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あいにくの雨で



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あいにくの雨での評価: 3.53/5点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

普通

普通でした。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.18:
(4pt)

状態はこんなものかと。

本の状態は並みの状態でしたが、こんなものでしょう。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.17:
(5pt)

青春ミステリ

麻耶雄嵩先生の作品で一番好きです。
構成がとても良く、開始数ページでトリックが明らかになります。そのため、ハウダニットを捨ててフーダニットとワイダニットに絞られた状態で話が進みます。人間関係の構図もよく、犯人が気になってあっという間に読了しました。
読了し終わって、ようやく全体図が見えた瞬間がたまりませんでした。

登場人物が高校生らしくないとのレビューを見ましたが、個人的にはかなり高校生らしく描いてある印象を受けました。高校生ならこのくらいひねてるし人によっては頭も良いんじゃないかなと…。見方の違いかもしれません。
ほろ苦青春ミステリを読みたい方はおすすめです
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.16:
(4pt)

意外な展開

予備知識なしで読んだので、意外な展開と後味にびっくり。高校生活のお話かと思いきや、思いっきり人間の心の闇のドラマでした。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.15:
(1pt)

政治スパイごっこ&探偵団ごっこ

あくまでも自分の印象です。

大学進学間近の高校生たち+αが、ごくごく狭い世界での意味のない政治スパイごっこや、滑稽な探偵団ごっこに興じています。
精神年齢が小中学生のような彼らを中心に、至極真剣に繰り広げられる物語を、終始冷めた目で眺めて終わりました。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.14:
(3pt)

彼独特の表現方法か?

どうしても気になるところがある。
三人以上での会話のシーンで、誰が誰にしゃべっているのかが非常
に解りづらい。
勿論いちいち「○○は」と書かなくても主語が解る場合は、くどさを抑え
るためにそういった表現も必要だけれど、彼の場合は途中で主語が
解らなくなる。
それから地の文でも、その心情の主がコロコロ変わり、非常に惑わ
されてしまう。
好きな青春推理だけに、ちょっと残念。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.13:
(4pt)

苦味をともなった切ない余韻がいい

本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。

架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・

祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。

登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。

密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.12:
(4pt)

苦味をともなった切ない余韻がいい

本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。

架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・

祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。

登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。

密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。
あいにくの雨で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (集英社文庫)より
4087452034
No.11:
(4pt)

優等生な麻耶雄嵩

麻耶の作品の中では比較的優等生な作品ではないでしょうか。少なくとも「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」のような読者を
置いてきぼりにするようなラストではありません。そういう点ではこうして新装版として復刊されるに妥当な作品といえるで
しょう。主人公の如月烏兎と友人二人が自分たちの町で起こる一連の雪密室殺人の謎に立ち向かう、とそれだけ聞くと真っ当
なミステリの印象がありますしね。まあ、わたしは優等生よりちょっと灰汁のある麻耶作品の方が好みですが。
 とまれ冒頭から肝心の雪密室の謎が解明されてしまうという捻くれた構成を有する本書は、やはり麻耶雄嵩の作品
なのでしょう。メルカトル鮎や木更津などが出てくるわけではないので、「痾」や「木製の王子」のようにあらかじめ読んで
おかなければいけない麻耶作品というのはありません。(それでも如月烏有、という人物くらいは知っておいた方が良いかな?)
 本書の見どころは「友情」だと思っています。どこか達観したところのある獅子丸とお調子者ながらも明るく周りを楽しませる祐今と
いう二人の友人を、心から大切に思う主人公の烏兎。高校の影の支配者生徒会とその調査室によるスパイ探しなども見どころとい
えますが、陰惨な殺人事件に翻弄される三人の少年たちという構図は帯にある青春本格ミステリという言葉を裏切らないでしょう。
 もちろん、優等生といってもやはり麻耶雄嵩は麻耶雄嵩なんですけどね。結局は。
あいにくの雨で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (集英社文庫)より
4087452034
No.10:
(4pt)

苦味をともなった切ない余韻がいい

本作品は、卒業を間近に控えた三人の高校生を描く青春ミステリである。

架空の地方都市の、うち捨てられた塔で起きた密室状態の殺人事件。被害者は、八年間失踪中の祐今の父親だった。父親は、母親を殺害した容疑で行方をくらましていたのだ。母親の殺害現場は、同じく廃墟の塔。同級生の鳥兎と獅子丸は、過去、現在の二つの事件のつながりに興味を持つ。やがて、塔で三つめの殺人事件が発生する。被害者は、祐今の祖父の交際相手だった ・・・

祐今の窮状に心を痛め、友人の鳥兎と獅子丸が真相究明に乗り出すという展開である。並行して、高校の生徒会組織の権力闘争が描かれるのだが、このまったく異なる二つの流れが一つに収斂していく様はお見事だ。途中、冗長としか思えなかったもので、結末でのスッツキリ感はなかなかのものである。真相が判明するくだりでは、伏線を張り巡らしながら綿密にストーリーが組み立てられていたことが分かる。

登場人物たちの性格描写が上手くいっているから、殺人の動機に納得性を持たせることができるのだろう。青春ミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあった。読了したときの、苦味をともなった切ない余韻がいい。

密室殺人の結末としては未消化な部分はある。しかし、読むべき本筋はそちらではないのだろうし、(好意的に見れば)未消化であるからこそストーリーに厚味が出ているとも考えられる(かな)。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.9:
(3pt)

いきなり13章から始まる

麻耶氏の問題作3連続後にリリースされた、雪の中の密室を取り扱った青春学園もの本格推理作品。
妙に冷めた高校生達の学園ストーリーに雪密室と来れば京大推理研究会の先輩である法月綸太郎氏を連想してしまうが、その意味でかなり氏としてはオーソドックスな本格ものの体裁を保っている作品。
が、いきなり雪の密室殺人のトリックを解明する13章から話が始まり、その後1章から事件の発端に遡る最初読むと、こんな冒頭でその後殺される人物とトリックをバラしてしまってどういうつもりなんだ?という疑問を抱かせるが、最後まで読むとその構成も単なるミスリーディングのためだけ以上の作者の意図があったのだと分かるだろう。
全体としては雪の密室の解明よりは主人公達の高校の生徒会選挙を巡る陰謀の方を描くのに力が入っており、それほど雪の密室自体の扱いやトリックは凝ったものではない。読後も妙にあっさりしており、他の重厚な癖のある麻耶長編やトリックに主眼を置いた短編集などと比べると読みどころがあまりない作品になってしまっているのは否めない。氏の作品としては次第点の出来と言える。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.8:
(3pt)

《雪密室》にリベンジw

銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、
超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。

とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の
抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。


また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、
冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。

こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。


それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、
クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、
明確に対比されているといえます。


  現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと
  陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、
  といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。



あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.7:
(3pt)

《雪密室》にリベンジw


銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、
超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。

とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の
抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。


また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、
冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。

こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。


それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、
クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、
明確に対比されているといえます。


  現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと
  陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、
  といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。





あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.6:
(3pt)

麻耶雄嵩の青春ミステリ

銘探偵・メルカトル鮎が登場しないだけでなく、前三長篇で起きた、
超自然現象などは一切発生しないという、真っ当な(?)ミステリ。
とはいえ、オタク的な人名や地名が付けられている点や、生徒会が絶大なる権力を持ち、校内の
抵抗勢力と謀略合戦を展開するといった奇矯な設定に、従来の著者の持ち味が現れてはいます。
また、本作では《雪密室》状態となった廃墟の塔で、三つの殺人事件が起きるのですが、
冒頭の章でいきなり物理的トリックの解明を行うというトリッキーな構成が採られています。
こうした変則的な手法を用いることで、著者一流のミスディレクションが演出されることになります。
それにしても、真夏に雪が降るという奇怪な現象が起きた『夏と冬の奏鳴曲』と、
クリスマスにも関わらず「あいにくの雨で」雪が降らない本作は、著者のなかで、
明確に対比されているといえます。
  現実には人知を超えた劇的な超常現象など起きず、しとしとと
  陰気に降り続く雨のような、味気ない日常が続くばかりだ――、
  といった著者の嘆息が聞こえてくるようです。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.5:
(3pt)

不思議な事件

 1996年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 著者の長編第4作だが、メルカトルとかは出てこない。埼玉だか京都だかの郊外の高校生たちを主人公に、連続殺人の謎を追うという物語になっている。
 トリックには重点を置いていないようだ。むしろ、犯人の意外さと、(犯人解明の)気持ち悪さを主眼にしている。その点では著者の狙ったとおりの効果が出ていると思うが、読んでいて面白いものではない。陰鬱さと納得できなさが残る。
 人間不信になりそうだ。
あいにくの雨で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社文庫)より
4062645815
No.4:
(3pt)

今までの

 長編とはかなり趣向が違った作品。翼ある~ほどの閉塞感とどんでん返しはないし、夏と冬みたいな天才的部分とびっくりトリックもないし。 その意味ではまぁ、割と普通の本格もの。たしかに犯人にはびっくりだし、凶悪さも消えていないけれど、夏と冬の衝撃は味わえない。 ところで、解説の人、どこの誰だか知らないけど、夏と冬~のネタ微妙にばらすという最低の行いをやっています。まだ読んでない人は解説は読まないようにしたほうがいい。
あいにくの雨で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社文庫)より
4062645815
No.3:
(5pt)

異色麻耶?

と、友人たちは挙って云いました。たしかに、それまでの麻耶ミステリを期待すると違う・・・だけど、私はこの本が一番好き。ラストも切なくて、麻耶小説でこんな気持ちになれるとは思いませんでした。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070
No.2:
(4pt)

メルカトル鮎抜きの方がわかりやすい

麻耶氏のミステリは3冊目だが一番わかりやすく、面白かったかもしれない。言い回しが独特で、登場人物が実年令より老けて感じるのは私だけではないと思う。雪に囲まれた廃墟の塔で起こる密室殺人。学園の中で起こる生徒会の予算リーク問題と共に犯人当てには面白い作品。意外な犯人に驚くはず。前作で登場した如月烏有の弟であると思われる烏兎(うと)、親友の熊野獅子丸(ゆやししまる)、香取祐今(かとりうこん)が中心人物。他に獅子丸の姉の涼風とか矢的武志とか毎回毎回手がこんでいる名前をつけるなあと感心する。銘探偵のメルカトル鮎は名前すら出てこなかったので、これはシリーズ外ということなのだろうか。
あいにくの雨で (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社文庫)より
4062645815
No.1:
(4pt)

学園モノ

「夏と冬の協奏曲」あたりで怒った人でも納得。思いの外叙情的。 著者の作品としては比較的オーソドックス。東野圭吾の初期の学園モノが好きな人などにもオススメ。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:あいにくの雨で (講談社ノベルス)より
4061819070

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