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その可能性はすでに考えた
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その可能性はすでに考えたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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悪魔の証明だとか数理論理学だとか飾ろうと思えばいくらでも飾れますが、別に長々と説明しなくても 相手が完全な憶測で難癖つけてくるのを、主人公は物証なり交えて完璧に返さないとゲームオーバーという やってることは要するにカプコンの逆転裁判そのままのシンプル推理バトルです。 キャラクターも大体そんな感じで、隙あらば拷問知識を披露する中国美女やらバチカンの枢機卿やら 天才小学生やら伝説の殺し屋が町中で立ち話しながら推理合戦するシュールな絵面が展開されます。 多分リーシーさんなんかはキャラ的に髑髏の模型を撫でながら喋ってるんじゃないかと思います。 唯一違うのは逆転裁判が媒体の都合上、最小限のテキストで状況説明していたのに対し たかだかその3つの説を鼎立させると矛盾が出てくるよ、と一言言えばいいだけの事柄に対して 膨大な傍点を交えて2ページに渡って解説してくれるくらいに読者に過剰に親切なところぐらいです。 文庫で380Pありますが、多分フーリンさんのリアクション芸を押さえれば250Pくらいに収まります。 最後は、天才5人が雁首揃えてそんな単純な仮定を見逃してたの!?という 他レビュアー氏の言葉を借りれば10番目くらいに潰しておかないといけない仮説で幕を閉じます。 町中でいきなり男塾みたいな致死性の毒を打たれる展開といい、特に意味のないwikipedia式拷問知識といい 作者は明らかにギャグ寄りで書いてると思ってますが、そういうゴッタ混ぜのカオスでも許容できる出来る人向け。 | ||||
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本格ミステリ大賞受賞とのことで購入しました。 現在第2章を読み終えたところですが…色々つらい… 皆さんも仰っていますがラノベのような文調やキャラ設定です。それがとにかく引っかかる!読みづらい! 最後まで読むつもりではありますがどうやら私には合わないようです。 続編も一緒に買っちゃったんだよなあ… | ||||
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古今東西の拷問に詳しくなれる本。…ではなくて、人知を超越した奇蹟の実在を証明しようとする探偵を描いた異色のミステリー。ある事件にまつわる不可思議な出来事に関し、"挑戦者"たちが合理的な解釈を提示していくが、探偵がこれをことごとく否定していく。 ある理由から奇蹟の証明を念願とする探偵・ウエオロ。彼の奇蹟証明の方法論は、あらゆる合理的な可能性を検討し、それを否定するというものだ。全ての合理的な可能性が否定されれば、非合理的なものすなわち奇蹟こそが真実となる。正にシャーロックホームズ、"When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth."である。そして彼はついに、探偵事務所に持ち込まれたある事件の検討から、そこで奇蹟が起きたのだと結論付ける。だが、そんな彼の前に次々と挑戦者が現れ、合理的に説明可能な仮説を提示する。ウエオロが奇蹟を証明するためには、彼らの提示する仮説がどんなに突拍子ないものでも、どんなに難易度が高いものでも否定しなければならない。現実的にできそうもないとか確率が著しく低いではなく、論理的に絶対にできないということを証明しなければならない、それは修羅の道だった。 一つの事件に色々なトリックが提示されるという構成が面白いし、すごく練られていると思った。挑戦者が滔々と何ページにもわたって語る仮説を、探偵がほんの2-3ページほどであっさりと否定するのも痛快だった。様々な文学や歴史が引用され、ウエオロの(つまりは作者の)膨大な知識量には驚かされた。 一つだけ気になったのは、最後、いわゆるラスボスとの対決のところ。あれは、論理的には、仮説の否定同士は別に矛盾していてもかまわない、という一点で良かったのではないかなあ。文章の巧さでつい騙されてしまいそうになったけど、実はラスボスの論理は最初から破綻しているのでは。まあそれ自体は作中でウエオロが指摘してはいるんだけど、彼がその前に話した「否定の補足」はむしろ蛇足で、全体の論理をぼやかしている気がする。 「否定の補足」は次の展開に繋がっているといえば繋がっているので、そのために用意されたものとも見れるけど、それはそれで都合の良い展開のような気もして、やっぱり、無い方が良かったように思った。 以前読んだ『探偵が早すぎる』でも思ったけど、この作者さんはストーリーの面白さもさることながら、キャラクターがよく作りこまれていてとても魅力的だと思う。なにか長いシリーズ物の一部なんじゃないかと思ってしまうくらい。キャラ一人一人のスピンオフを作っても十分読み応えがあるものになりそう。 キャラクターも文体もとても好みなので、これからも追いかけていきたい作家さん。まずは既刊を全部読みつくそう。 | ||||
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本格ミステリ大賞受賞とのことで期待して読み始めました。文章に多少違和感を感じつつも、事件編に当たる第1章の読了後は先が楽しみでした。 読み進めて第3章冒頭で、登場人物の現実離れした設定や、芝居ががかったセリフが耐えられなくなり途中で読むのを諦めてしまいました。 オッドアイの主人公、「〜ネ」というステレオタイプの中国訛りの日本語を使う中国人、「ふはははは」と笑う推理相手など、ライトノベル的というか、筋自体は面白い気がするのですが、読者を選ぶ作家さんです。 | ||||
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本格ミステリ大賞受賞とのことで期待して読み始めました。文章に多少違和感を感じつつも、事件編に当たる第1章の読了後は先が楽しみでした。 読み進めて第3章冒頭で、登場人物の現実離れした設定や、芝居ががかったセリフが耐えられなくなり途中で読むのを諦めてしまいました。 オッドアイの主人公、「〜ネ」というステレオタイプの中国訛りの日本語を使う中国人、「ふはははは」と笑う推理相手など、ライトノベル的というか、筋自体は面白い気がするのですが、読者を選ぶ作家さんです。 | ||||
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新しい推理小説の形(奇跡の存在を証明する為、現実に考えられる可能性の完全排除、そして排除失敗・証明失敗による一見不可能なと思える事件の論理的・物理的解決)で良い作品ですが、読者の評価が分かれるのではないでしょうか。 私個人としては様々な人による推理合戦(可能性の提示・検証・否定の繰り返し)は面白いと思いますが、新興宗教を舞台にとった話は、あまり好みではありません。 第二作の「聖女の毒杯」(書店で購入、先に読んだ)の方が、私は好みです。 | ||||
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探偵物という事で内容・結末には触れませんが、文章がなんとも言えない間の悪さのような物を感じます。 これは好みの問題もあるかと思いますが、ラノベのような回りくどい言い回しやなんとなく気恥ずかしい表現があったりて読むのに少し疲れました。 登場人物として日本語が喋れる中国人のお姉さんが出てくるのですが、所々で中国語の単語を挟んできてその後に括弧書きで日本語訳が入ったかと思えば、日本語に中国語発音のルビが振ってあったりした点が個人的にはすごく野暮ったく感じます。 いっその事「中国語部分は自分で調べてね」なスタンスで日本語訳がない方がスマートだったかな、、、と思ったりします。 回りくどい表現だと感じでしまったのも、本編にそこまで関係のない中国語知識がちょくちょく入って来るのが原因の一つかと思います。 恐らく作者さんが中国語に造詣が深いのだとは思いますが、中国語知識についてはもう少し本編に関係のある内容のみにした方がテンポ良く読めた気がします。 続編も一緒に買ったのですが、読もうかどうしようか少し迷っています、、、 | ||||
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文章が汚い。ラノベじみた薄っぺらい登場人物たちが大活躍のミステリです。 担当の編集者なにしてんすかね?出版されるまで誰の目にも触れませんでしたみたいな本です。 そんな小説なんだけどミステリとして新しいです。びっくりしました。面白かったです。 人を救うために立ち上がろうとする探偵もいいです。 注目の作家さんだと思います。 | ||||
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ユニークなアイデアのミステリである。探偵とその探偵に億単位の金を貸しているフーリンという名の元中国女マフィアの金貸し業との凸凹コンビが不可能状況に挑戦するという一見ありふれた設定なのだが、この探偵の信条が着想外なのだ。この探偵の人生を賭けた願いは「<奇蹟>が存在する事」を証明する事なのである。普通のミステリならば、「How done it?」(あるいは「Why done it?」)を探偵が解決すべき所を、逆に、犯行の「全ての可能性(<possibility>)」を反証し、<奇蹟>以外ではこの不可能状況を説明出来ない事を証明(所謂「悪魔の証明」)するという奇想天外な発想である。この凸凹コンビには謎の依頼主による対戦者が複数名いて、対戦者はホンの僅かな<possibility>を有した仮説を提示出来れば勝ちという圧倒的有利な立場にある。確率(<probability>)がどんなに低くてもホンの僅かな<possibility>さえあれば探偵は負ける訳(元々、「悪魔の証明」は不可能)なのだから、作者自らのアイデアとは言え、随分と重い荷を背負ってしまったというのが冒頭での率直な感想。 実際に読み進めて見ると、作者のアイデアと勇気(蛮勇?)には感心するものの、物足りなさを覚えた。まず、対戦者の数が少ない上に、それらの仮説にミステリ的<possibility>があるか否か怪しいのである。これでは探偵の反証が容易である上に、「全ての<possibility>)」を反証するという趣旨に反しているだろう。私は緊迫した丁々発止の「仮説vs反証」が延々と続くと期待していたので、裏切られた、という感が否めなかった。これを補うためか、対戦者達と凸凹コンビとの間に過去の因縁を設ける等して、キャラクター勝負とコメディ・タッチで読ませようとしているが、これは作者の本意ではあるまい。 特に、謎の依頼主の正体が判明して以降、、「<奇蹟>が存在する事」を証明する事の意味が雲散霧消してしまい、 普通のミステリに戻ってしまった印象を受け、まさに竜頭蛇尾の感を免れない残念な作品になってしまった。 | ||||
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謎ときとその反論を繰り返しているお話。 なかなかよく出来ていて凄いなぁ、、とかなり感心しましたが、あらすじ自体にあまり面白みが感じられず、続編はもう読まないかなあ、という感じです。 | ||||
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初っ端から、金融業で毒舌家、手厳しい女性が出てきたのか…と思いきや、「○○ね」という謎の中国語娘。萌えなのか!?そして探偵…。気怠そうで、数学豆知識を披露し、プライドが高く、饒舌で、世間知らず。一昔前なら大好物だったけど、既視感と違和感で胸の奥がむずむずする…。『頭脳明晰、博学で…』と書いてあり、それは説明じゃなくて本編で描写してくれ!と叫ぶ。15ページ目で、そっと本を閉じました。 昔、新本格が出た頃、鮎川哲也先生が、新本格の青さや若さ、未熟さを批判する大人達を逆にたしなめ、全面的に綾辻行人などを歓迎していて、なんてすごい人だ、私もこういう、年取っても柔軟で懐の深い人になりたいものだ、と憧れたものですが、私は西尾維新の登場以降、まったく若い人の作品についていけません。頭をよぎるのは、自分の老化。そして、すごい作品を読んだ人がそれに影響されてすごい作品を書いて、それを読んだ人が作品を書いて、それを読んだ人が…を繰り返したら、劣化コピーができあがる、となにかで読んで、ほんとかよ!?と思ったものの、近年そうかも…と思い始めました。 しかし、閉じたはずの本書をもう一度開き、もう少し読んでみたら、依頼人が訪ねてきたので、もう少し読んでみます。 …最後まで読みました。死体の数、豚の数、水車の構造、生首、鏡、鍵、依頼人のアレなど、道具立てや論理や推理が最高に刺激的で、本当に素晴らしかったです。明らかに本格ミステリは昔より複雑に進化している…と感じました。しかし、それが「面白さ」に直結していないのがここ10年くらいの作品の特徴…。今の大学のミステリ研究部には受けるだろうけど、もう私は…ついていけない!…すごく悲しい気持ちです。自分の老化が。 | ||||
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カルト教団に起こった集団自殺事件の真相解明を依頼された探偵. あらゆる可能性を否定して,「奇跡」を証明できるのか? 風変わりな主人公が,提示された推理を否定していくという, いわばアンチミステリーである. 提示された断片的な情報を元に,複数の奇想天外なストーリーを構築し, さらにそれを論理的に否定できなければならないという, 作者にとっては制約の多い形式の中で,なかなかにうまく仕上がっている. この手のアンチミステリーは,思いつきの推理が提示されて, あっさり否定される展開の繰り返しになりがちで,けっこう退屈な場合も多い. キテレツな主人公とアクの強い脇役たちのキャラ作りも 読者を飽きさせない工夫の一つなのかもしれない. ただ,最終的に明かされる真相は.そこまでに提示された推理よりもむしろ普通である. どうやって,すべての可能性を否定して,「これは奇跡」だと証明するかに関心があったので, 普通の結末になってしまったところに拍子抜け感は否めない. | ||||
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一章がすんなり終わりそうだったので、「あれ、連作短編なの?」と思ったらそうではなかった。 次々に意外なカタチで現れる論客との推理バトルってフォーマットは、個人的には面白いと感じます。 (こんなの”大喜利”だよと言われるのも、わからんでもないですが) 最後に主人公が気付く、最も真相に近いっぽいそれですが、 これって10番目くらいに気づかないかな?と思ってしまう内容なのですが・・・。 個人的には、麻耶雄嵩『隻眼の少女』が多重解決もののベスト(今のところ)。 | ||||
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展開が冗長で前口上が長過ぎ。 ラノベ? 駄作? デキはとても悪い。 | ||||
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読後感が初期の古野まほろっぽい。漫画化するなら全盛期の魔夜峰夫かな?ミステリ部分はルールに忠実に、設定や人物は過剰にラノベ的。最近探偵小説に飢えていたのでシリーズで楽しみたい。 | ||||
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初めての作家だったが、びっくりするほど面白かった。 とくに論理が凄い。 | ||||
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「合理的説明が不可能である事を証明する探偵」という設定が斬新に思えて購入したが、実態は古典的な推理合戦だった。 十数年前の大量変死事件について、ただ一人生き残った幼女の証言と現場の状況を基に、登場人物達が様々な仮説を立てては反証する展開。 最後に主人公が有力仮説を披露して物語は終わるのだが、結局事件の真相は明らかにならないまま。 私にとっては、最後の答え合わせこそが本格推理の楽しみなのだが。 | ||||
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どんなに技術が優れていても、奇想天外なトリックを考えても、この作品の「熱」に勝る作品はそうはない逆にデビュー作の方が偽物っぽい。 星を継ぐ者を読んでいるような……あの「うん、それで? それで?」と引き込まれるリーダビリティ。 書かれている内容を正しく理解できるかどうかも含めて著者から読者への挑戦状だと受け取って読み進めた。 校正やら作風や文体や言葉選びとか「そんな細かいことはどうでもいいんだよ」と読み終わって、本当に買って良かったと満足し、近く再読しようと誓った。 逆に本作を超える作品を、今後生みだせるのかそっちを心配してしまう。 | ||||
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メフィスト賞受賞作の前作の恋と禁忌の述語論理は非常に楽しめたのが、2作目となる本作は・・・。 一般的に2作目は変に力の入った難解な作品になることが多いのだが、本作もそのパターンにはまりこんだような。 前作は分かりやすい日常の世界観の中で論理のパズル的な小気味良い切れ味があったが、本作は世界観がややとっつきにく上に長編ということもあり、イマイチ何をやっているのかよく分からないまま進行していく。 可能性を否定することに奇跡を証明するという逆説の発想論理自体は斬新なのだが、これが面白いかと言われると、困ってしまうのだな。 次作はこの路線ではなく、1作目の路線に戻した方がいいであろう。 | ||||
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ラノベじみた薄っぺらい人物設定。 安っぽい文章。 アホみたいな可能性を論じ合う、推理合戦というよりは大喜利に近い展開。 これで結末までオフビートに徹していれば、映画で言えば『黒い賭博師 悪魔の左手』のような快作になったかもしれないが。 残念ながら、真面目な結末をつけようとして、かえって失敗したとしか思えない結果に終わっている。 惜しいといえば惜しい。 クライマックスに至るまでの、いかにも島田荘司や綾辻行人の先行作をオチョクッてみました的なアホらしさは買える。 | ||||
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