加えてこんな邦題をつける訳者(編集者?)のセンスの無さには絶望する。ちなみに原題の直訳は「丁寧な仕事」だった。そっちの方がいいよ。物語は素晴らしかったです。ストーリーは、おそらく多くの読者が予想する通りに運んでいく感じでそれほど意外性はないのですが、終盤に思いもよらぬ仕掛けがあり、これには驚かされました。本書の真価はそこにあるので、先に次作を読んで結末がわかっている人にもオススメします。 | ||||
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最後まで、どうなるんだろう… と、思いながら読みました。 私は、悲しみのイレーヌを読んでからの アレックスを読んで正解でした。 面白かったです。 | ||||
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物語の入りは最高でした。 文字での表現なのに、これほどまでにカラフルで、凄惨で、きれいで、液体や臭いまで 感じられる刺激的な描写で展開されたのに、、、。 謎解きなのか、人間模様なのか、自身の知識をひけらかしたいのか、とにかく分量は 半分くらいに凝縮してほしかったです。間延びして、途中しんどかった。 そして散々、引っ張った割に、見え透いたオチ、最後の描写はぼかして終わって、、、。 ちょっと残念でした。 「アレックス」が先に翻訳されたのが良く分かりました。 面白さが全く違いました。ちょっと残念。 | ||||
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この本を読み始めてほんの数ページめくったところで、著者の筆力のすごさに気がついた。文字を読むのと同じスピードで情景が頭に浮かぶのだ。難解な表現や無駄なやりとりは一切省かれ、読み手の興味をそそる内容が最初から最後までぎっしり詰まっている。一行たりとも無駄がない。流れるような文章に押されて、ページをめくり続けてしまう。気づけば全く退屈することなく最後まで読み終えていた。全く不自然のない日本語だったので訳者の力量も相当なものだろう。内容だけでなく文学的美しさも楽しめる、二重にお得な作品である。 | ||||
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他の方々のレビューを拝見し「アレックス」の前に読むことが出来て感謝します。残酷ではありますが、とても面白いです。 | ||||
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それで?と読後に作家に問いたくなるような話だった。でもこれが世界で大ウケとのことで。指の隙間から笑いながら見るような、残酷で理不尽で猟奇的で救いの無いものを文学に求めるようなそんな人にうってつけなのかも。 | ||||
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久しぶりに面白いミステリーに出会いました!面白くて止まりません! 一気に読んだのですがここまでハマった作品はなかなかありません。是非オススメです! 参考になりましたら必ずクリックお願いします。 | ||||
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人物描写は雑、プロットは稚拙、伏線はいい加減。 ただグロいだけの不快な本でした。 | ||||
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書店で平積みの帯をみたら売れているらしいのでここで¥1で購入。昔の懐かしい推理小説の書名やら著者名さらに文学書が出てくるので本小説の内容と共に面白く読んだ。[トラベリンウイルベリーズ]も聴きたくなった。引用でグロさ描写も期待より少なかった。前にもこのようなものが有ったのだろうがすっかり著者の手法にやられた。が結末がアッサリし過ぎているのが私の好み外。そんなわけで2作品目は小説なんだから現実以上のもっと過激で有っても良いと思う。だが嫌悪感持たれないよう広く売るためには抑制を効かすのかな。次回作は私好みの作品に期待、良い意味で裏切られたいものです。 ~団塊爺い。 | ||||
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『その女アレックス』に負けない面白さ! キャラクター造形が秀逸です。 | ||||
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「その女アレックス」の成功によってフランス・ミステリー界から久々に大ブレイクした猟奇サイコ・サスペンスの鬼才ルメートル氏の戦慄の処女作です。翻訳の順序が逆になった為に本書のクライマックスの結果の予想がついてしまったのは少し残念でしたが、でも仮に第2作の情報がなかったとしても作風からこの著者ならばおそらく相当にえげつなくろくでもない結末を選択するだろうなと推測させる物を感じましたね。また本書は(犯罪動機の面では)人間の心の闇やむき出しの狂気といった無慈悲さを理屈抜きでストレートに描いた内容だと思いましたが、著者はそんな単純な狂気だけでは飽き足らない気持ちになって更に複雑で錯綜した「その女アレックス」のストーリーを構想されたのだろうなと理解できますね。 冷静な刑事ルイに「こんなのは見たことがありません」と言わしめた程の女二人の惨く凄惨な殺害現場だった。捜査を指揮するカミーユ・ヴェルーヴェン警部は最近の未解決殺人事件との共通点に気づくと共にやがて犯人のある恐ろしい意図に思い至るのだった。 まあ、本当に現代社会は新手のサイコ・キラーが次々に出て来る嫌なご時勢ですから、作中の刑事達も「何てこった」とも言わず狂った世の中だから仕方ないなと諦めている気持ちを感じますね。ちなみに本書には残酷な死体がこれでもかとばかりに一杯出て来ますが、私は「その女アレックス」の犯行シーンを描いた臨場感と迫真性の方が何倍も恐ろしかったですね。その理由は本書がほぼ全編に渡って刑事達の捜査の側から描かれるオーソドックスな書き方で(と言いながら実はとんでもない裏があるのですが・・・・)、犯人はほぼ手紙の文面の中にしか姿を現さないという形式が恐怖を和らげている為でもあるでしょうね。とにかくこの犯人は無差別殺人犯であって、殺人を無慈悲な遊戯(ゲーム)感覚で実行する訳ですから、本当にまともな神経では出来る事でなく、血迷ってであれ冷静であれ本質的には狂っている事に違いないのですが、その差は逮捕後の量刑が死刑か精神病院送りかに分かれるのでしょうね。本書には5冊の名作フィクションの引用文が出て来ますが、考えれば本書自体もフィクションなのに如何にも真実であるが如くに書いているのが可笑しいですよね。本書には意外な犯人の趣向もある事はあるのですが、ひょっとしたらその可能性もという気持ちがなきにしも非ずでしたので、私には著者の狙いがそこにはなくもう1つの滅多にない珍しいトリック(手法)の方にあるのだと思えましたね。でも実質的には筋書きの上でそれ程重要な意味があるとは思えませんので、これは本格ミステリー・ファンに対する遊び心のサービスなのでしょうね。またこの事がヴェルーヴェン警部や部下達の実像について迷わせる事態を招きますが、私はこれもそんなに悩む必要はなく人間性なんて所詮は複雑な物ではなく当たらずとも遠からずで、きっとほとんど皆が描かれた人物像に似通った性格だと考えれば良いのだと思いますね。そしてカミーユ・ヴェルーヴェン警部の怒りと悲嘆の心情は如何ばかりかと心配しますが、著者はその部分は敢えて筆を割いておらず感情を抑制する作風だなとお見受けしましたね。でもきっと著者は今回の事件でヴェルーヴェン警部が実質的に殺人犯に踊らされただけで終わった事を反省されたのか、練りに練って5年後に書かれた第2作の工夫が凝らされた結末で見事にリベンジされていると思いますね。 著者はえげつない残酷な描写という面では共通していますが、それぞれに全く異なる趣向の殺人ミステリーの力作を発表されておりまして、未訳作品への期待がますます高まりますので来年もどうか必ずや翻訳して頂きます様にと心から祈りながら楽しみに待ちたいと思いますね。 | ||||
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陳腐な言葉になりますが、読者を驚かせるギミック満載で思わず一気読みしてしまうような作品でした また物語全体に粗密の波があり、なだらかな読み応えから突然目まぐるしい展開で理解しようとする脳とせかせかとページを捲る手とが噛み合わなくなるような感触があるのも印象的です 大して大筋に進みの無い部分でも、臨場感のある豊富な描写力と静かながらも張り詰めた緊張感があり読者を退屈させません アレックスを先に読んでいたので結末は分かっているのですがそれから予測される着地点に繋がる伏線を探すのも個人的には楽しかったです どちらを先に読んでも面白いかと思いますが、後で先に読んだ方を再読したくなるのは間違いないでしょう 傷だらけのカミーユ もこれから読みます! カミーユは災難続きだなぁ | ||||
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その女アレックスのほうがやはり面白い その前段だけど、主人公の波乱万丈の人生の始まりという感じ。 終わりの方かかなり描写も状況も強烈です。 | ||||
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本作品は、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作となります。 しかし、多くの日本人読者が同じだと思うのですが、第2作「その女アレックス」を先に読んだうえでの、読書となりました。 これには理由があって、本シリーズ初邦訳が2014年刊行の第2作「その女アレックス」だったのです。 この作品は、物凄い衝撃作がフランスからやって来たと、ミステリファンの間ではかなり話題になり、私も、早速読んでみたものです。 そして、この第2作の評判が良かったため、遅れて第1作が邦訳されたという状況があります。 理想を言えば、第2作を読む前に、第1作を読むべきでしょう。 題名になっている「イレーヌ」は、主人公カミーユ警部の妻の名前です。 そこに「悲しみの」とついていると、第2作を読んだ方であれば、何となく結末が読めてしまいます。 このため、もし「その女アレックス」を未読であれば、先に本作品を読まれることをオススメします。 なお、結末が想像できると述べましたが、実際読んでみると、衝撃度は、想像以上でした。 このため、発表順には読めなかったけれども、本作品は、やはり優れたミステリとして評価したいと思います。 本作品は、死体を切断するなどの猟奇的殺人事件が連続して起こり、この真相にカミーユが捜査を進めて、真相を解明していくという物語。 一種のサイコ・サスペンスかつシリアル・キラーものと言えます。 本作品の一番の読みどころは、犯人が誰かという、フーダニットよりも、何のために罪を犯したのか、という動機の意外性で勝負する、ホワイダニットの面白さでしょう。 私は、日本人作家のある代表的な短編ミステリと発想が類似していると感じました。 もちろん、語られている事象自体は全く別物であり、本作品が真似ているという意味はありませんので、念のため。 本作品を読了して感じているのは、もう一度、「その女アレクッス」を再読してもいいかな、ということです。 第1作の結末を知っていれば、再読でも別の楽しみ方ができると思うからです。 なお、本シリーズは、3部作という形態を取っており、第3作も既に邦訳されているので、その第3作は、必読と思っています。 | ||||
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この作品を先に読もうと思いましたが、日本語ではまだでていなかったので原作を読みました。原作のタイトルはIreneだったのでタイトルや表紙でネタばれされることもなかったです(笑)おもしろかったので是非3作品全てを読んでみてください。 | ||||
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最初は人物の名前を追うのに精一杯でした。あれ?これ誰だ?そして人物紹介に戻ったりしてて、少し自分には難しいのかなと思っていました。が、こんなに読者を驚かせる小説は読んだ事がありません。分からないブランドや地域の名前がでてきますが、描写が細かく鮮明に頭の中でイメージできるのは、ピエールさんの凄みだと思います。それぞれの人物の個性がでていて、退屈なシーンでも飽きを全く感じませんでした。僕個人としては『その女アレックス』より面白い、物語の構成力が圧倒的であると思っています。そして他のレビュアーの方も言っていますが、イレーヌを読まずに、アレックスを読むと少し情報不足です、必ず読むことをオススメします。 さて…傷だらけのカミーユを読みますか… | ||||
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本当に読んだ後悲しくなる展開でした。 どうしてこんな悲しい展開になるのか。 | ||||
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