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量子怪盗
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量子怪盗の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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SF書として多くの書評がありオススメされていることも多い書物。SFとしての構成は面白く読みごたえがあるが、文章としての基本の美しさや表現力にかけるため、読書家にはつらい一冊。 | ||||
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ストーリーそのものはシンプルで理解できるが、詳細な表現となると鏡花水月。頭の中が量子のゆらぎ状態。具 現化されたシーンとして映像化するのが困難だった。文章そのものを受け入れ、理解できる人と私の様に一つひと つ映像として楽しむタイプでは評価或いは好みが分かれるのかも知れない。タイトル「量子怪盗」から期待するセ ンス・オブ・ワンダーは少々物足りなかった。 | ||||
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完璧です! 状態は良く、ビニールカバーまでされており、大満足です。 | ||||
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ルパンがモデルなのも、酒井氏の格好いい造語も面白‘’げ‘’なのだが、基本設定に乗りきれなかった。何ができて、何ができない世界なのかがイマイチ掴めず、ラストもつまらなかった。 | ||||
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のっけからエネルギー保存則を無視したお手軽ナノテクが投入されまくるので、頭をファンタジー/スペオペ脳に切り替え。解説によれば著者は物理学者かつ数学者らしいので、これはわざとなんだろう。しかし読み進めるとこういうちょっとした「こだわり」のなさがいちいちひっかかる。 白い棒状のものに火を付けて臭い煙をまきちらす「タバコ」。遠目にも手に持ったそれがなんだかわかるような「新聞」。量子コンピュータがあるのに信用されている「公開鍵暗号」。シンギュラリティ後の遠未来ということらしいが、文化や人物がどうにもこうにも現代くさすぎる。スタイリッシュさを優先していろいろ整合性が犠牲になってる。スペオペ読むのにこういうところに引っかかってたら負けだよなーと思いつつ、これってアニメの「COWBOY BEBOP」に感じてたもやもやに似てるなぁと思い出す。 そういうところが気にならない向きなら、スピード感あり、ガジェットも魅力的ないい感じのスペオペだと思う。アルセーヌ・ルパンやシャーロック・ホームズへのオマージュも満載で、ミステリとして読むのは難があるものの、ピカレスクロマンとしてはいい出来ではないか。 | ||||
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何年(何十年)とSFを読んできたけど、「凄いのは分かるんだがちょっと苦手」というジャンル、作家があります。 例えばサイバーパンク。ジーターは大好きだがギブソンは苦手。 実を言うと最近流行のイーガンは凄い苦手。これ言うと仲間から疎外されるのですが。チャンは大好き。 で、苦手な中にシンギュラリティ、フラクタル系。 理由は自分のせい。想像力が付いていかない、文章が頭の中でうまく映像化できないから。 あとは設定があまりにも超絶的なため、結末などの煙に巻かれた感がどうも駄目でした。 だからレナルズは大好き、ストロスは苦手。マクラウドも苦手。 で、本書。やっぱり設定酔いします。流れに任せればいいのだろうけど、頭がわかりやすさを求めているので、所々躓いてしまう。 ストロストは違い、設定よりも登場人物の活躍がメインなので、ずっと楽なのですが。 超絶的に面白くなったのは、私にとっては300ページ過ぎてからでした(というか、やっと状況が理解できたというか)。 読み終えてみれば、実に無駄のない小説で、満足でした。 なんか気になるのは、超越したポストヒューマンな方々、ちっと器が小さくありませんかね。ギリシア神話みたい。 | ||||
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私は、全く知らない作者の作品は、訳者で選ぶことがあります。 翻訳家は自分で面白いと思った作品を訳するでしょうから、同好の士の選択なら間違いなしということです。 本作は、私が大好きな「ハイペリオン」シリーズを訳した酒井昭伸氏。 結果は大正解で、私は久しぶりに良質なスペースオペラの世界に没頭することができました。 ストーリーの面白さに加え、話のシーンを思い描くと過去に楽しんだ慢画やゲームのシーンやキャラが思い出されで2度美味しかった。 自力で移動する都市はジブリのラピュタやハウル。義人は、男装の麗人とか、終話近くでフォボイが集団が攻めてくるシーンはデビルマン の悪魔戦争のシーンとか。 尚、表紙のイラストはイメージダウンなので私はスルーしました。怪盗が記憶を取り戻していく過程はRPGそのものです。 今から再読開始です。 | ||||
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作中たくさん出てくるルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズのオマージュで簡単に納得させられそうですが、日本人の私たちなら、ああ、これはと思うオマージュやガゼットをもっといろいろ読み込むのも一興です。 登場人物の立ち位置があのやはり大泥棒をテーマにした超有名アニメシリーズや某宇宙海賊ものにすんなり代入できそうですから。 作者は案外日本のサブカルも好きなんじゃないでしょうかね。 難しそうなその他の用語はまあ一回スルーしても意味は取れる程度のシロモノです。昼の午後を過ごすのに良い本ですね。私たちは大泥棒三代目のスペオペ版と思い直して割り切ると面白く読めます。 | ||||
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ものすごく読了に時間がかかってしまいました。 作品自体の評価は星5つでもおかしくないです。 なのに時間がかかったのは、作品のヒロインが自分を称するときの「ボク」やその言葉遣い他に引っかかったからです。 書評や解説では褒めているものがほとんどですが、反対意見もあるということで書いておきます。 ヒロインは、名うての工作員で、よく読んでいくと外見は少女の様との記載もされていますが、実際は少女と言える年齢ではなさそうです。 にもかかわらず「ボク」と自称し、どこかのアニメかラノベの登場人物のような脚色をされています。それどころか「少女」と訳されている部分もあるし。 リアルで自分のことを「ボク」と称する人物に会ったことはないし、もし会ったとしてもアニメやラノベあるいはゲームなどで影響を受けた人でしょう。 自分のことを「ボク」と称するということは、自分のことを女性として認めることができない人物ととらえることもでき、一番多いであろう状況は思春期の性徴期にある少女たちでしょう。 しかしこの主人公は舞台設定からも年齢ははっきりしないもののプロの工作員で、とても未熟な女性ではありえません。 もし本当に「少女」であるとしても、「少女」からすると目上の人物や見知らぬ相手に対しても「ボク」を通す人物は、時と場所をわきまえることのできない愚かな人物にしか思えませんし、ヒロインはそういう愚かな人物ではありません。 この作品のヒロインはむしろ翻訳作品であることを考えると、映画のミラ・ジョヴォヴィッチやアンジェリーナ・ジョリーあたりが演じそうなスーパーヒロインです。 この作品の主人公はルパン三世のようなお調子者ですが、さらには愚かな小娘に小突き回されているように読めてしまうのが何だか辛かったです(本来ならば経験豊富な女性傭兵がマイペースをたもとうとする怪盗を窘めているのでしょうが)。 少なくとも「ボク」翻訳は、解説やSFMのレビューにあるような、すばらしい翻訳ではないと思う者も居ることを知ってもらえればと思います。 | ||||
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刑務所に収監さている悪党が脱走を条件にあるものを盗むように依頼され・・・というお話。 やたらと聞いたこともないような多分著者の造語と思われる、電脳的言葉が出てきて理解できるまで少し時間がかかりますが、一旦その独自性あふれる世界観にハマると滅法面白いサイバーパンク調活劇になり、至福の時間が過ごせるのを保障してもいいといいたくなるくらい面白い小説でした。解説によると主要登場人物の殆どが、ルブランのルパン・シリーズの名前や符号を借用したものだそうで、そういう古典的活劇に近未来感あふれる電脳調フレーズを当て嵌めたことが、見事に成功し近来稀にみる娯楽小説に仕上がった所以でしょう。それと著者の出自があまり紹介されない未知の国(我が国から、というか私個人から見た偏見ですが)フィンランドということももしかしたらこの小説の独自性にも寄与しているかもしれません。活劇小説ファンもサイバーパンク小説ファンも揃って楽しめる一大エンターテイメントの傑作。何か虚心坦懐な面白小説を探している方に広く勧めたくなる作品。本国ではシリーズ化されているということで順次紹介して頂きたいですね。 | ||||
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話としてはなかなか面白いのだが、コンピュータ関係に弱い世代としては出てくる用語が馴染めない。 | ||||
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猫から始まってペンギン、ペチュニアとマッコウクジラ、吸血鬼まで様々な生き物を量子化してきたSF。 次のターゲットは怪盗ルパンでした。 遠未来、人々は精神を電子化し、生身での貴族的人生と機械の体に入った労働を行き来して半永久的に生きるようになっていた。 探偵側。殺人ならぬ精神の誘拐事件が横行する中、探偵は火星の移動都市で犯罪に挑む。ネトゲ廃傭兵ギルドの次期マスター(ツンデレ・オレっ娘)と量子念話でフレンドチャットしながら。 怪盗側。量子監獄に精神を押し込められた怪盗は、強襲型有翼戦闘美少女(暴力ツンギレ・ボクっ娘)に救われて脱獄。救出の対価として火星に隠された謎を盗むよう命じられる。 ダブルダブルスター、ふたつのペアを交互に進む物語は、やがて直接対決に至る――。 シンギュラリティ・ポストヒューマンSFという、まともに取り組むには相当SFの素養が求められる小説。加えてルパンのネタも散りばめられ、十全に理解することは至難。 しかし、ネトゲがリアルを蚕食したような世界だと了解しておけば、存外さくっと読めてしまう。ボクっ娘への翻訳もあいまってキャラクターはアニメ的(もっとも、表紙のイメージと齟齬が生まれるから表紙スルーが好ましいかも)。パソコンで外部記憶装置、携帯ゲームで拡張現実、ネトゲで現実に被る仮想現実、と結構SF的な世界に生きている我々にとっては、実はさほど理解を越えた世界でもない。量子なんとやらのガジェットは、好きなら心ゆくまで味わえばよいし、理解できなければ大雑把に把握すれば足る。嗜好と関心に合わせたレベルで楽しめばOKなのだ。 遠未来世界で魅せるだけではなく、新技術と人の付き合い方という古典SF的な設問も健在。永遠の生を獲得したかに思える人類だが、精神的ダメージで傷つき崩壊するという悲惨な終わりが存在する。人々の電子化された精神を前に権力が何をしたがるかも、みものだ。 小難しそう、いや、大難しそうなSFでもちょっと意訳して引き寄せれば読めるという体験が得られるSF。 | ||||
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アルセーヌ・ルパンの様な・・・と云うより名乗る偽名が全部ルパンの偽名である事から、作者自身かなりルパンを意識して作った主人公なのだろう。 そして、彼を追う学生探偵であり、もう一人の主人公の名前のイジドールは、ルパンを追い詰めた高校生探偵の名前から取られており、下手すると主人公よりも魅力的だったりする。 そしてヒロイン達も魅力的。訳者がメインヒロインの一人称を「ボク」にしたのが中々面白い。又、脇を固めるヒロインの一人がメインヒロイン専用の宇宙船に与えられた人工知能と云うのが如何にもSFで、もう一人が仮面に正体を隠している黒幕的な人々の一員であり二人の主人公との間に秘密の繋がりを持つ女性と云うのは実に冒険小説の王道だろう。 様々なガジェットに彩られたフィンランド発の痛快娯楽作。 | ||||
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