■スポンサードリンク
銃・病原菌・鉄
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
銃・病原菌・鉄の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全476件 421~440 22/24ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| こういう著者を頭がいいと言うのだろう。 知識が特定の分野に偏っていないので, その知識を縦横に駆使して考えることができる。 その結果人類の歴史は何によって動かされてきた、と、 結論づけたのか。 もちろん「人」というのも正解だが、 その「人」がコントロールするることで 歴史を形作ってきたもの。 それが「銃・病原菌・鉄」だというのだ。 その論証が,わかり易い文章でなされている。 感嘆。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 某新聞に,投票で選んだ2000年からのベスト50という企画が載っていたんですが,ベスト1が「銃・病原菌・鉄」(Guns, Germs, and Steel)だというんで,批判的な印象を持っていた私はびっくりしました。 この本,「西洋文明の勝利で人類の歴史はゆるぎない」ということが前提となって立論されおり,そこからそもそも強引である。人間のこれまでの歴史を振り返れば,現状の西洋の圧倒的優位性は数百年後にはひっくりかえている可能性は当然あるではないか。 さてこの前提のもと著者は西洋文明の優位性を,各文明を担うヒトの生物学的な優位性ではなく,文明発祥地の食料の豊かさといった地域的特性等に求める。で,この考え方の確からしさを示すために,人間の歴史を確認していくわけだが,この理論に背反する不都合な真実,欧州文明を征服せんとしたモンゴル帝国の後継国に関しては,説明がない。欧州を危機的状況に追い詰めた国と文明に対する検討すら行わない態度に嫌気がさして,読むのをやめてしまった。 著者の洞察力と知的パワーは圧倒的であり,この本に感激するのはわかりますが,私には著者が,西洋文明の優越性が絶対的真実である,ことを客観的に説明するために,社会的に許容されなくなった人種的な相違という論理を使うのではなく,あらたな道具を作り出そうとしているように見えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書は、ニューギニア人の友人からの問いかけを受けて、「地域による人類の発展の格差がなぜ起きたのか」という根本的な疑問に答えることがテーマとなっている。1万3千年前からたどって、人間の環境適合の進化過程にその理由があることを膨大な情報を下に解き明かしていく。 最も根本的な発展の格差もたらした大きなパラダイム・シフトを農耕の始まりにおいている。ユーラシア大陸におけるその開始の早さがヨーロッパ人に「銃、病原菌、鉄」という世界征服の手段をもたらした。なぜ、ユーラシア大陸では農耕の開始やその後の伝播が早かったのか、それは気候、地勢や東西方向の大陸の広がりが起因しているといった論旨が展開されていく。 その視点は面白く、ある種ミステリー小説を読んでいるかのように読み進めていくことができるが、下巻は上巻の論点を繰り返す内容になっており、少々退屈する。 あくまで、著者はアメリカの学者であり、取り上げている素材が欧米の視点に偏っているいることを我々日本人含めアジアの方は感じるだろう。また、少々うがった見方をすれば、欧米人の残虐な世界侵略を、「進化論」を用いて無意識のうちに正当化しているようにも読み取れる。 この著作のエピローグの一節のタイトルにもなっている「なぜ中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握ったのか」という、おそらく多くのアジア人が持つ疑問にはこの書は十分に答えてはいない。「儒教哲学が浸透している中国・アジアと改宗を強制する宗教を推進力とするヨーロッパ」という対比にそのヒントはありそうだが、なぜ、そのような文化や社会価値観の違いが発生したのか、欧米人の他者に対する差別意識の強さや残虐さがどこから根本的にきているのかはこの書のテーマからははずれる。 とはいえ、新聞のゼロ年代の50冊のTOPに選ばれただけの事はあり、新しい人類史の見方を教えてくれる良書。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 歴史書というと、カエサルやチンギス・ハーンなど現在にまで名を残す 英雄を中心に語られがちで、人類の歴史はこうした少数の英雄達によって 作られたように感じていました。 しかし、欧米諸国はこうした英雄がいたから現在の繁栄があるのでしょうか? アフリカなど貧しい国々は英雄がいなかったから発展しなかったのでしょうか? この本はそうした人間中心の歴史観をくつがえし、動植物の生息分布や伝染病と いった環境要因が人類の発展に大きな差をもたらしたことを科学的根拠に基づき 説明しています。 学者が自分の狭い専門分野にとじこもりがちな中、こうした学際的で、 一般読者の知的好奇心を刺激する本は非常に貴重だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 15〜16世紀の大航海時代幕開けと共にヨーロッパ人は世界中に出かけていくようになりました。 ある国が大航海とそれに伴う植民地獲得により莫大な富を得られるのを目の当りにすると、 我も我もとヨーロッパの多くの国が世界中に植民地を作っていきました。 そして数百年の間に世界はがらっと様子を変えていました。 ヨーロッパ人→征服→北米の原住民 ヨーロッパ人→征服→南米帝国 ヨーロッパ人→征服→アフリカ大陸 ヨーロッパ人→征服→オーストラリア大陸 そして、15〜16世紀に塗り替えられた世界の様子は21世紀の今も概ねそのままです。 富・権力・力といったものは世界中の約200カ国、あるいは数百の民族の間で随分と偏って分配されています。 どうしてこうも世の中は偏っているのだろう? と、多くの方は疑問に感じた事があると思います。 そこからもう一歩踏み込んで、 どうして矢印の向きは←にならなかったのだろう? と、疑問に感じた事がある方はいらっしゃいますか? 私は、著者が上巻の冒頭に投げかけたこの質問、 どうして←にならなかったのか? を読んだ時目から鱗がポロッと転がり落ちた様でした。 そこからはぐいぐい引き込まれてあっという間に上巻を読了し、下巻は少しペースを落としながらも読了しました。 矢印が→向きとなった究極の要因を著者は4つ挙げています。 「え?なになに?」 と、気になるような好奇心を持ち合わせてらっしゃる方は読んでみる事をお勧めします! この本が提供してくれる知的冒険は、多くの方にとって最高にエキサイティングなものになると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 上下合わせて600ページを超える大作! 「なぜヨーロッパ人がアメリカ原住民を支配することが出来たのか?その逆はなぜ起こり得なかったのか?」 「人類の歴史」を1万3千年から遡り、定住、農耕、家畜、言語、文字、国家、戦争、地理地形、気候変動、病原菌、などの様々な視点から読みとこうとする総合知的解説書。 著者は分子生理学、進化生物学、分子生物学、遺伝子学、生物地理学、環境地理学、考古学、人類学、言語学など多くの分野に精通しているが、「人類の歴史」という因果関係が超複雑に絡みあった対象には一般法則を導き出すことが出来ないという。 「歴史科学」が成立しないのは、あまりにも歴史という対象が難しすぎるためであるが、著者は「人間科学としての歴史研究が恐竜研究と同じくらい科学的におこなわれるだろうと楽観視している。」(エピローグ)と語る。 本作はその筆者の楽観に現実感を与える力がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 著者は本書で、人類が大陸によって異なる発展を遂げた理由を、人種の遺伝子的な優劣によるものではないことを証明した。 一言で言えば、人類はその大陸の生態、天候、地形などの環境によって異なる発展を遂げたのだ。 本書ではそれらを順に、解りやすく解説してくれる。 中でも面白かったのが、第2部「食料生産にまつわる謎」である。 なぜ今我々が食べているイネ(米)があるのか、なぜシマウマは家畜化されなかったのか。 これらの謎を、気が遠くなるような時間をかけて人類が試行錯誤してきた過程を通じ、解き明かしてくれる。 生きていて、なんとなく知っていたようで、実は知らなかったことがある。 そして本当に知った瞬間はまさにエキサイティングである。 「なるほど!」と何度つぶやいたかわからない。 本書は人類が辿ってきた歴史を「駆け足」で解説したものと著者は言う。 深く掘り下げたい人には物足りないかもしれないが、私のような歴史・考古学素人にはちょうどよく、充分にポイントは掴める。 読んでよかった。そしてもっと早く読みたかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 繁栄しなかった国、もしくは人種とそうではない所に至る謎を1万3000年前から遡って まとめあげられてます。 そのキーワードが「銃・病原菌・鉄」なわけです。 しかし、訳文がまわりくどいのか なかなか文章がすんなりと頭に入って来ませんでした。 やはり1万3000年に渡る歴史を紐解くわけです。 ですので、どうしても本人の育った所と思い入れのある地域についてのバイアスがかかっているようにも見受けられます。 決して面白くないとは言えませんが、これだけ長い書籍なので合点がいかない所があるのも確か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| なぜ、白人はアメリカ大陸を制覇できたのかという理由を、銃・病原菌・鉄というキーワードで読み解く人類史への壮大なミステリーを解き明かそうとするのが本書です。 結局、農業生産により食料の増大が、白人に政治システム・軍隊・武器の技術を与え、結果として、アメリカ大陸を制覇したといいます。 なぜ、食料生産がユーラシア大陸でできたかということを説明していくのですが・・・。 しかし、本書を読んでいて、まさに唯物論的であり、どこか抜け落ちているような気がしてなりません。 食料生産の高度化により、食料生産に携わらない人間が、良い政治システムを持つまではわかるのですが、なぜ、武器に向かうのか。 どうも、本書の理論は片手落ちであり、個人的には、白人の暴力主義、征服主義という精神論を説き明かさなければ、本当の意味での白人の五大陸制覇を説明できないように思います。 その点で力作を望むところです。 ただ、本書は訳も読みやすく、論証も明快なので、ぜひ、一読してほしい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 非常に遅ればせながら。 山田風太郎の『魔界転生』の石川賢による漫画化で、病原菌の固まりとして転生してくる駿河大納言 の描写があったじゃないですか。新大陸に乗り込んでくるヨーロッパのイメージとして、あの描写が脳にすり 込まれてしまいましたよ。 大陸間の文明格差と、その結果としての今日の情勢を、栽培化・家畜化可能な野生種の有無と 大陸の形状(伝播の環境的制約)から一気に説明してみせた壮大な人類史。 植生などの気候風土と地理的要因といった環境条件に人類の文化が決定的に制約されている様は 圧巻ですね。非常に大きな説得力を持っていると思います。 ヨーロッパの南北アメリカへの進出(侵略)だけではなく、その人類史上最大の不幸な遭遇を、オースト ロネシア語族の太平洋への拡散やバンツー諸族のアフリカ南方への拡散などと同じ現象の一事例とし て位置づけるなど、刮目する理路多数。 しかし、同じユーラシアでもヨーロッパが世界を席巻して中国はそうでなかった理由を、政治的統一の 有無に求め、その政治的統一の有無を、水系や半島などの地理的制約に求めるあたりは、それまで 説得力があっただけに、かなり厳しいのでは? これは著者自身が正しく総括しているように、今後、探求が進められるべき領域なんでしょう。 私は、どうしても「なぜヨーロッパが?」と来ると、M.ウェーバーを連想しないではいられないのだけれど。 天文、地質、生態、進化など、実験が不可能だったり倫理的に許されなかったりする分野を歴史科学 と位置づけ、それらと一貫した方法を模索して、人類史の今後に期待する態度には大賛成だけど。 しかし、参照文献をまるごと無しで済ませるって翻訳の方針には大疑問。 読者のさらなる探求を阻害するという意味で、原著者の意図にも、文明の相克という本書の趣旨にも 悖るのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 歴史はなぜ動くのか?その動因を求めて、人は様々な史観を考案してきた。 英雄豪傑が歴史を動かしてきたとする大衆的な史観、人種間の優劣に原因を求める優生学的史観、 経済構造がすべてと語るマルクス主義的唯物史観、社会構造や精神にその原因を探るアナール派史観、等等。 生物学者が書いた本書は、これらに対し、動植物の分布環境がすべてを決定してきた、とする画期的な 歴史の仮説を提唱してくれる。 本書の考察は旧大陸と新大陸の関係への疑問からはじまる。なぜスペインはアステカ帝国やインカ帝国を 征服できたのか?なぜその逆のことがおきなかったのか?この疑問に対し、以前は白人文明の優位性、 はては白人種の優位性による説明がされていた。これに本書は真っ向から反対する。いわくヨーロッパ人が 優れていたわけではない、ただ旧大陸は新大陸より横長であるため、動植物の交流が多く、多くの動物を 家畜化した結果ヨーロッパ人は伝染病に対する耐性を獲得していたにすぎない、と。反対に新大陸は 東西の移動範囲が限られ、動植物の分布も貧弱であったため、先住民は伝染病に対する耐性を獲得できない ままでいた。このため、スペイン人が上陸した後、あっという間に伝染病が広がり、文明が滅んでしまった、 というのが本書の説く歴史である。それは人種間や文明間の優劣があったからではない、文明が育った 自然環境という些細なことが全ての要因だったわけだ。 その他にも、世界の数多くの地域に取材しながら、なぜヨーロッパ人が世界の中で優位に立っていったのか、 が、いかにも生物学者が書いた本らしく、極めて客観的・論理的に解説されていく。その論理構成たるや、 見事の一言。世界の歴史を舞台にした壮大なフィールドワークとでもいうべき、きわめて実証主義的な視点が、 本書の論理構成に鉄壁の信頼性を付与している。ヨーロッパ人は優れていたのではない、ただ動植物の 自然環境に恵まれていただけなのである。従来の史観に対するこの強烈な鉄槌、痛快である。まさに 唯物史観ならぬ、唯動植物史観の堂々たる登場、というところか。本書の読書にとって、これまでの 自分の歴史観ががらりと変わること間違いなしの体験であろう。 小さい現実の観察から論理を飛躍させ、壮大な歴史を構築するというこの壮大な仮説構成力は、感動的で すらある。歴史に興味のある人はもちろんのこと、優れたロジック展開や思考法を学びたいすべての人に すすめたい本と言えよう。 ピュリッツァー賞を受賞し世界的にも名高い本書は、間違いなく、自分の読書史上10冊の内にも入る 名著である。このような本に出合えたことに感謝して5点満点献上。本書で感動を覚えた方には、同じ 著者による続編「文明崩壊」もあわせておすすめしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ■テーマ「人類が誕生してから、何故、世界は今あるような姿になったのか?」 ヨーロッパ人は南北アメリカ大陸に入植したけれど、なぜアメリカインディアンがヨーロッパに入植してくることにはならなかったのか、かつて文明が萌芽した「肥沃な三日月地帯」は何故いまは肥沃でないのか、他民族にひどいことをするのは「先進国」の専売特許じゃなくて以外と普通(程度は別として)かも、などなど、ともすれば様々な批判を招きかねないテーマを堂々と科学として成り立たせています。 読んでいる途中で「そんなこと言っても○○じゃないの?」なーんてことを何度も思いましたが、彼は必ずどこかで返答を用意していて、自分の浅薄さを思い知らされることしきりでした。トホホ。 だからって訳じゃないけどジャレドさん、あんた偉いよ。マジで。 ■新時代到来か それにしても「何故いまあるようになったか?」って言われてもねえというテーマなんですが、必然と偶然のあいだを軽々と行き来するスタンスの取り方はお見事。ジャンルを超えて手本になり得るものだと思います。 記述されている内容そのもの、議論のレベルの高さあるいは公正さ、そしてこれだけのしっかりした論考が単なる学術論文としてでなく一般に流通する書物として出版され(さらに日本語訳され)、こうして我々の手に入ること、どれをとってもこれからの本のあるべきスタンダードを示していると思います。 おおよそ、進化とか進歩とかいう話をする場合、本書を知らないでは「お話にならない」ことになると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 日本の本屋に並んでいる歴史に関する本は「侵略戦争は悪いだとか」「自虐史観はけしからん」「歴史の英雄の伝記」だとか、純粋に知的好奇心を満たしたい人たちにとって「無価値」な議論をする本が多すぎます。 一方、学校では、この本で論じているような「なぜヨーロッパ文明が他の文明を凌駕したのか?」「隆盛する文明と消滅する文明の違いは何か?」といった歴史の本質的疑問に答えることなく、「時系列で起きた事象を淡々と述べる」、いかに自国が輝かしい歴史をたどってきたか(特に外国の教科書はそうらしい)」という視点で学ぶことがほとんど。 翻ってこの本は、「文明度の強い弱い(=進歩の度合い)」はなぜ起きたのか?を地理学的視点・生物学的視点・考古学的視点などを駆使して、素晴らしい説得力で論を展開していきます。 特に興味深いのは「農業(栽培作物)」「家畜」の問題。例えばアフリカの「しまうま」や「バッファロー」はなぜ家畜化しないのか?家畜化しようとしたのか?そうだとしたらなぜ家畜に出来なかったのかが、述べられています。 私は、人類の歴史をあえてシンプルに捉えるとすれば「勝つか負けるか」だと思っています。そしてなぜ「その文明・民族あるいは国家が勝ったのか?負けたのか?」に1つの答えを用意してくれたのが、この本でした。 アメリカの金融危機が全世界を同時に大不況に陥れた現代がたどってきた歴史は、「ヨーロッパ、特にアングロサクソン系の文明が他の文明を駆逐してきたことで起きた事象だと思いますが、これも、その根本的要因が、人種や民族などの人間という種の生物学的要因ではなく、地理的要因にあるということは、非常に興味深い。 それを象徴するかのように黒人のオバマ大統領が生まれたことも、非常に興味深く思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| なぜ富める地域とそうでない地域があるのか。ある国では原子力で電気をおこし、暑い日には冷房をつけ、寒い日には暖房をつける。かたや、すべてのエネルギーを木材に依存し、農業さえしていない先住民が世界にはいる。この差はいったい何なのか? 彼らの知能が低かったのか? それとも環境なのか? ジャレド・ダイアモンドはこの本の中で、格差は「知識の蓄積の差」によって生じたとしている。この蓄積に影響を及ぼした因子は4種類:(1)栽培・家畜化可能の動植物の分布、(2)伝播・拡散が可能な文化、特に文字、(3)発明、競争を起こす人口、(4)東西へひろがる大陸。このひとつひとつをサポートする情報をエンターテイメント性高く書き下ろしている。 たとえば、文字のところ。世界ではたった2箇所しか独自に文字を発見していない。シュメールとマヤで、他の文字は借用だ。文字をもたない文化圏がある。彼らに文字がない理由は、地理的な障壁により伝わらなかったこと。文字を使用する商業、農業が発達していなかった。 では、現在話されている言語の分布をみてみよう・・・オーストラリアには言語がないが、彼らの文化というのは・・・というように、サポートする情報にまたサポートする情報をもってくるので、自然と内容が深くなっていく。 ひとつの主題に対して、ぶれずにこのボリュームを書き上げる知識にただただ脱帽。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 5つの大陸で 異なる発展を遂げた人類。 なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。 その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を 惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。 確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や 未知の知識が綴られる本書。 同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。 なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。 その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。 良書です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。 そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。 ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。 本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。 その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。 著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に 絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。 これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。 この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 民族が受けてきた環境や影響が文明を決定する。 よく覚えておきたいです。 どこぞの神に愛されたとか人種優劣論何かのせいにしないように気をつけたいです。 マクロ的な影響は選べないにしても、ミクロ的な影響は自分で選んでゆきたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服できたのは、ヨーロッパ文明が強くアメリカ先住民文明が弱かったからです。そしてヨーロッパ文明の強さの象徴が『銃・病原菌・鉄』です。 そして本書では、何故ヨーロッパが強く、アメリカ先住民が弱かったのかを分析しています。 そのロジックはただ一つ、より適したモノが生き残り増殖するという『ダーウィンの進化論』です。 著者はユーラシアが有利で、アメリカやアフリカが不利な条件を抜き出していきます。 その理由として、 0.文明が発達するには一定以上の人口の量と密度が必要であり、それらを確保するには食物生産が必要である。 しかし 1.ユーラシアには栽培に有利な野生の食物が沢山あったが、アメリカには少なかった。 2.ユーラシアには家畜にしやすい野生の動物が居たが、アメリカには少なかった(先住民が食い尽くした)。 3.東西に伸びているユーラシアは緯度に違いが少なく、気候が同じだったので食物や文明の交流が活発だったが、アメリカは南北に伸びているので気候の変動が大きく砂漠などにさえぎられて交流が少なかった。 このためアメリカ先住民の文明はユーラシアより数千年遅れを取ったというのが、著者の主張です。 これらがどのように文明に作用したのかを事細かにシミュレーションしています。 ダーウィンの進化論は『確率論』に根ざしており極めて汎用性が高い理論なので、種の進化にも、文明の進化にも、技術の進歩にも、企業の経済活動にも、応用できます。 そして本著は、その進化論が実際どのように働くかを知ることが出来ます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書は、ユーラシア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアと言ったそれぞれの大陸で発展してきた文化、文明に大きなレベルの差を生み出した原因を追及しようとした力作。 著者が本書を書くきっかけになったのは、ニューギニア人のヤリが著者に問いかけた、 「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」 という質問である。 著者はこの質問に対する解として、 ・銃 ・病原菌 ・鉄 が、現在に於いても、「発展途上国」と分類されている人たちの人類史に大きな影響を与えたと言う。 上巻ではそのうち、食料生産と農耕が、大陸によりどのように異なる歴史を持っていたのかを解明している。 ここでは、食料生産の多寡が、現代に於ける、「持てるものと、持たざるもの」を分けた大きな理由であるという事が言われているが、その食料についても、緯度の違いによる環境の差が収穫出来る食物の種類や量を、ここまで決定づけているとは、本書を読むまで全く知らなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか? 誰もがぜひ知りたいところだ。 どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。 発展の度合いは、主に地理的要因にあったのだ。自分はこの本を読んでから、国や人種の問題を考えるとき、 その国がどこに位置しているのか、どんな形をしているのか、そんなことを前提に考えるようになった。 勿論、地理的要因の結果、DNAの優劣の差が出ることはあるかもしれない、しかし、神に選ばれた人種や、 発展することが運命付けられた文明や国などないのだ。 多少、結論ありきのデータ集めやご都合主義はご愛嬌。 「文明の衝突」、本書「銃・病原菌・鉄」などの、文明を俯瞰的に扱ったものは、ミクロの視点では 粗雑な記述も多いのだが、それを補って余りある全体を見通す視点が得られるものがある。 やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!






