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アンブロークンアロー: 戦闘妖精・雪風
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アンブロークンアロー: 戦闘妖精・雪風の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 61~70 4/4ページ
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待望のシリーズ最新刊でありながら、読破するまでに少々てこずった。 ストーリーが難解だから、ではない。 “戦闘妖精・雪風” 第2部『グッドラック』の ストーリーの大半を忘れていたからだ。 情けない。 第1部の発表当時、『フライトマニュアルSF』とまで 絶賛された“戦闘妖精・雪風”シリーズとなると、 どうしても派手なスカイ・アクション描写を期待してしまうが、 その点では本作品は期待外れである。 その代わり、『虚』と『実』が錯綜し交じり合う世界描写や、 『自分』と『自分自身』、あるいは『自分』が『他者』や 『リアル世界』とコミュニケートするためのツールである 『言葉』、『言語』を軸に多数の作品を紡ぎ続けてきた 著者らしさを充分に堪能できる作品であった。 ただ、美しい余韻を奏でるエンディングは、同時に唐突でもある。 物語が収束したわけではなく、さらに拡散し続けたままだからだ。 『地球人類』対『異星体ジャム』の戦争が終わったわけではない。 宣戦布告こそ為されたのかも知れないが、 『ジャム』とのコンタクトが成立したわけではない。 気の早い話で恐縮だが、近い将来、第4部を拝読させて頂きたいものだと、 心から願う。 | ||||
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雪風が帰還する――満を持して我々の前に舞い戻った『氷の女王・第三部』は、意外な人物の手紙から始まった。 雪風の最新作、神林長平の新作、そして日本SF――どの視点から見ても、この『アンブロークンアロー』は一大傑作に違いない。 当然、この作品は続き物であり、多くのストーリーには過去の出来事が(以前の雪風よりずっと)絡んでくるため、初見の読者には向かない。 しかし、この圧倒的な読後感を味わいたいなら、今すぐ『戦闘妖精・雪風<改>』と『グッドラック戦闘妖精・雪風』を読むべきだ。 | ||||
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ついに第三部の発売!!! もう買う前からレビュー書いてしまっています。 第二部の終わりからどのように話が続くかものすごーく気になります。 てか表紙がカッコイイですね。 もう表紙の時点で評価☆5です。 第四部も期待してます!!! | ||||
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この本から読み始めると何が何だか分からないはずなので、「戦闘妖精・雪風<改>」「グッドラック 戦闘妖精雪風」を読んでからお読み下さい。手前の2作の途中で断念したとしたら読めないだろうし、読めた人は一気に読めてしまうのではないか、と。 10年ぶりの新作。JAMとの闘いはかなり深い話しになっております。 伏線、というか、話しが入り乱れておりますので、一気に読むのをおすすめします。 元々哲学的な作品でしたが、今作では非常に哲学的な雰囲気になっております。 空中戦希望の方には少々物足りないかもしれませんし、本の半分くらい読むまでは全体像がつかみにくいと思われますが、後半一気に雲が晴れるように全体が見えてきます。 そして爽快感のある最後のシーンになって、すっきりした気分になります。 しかし、続きはいつ読めるんだろうか。楽しみに待つしかないですがねぇ。 | ||||
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装丁買いをしそうな方も多いと思われるので、まず断っておかねばならないのは、前作、前々作を読まねばまったく理解できないであろうこと。シリーズを通じ深い思索に満ちた好著であるので、ぜひとも前二作をまずお読みいただきたい。これは戦闘機アクションものではない。 前作までで示された「世界とどのように真正面から向き合うか」というテーマが、今回さらにつきつめられている。相当に難解な構成となっており、ざっと一読しただけの現段階では物語の輪郭がぼうっと浮かび上がる程度である。人類の敵とされるジャムがまったくの正体不明であるように。その難解さそのものに今回の、いや、シリーズを通じたテーマが隠されている。 読解にあたり、ミラーニューロン、アニメ<戦闘妖精雪風>、といったキーワードが浮かぶ。 特にミラーニューロンに関しては、本書のテーマでもある世界との向き合い方についてのコペルニクス的転回が今現在おこりつつあることを示す概念で、本書でも言及がなされているので参照に値する。 参考;ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) | ||||
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最近の神林はますます面白い。 そう思っている人にはお勧めですが、初期作品と海賊が好きだという人は見送ったほうが良いかもしれません。 戦闘アクション、驚異の新兵器、驚愕の新事実、ジャムの謎に迫る新展開、そういったものは皆無で、登場人物達の議論と各人のモノローグがすべてです。 行間に隠しても良さそうなことをこれでもかというぐらいに詳細に書いている。 読む人によってはそんな感想が出そうです。 ストーリーの展開だけを見れば、その動きは短編一本にも満たない量でしかない。 前作のエピローグというのはそういう意味です。 先生、お願いですから、もうちょっと読者サービスもしてくださいよ。 | ||||
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待ちに待った、戦闘妖精雪風の第3部です。 ジャムとは、フェアリイとは。そして「自分」とは一体「何」なのか・・・。 愛機・雪風の機上で、しかし、そうではないかもしれないどこかで、深井零は考えます。 他の方のレビューにもありますが、今回は戦闘シーンよりも独白や静的なシーンが多く、 異星体ジャムとの物理的な交戦や、動的な展開を期待する方には少し不向きな内容かと思われます。 しかしながら、前作・前々作と雪風を読んできた方には是非ともお勧めしたい一冊でもあります。 非常に抽象的というか、哲学的な内容で、時系列もつかみづらいですがまずは一読。 最初は理解できなくても、読んでいくうちに何らかの発見があるかもしれません。 | ||||
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常々、「言葉」「時間と意識の因果律」と言った物をテーマにした著者が、これまでの作品で見せてきたユーモアやミリタリーの虚飾を極限まで排除した作品、だと思いました。 特殊戦じゃなくて海賊課で、雪風やジャムじゃなくラジェンドラや「野良知性体」であっても全く成り立ちそうな物語です。 たとえば雪風がテイクオフする、その描写に2ページをかけたような、戦闘機としての雪風の雄姿を味わいたかった私のような読者には☆3つとさせて頂きましたが、予断を持たず、神林先生の最新作として見れば買って損はない新刊だと思います。 | ||||
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「言葉」、「機械と生物」、「空間と時間」、「本物と複製」、「コミュニケーション」等筆者のテーマが繰り出されてくる。 物語は収束するどころか新たな謎を残して、次の物語の始まりを感じさせる。 最後の一行は作家の決意表明に思える。 はやくも次作に期待せざるをえない。 | ||||
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他の皆さんも書いているように、前作を読んでいなければまずわからないですし、読んでいても、設定を完全に理解しながら読み進む事は出来ませんでした。 今までの神林作品に無いくらい、これでもか、という思弁の積み重ね。 でも、細かい事はあまり気にせずに、まずは一気に物語を追って行くと(というか、細かい事は置いといて、とにかく先へ進まずにはいられなかった)、ラスト、あまりにカッコ良く美しいシーンに痺れました。 このラストシーンのために、どうか皆さん頑張ってほしいです。 (細かい事は、再読、再々読での理解を目指します) 巻頭のエピグラムも、物語を知って改めて読むと、痺れます。 | ||||
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