■スポンサードリンク


空の城



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

空の城の評価: 4.35/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

本当に驚いた

開封してビックリしたのだ。文字通りの帯ついた新品のような品物でありました。梱包もきちんとされててなんて良心的な出品者様ではないか。ありがとうございました。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.19:
(4pt)

面白いが、嫌な本

最後の最後まで、良いようにやられてしまうだけの話。

こういう事を国としてちゃんと記録に残して教育してほしい。

こういう事を教育しないから、日本人は間抜けになっていって、また、良いようにやられるんだと思う。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.18:
(5pt)

企業小説の到達点

読み手を小説の世界に引き込ませるストリー展開、読みやすい文章、さすが松本清張と思わせる作品です。コーポレートガバナンスを考えるうえで、令和の時代に読んでも古さを全く感じさせませない示唆を得られます。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.17:
(5pt)

父の代わりに購入しました

父親の代わりに購入しました
予想より本体の日焼けがしっかり
でも本人は探していた本が読めて嬉しそうでした
なので☆5です
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.16:
(5pt)

石油精製工場を航空写真で確認して現実感…

カナダのカム・バイ チャンスをグーグルマップの航空写真で見ると、石油精製工場が確認できる。ここが様々なドラマが繰り広げられた物語の舞台だったのか!と、胸が熱くなった。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.15:
(5pt)

若い社会人の君たちに読んでほしい松本清張氏の傑作

企業破綻をして、1977年に伊藤忠商事に吸収される安宅産業をベースにした松本清張氏の小説だが。個人的には大変興味深い経済小説で今回で3度目の読書となる。特に、メーカー、商社勤めの若い社会人の君たちに読んでほしい意味は、どのような大企業でも一人一人が自覚と責任をもって企業を運営してかないと脆く崩れてしまうということ。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.14:
(3pt)

良くも悪くも清張

安宅産業について知りたかったので読んだ。経営者の心理的な分析に注力している。屈折した人物を好んで描く清張の他の作品と共通していた。清張らしい安宅産業分析だと思う。
 例えば、城山三郎が『鼠』において、鈴木商店焼打ち事件を実証的に調べている作風とは異なる。『鼠』のような分析を期待していたのだが、やはり清張は清張だ。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.13:
(4pt)

オイルビジネスを巡る小説

さすが一流の小説家は自分では経験したことがないことでもリアルに小説として描くことができると思わせる一冊だった。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.12:
(3pt)

池井戸作品で読みたい

実話を元にした物なので興味深く読めたが、視点を変えて池井戸作品として書き換えたら数倍面白くなるのではと想像してしまう。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.11:
(5pt)

すごい。

実話をもとにした小説。 山崎豊子氏の「不毛地帯」と合わせて読むと、 その時代の経済が分かってよかったです。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.10:
(4pt)

安宅産業を鋭く描く

何故石橋を叩いて渡る商社が倒産したのか?総合商社化は間違いだったのか?リスクマネジメント体制はなかったのかなど松本清張が鋭く描く。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.9:
(2pt)

経済小説なのか,ドキュメントなのか.

安宅産業の石油精製プラント建設による破産劇を題材にした物なのであろうが,ミステリ作家の作者には残念ながらミステリー小説として纏めることは出来なかった作品であろうが.幼稚な日本の商社の商売の仕方を学ぶには良い本と期待して購入.三井物産のイランのIJPCプロジェクト,さらに現在の原発輸出,シェルガス開発参入,武器輸出どこまで騙されるのか.
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.8:
(4pt)

期待過大か

面白く読めた。
他の安宅産業破綻劇を扱った書物よりより登場人物等を絞り、この問題の背景を炙り出したかと。
但し、松本清張の諸作よりは少し劣るか。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.7:
(5pt)

空の城

大変面白かった。作品紹介は次のとおり。石油部門への進出を焦って熾烈な国際商戦の渦に巻き込まれ、倒産するにいたった巨大総合商社。石油という国際的な商品の“魔性”に命運を賭けた大企業の野望は、いかにしてついえたのか。日本経済に大きな衝撃を与えた安宅産業の崩壊を題材に、徹底した現地取材と卓抜な洞察力で真相に迫る、企業小説の傑作。
一般文学通算159作品目の読書完。通算166冊目の作品。1978/09/06
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620
No.6:
(5pt)

『不毛地帯』の続編!

山崎豊子の『不毛地帯』は石油鉱区入札と井戸を堀り当てる迄の話であるが、製油所経営から流通までを取り扱った松本清張『空の城』をその続きとして読むとストーリーが補完的になって圧倒的に面白くなるので蓋しお薦めである。当小説の主人公が広島出身のハワイ日系2世である点も山崎豊子『二つの祖国』と相通じるところがあり、骨董が趣味の社主岩坂要蔵が会社を私物化して会社の金で骨董を買い漁り経営を圧迫する点も、『不毛地帯』で近畿商事の社長大門一三が後年先物相場にのめり込んで老害を撒き散らす点と類似していて、剰え近畿商事も岩坂商事も後発商社であり、先発商社(財閥系)に追い付くためには乾坤一擲石油利権に食い込んで行くことが求められている要素など両作品の連続性を感じることができる。不毛地帯が1973-1978、空の城が1978であるから時代背景もぴったり一致する。

『不毛地帯』ではイラン国王の侍医フォルジが石油利権に繋がる人脈として登場し、10人のユダヤ商人が束になっても適わないアルメニア系という背景が明かされ、この老獪な政商相手に日本人が商談して行くスリリングな展開となり俄然面白くなるのだが、『空の城』に於ても古代フェニキア商人の後裔であるサッシンという世界史に名立たる抜け目ない悪魔のような政商を相手に商談し、翻弄されて行くところがとても深みがあり、且つスリリングで面白いのである。当小説の岩坂商事が600億円にも升る債権を抱え込んでしまった経緯に、実に巧妙なゲーム理論の仕掛けがある。BP、ニューファンドランド州、カナダ連邦、邦銀、英銀、クラフト社と云った登場人物の中で岩崎商事はサッシン(NRC)の悪魔的な魔術に翻弄され、進退窮まる状態に追いやられてしまう。多額の債権を確保するため更に多くの融資をしなければならなくなり1度回転し出すと止めることの出来ない歯車のようなポジションに嵌め込まれて了う。廂を貸している内に何時の間にか母屋を取られてしまうゲーム理論最悪の結末に陥ってしまう過程が非常に面白い。ゲーム理論の利得表の中で、フェニキア商人サッシンとBPが最大の利得を上げ、ニューファンドランド州やカナダ連邦も日本人が盲信的に信用する官営(クラウンカンパニー)を好餌として企業誘致を成功させ、裏では怱怱に民間に払い下げ政府保証の桎梏を外すという国家的なペテンを働き、英銀行団は金融立国然とした抵当を健かに設定し損失を最小限に留める中、日本人商人と邦銀団は最大のリスクを背負っているにも拘わらず抵当も取らないお人好し、BPや英銀への支払いを親切に肩代わりし、自らの投資額を保全しようとして却ってババ抜きのような最悪の損失を蒙ることになるのだが、国際間でのこうした取引の巧拙や逃げ足の速さの違いなど世界史的なお国柄が判り非常に勉強になる。

企業内に派閥が蔓延ったり、業績を独占するための個人プレイヤーがいると情報が共有されずにリスクに対して適切な処置が何時までも為されず手遅れになる過程や企業に於て人事権の掌握が何だけの威力を発揮するかなども企業というものを知る上で非常に勉強になる。松本清張と云うと今迄『ゼロの焦点』や『点と線』といった探偵小説位しか認識していなかったのだが、『空の城』によって一挙に松本清張の取材力、洞察力、構成力、描写力、作家としての凄味を目の当たりにした。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.5:
(5pt)

ディモーニッシュを抱える人たち

解説で書かれているように、清張が指弾しようとしたのが、
サッシンとの商談を進めた上杉でも、社長の河井でもなく、
社主「要造」だとすると大変興味深いことが浮かび上がる。
確かに清張ほどの人間が注目するに値するのは、単なる「サラリーマン」
「雇われ人」である旧安宅産業の幹部ではないことは確かだろう。
しかし、その対象が「希代のコレクター」である「安宅英一」であることに、
私は震えるほどの感情がわいた。
清張の書くべき素材としての対象に対する「察知力」「把握力」、そして「執念」は、
誤解を恐れず言えば、安宅英一と共通するところはないだろうか。
松本清張が追求し続けた「素材」と安宅英一が追い求めた「骨董品」は、
形こそ違え、両者が心の底に持ち続けた「ディモーニッシュ」、「魔」ともいうべき
ものではないかと考えてしまった。

人より抜きんでた事を成し遂げる人間は、常人とは違う所・・・欠けているもの・・・
「魔」を抱え込んで生きているように思える。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.4:
(5pt)

人間のことが良く分かっている

実話である安宅産業破綻はどうして起きたのか、誰がどのような状況でどのように動いたのか、何が問題だったのか、問題ではなかったのかが良く分かる。良く分かるのは、作者の明晰な頭の中で、事件の構図と事実関係がトコトン良く消化されているから。イヤというほど石油精製技術のことやら、プロジェクト金融の仕組みやらの専門的説明が出てくるが、説明のための説明ではなく、小説の流れに必要な説明だから、面倒くさがらず読める。

どれだけ専門用語が多くても、松本清張のほかの小説同様、煮詰めれば究極のテーマは人間の性(さが)そのものであり、十分にそこに到達している。

また、日本サラリーマン社会のだらしないモラルハザードもアウトサイダーの清張さんでなければ、ここまで深く掘り下げられなかっただろう。

登場人物らが、「破綻」後、どのような人生を送ったか、小説には描かれていないが、とても興味がある。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.3:
(5pt)

人間のことが良く分かっている

実話である安宅産業破綻はどうして起きたのか、誰がどのような状況でどのように動いたのか、何が問題だったのか、問題ではなかったのかが良く分かる。良く分かるのは、作者の明晰な頭の中で、事件の構図と事実関係がトコトン良く消化されているから。イヤというほど石油精製技術のことやら、プロジェクト金融の仕組みやらの専門的説明が出てくるが、説明のための説明ではなく、小説の流れに必要な説明だから、面倒くさがらず読める。

どれだけ専門用語が多くても、松本清張のほかの小説同様、煮詰めれば究極のテーマは人間の性(さが)そのものであり、十分にそこに到達している。

また、日本サラリーマン社会のだらしないモラルハザードもアウトサイダーの清張さんでなければ、ここまで深く掘り下げられなかっただろう。

登場人物らが、「破綻」後、どのような人生を送ったか、小説には描かれていないが、とても興味がある。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.2:
(5pt)

怪演

安宅産業の崩壊を描いた企業サスペンス的な大筋とは別に、企業が危機に瀕している中、大量の高価な骨董を自分の審美眼で蒐集し続けた二代目社主の在り様になぜか惹きつけられます。社員からすると迷惑な御仁だし、やることは二代目ドラ息子以外の何ものでもないのですが、事実なのか松本清張氏の筆によるものなのか、一人最初から最後まで淡々と漂っている、浮世離れした不可思議で奇怪な老人。映像化が多い松本氏の小説の中でも特に映像向きだと思うのですが、映像化は確かNHKドラマ「ザ・商社」1回のみであったような。忘れがたいキャラクターです。
空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:空の城―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)より
4167697262
No.1:
(3pt)

安宅産業とNRC

安宅産業とNRCとの契約についての記述が多く、
再就職や商権云々が話題の中心となっている類書と異なる。
そのため人間ドラマとしては若干魅力に欠ける気がした。
空の城 (文春文庫 (106‐62))Amazon書評・レビュー:空の城 (文春文庫 (106‐62))より
4167106620

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!