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その可能性はすでに考えた



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その可能性はすでに考えたの評価: 2.90/5点 レビュー 62件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(3pt)

楽しく読めるが、真相がややあっけない

一つの不可能犯罪(事件)に対し、トリック推理が複数提示され、探偵がひっくり返していくという多重解決もの。探偵による反証の矛盾点が指摘される場面などさすがと感じる部分もあるが、それぞれのトリック推理がかなり突飛なものでリアリティに欠ける。過去有名作品のオマージュとも思えるが…。
一方で、最後にあかされる真相がややあっけなく、同著者の前作「恋と禁忌の述語論理」が最高に面白かったのと比較すると、少し残念な出来栄えに感じた。ただ登場人物のキャラは皆魅力的だし、トリックも笑えるので読んでいて退屈するようなことはない。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.14:
(3pt)

ノベルのような雰囲気

ノベルのような雰囲気ですがミステリーです。
因縁キャラが次々と…
個性的でちょと不思議な感じがするのは私だけかな?
結末がモヤモヤしてしまい消化不良ぎみに…
全体的には好きなので再読します(*^ー^)ノ♪
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.13:
(3pt)

全体的にしっくりこなかった

結末がすっきりせず、消化不良ぎみだった。
登場人物のキャラ設定は不思議。今後のシリーズの伏線なのかと思うとそこは楽しみ。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.12:
(3pt)

謎のキャラが次々出てくる

これがシリーズ1作目だと思いますが主要キャラクターに因縁のある人が次々と出てきて読みにくいです。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.11:
(3pt)

濃厚です

タイトルからミステリーとしてロジックに重点を置いた作品と窺い知れる一冊。その判断にほぼ間違いはありません。
「この世に奇蹟が存在する」という妄執に憑りつかれた探偵・上苙丞が、元検事や中国マフィアの女、小学生ら論客と推理合戦を繰り広げる展開。閉ざされた山村での宗教団体でおきる首切り事件も謎としては申し分ないところ。

但し、その論理の筋道を追うことが大変で、時折出てくる様々な蘊蓄も読み進めていく上では骨が折れます。
衝撃の事件の真相というよりも、ラストは救いのある物語という終わり方でした。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.10:
(3pt)

理屈詰め

ちょっと難しいかも。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.9:
(3pt)

その可能性はすでに(カプコンが)考えた

悪魔の証明だとか数理論理学だとか飾ろうと思えばいくらでも飾れますが、別に長々と説明しなくても
相手が完全な憶測で難癖つけてくるのを、主人公は物証なり交えて完璧に返さないとゲームオーバーという
やってることは要するにカプコンの逆転裁判そのままのシンプル推理バトルです。
キャラクターも大体そんな感じで、隙あらば拷問知識を披露する中国美女やらバチカンの枢機卿やら
天才小学生やら伝説の殺し屋が町中で立ち話しながら推理合戦するシュールな絵面が展開されます。
多分リーシーさんなんかはキャラ的に髑髏の模型を撫でながら喋ってるんじゃないかと思います。

唯一違うのは逆転裁判が媒体の都合上、最小限のテキストで状況説明していたのに対し
たかだかその3つの説を鼎立させると矛盾が出てくるよ、と一言言えばいいだけの事柄に対して
膨大な傍点を交えて2ページに渡って解説してくれるくらいに読者に過剰に親切なところぐらいです。
文庫で380Pありますが、多分フーリンさんのリアクション芸を押さえれば250Pくらいに収まります。
最後は、天才5人が雁首揃えてそんな単純な仮定を見逃してたの!?という
他レビュアー氏の言葉を借りれば10番目くらいに潰しておかないといけない仮説で幕を閉じます。
町中でいきなり男塾みたいな致死性の毒を打たれる展開といい、特に意味のないwikipedia式拷問知識といい
作者は明らかにギャグ寄りで書いてると思ってますが、そういうゴッタ混ぜのカオスでも許容できる出来る人向け。
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4062938537
No.8:
(3pt)

好みの問題で評価が分かれる作品

新しい推理小説の形(奇跡の存在を証明する為、現実に考えられる可能性の完全排除、そして排除失敗・証明失敗による一見不可能なと思える事件の論理的・物理的解決)で良い作品ですが、読者の評価が分かれるのではないでしょうか。 私個人としては様々な人による推理合戦(可能性の提示・検証・否定の繰り返し)は面白いと思いますが、新興宗教を舞台にとった話は、あまり好みではありません。 第二作の「聖女の毒杯」(書店で購入、先に読んだ)の方が、私は好みです。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.7:
(3pt)

作者の奇想天外なアイデアと勇気(蛮勇?)には感心するものの、竜頭蛇尾の感を免れない残念な作品

ユニークなアイデアのミステリである。探偵とその探偵に億単位の金を貸しているフーリンという名の元中国女マフィアの金貸し業との凸凹コンビが不可能状況に挑戦するという一見ありふれた設定なのだが、この探偵の信条が着想外なのだ。この探偵の人生を賭けた願いは「<奇蹟>が存在する事」を証明する事なのである。普通のミステリならば、「How done it?」(あるいは「Why done it?」)を探偵が解決すべき所を、逆に、犯行の「全ての可能性(<possibility>)」を反証し、<奇蹟>以外ではこの不可能状況を説明出来ない事を証明(所謂「悪魔の証明」)するという奇想天外な発想である。この凸凹コンビには謎の依頼主による対戦者が複数名いて、対戦者はホンの僅かな<possibility>を有した仮説を提示出来れば勝ちという圧倒的有利な立場にある。確率(<probability>)がどんなに低くてもホンの僅かな<possibility>さえあれば探偵は負ける訳(元々、「悪魔の証明」は不可能)なのだから、作者自らのアイデアとは言え、随分と重い荷を背負ってしまったというのが冒頭での率直な感想。

実際に読み進めて見ると、作者のアイデアと勇気(蛮勇?)には感心するものの、物足りなさを覚えた。まず、対戦者の数が少ない上に、それらの仮説にミステリ的<possibility>があるか否か怪しいのである。これでは探偵の反証が容易である上に、「全ての<possibility>)」を反証するという趣旨に反しているだろう。私は緊迫した丁々発止の「仮説vs反証」が延々と続くと期待していたので、裏切られた、という感が否めなかった。これを補うためか、対戦者達と凸凹コンビとの間に過去の因縁を設ける等して、キャラクター勝負とコメディ・タッチで読ませようとしているが、これは作者の本意ではあるまい。

特に、謎の依頼主の正体が判明して以降、、「<奇蹟>が存在する事」を証明する事の意味が雲散霧消してしまい、 普通のミステリに戻ってしまった印象を受け、まさに竜頭蛇尾の感を免れない残念な作品になってしまった。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.6:
(3pt)

謎解きすごい。

謎ときとその反論を繰り返しているお話。
なかなかよく出来ていて凄いなぁ、、とかなり感心しましたが、あらすじ自体にあまり面白みが感じられず、続編はもう読まないかなあ、という感じです。
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555
No.5:
(3pt)

アンチミステリー風

カルト教団に起こった集団自殺事件の真相解明を依頼された探偵.
あらゆる可能性を否定して,「奇跡」を証明できるのか?

風変わりな主人公が,提示された推理を否定していくという,
いわばアンチミステリーである.
提示された断片的な情報を元に,複数の奇想天外なストーリーを構築し,
さらにそれを論理的に否定できなければならないという,
作者にとっては制約の多い形式の中で,なかなかにうまく仕上がっている.

この手のアンチミステリーは,思いつきの推理が提示されて,
あっさり否定される展開の繰り返しになりがちで,けっこう退屈な場合も多い.
キテレツな主人公とアクの強い脇役たちのキャラ作りも
読者を飽きさせない工夫の一つなのかもしれない.

ただ,最終的に明かされる真相は.そこまでに提示された推理よりもむしろ普通である.
どうやって,すべての可能性を否定して,「これは奇跡」だと証明するかに関心があったので,
普通の結末になってしまったところに拍子抜け感は否めない.
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555
No.4:
(3pt)

結局今回の件が「奇蹟」に認定されたのかどうか

一章がすんなり終わりそうだったので、「あれ、連作短編なの?」と思ったらそうではなかった。
次々に意外なカタチで現れる論客との推理バトルってフォーマットは、個人的には面白いと感じます。
(こんなの”大喜利”だよと言われるのも、わからんでもないですが)

最後に主人公が気付く、最も真相に近いっぽいそれですが、
これって10番目くらいに気づかないかな?と思ってしまう内容なのですが・・・。

個人的には、麻耶雄嵩『隻眼の少女』が多重解決もののベスト(今のところ)。
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555
No.3:
(3pt)

2作目は鬼門になることが多いが本作も・・・

メフィスト賞受賞作の前作の恋と禁忌の述語論理は非常に楽しめたのが、2作目となる本作は・・・。 一般的に2作目は変に力の入った難解な作品になることが多いのだが、本作もそのパターンにはまりこんだような。 前作は分かりやすい日常の世界観の中で論理のパズル的な小気味良い切れ味があったが、本作は世界観がややとっつきにく上に長編ということもあり、イマイチ何をやっているのかよく分からないまま進行していく。 可能性を否定することに奇跡を証明するという逆説の発想論理自体は斬新なのだが、これが面白いかと言われると、困ってしまうのだな。 次作はこの路線ではなく、1作目の路線に戻した方がいいであろう。
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555
No.2:
(3pt)

まじめに読む本ではない。

ラノベじみた薄っぺらい人物設定。 安っぽい文章。 アホみたいな可能性を論じ合う、推理合戦というよりは大喜利に近い展開。 これで結末までオフビートに徹していれば、映画で言えば『黒い賭博師 悪魔の左手』のような快作になったかもしれないが。 残念ながら、真面目な結末をつけようとして、かえって失敗したとしか思えない結果に終わっている。 惜しいといえば惜しい。 クライマックスに至るまでの、いかにも島田荘司や綾辻行人の先行作をオチョクッてみました的なアホらしさは買える。
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555
No.1:
(3pt)

『言い分』を真剣に見ることができない

一般的に謎やトリックを解く側の探偵が,それを否定するという発想はユニークで,
様々なトリックを提示する相手と,推理合戦を繰り広げる様子は読み応えがあります.

ただ,主人公が勝つことが見えていることに加え,相手の『穴』は見逃されるため,
持ち出されるトリックはともかく,その『言い分』はあまり真剣に見ることができず,
正直なところ,全三戦プラスアルファの展開は,いささか食傷気味に感じてしまいます.

また,三連戦後に生まれる矛盾と,そこに潜む大きな『闇』には驚かされるのですが,
黒幕があっさり論破される終盤,そして後日談でダラダラ続く説明には不満が残ります.
このほか,主人公と黒幕との永きに渡る因縁をはじめ,登場人物に対する掘り下げも弱く,
それなりに語られはするものの,駆け足気味の終盤もあって,取って付けた感は否めません.
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)より
4062990555

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