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量子怪盗



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量子怪盗の評価: 3.92/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

設定に乗りきれなかった

ルパンがモデルなのも、酒井氏の格好いい造語も面白‘’げ‘’なのだが、基本設定に乗りきれなかった。何ができて、何ができない世界なのかがイマイチ掴めず、ラストもつまらなかった。
量子怪盗 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:量子怪盗 (ハヤカワ文庫SF)より
4150119511
No.1:
(3pt)

ヒロインの「ボク」に疑問

ものすごく読了に時間がかかってしまいました。
作品自体の評価は星5つでもおかしくないです。
なのに時間がかかったのは、作品のヒロインが自分を称するときの「ボク」やその言葉遣い他に引っかかったからです。
書評や解説では褒めているものがほとんどですが、反対意見もあるということで書いておきます。

ヒロインは、名うての工作員で、よく読んでいくと外見は少女の様との記載もされていますが、実際は少女と言える年齢ではなさそうです。
にもかかわらず「ボク」と自称し、どこかのアニメかラノベの登場人物のような脚色をされています。それどころか「少女」と訳されている部分もあるし。

リアルで自分のことを「ボク」と称する人物に会ったことはないし、もし会ったとしてもアニメやラノベあるいはゲームなどで影響を受けた人でしょう。

自分のことを「ボク」と称するということは、自分のことを女性として認めることができない人物ととらえることもでき、一番多いであろう状況は思春期の性徴期にある少女たちでしょう。
しかしこの主人公は舞台設定からも年齢ははっきりしないもののプロの工作員で、とても未熟な女性ではありえません。

もし本当に「少女」であるとしても、「少女」からすると目上の人物や見知らぬ相手に対しても「ボク」を通す人物は、時と場所をわきまえることのできない愚かな人物にしか思えませんし、ヒロインはそういう愚かな人物ではありません。

この作品のヒロインはむしろ翻訳作品であることを考えると、映画のミラ・ジョヴォヴィッチやアンジェリーナ・ジョリーあたりが演じそうなスーパーヒロインです。
この作品の主人公はルパン三世のようなお調子者ですが、さらには愚かな小娘に小突き回されているように読めてしまうのが何だか辛かったです(本来ならば経験豊富な女性傭兵がマイペースをたもとうとする怪盗を窘めているのでしょうが)。

少なくとも「ボク」翻訳は、解説やSFMのレビューにあるような、すばらしい翻訳ではないと思う者も居ることを知ってもらえればと思います。
量子怪盗 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:量子怪盗 (ハヤカワ文庫SF)より
4150119511

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