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天の光はすべて星
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【この小説が収録されている参考書籍】
天の光はすべて星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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情熱と努力と希望。読んで遥か宇宙へと心が開かれ、未来を夢見て幸せでした。こんな世界をもっと読みたい! | ||||
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題名が素敵です。空を見上げて「あぁ、天の光って本当にすべて星なんだなぁ。」ってしみじみ感じました。空に光があることが当たり前過ぎて忘れていた、宇宙の不思議と神秘に気付かせてくれた素晴らしい本でした。星を追い求める人、スターダスターの物語です。 主人公もさることながら、彼を取り巻く仲間たちがみんないい人で。。。 好きなものに夢中になってワクワクしながら生きる彼の話を読みながら、自分の人生についても考えてしまいました。好きなことを悔いなくやってきたかどうかと。57歳から宇宙へ再度挑むって、年齢関係なく好きなことを目指すって本当にカッコいい。 あまりによかったので古い原書を買ってしまいました。そこには題名とともに「STARDUSTER」とあり 内容の中でも「星に夢中な人」「星を追い求める人」のような感じで出てきます。古い古い日本語訳の題名は「星に憑かれた男」だったようですが、今の「天の光はすべて星」のほうが英語の題名そのままで ずっといいです。 | ||||
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民間人が宇宙に行く/行ったというニュースが増える中で読むと、ひときわ胸に響く作品。彼らを否定するわけではないけれど、お金(と恐らく強い意志や欲望)があるからできてしまうだろう現実と、この小説の、シンプルに素朴に、それでいて熱烈に宇宙に向かうことを夢見た主人公をつい比べてしまうのだ。57歳。若くはない。その年齢設定の絶妙さがこの小説をさらに味わい深くしている。ロマンティックで、宇宙へ、そして周囲の人への愛情を感じさせるとてもいい作品だと思う | ||||
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監督をクビになってから池に落ちるまでの文章の流れ、表現がとても美しい。 | ||||
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『火星人ゴーホーム』『発狂した宇宙』と並ぶブラウンの最高傑作のひとつ。 早く電子書籍化して欲しいなぁ。 | ||||
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老境に差し掛かった元宇宙飛行士が再度、宇宙を目指すお話。 様々な現実が行く手を阻みますが、本人の熱意と周囲の助けで障害を乗り越えていきますが、最後に・・・ 主人公が若ければこれを糧にして再度、というところですがこの年齢ではそうはいかなかいのです。 その時に主人公の選んだ選択がほろ苦さとともにストンと落ちてきます。 題名通り、空に輝く光が強い光であればあるほど無数の星の集まりなのです。 | ||||
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性格も行動もロケットのような「ロケット野郎」マックスと、彼を愛する人々の物語。SFだけど、オチもどんでん返しも無し。"星屑"たちの夢と情熱と現実を直球勝負で語ります。それでも人類は行く。人類が滅びない方に賭けたくなります。 | ||||
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木星行き宇宙船の打ち上げに、人生を賭ける初老の元宇宙飛行士の物語。 事故で片足を失ったものの、宇宙への道断ちがたい主人公。中盤ぐらいまでは、宇宙飛行の公約を掲げる女性上院議員候補を応援する姿が描かれる。主人公は、対立する候補を蹴落とし、あらためて高度な知識を習得しキャリアつむことになる。上院議員候補と二人三脚で夢をかなえるため邁進しますが、ところが・・・ という展開。 良いお年を召した男の、再起にかける情熱にしびれる。ブラウンお得意のシニカルな笑いはないが、苦い後味はならでは。 | ||||
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読んでみて。 嫌な感じはまったくない。 | ||||
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マックスのようなおっさんになりたい。 ただそれだけで星5つです。かっこいい。 | ||||
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宇宙開発と政治。 SFで「政治」と言ったら「侵略してきた宇宙人と友好条約をいかに結ぶか」とか、「銀河連邦として反乱勢力をいかに取り扱うか」というような胸躍る設定が期待される。しかし本書では老宇宙飛行士が宇宙開発計画をいかに再開させ推進するかにあたり推進派議員を取り込む手管、ライバルにダメージを与える手法、効果的な予算の計上方法や稟議承認の取り付け方をどう進めるのか、という政治的駆け引きが息つく暇もないスピードで繰り広げられる。さすが大統領選で盛り上がる国だけある。 こう書くと退屈な感じに思えるかもしれないが、スピード感のある記述でまったく退屈しない、宇宙開発計画に大きな未練を持つ宇宙飛行士上がりの「星屑」メンバーである主人公と、宇宙開発計画を公約でぶちあげた女性議員という組み合わせが、大人同士のロマンスとして物語の第二軸を彩る。 読みどころは主人公の本音の部分と、終盤にきて驚愕の事実から一気に転回してエンディングに向かって弛緩するストーリーだろう。最後のシーンはブラッドベリの短編を髣髴とさせる情景だった。 | ||||
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近未来のアメリカ。火星と金星に基地は築いたものの、宇宙計画はそこで停滞している。 事故で片足を失ったもと宇宙飛行士マックスは、木星探査計画を切望し、推進派の議員を全力で応援することにした。 ブラウンとは思えないほど地味な題材で、まじめな内容である。かと言って退屈ではない。 ページをめくる手が止まらないのは、いつものブラウンだ。星の世界に対する狂おしい情熱というテーマは、SF作家にしか書けない。 SF的アイデアより小説技巧が冴える作品だが、まぎれもないSF小説の力作である。 ブラウンの評価がまた数段階上がった。 大昔「アメリカでは読み捨てられるペーパーバック作家で、問題にされていない」と知ったかぶりをした奴がいた。 それがどうした。本国の評価が低いのは、単にその連中の眼が腐ってるからだ。 評価は自分ですべし。私の評価は今も昔も変わらない。ブラウン最高!!めちゃくちゃ面白い!この事実以外、何が必要だというのか。 | ||||
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ロケット!SF!というカテゴリだけで反応して手に取ったが、人生で数冊出会えるかどうかというとても大切な一冊になった。 1950年代に書かれた小説なので、1990年代を未来として想像して生まれたものということになる。 元宇宙飛行士のおっさんが、いくつもの偶然から再び宇宙を目指して情熱を燃やす。 正直、胸がスカっとする英雄譚を期待していたんだけど、まっっったく違った物語だった! 中盤の突然の出来事に驚き、口をあんぐりと開いたまま後半のさらなる怒涛の急展開に巻き込まれて一気に読んでしまった。 SF的ワンダーな出来事はほとんどないので、ある男の人生を描いた文学的なお話ということになるのだが、実に渋い。苦い。 人生は時に制御不能の天変地異に襲われることがある。しかも何度も続けて起きたり。それでもなんとか折り合いをつけて明日を迎えるのだ。 読み終わった直後はボーッとするしかないが、時間がたつほどに、愛する人はもちろん隣人さえも抱きしめたくなるような読後感を与えてくれた。 | ||||
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同じ作者の奇想天外SF「発狂した宇宙」とは対極にある、シリアスなSFですが、それと同じくらい感動しました。素晴らしい! 序盤はSFとは思えない、政界での現実的な根回しの話が延々と続き、「この作者は何を語りたいの?」と思いますが、その後、ほろ苦い人間模様や、予想できないどんでん返し、もしやそこから奇想天外SFになるの?といった色々な展開があり、読者はハラハラしながら引っ張り回されます。さすがに超一流のSF作家ですね。ちなみに「発狂した宇宙」の友情出演?もあります。 現代でも古びない傑作として、SFファン必読です!主人公は57才の初老の独身男であり、それに近い立場の読者(私を含む)には特に感動を与えるでしょう。 (欠点として、翻訳文がちょっと古臭い部分がありますが・・・) | ||||
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ショートショートの名手ブラウンの数少ない長編ですが、少しほろ苦さの残る中、宇宙に取りつかれた人々を暖かく描いた佳品。 木星探査有人ロケット!なんてやっぱりワクワクしませんか。 原題 The Lights in the Sky Are Stars =「天の光はすべて星」という題名の響きも素敵です。 主人公が手製の望遠鏡のレンズを磨いているっていうくだりがなぜか心に残りました。 | ||||
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読後、とてもしみじみと宇宙を、そして人間の進む未来へと思いを馳せる気持ちになれました。 ひたすら宇宙を目指した、熱意ある1人の男の物語。 SFでありながら、ロマンチックに、そしてとてもリアリズムに人間というものを描いている作品です。 僕はいま30代半ばですが、丁度いい時期に読むことができたと思います。 俯瞰で見れば全ては時間の問題に収束する。それを実感するにはある程度の年齢が必要だと思うので。 読む前に予想していたものとは全然違う展開でしたが、とてもいい本に出会えました。 そもそもこの作品、僕は「天元突破グレンラガン」というアニメで最終話のサブタイトルで使われていたことから興味を持ちました。 実際読んでみて、叙情溢れる終わり方がとても好みで、小説の展開を思い返しているうちにグレンラガンのラストまで思い出してしまったのですが、 そしたら巻末にある解説エッセイがそのアニメのシリーズ構成をやった劇団☆新感線の作家、中島かずき氏で。 タイムリーすぎて思わず笑ってしまいました(笑) このいい作品に出会うチャンスをくれたこと、感謝します。 フレドリック・ブラウンの他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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SFに分類されますが、詩情たっぷりのラスト、ヒューマンドラマとして厚みがある。 きれいなタイトルだが読み終わった後目を落とすと感慨ひとしお。 主人公は老齢のロケット技師。 年老いてはいるが行動的でエネルギーにみちており、 とある女性議員の木星探査公約に目をつけて、長らく頓挫していた宇宙開発を再び進めさせようと奮闘する。 若者には励みとなって、中年にはぐさぐさと、さらに年長者には穏やかに語りかけてくるのでは。 最後の「もうおおきいんだよ」という自答が切なすぎ、 この一文を味わうためだけにでも読んでもらいたい作品です。 | ||||
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どんなジャンルであっても、シニアの主人公は難しいものです。 若い方が行動力があり、思考も柔軟で、恋も現役ということなのでしょうが、 この作品のように、その全てを持っていればシニアでも問題ないようです。 ただし、木星へロケットを飛ばすためには手段を選ばない、年齢にそぐわない クレイジーさを備えたシニアですが。 そんな猪突猛進な主人公を中心に展開する友情と愛情、切ないロマンスは SFらしからぬ叙情があります。 この作品はSFだと思わずに、ヒューマンドラマだと思って読む方が良いかも しれません。 1953年の作品だと読み終わって知りましたが、ちょっと信じられないほど 瑞々しいストーリーですね。夢を追うって素晴らしい。 | ||||
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人類が宇宙開拓に熱意を無くした未来(といっても現在ではかなり昔) それでももっと、遠い星に行きたいと願う男の話。 壁があるからこえるんだという、人間の本能ともいうべき欲求がテーマ。 宇宙という無限の「限界」に取り憑かれた人々の事を 本書の中では 星屑 と呼ぶ。 星屑最右翼のこの本の主人公は、少年期にSF小説が夢をわけてくれたのだと語る。 その夢の為に男は全てを賭ける。なにもかも全てを。 夢は飛ぶ為のエンジンだ。 誰かが言った。本当にその通りだと思う。 エンターテイメントの役割の一つはこのこと、 飛ぶ為のエンジンを分け与える事だろう。 さあ、この本の通り、未来は、いや、僕らの居る現在は すっかり地球の外に出る夢を見なくなってしまった。 地球を外から見た事がある人間は、 アポロ計画終了時の13人から一人も増えてはいない。 宇宙開拓にコストに見合うメリットがあるとは主張しがたい。 それでも単に飛ぶ為だけに、人は翼を欲するのではないだろうか。 この本の主人公に共感した。 ぼくもSFに夢を分けてもらった「星屑」なのだ。 | ||||
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フレドリック・ブラウンは「ミミズ天使」「火星人ゴーホーム」など、シニカルでユーモアあふれる作品でしられている。 しかし、そんなブラウンも時として、しんみりとした作品を書くことがある。 短編なら「緑の地球」、長編なら本書がそれだ。 時は1997年、人類は火星、金星に到達していた。しかし、かんばしい成果もないため、宇宙開発は停滞をよぎなくされていた。 そんななか、元宇宙飛行士であるマックス・アンドルーズは、ロケットを技術者をしながら無気力な暮らしをしていた。 そこへ、木星への探検を公約にかかげた議員立候補者のニュースを耳にする。 議員を応援するうちに、彼は宇宙への情熱をとりもどしていく‥‥。 この作品が最初に発表されたのは1953年。アポロもまだ月にはいっていない。 そのため、科学的ディティールなどは今の目でみると、古臭くうつるかもしれない。 しかし、若い頃の夢をあきらめきれず、宇宙をめざして奮闘する男の物語は、今日でも(いや今日だからこそ)リアルである。 あなたがいちどでも、夜空を見上げ、宇宙におもいをはせたことがあるなら 是非、本書を手に取るべきだ。 | ||||
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