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スクラップ・アンド・ビルド
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スクラップ・アンド・ビルドの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 41~41 3/3ページ
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| 又吉直樹の火花が予想外に安定した執筆技術を発揮していたのでこちらの作品も読んでみました。しかし句読点の使い方がおかしかったり、センテンスの長さがバラバラだったりとかなり読みにくい作品でした。明らかに又吉の方が純文学に触れてきた量が多いのでしょう。表現や言葉の使い方には、雅語的〜実務的とか文語的〜口語的あるいは専門的〜一般的といったグラデーションがあると思いますが、結構気にしてないですね。その結果、医学用語の突然の登場や、聞いたこともない横文字など、ここでその表現を使うかと驚く(悪い意味で)ことが多く、「痛い」文章も所々あります。言葉を自由に使うこともテーマの一つのようなのでそれもありですが、読者が恥ずかしくなる文章はダメでしょう。それと性描写が露骨かつグロかつレトリックなしなので、非常に気持ち悪いです。こういう性描写は村上春樹などでよく見かけますが、個人的には好きではないです。谷崎や三島をよく読んでからトライしてもらいたいところです。(グロい性描写が好きな方もおられると思いますのであくまで個人の意見です)。ストーリーとしては新しい発想に基づく安楽死の提案で、若干ユニークです。しかし最後はお約束の予定調和で、要介護老人とフリーターを大々的に配置して、生々しくその生活を描写したことに対する総括がなされていません。私小説だというならそれでも良いのですが、その割には読者に社会的な問題として受け取ることを期待しているような節があります。極端な結末に持っていくことを躊躇ったためとは思いますが、よくわからん小説というのが正直な印象ですね。 | ||||
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