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あいにくの雨で
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あいにくの雨での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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普通でした。 | ||||
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どうしても気になるところがある。 三人以上での会話のシーンで、誰が誰にしゃべっているのかが非常 に解りづらい。 勿論いちいち「○○は」と書かなくても主語が解る場合は、くどさを抑え るためにそういった表現も必要だけれど、彼の場合は途中で主語が 解らなくなる。 それから地の文でも、その心情の主がコロコロ変わり、非常に惑わ されてしまう。 好きな青春推理だけに、ちょっと残念。 | ||||
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麻耶氏の問題作3連続後にリリースされた、雪の中の密室を取り扱った青春学園もの本格推理作品。 妙に冷めた高校生達の学園ストーリーに雪密室と来れば京大推理研究会の先輩である法月綸太郎氏を連想してしまうが、その意味でかなり氏としてはオーソドックスな本格ものの体裁を保っている作品。 が、いきなり雪の密室殺人のトリックを解明する13章から話が始まり、その後1章から事件の発端に遡る最初読むと、こんな冒頭でその後殺される人物とトリックをバラしてしまってどういうつもりなんだ?という疑問を抱かせるが、最後まで読むとその構成も単なるミスリーディングのためだけ以上の作者の意図があったのだと分かるだろう。 全体としては雪の密室の解明よりは主人公達の高校の生徒会選挙を巡る陰謀の方を描くのに力が入っており、それほど雪の密室自体の扱いやトリックは凝ったものではない。読後も妙にあっさりしており、他の重厚な癖のある麻耶長編やトリックに主眼を置いた短編集などと比べると読みどころがあまりない作品になってしまっているのは否めない。氏の作品としては次第点の出来と言える。 | ||||
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銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、 超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。 とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の 抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。 また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、 冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。 こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。 それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、 クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、 明確に対比されているといえます。 現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと 陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、 といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。 | ||||
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銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、 超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。 とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の 抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。 また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、 冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。 こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。 それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、 クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、 明確に対比されているといえます。 現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと 陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、 といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。 | ||||
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銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、 超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。 とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の 抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。 また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、 冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。 こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。 それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、 クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、 明確に対比されているといえます。 現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと 陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、 といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。 | ||||
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1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 著者の長編第4作だが、メルカトルとかは出てこない。埼玉だか京都だかの郊外の高校生たちを主人公に、連続殺人の謎を追うという物語になっている。 トリックには重点を置いていないようだ。むしろ、犯人の意外さと、(犯人解明の)気持ち悪さを主眼にしている。その点では著者の狙ったとおりの効果が出ていると思うが、読んでいて面白いものではない。陰鬱さと納得できなさが残る。 人間不信になりそうだ。 | ||||
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長編とはかなり趣向が違った作品。翼ある~ほどの閉塞感とどんでん返しはないし、夏と冬みたいな天才的部分とびっくりトリックもないし。 その意味ではまぁ、割と普通の本格もの。たしかに犯人にはびっくりだし、凶悪さも消えていないけれど、夏と冬の衝撃は味わえない。 ところで、解説の人、どこの誰だか知らないけど、夏と冬~のネタ微妙にばらすという最低の行いをやっています。まだ読んでない人は解説は読まないようにしたほうがいい。 | ||||
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