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あいにくの雨で
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あいにくの雨での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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本の状態は並みの状態でしたが、こんなものでしょう。 | ||||
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麻耶雄嵩先生の作品で一番好きです。 構成がとても良く、開始数ページでトリックが明らかになります。そのため、ハウダニットを捨ててフーダニットとワイダニットに絞られた状態で話が進みます。人間関係の構図もよく、犯人が気になってあっという間に読了しました。 読了し終わって、ようやく全体図が見えた瞬間がたまりませんでした。 登場人物が高校生らしくないとのレビューを見ましたが、個人的にはかなり高校生らしく描いてある印象を受けました。高校生ならこのくらいひねてるし人によっては頭も良いんじゃないかなと…。見方の違いかもしれません。 ほろ苦青春ミステリを読みたい方はおすすめです | ||||
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予備知識なしで読んだので、意外な展開と後味にびっくり。高校生活のお話かと思いきや、思いっきり人間の心の闇のドラマでした。 | ||||
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本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。 架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・ 祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。 登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。 密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。 | ||||
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本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。 架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・ 祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。 登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。 密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。 | ||||
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麻耶の作品の中では比較的優等生な作品ではないでしょうか。少なくとも「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」のような読者を 置いてきぼりにするようなラストではありません。そういう点ではこうして新装版として復刊されるに妥当な作品といえるで しょう。主人公の如月烏兎と友人二人が自分たちの町で起こる一連の雪密室殺人の謎に立ち向かう、とそれだけ聞くと真っ当 なミステリの印象がありますしね。まあ、わたしは優等生よりちょっと灰汁のある麻耶作品の方が好みですが。 とまれ冒頭から肝心の雪密室の謎が解明されてしまうという捻くれた構成を有する本書は、やはり麻耶雄嵩の作品 なのでしょう。メルカトル鮎や木更津などが出てくるわけではないので、「痾」や「木製の王子」のようにあらかじめ読んで おかなければいけない麻耶作品というのはありません。(それでも如月烏有、という人物くらいは知っておいた方が良いかな?) 本書の見どころは「友情」だと思っています。どこか達観したところのある獅子丸とお調子者ながらも明るく周りを楽しませる祐今と いう二人の友人を、心から大切に思う主人公の烏兎。高校の影の支配者生徒会とその調査室によるスパイ探しなども見どころとい えますが、陰惨な殺人事件に翻弄される三人の少年たちという構図は帯にある青春本格ミステリという言葉を裏切らないでしょう。 もちろん、優等生といってもやはり麻耶雄嵩は麻耶雄嵩なんですけどね。結局は。 | ||||
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本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。 架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・ 祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。 登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。 密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。 | ||||
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と、友人たちは挙って云いました。たしかに、それまでの麻耶ミステリを期待すると違う・・・だけど、私はこの本が一番好き。ラストも切なくて、麻耶小説でこんな気持ちになれるとは思いませんでした。 | ||||
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麻耶氏のミステリは3冊目だが一番わかりやすく、面白かったかもしれない。言い回しが独特で、登場人物が実年令より老けて感じるのは私だけではないと思う。雪に囲まれた廃墟の塔で起こる密室殺人。学園の中で起こる生徒会の予算リーク問題と共に犯人当てには面白い作品。意外な犯人に驚くはず。前作で登場した如月烏有の弟であると思われる烏兎(うと)、親友の熊野獅子丸(ゆやししまる)、香取祐今(かとりうこん)が中心人物。他に獅子丸の姉の涼風とか矢的武志とか毎回毎回手がこんでいる名前をつけるなあと感心する。銘探偵のメルカトル鮎は名前すら出てこなかったので、これはシリーズ外ということなのだろうか。 | ||||
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「夏と冬の協奏曲」あたりで怒った人でも納得。思いの外叙情的。 著者の作品としては比較的オーソドックス。東野圭吾の初期の学園モノが好きな人などにもオススメ。 | ||||
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