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天の光はすべて星
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【この小説が収録されている参考書籍】
天の光はすべて星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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どんなジャンルであっても、シニアの主人公は難しいものです。 若い方が行動力があり、思考も柔軟で、恋も現役ということなのでしょうが、 この作品のように、その全てを持っていればシニアでも問題ないようです。 ただし、木星へロケットを飛ばすためには手段を選ばない、年齢にそぐわない クレイジーさを備えたシニアですが。 そんな猪突猛進な主人公を中心に展開する友情と愛情、切ないロマンスは SFらしからぬ叙情があります。 この作品はSFだと思わずに、ヒューマンドラマだと思って読む方が良いかも しれません。 1953年の作品だと読み終わって知りましたが、ちょっと信じられないほど 瑞々しいストーリーですね。夢を追うって素晴らしい。 | ||||
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人類が宇宙開拓に熱意を無くした未来(といっても現在ではかなり昔) それでももっと、遠い星に行きたいと願う男の話。 壁があるからこえるんだという、人間の本能ともいうべき欲求がテーマ。 宇宙という無限の「限界」に取り憑かれた人々の事を 本書の中では 星屑 と呼ぶ。 星屑最右翼のこの本の主人公は、少年期にSF小説が夢をわけてくれたのだと語る。 その夢の為に男は全てを賭ける。なにもかも全てを。 夢は飛ぶ為のエンジンだ。 誰かが言った。本当にその通りだと思う。 エンターテイメントの役割の一つはこのこと、 飛ぶ為のエンジンを分け与える事だろう。 さあ、この本の通り、未来は、いや、僕らの居る現在は すっかり地球の外に出る夢を見なくなってしまった。 地球を外から見た事がある人間は、 アポロ計画終了時の13人から一人も増えてはいない。 宇宙開拓にコストに見合うメリットがあるとは主張しがたい。 それでも単に飛ぶ為だけに、人は翼を欲するのではないだろうか。 この本の主人公に共感した。 ぼくもSFに夢を分けてもらった「星屑」なのだ。 | ||||
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フレドリック・ブラウンは「ミミズ天使」「火星人ゴーホーム」など、シニカルでユーモアあふれる作品でしられている。 しかし、そんなブラウンも時として、しんみりとした作品を書くことがある。 短編なら「緑の地球」、長編なら本書がそれだ。 時は1997年、人類は火星、金星に到達していた。しかし、かんばしい成果もないため、宇宙開発は停滞をよぎなくされていた。 そんななか、元宇宙飛行士であるマックス・アンドルーズは、ロケットを技術者をしながら無気力な暮らしをしていた。 そこへ、木星への探検を公約にかかげた議員立候補者のニュースを耳にする。 議員を応援するうちに、彼は宇宙への情熱をとりもどしていく‥‥。 この作品が最初に発表されたのは1953年。アポロもまだ月にはいっていない。 そのため、科学的ディティールなどは今の目でみると、古臭くうつるかもしれない。 しかし、若い頃の夢をあきらめきれず、宇宙をめざして奮闘する男の物語は、今日でも(いや今日だからこそ)リアルである。 あなたがいちどでも、夜空を見上げ、宇宙におもいをはせたことがあるなら 是非、本書を手に取るべきだ。 | ||||
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もう40年も前になるが、武蔵小杉駅にほど近い中原ブックランドという本屋で、初めて自分の小遣いで買った文庫本はブラウンの短編集「未来世界から来た男」だった。僕はおもちゃ箱のようなブラウンのトリッキーなアイデアに魅了され、SF少年の道を歩き始めたのだった。 最近再評価著しい星新一氏にも影響を与えたブラウンの、ちょっとタイプの違う長編が本作だ。初期宇宙飛行に携わり、片足を失った初老の主人公が新たな木星探査計画に参画せんと最期の情熱を傾けるという話。少年のごとき宇宙へ憧れと障害をおそれぬタフネスぶりなどは最近のアメリカ映画(例えば「スペース・カウボーイ」)にも共通する。なんだか妙に性急な男だなと思っていると、切ないラストにつながる一つの伏線だったことに気がつく。 なにしろ1953年の作。ブラウンがした未来予測には当っているものもはずれているものもある。ただ、「2001年」「木星探査」というと、「2001年宇宙の旅」と同じなのが面白い。 2000年を21世紀のはじめと勘違いしているのはご愛嬌。 | ||||
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F.ブラウンは大変好きな作家だ ただ、シリアスに展開する物語は 文学好きにはたまらんだろう。 でも、ノリを期待するとがっかりする。 | ||||
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SF・ミステリの奇手F・ブラウンによる、ブラッドベリばりのロマンチックSFです。 幼い頃から宇宙への憧れを抱き続けた主人公。 宇宙飛行が実現間近となり、自ら宇宙船に乗り組むべく様々に奮闘するが… 読後、本書のタイトル『天の光はすべて星』の意味が胸に染みこんできます。 感涙。 ブラウンの作品群の中でも、決して傑作ではないです。 しかし、ブラウンが『斬新な着想、巧妙なプロット、あっと驚く結末』だけの作家ではないことを証明する佳作です。 かなり昔、早い時期に絶版となったようですが、ブラウン好きを自認するなら必読の一冊です。 | ||||
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